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2 −1 人を喰う鉄の獣!?(トヨタ事件)
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2 -1 人を喰う鉄の獣!?(トヨタ事件)
休日の朝。
アパート前の通りは静かで、カイはようやく平和な朝を味わっていた。
――そう、わずか数分前までは。
「主、任務開始の時間です!」
「ちょ、待て! どこ行くつもりだルナぁぁぁ!」
ドアを蹴破る勢いで飛び出していく銀髪の女騎士。
白銀の鎧は朝日に輝き、周囲の通行人が一斉に振り返った。
> 「主、この世界を調査し、危険を排除します!」
「いらない! 調査も排除もいらない! ただ静かにしてて!」
昨日、ようやく修繕費の見積もりが届いた。
模擬戦でぶっ壊した天井の修理代、まさかの十八万円。
この世界で一番の脅威は家計だ。
しかしルナは全く聞いていなかった。
颯爽と道路に出て、空を仰ぎ、胸に手を当てる。
> 「この世界は平和すぎます……。きっと、その裏に潜む邪悪が……」
「いや、潜んでない! 裏も表も全部安全だよ!」
真白の家の前を通りかかった瞬間、ちょうど本人が顔を出した。
パーカー姿の彼女は寝ぼけ顔でカイを見て、ため息をついた。
> 「……あんた、また変なこと始めたの?」
「俺じゃねぇ、あいつが勝手に……!」
「朝っぱらから鎧で出歩くとか、通報案件よ。」
> 「ご安心を、真白殿。私は主を守る騎士です。」
「いや名乗らなくていいから!!!」
真白は額に手を当て、仕方なく付き合うことにした。
三人で商店街へ向かう――というより、ルナを監視するための同行だ。
朝の商店街は人通りが多い。
スーパーの前では特売のチラシが配られ、パン屋からはいい匂い。
平和そのもの。
――だが、ルナにはそう見えなかった。
> 「主! あれを見てください!」
指差した先。
通りをブォォォンと音を立てて走り抜ける車。
銀色のボディが陽光を反射し、エンジンが唸る。
> 「金属の魔獣……!? 人を乗せている!?」
「あれは車! 人を乗せるための乗り物!」
「なんと、人を“乗せる”だと!? 食べるだけでなく、操るとは!」
「いや食ってねぇ!!!」
しかしルナの瞳は戦士の光を宿していた。
腰の剣に手をかけ、通行人がざわめく。
> 「主、あれは人を喰う鉄の獣です。討伐の許可を!」
「出さない!! 一生出さない!!!」
「あれの名は……?」
「え? トヨタ。」
「トヨタ……! ネームドか!」
「ちがーーーーーう!!!」
周囲の人々がクスクス笑い始める。
「映画の撮影かな?」という声まで聞こえる。
真白が慌ててルナの腕を掴んだ。
> 「ちょっと! 本気で抜かないで! マジで逮捕されるから!」
「この国の法は、魔王の側についているのですか?」
「ついてない! 落ち着け、剣を戻せ!!!」
しかし、次の瞬間。
交差点の信号が青に変わり、車の列が一斉に動き出した。
ルナの目がカッと見開かれる。
> 「群れで突進してくる!? 主、下がってください!」
「違う! 信号が変わっただけ! 交通ルールだって!!!」
「シンゴウ? 新たな魔族の名ですか!?」
「違うぅぅぅ!!!」
剣が抜かれる音が響く。
> 「やめろぉぉぉぉぉ!!!」
慌ててカイが飛びついた。
その瞬間、ルナのバランスが崩れ、剣先がアスファルトに当たって火花を散らす。
通行人の悲鳴、車のクラクション。
――最悪だ。
「危ねぇぇぇ!!!」
運転手のおじさんが車を急停車させ、窓から顔を出す。
> 「おい君たち! なにやってんの!?」
「すみませんっ! すみませんっ! 今、全部誤解で!!」
「誤解……って、剣!? 本物!? 警察呼ぶぞ!」
「やめてぇぇぇ!!!」
真白が素早くおじさんの前に立ちはだかる。
> 「撮影です! 学生の自主制作映画なんです!」
「え? 本当か?」
「はい! ちょっと暴走しただけで!」
> 「暴走……って、車の方が被害者なんだけどな……」
おじさんは呆れ顔で去っていった。
三人は近くの路地裏に逃げ込み、息を整える。
カイは地面に崩れ落ちた。
> 「死ぬかと思った……いや社会的に死ぬところだった……」
「主、敵は撤退しました。」
「敵じゃねぇよ!!!」
真白は怒鳴るでもなく、ただ呆れ顔。
> 「ねぇカイ、ほんとにこの子、カードから出てきたの?」
