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第23章オチャルフ要塞決戦編(前)
第12話 火蓋切られるオチャルフ要塞攻防戦
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・・12・・
3の月22の日
午前10時過ぎ
オチャルフ要塞地下・統合軍要塞内情報統合司令センター
遂に火蓋が切られたオチャルフ要塞戦。
この戦いは初手から僕達統合軍の予想を大きく外れ、苦しい戦いを予期させるには十分だった。
まずは帝国軍南部方面軍集団の規模が当初の想定を大きく上回る約九〇〇〇〇〇を相手にしなければならなくなったこと。
僕達の見立てでは約六五〇〇〇〇から七〇〇〇〇〇くらいだろうと考えていたから、ざっと約二個軍分多く相手にしなくてはならなくなってしまった。
次に帝国軍が新兵器らしきものを投入してきた点だ。前線からの報告ではソズダーニアに類似する生物兵器が猛威をふるっているとのことだから、恐らくはソズダーニアの新型だろう。
この新型ソズダーニアは帝国軍が『アジン』と呼ぶタイプより小型ながらも、戦闘力は第二型の『トゥバ』より飛躍的に上昇。魔法もそれなりに使えることから敵情視察と侵攻妨害を任務としていた第二一軍がこっぴどくやられたんだ。
この大軍勢と新型ソズダーニアによって第二一軍は死傷者約二六〇〇〇の大被害を受け即時撤退。さらには撤退支援を行った外縁部展開の部隊も一部損害を受けてしまった。
そして帝国軍の攻勢が始まってから四日目の二十二の日。
この時点で帝国軍は第一防衛線であるツォルク川東岸から約四キーラにまで迫っていた。
・・Φ・・
「第一から第二防衛線に展開の第一五軍から入電! 帝国軍は二、三時間の内にツォルク川へ到達! 先陣を切るであろう第一波の数は推定約八〇〇〇〇から一〇〇〇〇〇!」
「早朝から開始の帝国軍攻勢準備砲撃により多少の損害あるも、第一五軍は健在なりと報告!」
「総司令部の命令に従い反撃は最低限に留め、温存続行! 敵砲撃妨害に留めているが、そろそろ本格的な反撃を行いたいと要望あり!」
「洗脳化光龍の姿は少ないとのこと! しかし、前線には続々とソズダーニアの集団が迫りつつあり! アジン、トゥバだけでも約八〇〇! 少数ながら新型も確認!」
僕やリイナにエイジスや、マーチス元帥に参謀本部の面々がいる、オチャルフ要塞方面の戦況全てが集まる情報統合司令センターには最新の情報が続々と届いていた。
帝国軍はこれまでの攻撃は手加減だったと思えるくらいに激しい攻勢準備砲撃を行っていて、その間にツォルク川東岸には大軍が集結していた。
緊迫した様子に、作戦参謀長がマーチス侯爵に話しかける。
「マーチス元帥閣下、どうなさいますか」
「渡河するまでこちらの真の攻撃力は見せるな。兵力は温存。航空戦力は偵察戦力のみそのままとし、ただし渡河開始時点で攻勢をしかけるようにしておけ。洗脳化光龍の姿が見えないとのことだが、エイジスからの報告にある通り待機状態だ。どうせすぐにやってくる」
「はっ。厳命致します」
「重砲部隊には命令後すぐに一斉放射出来るよう準備しておけ。弾薬庫の管理は厳とせよ。その為に弾薬庫付近には能力者だけでなく対空機銃も多数配置してある」
「了解しました。遠距離重火力部隊にも伝えておきます」
「うむ」
マーチス侯爵は頷きながら静かに言うと、要塞周辺の戦況図が広げられている大きなテーブルを見つめる。届いた情報はすぐにここに反映されていた。もちろん、エイジスからの情報もだ。
「第一波にして約八〇〇〇〇から約一〇〇〇〇〇とは相変わらず帝国軍は大盤振る舞いだね……。けど、これが正攻法だ。数を持つ軍隊だからこそ出来る」
「補足。後背にはまだ膨大な兵力が待機しています。すぐに一個軍程度なら投入してくるかと」
「ほんっと、呆れた兵力よね。これで有象無象なら良かったけれど、新型まで混ざってるとなるとゴーレム搭乗兵部隊も苦しい戦いを強いられそうだわ」
「第一五軍には申し訳ないけど、初日から厳しくなるだろうね。その分、遠距離重火力部隊には励んでもらうよ。ギリギリまで後方から砲弾薬は輸送されてくる。狙わずとも撃ちたい放題さ」
僕はエイジスが出してくれている情報共有画面を確認しながら、マーチス侯爵の副官として様々な手筈を整えていく。
恐らく帝国軍の本格的な渡河は正午あたりか、その前。第一五軍が展開している第一から第二防衛線はこの日の為に戦線間の移動が可能な補強された塹壕に有刺鉄線、魔石地雷にトーチカのフルコースだ。多少の砲撃なら耐えられる。
そう読めた根拠は、準備砲撃期間の短さだった。
どうやらその点はマーチス侯爵も勘づいていたらしい。
「なあ、アカツキ」
「なんでしょうか、マーチス元帥閣下」
「帝国軍は数を揃えてきたが、思ったよりすぐに攻勢に入りそうだな」
「自分もそう思っていました。最低でも一日はかけてくるかと思ったのですが、半日もありませんでしたね」
「大方約二〇〇〇〇〇を超える増員が原因だろう。連中は兵站に無理をさせているんじゃないか?」
