倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~

乃神レンガ

文字の大きさ
443 / 535
第十一章

390 城での進化 ③

しおりを挟む
 そういう訳で俺は次に、サンのカードを取り出す。事前に決めていた通り、融合素材となるのは、Cランクモンスターのボーンリザードだ。

 巨大な爬虫類系のスケルトンであり、同じスケルトン系のサンとは相性が良いはずである。

 おそらく大丈夫だと思われるが、悲しきモンスターにならないことを願う。

 そうして俺は、フュージョンを実行した。ボーンリザードのカードを取り出して、重ねる。

 すると先に、スキルの引継ぎを求められた。サンは二回目の進化なので、スキルを二つ引き継ぐことが可能である。

 またこれは、素材となるボーンリザードからも選択が可能だった。

 なのでここは無難に、サンの【陽光再生】と【闇光属性適性】を残しておく。特に光属性適性は、消えてほしくはなかった。

 前回はスケルトン、今回はボーンリザードなので、光属性適性が失われるかもしれない。

 そういう訳引き継ぐスキルも選択できたので、進化を続けて行う。結果としてサンのカードが光り、新たな姿を現した。


 種族:サン・ドラゴンスパルトイ・ウィンドソードマン(サン)
 種族特性
風竜牙兵ふうりゅうがへい】【陽光師ようこうし
【剣適性】【スラッシュ】【連撃】
【サークルスラッシュ】【飛行】
【生命探知】【技量上昇(小)】

 エクストラ
【フュージョンモンスター】


 サンはサン・デビルズサーヴァントから、新たにサン・ドラゴンスパルトイ・ウィンドソードマンに進化したみたいである。

 種族名が、かなり長い。明らかにこれは、良い意味で普通のモンスターではないだろう。何となく、唯一無二の種族のような気がした。

 またカードから分かる容姿を簡単に説明すると、二足歩行の人型ドラゴンスケルトンである。竜人のスケルトンとも、表現できるかもしれない。

 ちなみに全体的に色は純白であり、骨の白さというよりも、聖なる白さという感じがする。

 それと背中には骨の翼が生えており、尻尾も当然存在していた。頭部には、二本の角もある。また手には、両手剣を持っていた。

 これには緑斬リョクザンのウィンドソードの面影はないので、おそらく種族固有の武器だろう。

 緑斬リョクザンのウィンドソードが消えてしまったことは残念だが、代わりに吸収されて、他に活かされていると思われる。

 それについての確認も兼ねて、気になったスキルの効果を確かめてみた。
 

 名称:風竜牙兵ふうりゅうがへい
 効果
 ・このスキルには以下の効果が内包される。
【風闇属性適性】【風闇属性耐性(小)】
【シャドーネイル】【ウィンドカッター】
【爪強化(小)】【顎《あぎと》強化(小)】
【身体能力上昇(中)】【物理耐性(小)】
【威圧】


 名称:陽光師ようこうし
 効果
 ・日照時に自身の基礎能力を上昇する。
 ・日照時に光属性の効果を増加させる。
 ・日照時に消費魔力が減少する。
 ・このスキルには以下の効果が内包される。
【光属性適性】【光属性耐性(小)】
【陽光再生】【ライトアロー】
【ライトバリア】【ライトレーザー】
【魔法制御】【魔力上昇(小)】


 思っていた以上に、内包されているスキルが多い。この二つのスキルで、サンは三属性持ちになったようだ。

 また緑斬リョクザンのウィンドソードの風属性は、風竜牙兵ふうりゅうがへいに吸収されたようである。

 風竜牙兵ふうりゅうがへい自体に特殊な効果は無いが、十分優秀なスキルと言えるだろう。

 そして陽光師ようこうしであるが、これは引き継いだ二つのスキルが関係しているのは明らかだった。

 どうやら引き継いだスキルは、こうして変化することもあるみたいだ。結果として良い方向に変化しているので、問題は無さそうである。

 それと相変わらず、サンはスケルトン系にもかかわらず、夜ではなく朝に強さを発揮するタイプのようだ。

 特に気になるのは、『日照時に消費魔力が減少する』という部分である。属性指定などがないので、おそらく全ての魔力消費に影響するのだろう。だとすれば、かなり有用かもしれない。

