医食武同源 ~お江戸健康生活探求物語~

篁千夏

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【コラム】朝の健康

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本作は、医食同源という言葉に、武を加え、食と健康について考える作品ですが。
今回の健康法、矍鑠とした老人の代名詞だった、林家彦六師匠が実践された方法。
彦六師匠は水道水を一升瓶に前日から入れ、朝に2時間かけ飲み干していたとか。

一升=1.8リットルは驚きですが、一日2リットルの水分摂取が推奨されています。
しかし、身体が一度に吸収できる水分は、200~250ミリリットルとのことです。
これ以上を一気に飲むと、尿として体外に排出されやすくなってしまうのですね。
500ミリリットル入りのペットボトルの、ちょうど半分ぐらいが適量となります。

2リットルなら、200~250ミリリットルを8回から10回飲むと、ちょうどです。
一日16時間起きているなら、1時間半から2時間に一回の水分補充が必要ですね。
江戸時代の一刻は、不定時法で季節によって変化しますが、ほぼ2時間ですから。
昔は時刻を知らせるお寺の鐘が、休憩や喫茶の良い目安になっていたのでしょう。

人間の身体は、ほとんどが水と言われますが。胎児で体重の約90%が水分です。
新生児で約75%、小学生で約70%、成人で約60~65%、老人では50~55%に。
そう、加齢とともに水分が減っていきます。老人の皮膚に、皺ができる理由です。
どうも、年寄りほど日頃から多め・小まめに水分補給する必要が、ありそうです。

ただ、歳を取ると頻尿になるので、それを嫌がって水分を控える人も多いですね。
ですが、体内水分が少なくなると血液がドロドロになり、固まりやすくなります。
そうなると、就寝中の心筋梗塞や脳梗塞のリスクも、グッと高まってしまいます。
その危険性を思えば、むしろ就寝する前に水分を摂取する習慣を、つけたいです。

茶やコーヒーはカフェインを含み、利尿作用があります。むしろ排尿を促します。
これはお酒のアルコールも同じで、ビールで水分補給はかえって水分を失うとか。
常温の水か白湯さゆを推奨ですが、中国人留学生は夏でも温かい茶を飲んでいました。
漢方で身体を冷やすのは良くないという、考えが傷寒論の昔からあるようですね。

夏に冷たい飲料は、確かに美味しいのですが…そのぶん内臓への負担も増えます。
冷たい水が入ったペットボトルで、首筋や耳、脇などを冷やすのも有効でしょう。
で、ヌルくなったところで飲む。むしろこちらの方が、有効な使い方に思います。
そう考えると、夜にご飯を炊き朝は粥か茶漬けの関西方式は、理に適っています。

朝は早めに起きて、水を200~250ミリリットル飲み、軽く町内を散歩する習慣。
余裕を持っての早寝早起きという昔ながらの健康法が、健康にも良いということ。
睡眠時間も、一日八時間は確保したいです。日本人はすぐ、睡眠時間を削りがち。
でも睡眠こそ、健康への基本中の基本。トータル8時間睡眠は、確保したいです。

ちなみに前述した長寿落語家の林家彦六師匠は、よく昼寝もされておられたとか。
スペインでは13時から16時の間、シエスタと呼ばれるお昼寝タイムがあります。
すいと呼んだりもします。日本では難しいですが、なかなか良い習慣に思えます。
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