倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~

乃神レンガ

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第十二章

418 繰り出す配下の厳選

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 あれから俺は与えられていた部屋で、素直に待っていた。

 ちなみに部屋の前には、見張りなのか常に人が立っている感じである。どうやらハンスは俺が逃げ出す可能性があると、そう信じているらしい。

 実際過去には消えたことがあったので、そう思われても仕方がないだろう。

 しかし俺としても、逃げる気はない。むしろその時がくるのを、楽しみにしているほどである。

 また試合は五対五らしいので、事前に繰り出す配下の厳選をすることにしよう。

「にゃぁ……」
「仕方ないだろ」
「にゃんにゃ」

 その中でレフは出る気が満々だったのだが、残念ながらレフではオーバーキル過ぎる。

 相手はハンスのBランクのサーヴァント以外だと、残り四体はCランクの可能性が高い。

 親衛隊の次期副隊長であるガマッセですら、Cランクのトードーナイトだったのだ。

 なおかつハンスの自分が特別という雰囲気からして、同じBランクのサーヴァントを持つ存在はいないだろう。

 なので対戦相手は、Bランク1体とCランク4体という編成になる気がする。

 当然この相手なら、レフだけで事足りるだろう。いや、瞬殺してもおかしくない。

 だが、それではダメなのである。ハンスがこちらに対して、手段を選ばなければ勝てると思わせる必要があった。

 でなければ俺が勝っても、襲い掛かってこなくなってしまう。

 ハンスを完全に潰すためにはハンスの心の声の通り、試合後にこちらを襲って貰う必要がある。

 それに俺の手持ちが強すぎると、もしかしたら俺自身がジンジフレだとバレる可能性もゼロではない。

 この大陸で気軽に旅を続けるためにも、それを知られる訳にはいかないのだ。

 そういう訳で俺の手持ちも、なるべくハンスと近い感じにする必要がある。だとすればAランクモンスターも、出さない方がいいだろう。

 故に残留組を抜いた手持ちのネームドの中では、必然的にBランクであるサンにリーダーを勤めてもらうことになりそうだ。

 サンであれば、ハンスのBランクのサーヴァントに負けることはないだろう。

 そして残りの四体は、Cランクモンスターを選ぶことにする。

 ちなみに俺の今所持しているCランクモンスターは、以下の通りだ。


【Cランク】21種類
 ・ソイルセンチピート
 ・ジャイアントサーペント
 ・アサシンクロウ
 ・アプルトレント
 ・ロックイヤーウィグ
 ・ロックベアー
 ・フェアリー   
 
 ・スケルトンナイト(残留組)
 ・ノーブルゾンビ
 ・ネクロハウンド
 ・ボーンリザード(残留組) 
 ・アーマーゾンビ(残留組)
 ・ルーラーモスキート 
 ・ロットキャリア(残留組)

 ・スワンプマン
 ・マッドウォーリアー
 ・ゾンビアリゲーター 
 ・ビックボーンクレイフィッシュ
 ・デスフロッグ
 ・ハイレイス
 ・ゾンビシャーク


 なお残留組については、元アンデッドの大陸に残してきているので、手持ちには一枚もない。

 なので残留組を抜きにしたこの中から、残り四体のメンバーを選出することになる。

 そしておそらくこの中だと、まずソイルセンチピートについては、流石にハンスも情報を得ただろう。

 故にハンスも、何か対策を用意してくるかもしれない。

 といっても数に対しては数を用意するか、一度に大量に倒せるスキルが必要になる。

 だとすれば向こうが数を用意できる、眷属召喚系が使えるサーヴァントが出てくると面倒だった。ザコだとしても、やはり数は脅威である。

 なのでここはハンスに予想されることを理解しつつも、ソイルセンチピートを出すことにしよう。

 数が出てくると分かっていても、ソイルセンチピートに対処するのは難しいはずだ。

 あと他に手持ちのCランクで強いのは、たぶんルーラーモスキートになる。だが流石にこいつを出すのは、やめておこう。

 疫病攻撃やゾンビ化液生成は、人が多い場所で使うのは危険極まりない。

 いつか出番を与えたいところだが、中々難しいモンスターである。

 他にもネームドの種族の下位モンスターも、やめとこう。何となく、後々面倒なことになるような気がした。

 なのでアサシンクロウ、アプルトレント、フェアリー、スケルトンナイトについては、今回は無しということになる。

 故にこれでだいぶ選択も絞れてきたのだが、ここから更に絞り込む。

 まず陸上で戦うので、ゾンビシャークは適さない。あとはデスフロッグも即死攻撃は有用だが、一般人への被害を考えて無しでいいだろう。

 他にもスワンプマンは成り代わりがメインなところがあり、これもいずれ使うかもしれないので、今回は選択から外す。

 それと指揮系統がこれ以上増えても微妙なので、ノーブルゾンビもいなくていいだろう。

 よし、これでだいぶ候補を減らすことができたな。

 そうしてこの時点で、ここまで候補を絞り込むことができた。

 
 ・ジャイアントサーペント
 ・ロックイヤーウィグ
 ・ロックベアー
 ・ネクロハウンド
 ・マッドウォーリアー
 ・ゾンビアリゲーター 
 ・ビックボーンクレイフィッシュ
 ・ハイレイス


