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第34話 シルヴィオの広範囲魔法
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第34話 シルヴィオの広範囲魔法
ダーク・ドレイクの巨体が倒れても、戦いはまだ終わっていなかった。
ボスを失った魔物たちは狂乱し、散開しながらも村に向かって突進を続けている。
特に、空を覆うワイバーンの群れが厄介だった。
十数匹が上空から急降下し、紫の毒息を吐きながら騎士団を襲う。
地上戦はレオンとカイルで押さえ込めているが、空からの攻撃で陣形が乱れ始める。
「空を……なんとかしないと!」
カイルが剣を振り上げながら叫んだ。
その時、高台に立っていたシルヴィオが杖を高く掲げた。
銀髪が風に揺れ、エメラルドの瞳が輝く。
「……お前らのプリンが、まだ残ってる」
朝に私が渡した超甘マナベリーパフェを、シルヴィオは戦いの合間に完食していた。
魔力が限界まで充填されている。
「これで……一気に片付ける」
シルヴィオが詠唱を開始。
巨大な魔法陣が空に展開し、光の粒子が集まる。
広範囲殲滅魔法――エルフの秘伝「スターライト・レイン」。
無数の光の矢が、上空のワイバーンに向かって降り注ぐ。
一匹、また一匹と翼を貫かれ、墜落していく。
村人たちが歓声を上げる。
「エルフさん、すげえ!」
「空がきれいになった!」
しかし――魔法の規模が大きすぎた。
シルヴィオの顔が青ざめ、膝をつく。
「……魔力……切れ……」
耳がぴくりとも動かず、杖を支えに倒れそうになる。
甘いもの弱体化プラス、魔力過消費。
ツンデレエルフが、初めて本気のピンチ。
私はテラスから駆け下り、シルヴィオの元へ。
「シルヴィオ! 大丈夫!?」
予備のプリンを瓶ごと持ってきていた。
超甘々、マナベリー三倍の緊急回復用。
「これ、飲んで!」
シルヴィオが弱々しく瓶を受け取り、一気に飲み干す。
ぷるぷるのプリンが喉を滑り落ちる。
「……!!」
次の瞬間、シルヴィオの耳がびくんと立ち、瞳に光が戻る。
頰が真っ赤に染まり、体が震える。
「……甘い……甘すぎる……頭が、とろけ……」
でも、魔力が爆発的に回復。
シルヴィオが立ち上がり、杖を再び掲げる。
「……まだ、終わってない」
第二波の魔法陣が展開。
今度は残りのワイバーンを一掃する、ピンポイントの高出力光槍。
空から最後の魔物が落ち、ついに静寂が訪れた。
シルヴィオが杖を下ろし、ふらりと私に寄りかかってきた。
「……お前……こんな凶悪なプリン、よく作れるな……」
小声で文句を言いながらも、耳が幸せそうにピクピク。
私はシルヴィオを支えながら、笑った。
「シルヴィオ、すごかったよ! みんなを救ってくれた!」
シルヴィオが顔を赤くして、そっぽを向く。
「……べ、別に……お前のプリンがなければ、できなかっただけだ……」
ツンデレ全開だけど、瞳が優しい。
レオンが近づいてきて、シルヴィオに小さく頷く。
「……よくやった」
カイルも。
「空を制したのは、お前だ」
リオが駆け寄って、シルヴィオの肩を叩く。
「シルヴィ、かっこよかったぜ!」
シルヴィオが照れ隠しに。
「……うるさい、獣人……」
でも、口角が上がっている。
シルヴィオの大魔法と、私のスイーツの即回復が、戦いの流れを変えた。
空が晴れ、村に平和が戻る。
みんなの視線が、シルヴィオと私に集まる。
ツンデレエルフの活躍と、甘いプリンの力。
戦いは、まだ完全には終わっていないけど――
希望が、確実に増えた。
そう思った、空がきれいな夕暮れだった。
ダーク・ドレイクの巨体が倒れても、戦いはまだ終わっていなかった。
ボスを失った魔物たちは狂乱し、散開しながらも村に向かって突進を続けている。
特に、空を覆うワイバーンの群れが厄介だった。
十数匹が上空から急降下し、紫の毒息を吐きながら騎士団を襲う。
地上戦はレオンとカイルで押さえ込めているが、空からの攻撃で陣形が乱れ始める。
「空を……なんとかしないと!」
カイルが剣を振り上げながら叫んだ。
その時、高台に立っていたシルヴィオが杖を高く掲げた。
銀髪が風に揺れ、エメラルドの瞳が輝く。
「……お前らのプリンが、まだ残ってる」
朝に私が渡した超甘マナベリーパフェを、シルヴィオは戦いの合間に完食していた。
魔力が限界まで充填されている。
「これで……一気に片付ける」
シルヴィオが詠唱を開始。
巨大な魔法陣が空に展開し、光の粒子が集まる。
広範囲殲滅魔法――エルフの秘伝「スターライト・レイン」。
無数の光の矢が、上空のワイバーンに向かって降り注ぐ。
一匹、また一匹と翼を貫かれ、墜落していく。
村人たちが歓声を上げる。
「エルフさん、すげえ!」
「空がきれいになった!」
しかし――魔法の規模が大きすぎた。
シルヴィオの顔が青ざめ、膝をつく。
「……魔力……切れ……」
耳がぴくりとも動かず、杖を支えに倒れそうになる。
甘いもの弱体化プラス、魔力過消費。
ツンデレエルフが、初めて本気のピンチ。
私はテラスから駆け下り、シルヴィオの元へ。
「シルヴィオ! 大丈夫!?」
予備のプリンを瓶ごと持ってきていた。
超甘々、マナベリー三倍の緊急回復用。
「これ、飲んで!」
シルヴィオが弱々しく瓶を受け取り、一気に飲み干す。
ぷるぷるのプリンが喉を滑り落ちる。
「……!!」
次の瞬間、シルヴィオの耳がびくんと立ち、瞳に光が戻る。
頰が真っ赤に染まり、体が震える。
「……甘い……甘すぎる……頭が、とろけ……」
でも、魔力が爆発的に回復。
シルヴィオが立ち上がり、杖を再び掲げる。
「……まだ、終わってない」
第二波の魔法陣が展開。
今度は残りのワイバーンを一掃する、ピンポイントの高出力光槍。
空から最後の魔物が落ち、ついに静寂が訪れた。
シルヴィオが杖を下ろし、ふらりと私に寄りかかってきた。
「……お前……こんな凶悪なプリン、よく作れるな……」
小声で文句を言いながらも、耳が幸せそうにピクピク。
私はシルヴィオを支えながら、笑った。
「シルヴィオ、すごかったよ! みんなを救ってくれた!」
シルヴィオが顔を赤くして、そっぽを向く。
「……べ、別に……お前のプリンがなければ、できなかっただけだ……」
ツンデレ全開だけど、瞳が優しい。
レオンが近づいてきて、シルヴィオに小さく頷く。
「……よくやった」
カイルも。
「空を制したのは、お前だ」
リオが駆け寄って、シルヴィオの肩を叩く。
「シルヴィ、かっこよかったぜ!」
シルヴィオが照れ隠しに。
「……うるさい、獣人……」
でも、口角が上がっている。
シルヴィオの大魔法と、私のスイーツの即回復が、戦いの流れを変えた。
空が晴れ、村に平和が戻る。
みんなの視線が、シルヴィオと私に集まる。
ツンデレエルフの活躍と、甘いプリンの力。
戦いは、まだ完全には終わっていないけど――
希望が、確実に増えた。
そう思った、空がきれいな夕暮れだった。
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