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第1章 吾郎の本性
第3話 最悪な日の始まり
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あまりにも唐突な出来事で、体が動かない。
「お前が逃げたら、コイツは死ぬぞ」
えっ
吾郎の顔面が青ざめていく
「やめて、何でそんな事をするの!」
「何で?お前の胸に聞いてみろ」
「神城君の告白を断ったから、こんな事をしているの?」
「あ~そうだよ、俺がこの世で一番お前を愛しているからだ。お前を幸せに出来るのは俺しかいないんだよ」
「そんな勝手な事を・・・私は小さい時から吾郎の事が好きなの。私が幸せになれるのは吾郎と結ばれる事だけよ」
「お前は何にも分かっていねえ。俺だけが愛美を幸せに出来るんだ」
「あい・・み。に・・げ・・ろ」
最後に力を振り絞って、私の身を案じながら吾郎が気を失った
「吾郎!」
「ふん、ただ落ちただけだ。死んでねえよ」
神城が吾郎の両手、両足を縄で結び始める。
逃げなくちゃ
しかし体が恐怖で動かない
吾郎を縛り終えると神城が私の所に近づいてくる
「来ないで!」
「こいつを殺してもいいんだぜ。その方が愛美のためだ」」
その言葉に戦慄が走り、体が凍りつく。
何とも自分勝手な
「私は吾郎を愛しているの。だからこんな事やめて」
「それだったら、夏休みが終わるまでコイツと会うな。夏休みが終わるまで俺の彼女になれ」
神城の彼女になんかなったら何をされるか分からない
私は体を手で隠しながら否定する
「嫌よ。私は吾郎の恋人なんだから、例え夏休みが終わる1週間の間でも神城君の恋人なんてならない!」
神城君が私の前から離れて行き、さっき帰って来た時に部屋の入口に置いたコンビニの袋からジュースを取り出した
「ジュースでも飲むか?」
リビングにあるテレビの対面上に大きなソファーが置いてあり、ソファーの高さに合わせたオシャレなテーブルの上にジュースを置いた。
「俺は立っているから、ソファーに座って吾郎が起きるまでジュースを飲んでろ」
私は動かない
「それぐらい言う事を聞けよ」
私は警戒しながら神城君の立っている位置から遠い場所に腰を掛けた
「例え1週間恋人になっても、俺はお前に手を出さない。だから承諾しろ」
「嫌よ」
神城が大きく溜息を吐く
「じゃあコイツを殴って1週間ぐらい入院させるしかないか」
「何でそんな事するの!」
「それはな・・」
「愛美、逃げろ!」
吾郎が目を覚ました
「王子様がお目覚めか。お前に言っておく事がある。俺と愛美は夏休みが終わるまで付き合う事になったから、よろしくな」
「そ、そんなの承諾して無いわ」
「じゃあ1週間の入院コースでいいんだな」
吾郎も私が脅されているのを察したらしく神城に訴える
「俺を入院させればいいだろ!やれるものならやってみろよ。そんな事をしたら無事でいれる筈が無いに決まってる」
「そうかい、じゃあ試してみるか」
神城が吾郎の背中に蹴りをいれる
「痛い!」
「や、やめて。吾郎を痛めつけないで、1週間だけ恋人になるから」
「ダメだ、愛美!」
「その代わり、絶対に私の体に手を触れないで!それは約束よ。もし破ったら警察に通報するから」
「あ~分かった。その代わり俺にも約束しろ。夏休みの間はコイツと会う事は許さない。今からすぐに家を出て契約開始だ」
吾郎を守る為には条件を飲むしか選択肢が無い。
「わかったわ。絶対にこれが済んだら、もう私達の前に現れないでね」
「分かった約束する」
神城が吾郎の縄を解いた。
「愛美、もし神城が少しでも約束を破ったら電話してくれ。絶対に助けに行くから」
「吾郎・・・毎日電話するね、それぐらいいいでしょ?友達だって毎日電話する人も要るわ」
神城を睨みながら訴えると神城も吾郎と電話する事を承諾した。
