倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~

乃神レンガ

文字の大きさ
529 / 535
第十三章

458 ブラックヴァイパー ⑩

しおりを挟む

 ※執筆時39.2℃の高熱だったので、文章がおかしかったり、矛盾があったらすみません。

 身内にまた風邪を移されてしまい、副鼻腔炎になってしまいました。

 それもあって今回は短いです。次回更新のために分割しました。
2026/2/7
_____________________ 

 それから案内してもらう中で、ポッチの配下たちの試合を午前中に観戦した。

 すると何ということか、三人中二人が負けてしまったのである。

 ただ試合内容からして、ポッチの配下たちが不利な状態だったので仕方がない。

 事前の説明で、それを飲んだ上で試合をしていたのだ。

 けれどもポッチはこれに、激怒した。帰ったら負けた二人には、厳しく指導するつもりらしい。

 ちなみに勝った一人は、なぜかヴィレッタに勝ったことをアピールしているようだった。

 闇闘技場から観覧しているこちらを見つけると、ヴィレッタに向けて、何やら勝利のポーズをとっていたのである。

 確かあいつは、精神が幼児化したヴィレッタを推せるとか言っていたやつだな。

 ならヴィレッタに少しでも認知してもらうために、不利な戦いでも頑張って勝ったのだろう。

 しかし悲しいかな。そんなアピールをされたヴィレッタだが、全く勝った男に興味が無いみたいである。

 だがその代わりに唯一勝ったことで、ポッチからは好印象のようだ。後日褒美として、娼館エリアで女を一人おごってやると言っていた。

 そんな事がありつつも、昼食を摂ったり再び試合を観戦したり、他の部門についての話を聞いたりしていたら、あっという間に時間が過ぎていく。

 そうしていよいよ、俺の試合の時間がやってくる。

 係りの者に案内されて、俺は控室に入った。中は無骨なレンガ作りの部屋であり、テーブルや椅子などが置かれている。

 他にもレンタル用の武器や、サンドバックのようなものもあった。

 俺はそれらを軽く見ると、とりあえず椅子に座って時間が来るのを待つ。

 ちなみにポッチとヴィレッタは、今頃金持ち用の観覧席にいると思われる。

 あと残念ながらレフも同様だ。しつこくついて来ようとしたが、なんとか我慢してもらった。

 またポッチの側に置いておくのは何となく不安だったので、ヴィレッタにレフの世話を任せた感じである。

 加えて決してポッチには触らせるなと、一応言っておいた。もし何かしたら、最悪の場合このスラム街が滅びることになるだろう。

 しかしそれをレフへの独占欲だと思ったのか、ポッチが俺のことを流石同志だと言っていた。

 もう面倒なので、それについては適当にあしらっておく。もはや何を言っても、俺のことを同じ仲間だと疑わない気がした。

 そういう訳で、今この部屋には俺一人である。

 さて、俺がこれから戦うのは、まず元Cランク冒険者の二人だ。何やら大きな失敗をしてしまい、その借金から奴隷に落ちた経緯があるらしい。

 元Cランク冒険者の奴隷は希少らしく、闘技部門で買い取って試合に出させることにしたようだ。

 上手く勝っていけば、いずれ借金を返済できるだけではなく、このまま闇闘技場の選手として活躍する道も用意されているらしい。

 またどうしようもない怪我を除けば、試合後に回復魔法でその都度つど治してもらえるようである。

 死ぬリスクがあるとはいえ、これはかなり待遇が良いみたいだ。最低限の生活水準も保証されているらしい。

 ただその分返済額に影響していくので、長くこの場所に留まることになるだろう。良くできたシステムだった。

 あとこの闇闘技場では、当然賭けが行われている。事前情報から予想して、どちらが勝つかや、場合によっては特殊な賭けの条件などを足したりもしているようだ。

 連日賭け事で、大賑わいらしい。中には借金をしてまで賭けをした結果負けて、奴隷落ちして選手となる者もいるようだ。

 しかしそれだけの賑わいもあってか、この賭けは闘技部門での、大きな収入源になっているとのこと。

 ちなみに出場選手は、自身の試合の賭けには参加できない。また選手が奴隷なら、そもそも他の試合でも、賭けをすることができないようだ。

 これは過去に奴隷たちが結託けったくして、奴隷内の八百長やおちょう事件があったからである。

 それ以降温情で認められていた奴隷の賭け事への参加は、無くなってしまったという訳だった。

 またそんな賭け事だが、ポッチは俺に大金を賭けたらしい。ポッチの配下たちも、俺に賭けたとのこと。

 なおオーナーであるヴィレッタは、そもそも賭けに参加できないみたいだ。かなり残念がっていた。

 しかしそれでも、実際のところ俺の二連勝に賭ける者の方が少ないみたいである。

 まあ俺はここだとぽっと出の無名な者であり、その見た目も明らかにモブだから仕方がない。モブメッツの容姿はぱっと見だと、強者感が無いからな。

 なのでそんな俺よりも、これから戦う元Cランク冒険者の奴隷の方が人気らしい。

 この闇闘技場だと、それなりに有名な選手のようである。

 またその二人が元々戦う予定だったCランクのモンスターも、見た目がいかつく捕えるのにも苦労したようだ。

 本来同じCランクでも、人型種族よりもモンスターの方が優勢の場合が多い。

 それもあってか、俺が二連勝もすると思っている者は、少ないようだ。

 一応ゴブリオックの強者を二人倒した事は流布しているが、それも正直微妙な反応らしい。

 そもそもゴブリオックは街壁の外側に張り付く無法集団であり、大多数の者からは下に見られているようだ。

 加えて実力があれば、壁の内側にあるいずれかのマフィアに入れるはずだと、そう思われているからと聞いた。

 故にゴブリオックの強者を二人倒したと言っても、そこまで良い反応を得られないのである。

 ただそういうことに精通しているものからの評価は良いらしく、中には俺に賭ける者もいるようだ。

 あと流布した情報の中に、ポッチより強いことは言っていない。

 それをしてしまうとポッチの名誉にかかわるし、場合によっては組織全体が舐められることに繋がるからだ。

 ポッチはあれでも、ここら辺では上澄みにいるくらいには強者なのである。

 なのでぽっと出の俺に負けたとなれば、面倒なことになるかもしれなかった。

 それもあって、大々的に俺がポッチに勝ったことは言っていないのである。

「モブメッツ選手。出番です。移動をお願いします」
「ああ、わかった」 

 するとそんなことを考えていると、係りの者が部屋に入ってきてそう言うので、俺は座っていた椅子から立ち上がり、移動を開始した。

 さて、いよいよ試合の始まりだ。
しおりを挟む
感想 119

あなたにおすすめの小説

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます

内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」  ――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。  カクヨムにて先行連載中です! (https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)  異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。  残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。  一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。  そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。  そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。  異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。  やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。  さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。  そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...