 残りは三枠なので、この中から三体のモンスターを選ぶことになる。

 サンとソイルセンチピートの他に、どれを選ぶべきか。また同じモンスターを複数という手もあるが、今回は別々の種族にしておこう。

 そうして熟考の末、俺はこの三体を選択した。

 まず最初に選んだのは、ハイレイスである。


 種族:ハイレイス
 種族特性
【生命探知】【闇属性適性】
【闇属性耐性(中)】【シャドーニードル】
【シャドーバインド】【姿隠し】
【ドレインタッチ】【物理無効】
【魔法弱体(中)】


 ハイレイスは女王たちに大部分を譲渡しているが、十枚ほどは残ってる感じだ。

 また魔法には弱いものの、物理相手にはめっぽう強い。遠距離攻撃や、味方のサポートにも向いている。きっと良い働きをしてくれることだろう。

 続いて二体目は、マッドウォーリアーである。


 種族:マッドウォーリアー
 種族特性
【地属性適性】【地属性耐性(小)】
【泥弾】【槍適性】【スピア】
【再生】【物理耐性(小)】


 固まった土の槍を持つ、泥人形という感じのモンスターだ。

 動きはそこまで速くはないが、耐久面では優れている。

 近距離と遠距離の両方も熟せるので、バランスが良いこともあり、今回選んだ。

 そして最後の一体だが、ここで俺はあることに気がついた。それは、流石に相手を舐め過ぎていないかということである。

 相手はサーヴァントを訓練させて、スキルも覚えさせているはずだ。

 対して俺の方といえば、サン以外はカード化した時と能力がほとんど変わっていない。
 
 たとえ俺から魔力の供給やスキルによる補正を受けていても、敗れる可能性はゼロではないだろう。

 なのでここは万が一のことを考えて、もう一体Bランクモンスターを投入することにした。

 そして俺が選んだのは、こいつである。


 種族:ネクロオルトロス
 種族特性
【闇属性適性】【闇属性耐性(小)】
【シャドーニードル】【シャドーステップ】
あぎと強化(中)】【嗅覚向上(中)】
【集団行動】【集団指揮】【骨喰い】


 そう。ネクロオルトロスだ。

 容姿は黒く毛の短い狩猟犬であり、耳は垂れている。目は赤く、厳つい。

 また頭部は二つあり、角の生えた頭蓋骨をフルフェイスの兜のようにして覆っている。

 ちなみに頭蓋骨にはいくつか穴が開いており、そこから耳が出ている感じだった。

 加えて頭蓋骨の兜にも牙があるので、二つの頭部と合わせることにより、一度に実質四連噛みつきが可能だ。

 更にネクロオルトロスは足も速く、シャドーステップもあるので突破力もある。

 壁役になるBランクのロックゴーレムと少し悩んだが、ネクロオルトロスの方が状況を大きく変えることが可能だと、そう判断した。

 それにタンクはマッドウォーリアーでもある程度は代用できるだろうし、ソイルセンチピートの眷属出産もある。壁役には事足りるだろう。

 またネクロオルトロスは一応集団指揮も所持しているが、今回のリーダーはサンであり、副リーダーは眷属出産ができるソイルセンチピートにする予定だ。

 なので指揮系統を乱さないためにも、ネクロオルトロスにはこの二体の指揮下に入ってもらう。

 元々集団行動のスキルを所持しているので、問題なく合わせてくれるだろう。

 一応俺からも集団行動を付与できるものの、最初から所持している種族の方が、やはり使い方が上手い気がする。スキルにも、種族相性があるのかもしれない。

 そしてBランクのネクロオルトロスを入れたことで、ハンスのチームに敗れる可能性は、かなり低くなったはずである。

 だがそれでも不味かった場合は、俺が直接操作して勝つしかない。個人的には、そうならないことを祈るしかないな。やはり配下の力で、ハンスに勝ってほしい。

 そんなことを思いつつも、これで出場させる配下の選出も終わり、ハンスと戦うためのチームが、ここに完成した。


『出場メンバー』
 ・サン(リーダー)
 ・ソイルセンチピート(副リーダー)
 ・ネクロオルトロス
 ・マッドウォーリアー
 ・ハイレイス


 今回はこの五体で、試合に臨むことになる。

 これまでに無いメンバーなので、どうなるかは未知数だ。しかし当然、負けるつもりはない。

 そしてハンスの成り上がりも、同時にここで終わらせる予定だ。

 ハンスの心の声と性格を考えれば、想像通りの動きを見せるだろう。

 そうして待機時間も過ぎ去り、ようやくその時がやってきた。

「ハンス様の準備が整いました。移動の方、よろしいでしょうか?」
「ああ、案内してくれ」

 すると初老の執事が部屋に訪れて、そう言ってくる。

 俺はそれに返事をして、試合の会場まで案内をしてもらうのだった。
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