「そうだってば……もう信じてくれよ……」
「信じるしかないでしょ、ここまで来たら……」
ルナは不思議そうに首を傾げた。
> 「この世界の人々は勇敢ですね。魔獣に乗っても恐れぬとは。」
「勇敢じゃなくて文明だから! あれは文明の力!!」
「文明……?」
ルナはしばらく考え込み、ポンと手を叩いた。
> 「なるほど、文明とは“人を喰う魔獣を飼いならす技術”のことですね!」
「違うぅぅぅぅ!!!」
真白は腹を抱えて笑い始めた。
> 「あはははは! カイ、あんたマジで異能の使い方間違ってる!」
「俺だって好きでこんなことになってねぇぇぇ!!!」
ようやく笑いが収まったころ、真白が真顔に戻った。
> 「でも……あんた、気をつけなよ。
次は本気で警察来るかも。」
「わかってる……でも、ルナを隠しておくのも限界かもしれない。」
ルナがきょとんとした顔で尋ねる。
> 「主、私はこの世界にいてはならないのですか?」
「いや、そういうわけじゃないけど……
お前、目立ちすぎるんだよ……」
「目立つことは悪なのですか?」
「うん、この世界ではね。」
彼女はしばらく黙り込み、やがて微笑んだ。
> 「では、目立たないよう努力します。
――主の世界で、生きてみたいのです。」
その真っすぐな瞳に、カイは何も言えなかった。
真白が肩をすくめる。
> 「はぁ……しょうがない。私が服、もう一着貸すよ。」
「えっ、いいのか?」
「ただし、また変なカード呼んだら絶交だからね。」
「しない! 二度としない!」
――この時の約束を、カイは後日あっさり破ることになる。
だがそれは、もう少し先の話。
その夜、ネットニュースに載った一文。
> 『本日午前、商店街付近で謎のコスプレ女が車に剣を振り下ろす騒ぎ。
通称「トヨタ事件」と呼ばれ、SNSで拡散中。』
カイは頭を抱えた。
テレビのリポーターが言う。
「現場にいた男性は“違う! 本物じゃない!”と叫んでいたとのことです」
> 「……それ、俺ぇぇぇぇ!!!」
ルナは隣で紅茶を飲みながら言った。
> 「主、討伐の成果が認められたようですね。」
「だから違うってぇぇぇ!!!」
真白のツッコミが追い打ちをかける。
> 「あんた、もうニュースデビューしたね。おめでと。」
「めでたくねぇよぉぉぉ!!!」
こうして、後に語り継がれる“トヨタ事件”は幕を閉じた。
だが、それはまだ――
“文明誤解伝説”の、ほんの序章にすぎなかった。
---
休日の朝。
アパート前の通りは静かで、カイはようやく平和な朝を味わっていた。
――そう、わずか数分前までは。
「主、任務開始の時間です!」
「ちょ、待て! どこ行くつもりだルナぁぁぁ!」
ドアを蹴破る勢いで飛び出していく銀髪の女騎士。
白銀の鎧は朝日に輝き、周囲の通行人が一斉に振り返った。
> 「主、この世界を調査し、危険を排除します!」
「いらない! 調査も排除もいらない! ただ静かにしてて!」
昨日、ようやく修繕費の見積もりが届いた。
模擬戦でぶっ壊した天井の修理代、まさかの十八万円。
この世界で一番の脅威は家計だ。
しかしルナは全く聞いていなかった。
颯爽と道路に出て、空を仰ぎ、胸に手を当てる。
> 「この世界は平和すぎます……。きっと、その裏に潜む邪悪が……」
「いや、潜んでない! 裏も表も全部安全だよ!」
真白の家の前を通りかかった瞬間、ちょうど本人が顔を出した。
パーカー姿の彼女は寝ぼけ顔でカイを見て、ため息をついた。
> 「……あんた、また変なこと始めたの?」
「俺じゃねぇ、あいつが勝手に……!」
「朝っぱらから鎧で出歩くとか、通報案件よ。」
> 「ご安心を、真白殿。私は主を守る騎士です。」
「いや名乗らなくていいから!!!」
真白は額に手を当て、仕方なく付き合うことにした。
三人で商店街へ向かう――というより、ルナを監視するための同行だ。
朝の商店街は人通りが多い。
スーパーの前では特売のチラシが配られ、パン屋からはいい匂い。
平和そのもの。
――だが、ルナにはそう見えなかった。
> 「主! あれを見てください!」
指差した先。
通りをブォォォンと音を立てて走り抜ける車。
銀色のボディが陽光を反射し、エンジンが唸る。
> 「金属の魔獣……!? 人を乗せている!?」
「あれは車! 人を乗せるための乗り物!」
「なんと、人を“乗せる”だと!? 食べるだけでなく、操るとは!」
「いや食ってねぇ!!!」
しかしルナの瞳は戦士の光を宿していた。
腰の剣に手をかけ、通行人がざわめく。
