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第六章 アルン城の機密
第五十四話 交渉
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夜のアルンは静寂に満たされていた。聞こえるのは巡回する番兵の足音のみ。
仮想世界とは思えないほど街の景観が荒れており、住処を持たない者は相変わらず路上で横になっている。この状況をどうにかしたいが、神凪に勝たない限りフィヨルディアに安寧は訪れない。
しばらく歩くと、冒険者ギルドの建物が見えてきた。
ギルドの受付は営業が終わっているが、建屋内の明かりが点いている。ギルドの中にある酒場は夜でも営業をしており、冒険者の憩いの場となっているそうだ。
「中へ入るぞ、ライハ。なるべく目立たないように。騒ぎになっては困る」
「言わずともわかっておるわ。行くぞ」
フウカとホムラが近くで待機していることを確認し、僕は冒険者ギルドの戸を開けた。酒場の一画では、男達が酒のような飲み物を片手に大騒ぎをしている。
扉を開けた時に数人がこちらを振り向いたが、すぐに向き直り酒盛りに興じていた。特に警戒はされていないようだ。外套に身を包み顔が見えない姿は、怪しく見えるが冒険者では少なくない恰好なのだ。
普段受付をしているスニルは、酒場のカウンターの奥でコップを拭いている。
内部の状況を整理し、僕とライハは八人掛けのカウンター席の端に腰を掛けた。
店員はテーブルの周辺で待機している一人と、カウンターに二人。会話ができそうなのはスニルだけだ。スニルに話し掛けられるタイミングを探る必要がある。
「とりあえず、何か頼もう。ここは俺が持つ」
「……ありがたいが、余はお酒が飲めんのじゃ」
「大丈夫だ。ジュースもある。何でも好きに注文するといい」
カウンターに置かれているメニュー表をライハに手渡した。
店員が目の前に来たので、僕は注文を小声で伝える。
「店員さん、すみません。コーヒーを一つ。ミルクと砂糖はなしでお願いします」
「かしこまりました」
店員は僕の注文をメモに取り、ライハに目を移した。
ライハは数秒の間を置き、熟考した上で注文を口にした。
「余はエルグステーキ御膳のライス大盛をいただこうかの。ロルヴィスコーンのスープも付けるのじゃ。それから飲み物は、キャラメルホットティーを頼む」
「……かしこまりました」
店員はライハの注文を伝票に記し、店の奥へと引っ込んだ。
店員が離れたことを確認し、僕はライハを問い詰めた。
「おい、ライハ。どうして本格的に食べようとしているんだ。目的を忘れるなよ」
「余はお腹が空いたのじゃ。ペコペコじゃ。皆にも食べさせてあげたいのう……」
「そのステーキ御膳……五百リオもするじゃないか! 俺も食べたことがないのに……!」
「細かいことは気にするな。余はお腹がいっぱいになったら頑張れるのじゃ」
ライハはカウンターに置いてあるカトラリーケースから、ナイフとフォークを取り出した。右手にナイフ、左手にフォークを持ち、カウンターに柄頭をコンコンと当てている。
「おい、目立つなって言っただろう!」
「余は二刀流じゃからな。ステーキの切断はお主より上手いぞ」
「もういい……」
ライハはもう、ステーキのことしか考えていない。糾問を続けても目立つだけなので、僕はライハを窘めることを諦めた。
ふと掲示板を見ると、様々なクエストが更新されていた。ライハが注文したステーキの素材である上級魔獣《エルグ》の肉を持ち帰るクエストも確認できる。
エルグは霊峰イスカルドに生息する鹿型の魔獣だ。クエスト報酬は一頭三千リオ。料理の値段が高いのは、素材採集の難度に起因するというわけだ。
店員が注文を運んでくるのが横目に見えたので、僕は怪しまれないよう外套のフードを目深に被った。
「お待たせしました。お皿が熱くなっておりますので、お気を付けください」
「ありがとう」
「どうもなのじゃ」
