2 / 14
第1章 雪のち晴
第2話 脱獄
しおりを挟む
「私と脱獄しない?」
この人は何を言ってるんだろうか。
「嫌です」
「…えー!普通ここは乗ってくれるでしょ!」
なぜ今更、脱獄をしなければならないのだ。脱獄したところで、帰る場所などないし、死刑が変わるわけでもない。何より警察の迷惑だ。
「あなた何なんですか?」
「え?死神だけど?」
「…はあ!?」
つい大声を出してしまった。
「まあ急に言われてもすぐには、決めれないか」
決める決めない以前に、脱獄はしない。
「また明日来るからさ、それまでに決めてよね」
そう言って、その女の子はまた姿を消して、どこかに行ってしまった。
朝になり、目を覚ました。
昨日の事を思い出してみる。いきなり死神と名乗る女に脱獄しようと言われた。それに自分が冤罪だと言う事を知っていた。
こんな都合の良いことは普通はない。恐らく悪い夢でも見たのだろう。
(けど、もしかしたら)
一瞬でもそう考えてしまった自分が今でも憎たらしい。
そんなわけないのだ。
こんなにも都合のいいことが起こることなどない。
「白糸雪。食事だ」
色々考えていると、朝ご飯が来た。受け取ろうとすると、
「白糸雪、お前昨日誰かと話していなかっ
たか?」
話し声が聞こえたらしい。確かにあの後、眠る直前に、監視が来た気がする。
「いえ、何も話していません」
「まあそうだよな。ここは関係者以外誰も
入れないからな」
やはり関係者以外は入れないはずなので、昨日のことはありえない。どうやら夢だったようだ。
その夜、
「やあ」
今度は窓をノックもせずに、いきなり入ってきた。どうやら夢ではないらしい。
「どうだ。考えてくれたか?」
「何度来ようと、答えは変わりません」
というより、急に壁をすり抜けて来るのが結構怖い。
「なんだ。残念だな」
そう言って、あっさり帰ってくれた。
(諦めてくれたのか?)
まあどちらにしろ、もう来ないこと祈りながら、眠りについた。
だが、その女の子は次の日もその次の日も永遠と来る。来始めて1ヶ月くらいが経った頃、
「分かりましたよ。脱獄しましょう」
ついには折れてしまった。まあどうせ、ここにいても死ぬことは変わりないのだ。ならこの女の子に付いていってもいいかもしれないと思うようになっていた。
「よし、やっと乗ってくれたな」
女の子は嬉しそうにしていた。だがどうやって脱獄するのだろう。
「さてと」
女はどこから出したのか、大きな鎌を持っている。それをいきなり振り上げて、僕に振り下ろした。
「うわぁ!切られて…ない」
恐る恐る目を開けたが切られてはいない。
「あんたを今、別次元に飛ばした。」
周りを見渡すと、何やら空間が歪んでいる。
「どうだい気分は?」
「いやすご!」
女の子はだろ!っと自慢げに返した。
「じゃあここから少し歩くぞ」
指示された通り、女について行った。本当に死神なんだな。
「よしここでいい」
女はもう一度鎌を僕に振り下ろした。目を開けてみると、そこにはマンションがたくさん並んでいる住宅街のようなところだった。
女の子に連れられて、マンションの1室に入った。
「ここが、これから私達の家だ」
この人は何を言ってるんだろうか。
「嫌です」
「…えー!普通ここは乗ってくれるでしょ!」
なぜ今更、脱獄をしなければならないのだ。脱獄したところで、帰る場所などないし、死刑が変わるわけでもない。何より警察の迷惑だ。
「あなた何なんですか?」
「え?死神だけど?」
「…はあ!?」
つい大声を出してしまった。
「まあ急に言われてもすぐには、決めれないか」
決める決めない以前に、脱獄はしない。
「また明日来るからさ、それまでに決めてよね」
そう言って、その女の子はまた姿を消して、どこかに行ってしまった。
朝になり、目を覚ました。
昨日の事を思い出してみる。いきなり死神と名乗る女に脱獄しようと言われた。それに自分が冤罪だと言う事を知っていた。
こんな都合の良いことは普通はない。恐らく悪い夢でも見たのだろう。
(けど、もしかしたら)
一瞬でもそう考えてしまった自分が今でも憎たらしい。
そんなわけないのだ。
こんなにも都合のいいことが起こることなどない。
「白糸雪。食事だ」
色々考えていると、朝ご飯が来た。受け取ろうとすると、
「白糸雪、お前昨日誰かと話していなかっ
たか?」
話し声が聞こえたらしい。確かにあの後、眠る直前に、監視が来た気がする。
「いえ、何も話していません」
「まあそうだよな。ここは関係者以外誰も
入れないからな」
やはり関係者以外は入れないはずなので、昨日のことはありえない。どうやら夢だったようだ。
その夜、
「やあ」
今度は窓をノックもせずに、いきなり入ってきた。どうやら夢ではないらしい。
「どうだ。考えてくれたか?」
「何度来ようと、答えは変わりません」
というより、急に壁をすり抜けて来るのが結構怖い。
「なんだ。残念だな」
そう言って、あっさり帰ってくれた。
(諦めてくれたのか?)
まあどちらにしろ、もう来ないこと祈りながら、眠りについた。
だが、その女の子は次の日もその次の日も永遠と来る。来始めて1ヶ月くらいが経った頃、
「分かりましたよ。脱獄しましょう」
ついには折れてしまった。まあどうせ、ここにいても死ぬことは変わりないのだ。ならこの女の子に付いていってもいいかもしれないと思うようになっていた。
「よし、やっと乗ってくれたな」
女の子は嬉しそうにしていた。だがどうやって脱獄するのだろう。
「さてと」
女はどこから出したのか、大きな鎌を持っている。それをいきなり振り上げて、僕に振り下ろした。
「うわぁ!切られて…ない」
恐る恐る目を開けたが切られてはいない。
「あんたを今、別次元に飛ばした。」
周りを見渡すと、何やら空間が歪んでいる。
「どうだい気分は?」
「いやすご!」
女の子はだろ!っと自慢げに返した。
「じゃあここから少し歩くぞ」
指示された通り、女について行った。本当に死神なんだな。
「よしここでいい」
女はもう一度鎌を僕に振り下ろした。目を開けてみると、そこにはマンションがたくさん並んでいる住宅街のようなところだった。
女の子に連れられて、マンションの1室に入った。
「ここが、これから私達の家だ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
悪役断罪?そもそも何かしましたか?
SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。
男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。
あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。
えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。
勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。
しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。
断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる