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第六章 アルン城の機密
第五十一話 悪夢
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悪い夢でも見ているようだ。眼前に広がる光景は、正に神々による終末戦争。
炎を纏う不死鳥が二体、空中で激しく身体をぶつけ合っている。一方は背に翼を発現させた女の子。もう一方は、翼開長二十メートルの巨躯を誇る炎の猛禽。
少女ホムラとは別個体だが、かつて僕が打倒した煌凰が再びフィヨルディアに舞い降りたようだ。信じたくないが、目に映る事実を受け入れるしかない。
周囲を見渡したが、神凪の姿は確認できない。ホムラが僕達に知らせた脅威は神凪ではなく、再臨せし魔獣の王――煌凰のことだったのだ。
過去に幾度となくアルンの民を食い殺してきた――邪悪なる四天獣の化身。二体の不死鳥が纏う劫火は地表をじりじりと焦がし、辺りを焦熱地獄に陥れている。
僕達は即座にホムラの援護を始めた。セツナが空気中に氷晶を散蒔き、フウカの竜巻をぶつけることで疑似的な猛吹雪を発生させる。氷を纏った風の刃は荒れ狂い、土埃を舞い上げて煌凰に向かって襲い掛かった。
続いてライハは雷撃の矢を標的に向け、急所を狙って一斉に撃ち放つ。
ホムラは仲間の到着に気が付き、空中でライハとの連携を図っている。
しかし煌凰は魔術の集中砲火を物ともせず、一切の隙を曝さない。
あまりに敵の魔力が突出しており、生半可な攻撃では陽動にもならないのだ。
それでも真っ向から打ち合うしか戦法を見出せず、少女達は攻め倦んでいる。
煌凰は灼熱の息吹を撒き散らせ、少女達の技の応酬を掻き消した。
上級魔術《焔閃波》――放出を続ける煌凰の息吹は、燎原の火の如く少女達に向かって襲い掛かる。
全員で魔術の障壁を展開したが、煌凰が放つ熱線の勢いを抑えられない。
結局は相殺に至らず、回避を強いられてしまった。煌凰の出力は正に桁外れであり、避難の判断が遅れていれば全員が火の海に溺れていたことだろう。
「皆様、ご助力感謝します!」
「なんという熱風じゃ。近付くのは骨じゃのう」
「炎を正面から受けたら消し炭にされるぜ。近付くのは危険だ」
「ホムラ、よくこんな化物を相手に耐えたわね」
煌凰の息吹をなんとかやり過ごし、少女達は煌凰を見上げた。敵の火力の高さと圧迫感に、武芸百般の四天獣を以てしても攻め手を決め兼ねている。
少女達の奮闘を他所に、僕は息を殺して煌凰の背後に忍び寄っていた。灼熱の息吹が止まった僅かな隙を見て、僕は煌凰の背に太刀を突き刺した。
「ギイイイイッ!!」
煌凰の悲鳴が響き渡る。
僕は刺した太刀を引き抜き、複数回の斬撃を浴びせて着地した。やはり、最初に倒した煌凰と同様の攻撃パターンだ。僕が導き出した攻略法が通用する。
少女達は僕の華麗なる攻勢を見て、驚いた様子で閉口していた。
「……さらっと攻撃を当ておったな。エイタ、やるではないか」
「一度は倒しているものでね」
犠牲者を出さないためにも、皆には攻略法を伝える必要がある。
死に戻りはできない。この戦いもまた――敗北が許されない戦いなのだ。
「皆、聞いてくれ。ボス戦の基本だが、敵の攻撃の前には必ず特有の動作が行われる。それを戦いの中で覚えていってくれ」
よもや元ボスに対してボス戦の戦い方を教えることになろうとは考えもしなかったが、ゲーム攻略に於いては対策こそが勝利を呼び込む鍵となるだろう。
四天獣の少女達は落ち着いており、僕の言葉に真摯に耳を傾けてくれている。