僕が注文したコーヒーと、ライハが注文したステーキとスープ、ドリンクが運ばれてきた。皿を受け取るなり、ライハは無心に料理を掻き込んでいる。食べ方の汚さは相変わらずだ。ライハには食事の作法を叩き込んでやりたい。
僕は現実世界の好物でもあるブラックコーヒーを口にした。味はそれらしく仕上がっており、まるで挽きたてのように芳醇な香りが仮想の嗅覚を刺激する。
「うん、美味いな」
「……エイタ、顔を隠しておけ。先ほどの店員、余のことをやや怪しんでおる」
「……そうか。早くスニルと話をしないとな」
ライハは食事をしながらも、店員を見定めていたようだ。流石にふざけていられる状況でないことは彼女も充分に理解している。
「…………」
店員が前を通る度に緊張が走る。そして、僕のコーヒーがなくなったタイミングで近付いてきた店員はスニルだった。
「コーヒーのおかわりは如何ですか?」
「…………」
僕はスニルだけに見えるよう、外套のフードを捲って顔を見せた。
目を合わせると、スニルは僕を見て事情を察したようだ。
「エイタ君……お食事が終わりましたら、奥へ来てください……」
スニルは小声で呟いた。僕はそれに応じ、無言で首肯した。
◇
冒険者ギルドには何度もお世話になったが、ここまで内部にまで入ったことは初めてだ。宿屋の宿泊部屋と同様に、ここもモニター上では入れない場所である。
内部には厨房や寝室があり、フィヨルディアを仮想現実として機能させるための設備が充実している。ラズハを介さなければ、こういった施設の存在に気付くことさえできない。その作り込みの細かさは現実世界に比肩するほどの出来である。
僕はスニルに促され、奥の部屋へと案内された。長机が並べられた小さな会議室だ。僕はパイプ椅子に腰を掛け、スニルに向き合った。
「エイタ君……申し訳ございません……」
スニルは開口一番に謝罪し、頭を下げた。
「謝るということは、あのクエストはスニルが出したのか?」
スニルが僕の討伐クエストを出すとは思えない。宝玉の破壊クエストはどう考えても黒幕がいる。宝玉を破壊して起こる事態をスニルが知るはずがないからだ。
「ある者に脅されてクエストを発行しました。その者の名前は言えません……。言ってはいけないことになっているのです」
「そうか……クエストの取り下げはできないか?」
「はい……。私だけじゃない。アルンの住人、全てが人質らしいのです……」
間違いなく脅迫者は神凪だ。奴は既にNPCを鏖殺することを計画している。
「ギルドの中に、脅されていることを知る者は他にいるか?」
「……いません。私だけです」
「そうか……巻き込んでしまって悪かったな……」
スニルは怯えた様子で、身体を小刻みに震わせている。
何をどうしたらよいのかがわからないのだろう。指名手配されている僕と会話をしていることさえ、スニルを危険に曝してしまう可能性だってある。
これ以上話しても、スニルが手配を解除することはできない。
「もうよい。行くぞ、エイタ」
僕の肩に手を置いて、ライハは堂々と立ち上がった。
「スニルよ、エイタを信用してくれて感謝するぞ」
「あなたは一体……?」
ライハは外套のフードをバサッと脱ぎ捨て、薄暗い部屋の中で輝くような金髪が露わとなった。得意げに髪を靡かせ、ライハはスニルに向き合った。
「余は四天獣が一人――閃龍ライハ。悪名高き四天獣であることはしばし忘れよ。今は正義の味方じゃ。余が奴の好きにはさせぬ」
「四天獣……! 信じてよいのですか……?」
ライハの姿を見て、スニルは目を瞠っている。
「スニル、驚かせてすまない。俺は今、四天獣と行動を共にしている。もちろんだがアルン襲撃なんて企んでいない。彼女達はアルンを護るために協力してくれている、同じ志を持つ仲間なんだ」
「そうですか……。以前は疑って申し訳ございませんでした。ギルドで攻撃してしまったことを、改めて謝罪させてください。それから……私には託すことしかできませんが、フィヨルディアの未来をよろしくお願いします」
スニルは膝を突いて頭を下げた。
「お主はいつも通りに過ごしておれ、天井に風穴を開けたことは悪かったのう」