> 「主、あれは人を喰う鉄の獣です。討伐の許可を!」
「出さない!! 一生出さない!!!」
「あれの名は……?」
「え? トヨタ。」
「トヨタ……! ネームドか!」
「ちがーーーーーう!!!」
周囲の人々がクスクス笑い始める。
「映画の撮影かな?」という声まで聞こえる。
真白が慌ててルナの腕を掴んだ。
> 「ちょっと! 本気で抜かないで! マジで逮捕されるから!」
「この国の法は、魔王の側についているのですか?」
「ついてない! 落ち着け、剣を戻せ!!!」
しかし、次の瞬間。
交差点の信号が青に変わり、車の列が一斉に動き出した。
ルナの目がカッと見開かれる。
> 「群れで突進してくる!? 主、下がってください!」
「違う! 信号が変わっただけ! 交通ルールだって!!!」
「シンゴウ? 新たな魔族の名ですか!?」
「違うぅぅぅ!!!」
剣が抜かれる音が響く。
> 「やめろぉぉぉぉぉ!!!」
慌ててカイが飛びついた。
その瞬間、ルナのバランスが崩れ、剣先がアスファルトに当たって火花を散らす。
通行人の悲鳴、車のクラクション。
――最悪だ。
「危ねぇぇぇ!!!」
運転手のおじさんが車を急停車させ、窓から顔を出す。
> 「おい君たち! なにやってんの!?」
「すみませんっ! すみませんっ! 今、全部誤解で!!」
「誤解……って、剣!? 本物!? 警察呼ぶぞ!」
「やめてぇぇぇ!!!」
真白が素早くおじさんの前に立ちはだかる。
> 「撮影です! 学生の自主制作映画なんです!」
「え? 本当か?」
「はい! ちょっと暴走しただけで!」
> 「暴走……って、車の方が被害者なんだけどな……」
おじさんは呆れ顔で去っていった。
三人は近くの路地裏に逃げ込み、息を整える。
カイは地面に崩れ落ちた。
> 「死ぬかと思った……いや社会的に死ぬところだった……」
「主、敵は撤退しました。」
「敵じゃねぇよ!!!」
真白は怒鳴るでもなく、ただ呆れ顔。
> 「ねぇカイ、ほんとにこの子、カードから出てきたの?」
「そうだってば……もう信じてくれよ……」
「信じるしかないでしょ、ここまで来たら……」
ルナは不思議そうに首を傾げた。
> 「この世界の人々は勇敢ですね。魔獣に乗っても恐れぬとは。」
「勇敢じゃなくて文明だから! あれは文明の力!!」
「文明……?」
ルナはしばらく考え込み、ポンと手を叩いた。
> 「なるほど、文明とは“人を喰う魔獣を飼いならす技術”のことですね!」
「違うぅぅぅぅ!!!」
真白は腹を抱えて笑い始めた。
> 「あはははは! カイ、あんたマジで異能の使い方間違ってる!」
「俺だって好きでこんなことになってねぇぇぇ!!!」
ようやく笑いが収まったころ、真白が真顔に戻った。
> 「でも……あんた、気をつけなよ。
次は本気で警察来るかも。」
「わかってる……でも、ルナを隠しておくのも限界かもしれない。」
ルナがきょとんとした顔で尋ねる。
> 「主、私はこの世界にいてはならないのですか?」
「いや、そういうわけじゃないけど……
お前、目立ちすぎるんだよ……」
「目立つことは悪なのですか?」
「うん、この世界ではね。」
彼女はしばらく黙り込み、やがて微笑んだ。
> 「では、目立たないよう努力します。
――主の世界で、生きてみたいのです。」
その真っすぐな瞳に、カイは何も言えなかった。
真白が肩をすくめる。
> 「はぁ……しょうがない。私が服、もう一着貸すよ。」
「えっ、いいのか?」
「ただし、また変なカード呼んだら絶交だからね。」
「しない! 二度としない!」
――この時の約束を、カイは後日あっさり破ることになる。
だがそれは、もう少し先の話。
その夜、ネットニュースに載った一文。
> 『本日午前、商店街付近で謎のコスプレ女が車に剣を振り下ろす騒ぎ。
通称「トヨタ事件」と呼ばれ、SNSで拡散中。』
カイは頭を抱えた。
テレビのリポーターが言う。
「現場にいた男性は“違う! 本物じゃない!”と叫んでいたとのことです」
> 「……それ、俺ぇぇぇぇ!!!」
ルナは隣で紅茶を飲みながら言った。
> 「主、討伐の成果が認められたようですね。」
「だから違うってぇぇぇ!!!」
真白のツッコミが追い打ちをかける。
> 「あんた、もうニュースデビューしたね。おめでと。」
「めでたくねぇよぉぉぉ!!!」
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