「炎の息吹の前兆は、嘴を大きく開けて上体を反らせること。突進の前兆は、翼を大きく開いて空中で静止すること。翼での薙ぎ払いは、居合のように片翼を隠す動作だ。大振りの攻撃には隙ができる。その隙に攻撃をするんだ。そして奴の特性として、空中にいる者に照準を合わせる傾向がある。更に弱点は背中だ。攻撃を当てるために、それぞれが役割を果たす必要がある。陽動しつつ皆で狙おう!」
早口になってしまったが、仲間達は僕の説明を理解してくれたようだ。
皆が顔を合わせて頷き、表情が雄渾に引き締まっている。
絶望的かと思えた煌凰との戦いも、僕の教示により光明が見えてきた。
「流石、一度は倒しているだけのことはあるな!」
「なるほど。煌凰の息吹を誘発する必要があるわね」
「陽動はわたくしとライハちゃんで行います。皆様は隙をついて叩いてください」
どうして煌凰が蘇ったのか、アイはどこへいるのか、わからないことだらけだが目の前の怪物を処理することが先決だ。揺らいだ心で勝てる相手ではない。
僕達はそれぞれが配置につき、一丸となって煌凰を攻め立てた。
◇
「煌凰が伏せた! 離れていろ! 三秒後に奴は飛び上がる! 攻撃のチャンスだが、欲張ると巻き込まれるぞ! ここは焦らず、空中で先回りして攻撃を当てるんだ! 無理をせず、二発に留めておこう!」
「わかりました! 参ります!」
戦闘前に伝えきれていない敵の情報は幾らでもある。僕は戦いの中でその都度仲間達に情報を共有して、煌凰の攻略を進めていった。
「煌凰の口内から煙が出てきたのが見えるか? あれは五発の火球を飛ばす技だ! 一発当たりの間隔は約二秒。背後が隙だらけだ! 全員で叩くぞ!」
「よかろう! スピードは余の専売特許じゃ!」
少女達は煌凰の動きに慣れ始め、攻撃の隙を上手く突けるようになっていた。
「煌凰の全身が光り始めたら、総員一時退避だ! 広範囲に大爆発を起こすぞ!」
しかし攻撃パターンが以前と同じでも、火力と速度が格段に違っている。煌凰は全ての能力値が大幅に上げられており、真面に一撃を食らえば致命傷は免れない。
攻撃するタイミングを計ることは充分に可能だが、失敗を起こせない緊張が判断力を鈍らせていく――。
「ライハ、何をしている!? 早く逃げろ!」
「ライハちゃん!」
「むっ……?」
ライハが攻撃の機会を誤った。煌凰の全身が燦然と輝く中、ライハの回避が遅れてしまったのだ。これは、絶対に避けなければならない特級魔術の前兆である。
ホムラは迷うことなく煌凰の爆撃範囲に踏み入り、ライハに炎の結界を張った。
特級魔術《煌炎翼》――ホムラの燃え盛る翼が護りの衣となり、優しい炎の結界がライハを温かく包み込んでいく。
「ライハちゃん……大丈夫ですよ。じっとしていてくださいね……」
「お、おい……ホムラ、お主……!」
――一同は一時的に視覚と聴覚を失った。特級魔術《爆獄炸》――音を置き去りにした煌凰の大爆発は、地勢にも大きな傷跡を残した。爆心地となったソルベルクの山頂には、捥ぎ取られたようなクレーターができている。
無情にも、ライハとホムラが爆発に巻き込まれてしまった。
炎の結界に護られたライハは無事だったが、ホムラは全身を焼かれて崩れ落ちた。翼は無残に千切れ、身体は原形を留めないほどに焼け爛れている。
「ホムラ……」
ホムラは異能《不死》を持つ。今ここでホムラが死のうとも、生き返ることは周知の事実だ。しかし、死に際の痛みは常人のそれと変わらない。
死の苦しみを自身で引き受けようとも、ホムラは仲間を助ける選択をしたのだ。
「すまぬ……ホムラ、後は任せるのじゃ!」
赫奕たる大爆発は鼬の最後っ屁ではなく。当然ながら煌凰は無傷である。
煌凰は既に大技の硬直から解かれ、殺意を撒き散らせて向かってくるところであった。特級魔術の発動による体力の消耗など期待できそうにないだろう。
ここからは先は、ホムラを欠いた状況で煌凰に勝たなければならない。