冒険者ギルドで襲われた時にライハが穿った穴は、簡易的に修繕されていた。
天井に合板が打たれ、雨漏れを防いでいる。
僕とライハが部屋を出るまで、スニルは下げた頭を上げなかった。
仮想世界とは思えないほど街の景観が荒れており、住処を持たない者は相変わらず路上で横になっている。この状況をどうにかしたいが、神凪に勝たない限りフィヨルディアに安寧は訪れない。
しばらく歩くと、冒険者ギルドの建物が見えてきた。
ギルドの受付は営業が終わっているが、建屋内の明かりが点いている。ギルドの中にある酒場は夜でも営業をしており、冒険者の憩いの場となっているそうだ。
「中へ入るぞ、ライハ。なるべく目立たないように。騒ぎになっては困る」
「言わずともわかっておるわ。行くぞ」
フウカとホムラが近くで待機していることを確認し、僕は冒険者ギルドの戸を開けた。酒場の一画では、男達が酒のような飲み物を片手に大騒ぎをしている。
扉を開けた時に数人がこちらを振り向いたが、すぐに向き直り酒盛りに興じていた。特に警戒はされていないようだ。外套に身を包み顔が見えない姿は、怪しく見えるが冒険者では少なくない恰好なのだ。
普段受付をしているスニルは、酒場のカウンターの奥でコップを拭いている。
内部の状況を整理し、僕とライハは八人掛けのカウンター席の端に腰を掛けた。
店員はテーブルの周辺で待機している一人と、カウンターに二人。会話ができそうなのはスニルだけだ。スニルに話し掛けられるタイミングを探る必要がある。
「とりあえず、何か頼もう。ここは俺が持つ」
「……ありがたいが、余はお酒が飲めんのじゃ」
「大丈夫だ。ジュースもある。何でも好きに注文するといい」
カウンターに置かれているメニュー表をライハに手渡した。
店員が目の前に来たので、僕は注文を小声で伝える。
「店員さん、すみません。コーヒーを一つ。ミルクと砂糖はなしでお願いします」
「かしこまりました」
店員は僕の注文をメモに取り、ライハに目を移した。
ライハは数秒の間を置き、熟考した上で注文を口にした。
「余はエルグステーキ御膳のライス大盛をいただこうかの。ロルヴィスコーンのスープも付けるのじゃ。それから飲み物は、キャラメルホットティーを頼む」
「……かしこまりました」
店員はライハの注文を伝票に記し、店の奥へと引っ込んだ。
店員が離れたことを確認し、僕はライハを問い詰めた。
「おい、ライハ。どうして本格的に食べようとしているんだ。目的を忘れるなよ」
「余はお腹が空いたのじゃ。ペコペコじゃ。皆にも食べさせてあげたいのう……」
「そのステーキ御膳……五百リオもするじゃないか! 俺も食べたことがないのに……!」
「細かいことは気にするな。余はお腹がいっぱいになったら頑張れるのじゃ」
ライハはカウンターに置いてあるカトラリーケースから、ナイフとフォークを取り出した。右手にナイフ、左手にフォークを持ち、カウンターに柄頭をコンコンと当てている。
「おい、目立つなって言っただろう!」
「余は二刀流じゃからな。ステーキの切断はお主より上手いぞ」
「もういい……」
ライハはもう、ステーキのことしか考えていない。糾問を続けても目立つだけなので、僕はライハを窘めることを諦めた。
ふと掲示板を見ると、様々なクエストが更新されていた。ライハが注文したステーキの素材である上級魔獣《エルグ》の肉を持ち帰るクエストも確認できる。
エルグは霊峰イスカルドに生息する鹿型の魔獣だ。クエスト報酬は一頭三千リオ。料理の値段が高いのは、素材採集の難度に起因するというわけだ。
店員が注文を運んでくるのが横目に見えたので、僕は怪しまれないよう外套のフードを目深に被った。
「お待たせしました。お皿が熱くなっておりますので、お気を付けください」
「ありがとう」
「どうもなのじゃ」
僕が注文したコーヒーと、ライハが注文したステーキとスープ、ドリンクが運ばれてきた。皿を受け取るなり、ライハは無心に料理を掻き込んでいる。食べ方の汚さは相変わらずだ。ライハには食事の作法を叩き込んでやりたい。
