魔法紹介者が人々を救うお話

トモヒロ69

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第2章

第20話 頭のネジ

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 朝になり、すぐ役所に向かって、火事の手続きを済ませた。朝まで喋っていたので、めっちゃ眠い。あくびをしながら手配された貸家に入った。因みに2人用だ。

「2人で1つの部屋は初めてですね。」

 そう。前の家では、自分とルカは別々の部屋だったため、2人で同じ部屋なのは初めてなのだ。

 役所の人には、別々がいいか聞かれたが、貴重な部屋を2つももらうのは申し訳なかった。(そんなことはほとんど考えてない)

「カフェどうしましょうね。」

「まあ一応保険入ってたから、結構お金は入ったよ。」

 こんな状況でもルカは冷静なのは、本当にすごいと思う。

「とりあえずお風呂入りたいです。」

 そういえば、自分達はまだお風呂に入っていなかったのだ。

「先入っていいよ。」

 言われた通り、ルカはお風呂に行った。その間、自分はいろんな事を考えていた。

(原因は落雷だったらしいけど、本当か?確かに、その日の天気は悪かったようだけど。)

 だがこの真剣な考えは、次の瞬間、一瞬で消されることになる。

「リョウさんー。美容液取ってくれません?」

 バスタオルを巻いたルカがお風呂から顔を出して、こっちを見ている。本当に心臓に悪い。言われた通り、美容液を取り出して渡そうとすると、

「びっくりしました?」

 悪い笑みを見せながら言った。

「びっくりするに決まってるでしょ…。」

 こういう事をされて、驚かない男がいるのなら連れて来いって話だ。

 しばらくして、ルカがお風呂からあがったので、自分もお風呂に入った。入っている途中で、

「リョウさんリョウさん。」

「どうしたの?」

 シャワーを止め、ルカの話を聞く。

「今から私はお風呂に入ります。」

「…は?」

 いきなりルカがお風呂のドアを開け、入ってきた。

 なぜか分からないが、せっかく(?)なので背中を流してもらうことになった。

「どうしたの?」

「何のことですか?」

 質問に質問を返さないでほしい。

「いや、いきなり人のお風呂に入ってくるって、他の人だったら通報されるよ?」


「いきなりじゃないですよ。ちゃんとドアの前で宣言したじゃないですか。」

 ルカの頭のネジは絶対に何本か外れている。

「それに大丈夫ですよ。リョウさんにしかしませんから。」

 そうであってもらいたい。

「まあたまにはちょっとした刺激があった
ほうがいいじゃないですか。」

 意味が分からないが、ここで否定するとなんだか後悔しそうなので辞めておく。

 お風呂からあがったあと、まだ朝の10時なので、朝ご飯を食べに行くことにした。ルカが前から気になってた喫茶店があるらしい。

 少し歩いて、店の中に入った。中に
は、常連客のような男性と女性がお店の人
と話していた。

 その奥には2人組の男性が座っていた。案内された席は、その2人の男性の隣の席だった。

(どこかで見たことがあるな)

 その2人のうち1人は何か見覚えがある。

「リョウさんリョウさん、あの男の人、前
に来てた人ですよ。」

 ルカが小声で話してきた。それを言われて思い出した。その男は自分と同じ魔法を持つ人を知ってるかもしれない人だった。

(第5話参照)
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