ここは戦場であり、ホムラの死を悼む時間はないのだ。
一層失敗を許されない戦況の中、僕達は集中力を切らさずに戦い続けた。
炎を纏う不死鳥が二体、空中で激しく身体をぶつけ合っている。一方は背に翼を発現させた女の子。もう一方は、翼開長二十メートルの巨躯を誇る炎の猛禽。
少女ホムラとは別個体だが、かつて僕が打倒した煌凰が再びフィヨルディアに舞い降りたようだ。信じたくないが、目に映る事実を受け入れるしかない。
周囲を見渡したが、神凪の姿は確認できない。ホムラが僕達に知らせた脅威は神凪ではなく、再臨せし魔獣の王――煌凰のことだったのだ。
過去に幾度となくアルンの民を食い殺してきた――邪悪なる四天獣の化身。二体の不死鳥が纏う劫火は地表をじりじりと焦がし、辺りを焦熱地獄に陥れている。
僕達は即座にホムラの援護を始めた。セツナが空気中に氷晶を散蒔き、フウカの竜巻をぶつけることで疑似的な猛吹雪を発生させる。氷を纏った風の刃は荒れ狂い、土埃を舞い上げて煌凰に向かって襲い掛かった。
続いてライハは雷撃の矢を標的に向け、急所を狙って一斉に撃ち放つ。
ホムラは仲間の到着に気が付き、空中でライハとの連携を図っている。
しかし煌凰は魔術の集中砲火を物ともせず、一切の隙を曝さない。
あまりに敵の魔力が突出しており、生半可な攻撃では陽動にもならないのだ。
それでも真っ向から打ち合うしか戦法を見出せず、少女達は攻め倦んでいる。
煌凰は灼熱の息吹を撒き散らせ、少女達の技の応酬を掻き消した。
上級魔術《焔閃波》――放出を続ける煌凰の息吹は、燎原の火の如く少女達に向かって襲い掛かる。
全員で魔術の障壁を展開したが、煌凰が放つ熱線の勢いを抑えられない。
結局は相殺に至らず、回避を強いられてしまった。煌凰の出力は正に桁外れであり、避難の判断が遅れていれば全員が火の海に溺れていたことだろう。
「皆様、ご助力感謝します!」
「なんという熱風じゃ。近付くのは骨じゃのう」
「炎を正面から受けたら消し炭にされるぜ。近付くのは危険だ」
「ホムラ、よくこんな化物を相手に耐えたわね」
煌凰の息吹をなんとかやり過ごし、少女達は煌凰を見上げた。敵の火力の高さと圧迫感に、武芸百般の四天獣を以てしても攻め手を決め兼ねている。
少女達の奮闘を他所に、僕は息を殺して煌凰の背後に忍び寄っていた。灼熱の息吹が止まった僅かな隙を見て、僕は煌凰の背に太刀を突き刺した。
「ギイイイイッ!!」
煌凰の悲鳴が響き渡る。
僕は刺した太刀を引き抜き、複数回の斬撃を浴びせて着地した。やはり、最初に倒した煌凰と同様の攻撃パターンだ。僕が導き出した攻略法が通用する。
少女達は僕の華麗なる攻勢を見て、驚いた様子で閉口していた。
「……さらっと攻撃を当ておったな。エイタ、やるではないか」
「一度は倒しているものでね」
犠牲者を出さないためにも、皆には攻略法を伝える必要がある。
死に戻りはできない。この戦いもまた――敗北が許されない戦いなのだ。
「皆、聞いてくれ。ボス戦の基本だが、敵の攻撃の前には必ず特有の動作が行われる。それを戦いの中で覚えていってくれ」
よもや元ボスに対してボス戦の戦い方を教えることになろうとは考えもしなかったが、ゲーム攻略に於いては対策こそが勝利を呼び込む鍵となるだろう。
四天獣の少女達は落ち着いており、僕の言葉に真摯に耳を傾けてくれている。
「炎の息吹の前兆は、嘴を大きく開けて上体を反らせること。突進の前兆は、翼を大きく開いて空中で静止すること。翼での薙ぎ払いは、居合のように片翼を隠す動作だ。大振りの攻撃には隙ができる。その隙に攻撃をするんだ。そして奴の特性として、空中にいる者に照準を合わせる傾向がある。更に弱点は背中だ。攻撃を当てるために、それぞれが役割を果たす必要がある。陽動しつつ皆で狙おう!」
