2 / 3
*第2話:告白
しおりを挟む
小鳥遊 渚「ねえ、もう帰ろうよ…」
小日向 柚月「しっ!うるさい!!
静かにして見届けないと…」
私たちがいるのは、高等部の屋上入り口。
なんでこんなところにいるのかというと、それは昨晩までさかのぼる…
***
ー昨晩
小日向 白乃「ゆづきー!」
小日向 柚月「なに、お姉ちゃん?」
いつもは私からお姉ちゃんに部屋に行っておしゃべりするのに、今日はお姉ちゃんが私の部屋に来てる…どんな風の吹き回しなんだろう?
小日向 白乃「話があるの…」
とても緊張している様子だった。
そう、それはまるで…
愛の告白をするみたい。
深呼吸を静かにして、荒れた呼吸を整えて、私の予想に近かったことを言った。
小日向 白乃「実は私…好きな人ができたの。」
小日向 柚月「そうなんだ…」
いつかはこんな日がやってくる、と前々からわかっていたのに…実際面と向かって言われると、辛い。
ずっとお姉ちゃんは、男なんかに興味はなくて私にべったりだった。
そんなお姉ちゃんを応援する自分と、お姉ちゃんの恋がなくなってしまえばいい!と思う自分が心の中にいることが、とても憎かった。
小日向 柚月(どうして…ずっと私のことが好きで、私にべったりだったじゃん。なのに今さら男のところに…)
そんな私の気持ちなんて気にもせず、お姉ちゃんは話を進める。
小日向 白乃「それでね、明日屋上で告白してみようと思うの!」
小日向 柚月「そっか、頑張ってね!」
そんな、うわべだけのことを口にした。
明日はお姉ちゃんの告白を見届けないと…!
***
そして、今に至る。
小鳥遊 渚「あ、ほら。小日向さん、告る相手ってあれじゃない?」
小日向 柚月「え、どれどれ…?」
小鳥遊の視線の先をよく見ると、男が立っていた。
女の私からみても、そいつはイケメンだった…お姉ちゃん、ハードル高すぎでしょ…
小日向 白乃「あの、私と…付き合ってください!!」
声が若干上ずってる…お姉ちゃん、相当緊張してるな…さて、男はどう答えるのか?
一ノ瀬 来斗「ごめんね。」
小鳥遊 渚「どうやら、フラれたみたいだね…小日向さんのお姉ちゃん」
あれ、なんかこの光景デジャヴ…
ってそれより!
小日向 柚月「あいつ、なんで私のお姉ちゃんをフッたの!?」
小鳥遊 渚「え、そんなこと僕に聞かれても…」
小日向 柚月「小鳥遊は先に教室戻ってて!私、ちょっとあいつんとこ行ってくる。」
小鳥遊 渚「え!ちょっと小日向さん!!」
あいつっ!
お姉ちゃんが勇気出して言った告白を踏みにじって、泣かせた…許せないんだから!!
あんな男、好きになるべきじゃない。
***
全速力で、無我夢中で走っていたら…いつのまにかあいつが彼氏とお昼ご飯を食べている、中庭に着いていた。
ってか、あいつってバイなんだっけ…?
バイのくせにお姉ちゃんをたぶらかして…本当許すまじ。
小日向 柚月「ちょっと、そこのあんた!!」
私の言葉に、あの男とその彼氏が気づく。
あの男の彼氏「来斗、知り合い?」
一ノ瀬 来斗「時雨、ちょっと行ってくる」
男は彼氏に断りを入れて、こっちに近づいてくる。
なんて律儀な奴なんだ。
ちょっとは見直し…いやいやいや!
それはないんだからね!!
私のお姉ちゃんを酷い目に合わせた張本人、許すはずがない!!
小日向 柚月「私のお姉ちゃんを振って泣かせたんだから、私はあんたを許さない。」
なんか興奮のあまり、いきなり自己紹介もせずに言っちゃったけど、大丈夫かな…?
一ノ瀬 来斗「私のお姉ちゃん、振った…そして中等部の制服…ああ!君、小日向さんの妹さんだね?」
小日向 柚月「そうよ、だから何!」
なんでお姉ちゃんはこんな軽そうな男のことを好きになったんだろう…私には理解できない。
一ノ瀬 来斗「そのことについては本当ごめん、出来れば…お姉さんに会ったら謝ってたって言ってくれない?」
小日向 柚月「はぁ?なんで私があんたなんかのために行動しなくちゃならないのよ!謝るのなら自分で言いなさいよ!!」
大体、謝るのなら自分の口で言わないと、誠意が感じられない。
それなのに、この男は…(怒)
一ノ瀬 来斗「だって俺は…一分一秒でも時雨と一緒にいたいから。」
小日向 柚月「さいですか…」
なんか、恋のチカラというのかな?そういう目には見えないものに圧倒されて…もう何も言い返せなかった。
小日向 柚月「まあ、お姉ちゃんに会ったら一応言ってやらないでもない…」
一ノ瀬 来斗「ほんとに?ありがとー!じゃあね、バイバイ!!」
愛の力ってすごいな…
でも、多分お姉ちゃん意外と頑固なところあるからな…多分振られてもとことん猛アタックするだろうな…。
私はそんな恋路を…
邪魔してやる!