僕は現実世界の好物でもあるブラックコーヒーを口にした。味はそれらしく仕上がっており、まるで挽きたてのように芳醇な香りが仮想の嗅覚を刺激する。
「うん、美味いな」
「……エイタ、顔を隠しておけ。先ほどの店員、余のことをやや怪しんでおる」
「……そうか。早くスニルと話をしないとな」
ライハは食事をしながらも、店員を見定めていたようだ。流石にふざけていられる状況でないことは彼女も充分に理解している。
「…………」
店員が前を通る度に緊張が走る。そして、僕のコーヒーがなくなったタイミングで近付いてきた店員はスニルだった。
「コーヒーのおかわりは如何ですか?」
「…………」
僕はスニルだけに見えるよう、外套のフードを捲って顔を見せた。
目を合わせると、スニルは僕を見て事情を察したようだ。
「エイタ君……お食事が終わりましたら、奥へ来てください……」
スニルは小声で呟いた。僕はそれに応じ、無言で首肯した。
◇
冒険者ギルドには何度もお世話になったが、ここまで内部にまで入ったことは初めてだ。宿屋の宿泊部屋と同様に、ここもモニター上では入れない場所である。
内部には厨房や寝室があり、フィヨルディアを仮想現実として機能させるための設備が充実している。ラズハを介さなければ、こういった施設の存在に気付くことさえできない。その作り込みの細かさは現実世界に比肩するほどの出来である。
僕はスニルに促され、奥の部屋へと案内された。長机が並べられた小さな会議室だ。僕はパイプ椅子に腰を掛け、スニルに向き合った。
「エイタ君……申し訳ございません……」
スニルは開口一番に謝罪し、頭を下げた。
「謝るということは、あのクエストはスニルが出したのか?」
スニルが僕の討伐クエストを出すとは思えない。宝玉の破壊クエストはどう考えても黒幕がいる。宝玉を破壊して起こる事態をスニルが知るはずがないからだ。
「ある者に脅されてクエストを発行しました。その者の名前は言えません……。言ってはいけないことになっているのです」
「そうか……クエストの取り下げはできないか?」
「はい……。私だけじゃない。アルンの住人、全てが人質らしいのです……」
間違いなく脅迫者は神凪だ。奴は既にNPCを鏖殺することを計画している。
「ギルドの中に、脅されていることを知る者は他にいるか?」
「……いません。私だけです」
「そうか……巻き込んでしまって悪かったな……」
スニルは怯えた様子で、身体を小刻みに震わせている。
何をどうしたらよいのかがわからないのだろう。指名手配されている僕と会話をしていることさえ、スニルを危険に曝してしまう可能性だってある。
これ以上話しても、スニルが手配を解除することはできない。
「もうよい。行くぞ、エイタ」
僕の肩に手を置いて、ライハは堂々と立ち上がった。
「スニルよ、エイタを信用してくれて感謝するぞ」
「あなたは一体……?」
ライハは外套のフードをバサッと脱ぎ捨て、薄暗い部屋の中で輝くような金髪が露わとなった。得意げに髪を靡かせ、ライハはスニルに向き合った。
「余は四天獣が一人――閃龍ライハ。悪名高き四天獣であることはしばし忘れよ。今は正義の味方じゃ。余が奴の好きにはさせぬ」
「四天獣……! 信じてよいのですか……?」
ライハの姿を見て、スニルは目を瞠っている。
「スニル、驚かせてすまない。俺は今、四天獣と行動を共にしている。もちろんだがアルン襲撃なんて企んでいない。彼女達はアルンを護るために協力してくれている、同じ志を持つ仲間なんだ」
「そうですか……。以前は疑って申し訳ございませんでした。ギルドで攻撃してしまったことを、改めて謝罪させてください。それから……私には託すことしかできませんが、フィヨルディアの未来をよろしくお願いします」
スニルは膝を突いて頭を下げた。
「お主はいつも通りに過ごしておれ、天井に風穴を開けたことは悪かったのう」
冒険者ギルドで襲われた時にライハが穿った穴は、簡易的に修繕されていた。
天井に合板が打たれ、雨漏れを防いでいる。
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