早口になってしまったが、仲間達は僕の説明を理解してくれたようだ。
皆が顔を合わせて頷き、表情が雄渾に引き締まっている。
絶望的かと思えた煌凰との戦いも、僕の教示により光明が見えてきた。
「流石、一度は倒しているだけのことはあるな!」
「なるほど。煌凰の息吹を誘発する必要があるわね」
「陽動はわたくしとライハちゃんで行います。皆様は隙をついて叩いてください」
どうして煌凰が蘇ったのか、アイはどこへいるのか、わからないことだらけだが目の前の怪物を処理することが先決だ。揺らいだ心で勝てる相手ではない。
僕達はそれぞれが配置につき、一丸となって煌凰を攻め立てた。
◇
「煌凰が伏せた! 離れていろ! 三秒後に奴は飛び上がる! 攻撃のチャンスだが、欲張ると巻き込まれるぞ! ここは焦らず、空中で先回りして攻撃を当てるんだ! 無理をせず、二発に留めておこう!」
「わかりました! 参ります!」
戦闘前に伝えきれていない敵の情報は幾らでもある。僕は戦いの中でその都度仲間達に情報を共有して、煌凰の攻略を進めていった。
「煌凰の口内から煙が出てきたのが見えるか? あれは五発の火球を飛ばす技だ! 一発当たりの間隔は約二秒。背後が隙だらけだ! 全員で叩くぞ!」
「よかろう! スピードは余の専売特許じゃ!」
少女達は煌凰の動きに慣れ始め、攻撃の隙を上手く突けるようになっていた。
「煌凰の全身が光り始めたら、総員一時退避だ! 広範囲に大爆発を起こすぞ!」
しかし攻撃パターンが以前と同じでも、火力と速度が格段に違っている。煌凰は全ての能力値が大幅に上げられており、真面に一撃を食らえば致命傷は免れない。
攻撃するタイミングを計ることは充分に可能だが、失敗を起こせない緊張が判断力を鈍らせていく――。
「ライハ、何をしている!? 早く逃げろ!」
「ライハちゃん!」
「むっ……?」
ライハが攻撃の機会を誤った。煌凰の全身が燦然と輝く中、ライハの回避が遅れてしまったのだ。これは、絶対に避けなければならない特級魔術の前兆である。
ホムラは迷うことなく煌凰の爆撃範囲に踏み入り、ライハに炎の結界を張った。
特級魔術《煌炎翼》――ホムラの燃え盛る翼が護りの衣となり、優しい炎の結界がライハを温かく包み込んでいく。
「ライハちゃん……大丈夫ですよ。じっとしていてくださいね……」
「お、おい……ホムラ、お主……!」
――一同は一時的に視覚と聴覚を失った。特級魔術《爆獄炸》――音を置き去りにした煌凰の大爆発は、地勢にも大きな傷跡を残した。爆心地となったソルベルクの山頂には、捥ぎ取られたようなクレーターができている。
無情にも、ライハとホムラが爆発に巻き込まれてしまった。
炎の結界に護られたライハは無事だったが、ホムラは全身を焼かれて崩れ落ちた。翼は無残に千切れ、身体は原形を留めないほどに焼け爛れている。
「ホムラ……」
ホムラは異能《不死》を持つ。今ここでホムラが死のうとも、生き返ることは周知の事実だ。しかし、死に際の痛みは常人のそれと変わらない。
死の苦しみを自身で引き受けようとも、ホムラは仲間を助ける選択をしたのだ。
「すまぬ……ホムラ、後は任せるのじゃ!」
赫奕たる大爆発は鼬の最後っ屁ではなく。当然ながら煌凰は無傷である。
煌凰は既に大技の硬直から解かれ、殺意を撒き散らせて向かってくるところであった。特級魔術の発動による体力の消耗など期待できそうにないだろう。
ここからは先は、ホムラを欠いた状況で煌凰に勝たなければならない。
ここは戦場であり、ホムラの死を悼む時間はないのだ。
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