そう、決意したのであった…。
<第3話:姉の頑固さ> につづく…
小日向 柚月「しっ!うるさい!!
静かにして見届けないと…」
私たちがいるのは、高等部の屋上入り口。
なんでこんなところにいるのかというと、それは昨晩までさかのぼる…
***
ー昨晩
小日向 白乃「ゆづきー!」
小日向 柚月「なに、お姉ちゃん?」
いつもは私からお姉ちゃんに部屋に行っておしゃべりするのに、今日はお姉ちゃんが私の部屋に来てる…どんな風の吹き回しなんだろう?
小日向 白乃「話があるの…」
とても緊張している様子だった。
そう、それはまるで…
愛の告白をするみたい。
深呼吸を静かにして、荒れた呼吸を整えて、私の予想に近かったことを言った。
小日向 白乃「実は私…好きな人ができたの。」
小日向 柚月「そうなんだ…」
いつかはこんな日がやってくる、と前々からわかっていたのに…実際面と向かって言われると、辛い。
ずっとお姉ちゃんは、男なんかに興味はなくて私にべったりだった。
そんなお姉ちゃんを応援する自分と、お姉ちゃんの恋がなくなってしまえばいい!と思う自分が心の中にいることが、とても憎かった。
小日向 柚月(どうして…ずっと私のことが好きで、私にべったりだったじゃん。なのに今さら男のところに…)
そんな私の気持ちなんて気にもせず、お姉ちゃんは話を進める。
小日向 白乃「それでね、明日屋上で告白してみようと思うの!」
小日向 柚月「そっか、頑張ってね!」
そんな、うわべだけのことを口にした。
明日はお姉ちゃんの告白を見届けないと…!
***
そして、今に至る。
小鳥遊 渚「あ、ほら。小日向さん、告る相手ってあれじゃない?」
小日向 柚月「え、どれどれ…?」
小鳥遊の視線の先をよく見ると、男が立っていた。
女の私からみても、そいつはイケメンだった…お姉ちゃん、ハードル高すぎでしょ…
小日向 白乃「あの、私と…付き合ってください!!」
声が若干上ずってる…お姉ちゃん、相当緊張してるな…さて、男はどう答えるのか?
一ノ瀬 来斗「ごめんね。」
小鳥遊 渚「どうやら、フラれたみたいだね…小日向さんのお姉ちゃん」
あれ、なんかこの光景デジャヴ…
ってそれより!
小日向 柚月「あいつ、なんで私のお姉ちゃんをフッたの!?」
小鳥遊 渚「え、そんなこと僕に聞かれても…」
小日向 柚月「小鳥遊は先に教室戻ってて!私、ちょっとあいつんとこ行ってくる。」
小鳥遊 渚「え!ちょっと小日向さん!!」
あいつっ!
お姉ちゃんが勇気出して言った告白を踏みにじって、泣かせた…許せないんだから!!
あんな男、好きになるべきじゃない。
***
全速力で、無我夢中で走っていたら…いつのまにかあいつが彼氏とお昼ご飯を食べている、中庭に着いていた。
ってか、あいつってバイなんだっけ…?
バイのくせにお姉ちゃんをたぶらかして…本当許すまじ。
小日向 柚月「ちょっと、そこのあんた!!」
私の言葉に、あの男とその彼氏が気づく。
あの男の彼氏「来斗、知り合い?」
一ノ瀬 来斗「時雨、ちょっと行ってくる」
男は彼氏に断りを入れて、こっちに近づいてくる。
なんて律儀な奴なんだ。
ちょっとは見直し…いやいやいや!
それはないんだからね!!
私のお姉ちゃんを酷い目に合わせた張本人、許すはずがない!!
小日向 柚月「私のお姉ちゃんを振って泣かせたんだから、私はあんたを許さない。」
なんか興奮のあまり、いきなり自己紹介もせずに言っちゃったけど、大丈夫かな…?
一ノ瀬 来斗「私のお姉ちゃん、振った…そして中等部の制服…ああ!君、小日向さんの妹さんだね?」
小日向 柚月「そうよ、だから何!」
なんでお姉ちゃんはこんな軽そうな男のことを好きになったんだろう…私には理解できない。
一ノ瀬 来斗「そのことについては本当ごめん、出来れば…お姉さんに会ったら謝ってたって言ってくれない?」
小日向 柚月「はぁ?なんで私があんたなんかのために行動しなくちゃならないのよ!謝るのなら自分で言いなさいよ!!」
大体、謝るのなら自分の口で言わないと、誠意が感じられない。
それなのに、この男は…(怒)
一ノ瀬 来斗「だって俺は…一分一秒でも時雨と一緒にいたいから。」
小日向 柚月「さいですか…」
なんか、恋のチカラというのかな?そういう目には見えないものに圧倒されて…もう何も言い返せなかった。
小日向 柚月「まあ、お姉ちゃんに会ったら一応言ってやらないでもない…」
一ノ瀬 来斗「ほんとに?ありがとー!じゃあね、バイバイ!!」
愛の力ってすごいな…
でも、多分お姉ちゃん意外と頑固なところあるからな…多分振られてもとことん猛アタックするだろうな…。
私はそんな恋路を…
邪魔してやる!
そう、決意したのであった…。
<第3話:姉の頑固さ> につづく…
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる