倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~

乃神レンガ

文字の大きさ
444 / 535
第十一章

391 城での進化 ④

しおりを挟む
 今回最後に進化するのは、キュアリーフラビットのアロマである。俺は素材となるフェアリーと共に、アロマのカードを取り出す。

 ちなみにフェアリーはCランクモンスターであり、これで残りが三枚になってしまった。

 以前リーフェの進化でも使ったので、枚数がかなり少なくなっている。

 さて、こちらも相性が良い気がするが、果たして上手くいくだろうか。頼むぞ。

 そう願いを込めながら俺は進化を実行すると、サンの時と同様に、引継ぎが先に発生した。

 アロマもフュージョン自体は二回目なので、引き継げるスキルも二つである。

 う~む。これは悩むな。アロマのスキルには、有用なものが多い。

 癒属性適性、ミックスアロマ、緑の力、分裂融合、浮遊移動。このあたりが、引継ぎ候補になる。

 なので進化した時に引き継がなくても残りそうなスキルや、逆に強化されそうなものを除外するしかないか。

 俺はそうして熟考の末に、判断を下す。

 よし、引き継ぐのは、ミックスアロマと分裂融合にしよう。

 この二つは、失うと二度と手に入ることが無いような気がした。アロマ独自のスキルだと思われる。

 緑の力も惜しかったが、フェアリーとは相性が良い気がするので、何かしらの形で影響が及ぶことを願うしかない。

 それと癒属性も失われるときついが、これまでの配下たちの進化を考えると、属性は増える方が多い気がした。なのでここは、癒属性が残ることに賭けたのである。

 ちなみに浮遊移動はフェアリーにも飛行というスキルがあるので、普通に大丈夫な気がした。何かしらの形で、たぶん活かされるだろう。

 あとは渡した魔除けのくさびと、装備している死竜の角が、どのような影響を与えるかだな。

 そうして引継ぎスキルの選択も完了したので、俺はそう思いつつも、進化を実行する。

 アロマのカードが一瞬輝き、新たな姿を現した。


 種族:フェアリアルラビット(アロマ)
 種族特性
神秘兎しんぴうさぎ】【癒しの緑精りょくせい
【ミックスアロマ】【分裂融合】
【領域結界】【生魔感知】
【魔法制御】【隠密】
【浮遊飛行】【脱兎】

 エクストラ
【ユニゾンモンスター】
【フュージョンモンスター】

 装備
 ・死竜の角


 アロマはキュアリーフラビットから、フェアリアルラビットへと、無事に進化をげたようである。 

 その見た目は基本的に、変わらないウサギの姿だった。体毛は相変わらず翡翠ひすい色であり、死竜の角も消えずに残っている。

 ただ違いがあるとすれば、背中に半透明なアメジスト色の羽が左右に一枚ずつ、合計二枚あることだろうか。

 羽はフェアリーのトンボのような羽ではなく、ちょうのような羽だった。また直接背中に生えているという感じではなく、背中から僅かに離れて存在している。まるでホログラムのような羽であった。

 それと瞳の色も、羽と同じでアメジスト色である。まるで宝石のようで、とても美しい。

 全体的に神秘的な雰囲気のウサギという、そんな印象を受けた。

 とりあえず見た目はそんなところなので、次に気になっていたスキルの確認を行う。


 名称:神秘兎しんぴうさぎ
 効果
 ・自身へのあらゆる束縛、鑑定、追跡、感知、支配系スキルを無効化する。
 ・このスキルには以下の効果が内包される。
【幻空属性適性】【空属性耐性(小)】
【精神耐性(中)】【スリープ】
【フィアー】【幻物】【幻変装】
【幻避】【フェイク】【サイコショック】
【バリアー】【テレポートステップ】
【スペースカッター】【スペースバッグ】


 名称:癒しの緑精りょくせい
 効果
 ・癒属性魔法を植物と大地にも適用し、植物に対してはよりその回復効果を高めることが可能になる。
 ・このスキルには以下の効果が内包される。
【癒属性適性】【ヒール】【キュア】
【マインドヒール】【エリアヒール】
【植物操作】【再生】【光合成】
【魔力操作上昇(中)】【魔力上昇(中)】
【自然魔力回復量上昇(中)】