楽しみにしていた吾郎との甘い日々が一転して、最悪な日々を迎えようとしていた
「お前が逃げたら、コイツは死ぬぞ」
えっ
吾郎の顔面が青ざめていく
「やめて、何でそんな事をするの!」
「何で?お前の胸に聞いてみろ」
「神城君の告白を断ったから、こんな事をしているの?」
「あ~そうだよ、俺がこの世で一番お前を愛しているからだ。お前を幸せに出来るのは俺しかいないんだよ」
「そんな勝手な事を・・・私は小さい時から吾郎の事が好きなの。私が幸せになれるのは吾郎と結ばれる事だけよ」
「お前は何にも分かっていねえ。俺だけが愛美を幸せに出来るんだ」
「あい・・み。に・・げ・・ろ」
最後に力を振り絞って、私の身を案じながら吾郎が気を失った
「吾郎!」
「ふん、ただ落ちただけだ。死んでねえよ」
神城が吾郎の両手、両足を縄で結び始める。
逃げなくちゃ
しかし体が恐怖で動かない
吾郎を縛り終えると神城が私の所に近づいてくる
「来ないで!」
「こいつを殺してもいいんだぜ。その方が愛美のためだ」」
その言葉に戦慄が走り、体が凍りつく。
何とも自分勝手な
「私は吾郎を愛しているの。だからこんな事やめて」
「それだったら、夏休みが終わるまでコイツと会うな。夏休みが終わるまで俺の彼女になれ」
神城の彼女になんかなったら何をされるか分からない
私は体を手で隠しながら否定する
「嫌よ。私は吾郎の恋人なんだから、例え夏休みが終わる1週間の間でも神城君の恋人なんてならない!」
神城君が私の前から離れて行き、さっき帰って来た時に部屋の入口に置いたコンビニの袋からジュースを取り出した
「ジュースでも飲むか?」
リビングにあるテレビの対面上に大きなソファーが置いてあり、ソファーの高さに合わせたオシャレなテーブルの上にジュースを置いた。
「俺は立っているから、ソファーに座って吾郎が起きるまでジュースを飲んでろ」
私は動かない
「それぐらい言う事を聞けよ」
私は警戒しながら神城君の立っている位置から遠い場所に腰を掛けた
「例え1週間恋人になっても、俺はお前に手を出さない。だから承諾しろ」
「嫌よ」
神城が大きく溜息を吐く
「じゃあコイツを殴って1週間ぐらい入院させるしかないか」
「何でそんな事するの!」
「それはな・・」
「愛美、逃げろ!」
吾郎が目を覚ました
「王子様がお目覚めか。お前に言っておく事がある。俺と愛美は夏休みが終わるまで付き合う事になったから、よろしくな」
「そ、そんなの承諾して無いわ」
「じゃあ1週間の入院コースでいいんだな」
吾郎も私が脅されているのを察したらしく神城に訴える
「俺を入院させればいいだろ!やれるものならやってみろよ。そんな事をしたら無事でいれる筈が無いに決まってる」
「そうかい、じゃあ試してみるか」
神城が吾郎の背中に蹴りをいれる
「痛い!」
「や、やめて。吾郎を痛めつけないで、1週間だけ恋人になるから」
「ダメだ、愛美!」
「その代わり、絶対に私の体に手を触れないで!それは約束よ。もし破ったら警察に通報するから」
「あ~分かった。その代わり俺にも約束しろ。夏休みの間はコイツと会う事は許さない。今からすぐに家を出て契約開始だ」
吾郎を守る為には条件を飲むしか選択肢が無い。
「わかったわ。絶対にこれが済んだら、もう私達の前に現れないでね」
「分かった約束する」
神城が吾郎の縄を解いた。
「愛美、もし神城が少しでも約束を破ったら電話してくれ。絶対に助けに行くから」
「吾郎・・・毎日電話するね、それぐらいいいでしょ?友達だって毎日電話する人も要るわ」
神城を睨みながら訴えると神城も吾郎と電話する事を承諾した。
楽しみにしていた吾郎との甘い日々が一転して、最悪な日々を迎えようとしていた
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