ずっと一緒にいれば…きっと。

ryuma@安心院

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*第3話:姉の頑固さ

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それからというものの…私はお姉ちゃんと一ノ瀬 来斗が一緒にいるたびに、邪魔をするようになった。

たまたま高等部に立ち寄った時、お姉ちゃんと一ノ瀬が話しているの見かけてしまった。

小日向 柚月「あ、またお姉ちゃんと一緒に一ノ瀬がぁぁぁあ!!」

小鳥遊 渚「もう流石にやめようよ、多分僕たち迷惑になってるよ…」

小日向 柚月「いや、私はお姉ちゃんがあいつのことを諦めるまで、ずっと邪魔し続けるんだから!!」

お姉ちゃんが好きな相手は絶対にダメだ。バイだし。それに軽くてめっちゃ遊んでる男だから。

小日向 柚月「じゃあ、また行ってくる!」

小鳥遊 渚「僕知らないからね、どうなっても…」

***

小日向 白乃「え、あ、そうなんだ~…一ノ瀬くんすごーい…」

一ノ瀬 来斗「そんなことないよ…」

白乃の友達「いやいや…私結構一ノ瀬くんと部活で一緒にいるけど、凄いんだからね!」

なんの話をしているのかよくわからないが、キャッキャッ、ウフフな感じだということだけ、伝わってくる。

フッ、でも一ノ瀬。今回で君のそのバラ色ライフは散るんだ。

小日向 柚月「一ノ瀬、馴れ馴れしいー!!」

お姉ちゃんは振られたあと、友達として一ノ瀬に接してるけど、絶対まだ狙ってるはず…

一ノ瀬 来斗「え、小日向さんの妹!?」

小日向 白乃「あれ、2人とも知り合いだったんだ…」

私が突入した途端、みんな驚いた表情。
ざまぁないわね、一ノ瀬。
これであんたの陰謀は打ち砕…

一ノ瀬 来斗「ちょっと、来て!」

小日向 柚月「へ?え?ちょっと!!私をどこに連れてく気?
誘拐!誘拐だわ!!
この男、私をトイレであんなことやそんなことをしようと…」

急に一ノ瀬に腕を掴まれ、トイレの方へと連れてかれることに…いや、これまじでヤベーじゃん。

ちょっと小鳥遊に助けを…
って、あれ!?

小日向 柚月(いねーじゃん!!)

こんな時に…意気地なし!!
まあ、最初から期待はしてなかったけど。

一ノ瀬 来斗「ほら、ここ座って」

小日向 柚月「え、あ、うん」

やっぱり男の人の力には敵わなくて…どうしようもなく連れてこられたところは…
トイレ
の前のベンチでした。

ってか、私をこんなところに座らせてどういうつもりなのかしら…

一ノ瀬 来斗「こんなこと、俺が言うのはおかしいかもしれないけど…俺と小日向さんの中に割って入るの、やめたほうがいいと思う」

…なっ!
いきなり何を言いだすと思ったら、そんなことを…

小日向 柚月「あんた、ちょっとお姉ちゃんに好かれてるからって調子に乗ってんじゃないわよ!」

一ノ瀬 来斗「いや、そういうわけじゃなくて…そんなことして、本当にお姉ちゃんが喜ぶと思ってんのか?ってこと。」

小日向 柚月「は?そんなこと、当然で…」

って、あれ?

そういえば、お姉ちゃんは私の行動についてなにも言ってこなかったけど…本当はどう思ってるんだろう??

しかも、お姉ちゃんは一ノ瀬のことが好きで、それを邪魔してるってことは…

小日向 柚月「むしろ私、お姉ちゃんに嫌がらせしてることに…」

一ノ瀬 来斗「うん、そういうこと」

小日向 柚月「で、でもあんたは…
お姉ちゃんに対して不誠実に振ったじゃない!!」

そうだ。
私の本来の目的は…

悪い男たちから、お姉ちゃんを守ること。

だから、お姉ちゃんも私の行動について怒らないはず…

一ノ瀬 来斗「不誠実、不誠実っていうけどさ、お前は知らない男の子に告られたらどうすんの?
あんな感じに振るしかないだろ…」

一ノ瀬のその言葉に、ハッとさせられた。
そういえば自分も、あの時、あの場所で…まるで一ノ瀬がお姉ちゃんを振った時と同じように…

小鳥遊 渚を振った。

そのことに、気がついた。

***

小鳥遊 渚「僕と…付き合ってくだひゃい!!」

小日向 柚月「え、無理。」

***

今だから思うこと、あれはさすがに酷かったな、と思う。
勇気を振り絞って言った告白を踏みにじるような振り方。

あれはもしかしたら…
一ノ瀬の振り方よりも酷いかもしれない。

そう、脳裏に浮かんだ。

小日向 柚月「と、とにかく!!
私は悪い男たちからお姉ちゃんを守り続ける!
これ、ゼッタイ!」

一ノ瀬 来斗「あーはい、そうですか。じゃあもう勝手にすれば。
俺は別にいいけど…
お姉ちゃんとどうなっても、俺は知らないからな。」

小日向 柚月「あんたに心配される筋合いなんてない!!」

そう、強がったことを言い残し、その場を去った…。
あとから、我ながら苦しいことを言ったな、と思った。

そして、私の 「お姉ちゃんと一ノ瀬の仲を引き裂く計画」は更にエスカレートする…

<第4話:姉の本心> につづく…
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