 加えて光属性の攻撃魔法では、強力なライトレーザーも備わっている。

 これまで何度も敵側が使っていて、強いと思っていたスキルだった。ライトレーザーは、威力と速度が優れている。きっとサンにとっても、役に立つことは間違いないだろう。

 またこの二つのスキル以外でも、サンは念願の剣適性を手に入れている。こちらも、緑斬リョクザンのウィンドソードが影響しているのかもしれない。

 それも合わせて全体的に見ると、サンは多彩な空飛ぶ魔法剣士という感じだろうか。

 ランクとしては、おそらくAに近いBランクモンスターだと思われる。強いことは確かだろう。

 とりあえず能力の確認はできたし、早速召喚してみることにした。

「サン、出てこい」
「ギギッ!」

 そうして召喚したサンは、180cmほどの大きさだった。鳴き声も、少し低くなっている。

 どうやらサンはルトナイとは違い、喋られないようだった。同じスケルトン系でも、そうした違いがあるらしい。

 うむ。しなやかな骨格と、鋭い迫力があるな。博物館に飾ってあったら、連日行列になりそうな感じだ。
 
 白亜色の骨格は、とても美しく見えた。

 何となく触れてみると、少しひんやりとしており、また触り心地も素晴らしい。

「ギッ……」
「ん? ああ、くすぐったいのか」

 どうやら骨なのにもかかわらず、高ランクモンスターであるからか、触れられた感覚がとてもあるようだった。

 なるほど。こうした感覚にも優れているようだな。アンデッド系はどうしてもそうした部分が鈍いが、サンの場合はそうではないらしい。

 俺は撫でていた手を離すと、同時にそんな事を思った。

 それじゃあ次は、サンがどれくらい強くなったのか確かめてみるか。

 俺はそう判断を下すと、次に訓練場にあった無数の丸太の前へと移動する。使っていいのかメイドのルイーザに訊くと、問題ないと返ってきたので、サンの試し斬りに使わせてもらうことにした。

「サン、この丸太で試し斬りをしてみてくれ」
「ギギ!」

 そう命じると、サンは持っていた両手剣を振るい、丸太を容易に両断してしまう。見事な剣さばきだった。

 また丸太は好きなだけ使っていいみたいなので、そのまま続けさせる。

 次にサンはウィンドカッターを使い、丸太を両断してみせた。

 ちなみに緑斬リョクザンのウィンドソードを使っていたからか、サンは両手剣を振ってウィンドカッターを発動している。

 それによる影響なのか、心なしかより速く、より鋭くなっている気がした。

 他にも爪によるシャドーネイルや、ライトアロー。そしてライトレーザーを使い、次々に丸太を破壊していく。

 更には背中にある骨の翼を羽ばたかせ、空を飛んで空中から魔法を放ってもみせた。

 翼は骨であるものの、普通に飛べている。これはおそらく、スキルの飛行で飛んでいるのだろう。

 またモンスターの中には飛行のスキルが無くても、何故か普通に飛んでいるモンスターもいるので、それは今更ではあるが。

 そうしてサンは、その実力を俺に披露ひろうしてくれた。一見その容姿は戦士系だが、魔法の威力も十分に優れている。

 魔法剣士としては、かなりの完成度だった。空も飛べるし、陽光でパワーアップできて更には再生まで可能なので、単体戦闘能力はとても高い。

 ちなみにもしルトナイと戦わせたら、おそらくサンが勝つと思われる。単体戦闘能力は、サンの方が高そうだった。

 よってサンの進化は、大成功と言えるだろう。ボーンリザードとの相性は、やはりとても良かったようである。

 そうしてサンの進化も無事に終わったので、俺はサンをカードへと戻す。

 さて、いよいよ最後は、アロマの進化だな。アロマもフュージョンモンスターなので、どのような進化をするのかは未知数だ。

 俺はアロマの進化についても、楽しみで仕方がなかった。
しおりを挟む
感想 119

あなたにおすすめの小説

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます

内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」  ――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。  カクヨムにて先行連載中です! (https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)  異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。  残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。  一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。  そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。  そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。  異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。  やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。  さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。  そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...