 名称:領域結界
 効果
 ・不可視の結界を作り出し、結界の外から干渉される、あらゆる索敵系スキルから逃れる。


 名称:生魔感知
 効果
 ・周囲の生命と魔力を感知する。


 名称:浮遊飛行
 効果
 ・浮遊及び飛行することが可能となる。
 ・浮遊状態時に、その場で通常移動が可能となる。


 これは、ある意味凄いな。もはやアロマは、幻や伝説のウサギ型モンスターという感じである。

 もしも野生の個体がいて捕獲されたら、城が建つ値段以上で取引されるかもしれない。

 けれども仮に見つけたとしても、捕まることはないだろう。なぜなら神秘兎しんぴうさぎの効果により、あらゆる束縛、鑑定、追跡、感知、支配系スキルを無効化するからだ。

 更に幻空属性の魔法によって、より増して捕獲は困難を極めるだろう。

 あと何気にだが、普通に空属性適性が増えているんだよな。空属性はとても優秀な属性なので、これからアロマの力になってくれることは間違いない。

 またサイコショックやスペースカッターという攻撃魔法もあるので、戦うことも可能になった。なのでこの神秘兎しんぴうさぎというスキルだけでも、十分に優れている。

 だがそれだけにはとどまらず、アロマには癒しの緑精りょくせいというスキルもあった。

 おそらく癒属性と、緑の力が良い感じに影響を及ぼしたのだろう。

 それにより大地と植物にも、癒属性魔法が効くようになったようだ。更に植物に関しては、より使用する癒属性魔法の効果が高まるらしい。

 この事実が、ある意味一番アロマの価値を上げているかもしれない。為政者からすれば、のどから手が出るほど欲しいだろう。

 なので俺は、後で女王にアロマを派遣することにした。おそらく大陸の復興で、大いに役立つと思われる。

 あとは領域結界だが、魔除けのくさびの効果がそのままスキルになったみたいだ。

 装備品がそのままスキルに変わるのは、珍しいかもしれない。たぶんアロマとの相性が、とてもよかったのだろう。

 どちらにしても、このスキルが有用な事には変わりない。様々な場面で、重宝することだろう。

 そして生魔感知と浮遊飛行に関しては、特に言うことはない。どちらも感知系と浮遊系の上位スキルに変わったみたいである。効果はシンプルだが、便利なスキルなのは間違いない。

 他に気になることは先ほども触れたが、死竜の角が残ったことだろうか。

 おそらく死竜の角とアロマの相性が悪かったので、何も変わらずに残ったのだろう。逆に今更ながら、悪影響が出なくてよかったと思った。 

 装備品でも悲しきモンスターに変わる可能性を、考慮するべきだったかもしれない。次回の進化からは、配下の不要な装備は外した方がいいだろう。

 ちなみに死竜の角の効果は、確かこんな感じだったはずだ。


 名称:死竜の角
 説明
 ・装備中は以下の能力を得る。
【火闇属性耐性(小)】【物理耐性(小)】
【自然魔力回復量上昇(小)】【瘴気無効】
 ・この角は頭部に自動装着される。
 ・この角は時間経過と共に修復されていく。
 ・この角は装備する者のサイズに調整される。


 とりあえず既にアロマは進化をしており、この死竜の角の効果も優れているので、このままアロマに装備させようと思う。

 相性こそよくないらしいが、アロマ自身はこの角をとても気に入っている。おそらくホーンラビットだったときのことが、影響しているのだろう。

 なのでアロマから、この死竜の角を取り上げるようなことはしない。

 そしてここまでのステータス内容をかんがみるに、アロマも十分にBランクモンスターだろう。

 戦闘能力はそこまで高くは無さそうだが、それ以外の部分がとても優れている。もしかしたら、Aランクに近いかもしれない。

 むしろその特殊性だけで言えば、Aランクにも匹敵するだろう。場合によっては、上回る。

 それくらいアロマは、特別なモンスターへと進化を果たした。フュージョンモンスターはこうした何が起きるか分からない部分が、すごく魅力的な部分である。

 だがフュージョンモンスターはその代わり、悲しきモンスターになってしまう可能性もあった。故に行う際には、十分に注意する必要がある。

 なので上手く進化してくれたことに対して、俺は正直ホッとしていた。アロマが悲しきモンスターにならなくて、本当によかったと思う。

 さて、とりあえずこれで確認も済んだし、アロマを実際に召喚してみよう。

 そうしてアロマの新しい能力の確認も済んだので、俺はさっそくアロマを召喚するのだった。

しおりを挟む
感想 119

あなたにおすすめの小説

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます

内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」  ――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。  カクヨムにて先行連載中です! (https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)  異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。  残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。  一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。  そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。  そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。  異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。  やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。  さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。  そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...