「もしくは攻勢補助の後方支援砲撃に割り振ったかのかもしれません。それはそれで厄介ですが。洗脳化光龍が少ないのも、攻勢と同時に投入だからでしょう。密度が高い方が我々も手こずる羽目になりますし。ただ、あちらの手が読みやすいのは助かりました」
「まあ、どちらにせよ準備砲撃でこちらの被害が少ないのならそれに越したことはない。何せ初戦から第二一軍がやられている。少々計画が狂った分、ここらで仕返しもしたいものだ」
マーチス侯爵の言うように第二一軍の件は痛かった。第二一軍は機動攻撃が可能な精鋭が揃っていて、本来ならばこれから最前線になる第一から第二防衛線で戦ってもらうつもりだったからだ。
けど、一九の日からの帝国軍攻勢でご覧の有様――精鋭だからこそあの損害で済んだとも言えるけど――であり、今は第二防衛線と第三防衛線の間で展開へ変更となっている。初手からくじかれたからこそ、複合優勢火力ドクトリンを持って帝国軍に大出血をというのが僕達の願いだった。
「アカツキ、本格的に戦場が動く前に確認しておく。能力者化師団は第三防衛線が突破されるまで極力使わんように。余程追い込まれない限り、能力者化師団は反攻作戦用に取っておきたい。あの突破力は貴重だ。そもそも要塞戦では機動攻撃に向かんからな」
「了解しました。能力者化師団は、特に第一がトルポッサでの消耗を回復させたいですから使うつもりはありません。その分、能力者兵の魔力回復薬使用を緩和しておりますし、魔法銃の弾数使用に制限は加えておりませんから」
「一日最大使用数を一〇から一五への緩和だな。元々副作用危険水準が二〇の代物だ。余裕分を含めてもなお一五までの拡大は有効と言える。こんな贅沢な使い方も兵站本部の努力のおかげだがな」
「全くです。頭が上がりませんよ」
「第一五軍より入電! 帝国軍先遣部隊ツォルク川に到達! まずは一個師団から二個師団程度が一斉に渡河を開始するだろうとのこと! 第一五軍はいつでも火力投射可能とも!」
「いよいよか」
「はい。いよいよです」
「ついに、のようね」
マーチス侯爵と話しているうちに帝国軍が渡河に向けて動き出した。
ツォルク川はまだ雪解けを迎えてないから増水もしていないし、流量が一年で一番少ない時期になっている。渡河だけなら簡単にしてくるだろう。
「エイジス、渡河完了まで何分くらいになる?」
「サー。推定一時間程度かと。渡河用資材等の準備は元々整えてあるようですから」
「了解。――マーチス元帥閣下。先遣部隊の渡河は約一時間後です。そこから連中は橋頭堡構築をしようとしますから、タイミングとしてはここかと」
「分かった。作戦参謀長、帝国軍部隊の渡河完了と同時に第一五軍に総攻撃を命じよ。同時に最終防衛線付近展開の重砲及びロケット砲部隊に第一五軍反撃の支援砲撃を命令。徹底的に連中に鉄の火を浴びせてやれ。遠慮無しの無制限砲撃だ。攻撃のタイミングは俺が伝える」
「はっ!!」
作戦参謀長は待ってましたと言わんばかりの表情で敬礼し、各方面には命令一つで動けるように通達が届いていく。
そして、午前十一時五十五分。
「報告。間もなく帝国軍渡河部隊が規定ラインに到達」
「分かった。ありがとうエイジス。マーチス元帥閣下」
「分かった」
マーチス侯爵は頷き一呼吸置くと、命令を下した。
「攻撃開始。攻撃を開始せよ」
3の月22の日
午前10時過ぎ
オチャルフ要塞地下・統合軍要塞内情報統合司令センター
遂に火蓋が切られたオチャルフ要塞戦。
この戦いは初手から僕達統合軍の予想を大きく外れ、苦しい戦いを予期させるには十分だった。
まずは帝国軍南部方面軍集団の規模が当初の想定を大きく上回る約九〇〇〇〇〇を相手にしなければならなくなったこと。
僕達の見立てでは約六五〇〇〇〇から七〇〇〇〇〇くらいだろうと考えていたから、ざっと約二個軍分多く相手にしなくてはならなくなってしまった。
次に帝国軍が新兵器らしきものを投入してきた点だ。前線からの報告ではソズダーニアに類似する生物兵器が猛威をふるっているとのことだから、恐らくはソズダーニアの新型だろう。
この新型ソズダーニアは帝国軍が『アジン』と呼ぶタイプより小型ながらも、戦闘力は第二型の『トゥバ』より飛躍的に上昇。魔法もそれなりに使えることから敵情視察と侵攻妨害を任務としていた第二一軍がこっぴどくやられたんだ。
この大軍勢と新型ソズダーニアによって第二一軍は死傷者約二六〇〇〇の大被害を受け即時撤退。さらには撤退支援を行った外縁部展開の部隊も一部損害を受けてしまった。
そして帝国軍の攻勢が始まってから四日目の二十二の日。
この時点で帝国軍は第一防衛線であるツォルク川東岸から約四キーラにまで迫っていた。
・・Φ・・
「第一から第二防衛線に展開の第一五軍から入電! 帝国軍は二、三時間の内にツォルク川へ到達! 先陣を切るであろう第一波の数は推定約八〇〇〇〇から一〇〇〇〇〇!」
「早朝から開始の帝国軍攻勢準備砲撃により多少の損害あるも、第一五軍は健在なりと報告!」
「総司令部の命令に従い反撃は最低限に留め、温存続行! 敵砲撃妨害に留めているが、そろそろ本格的な反撃を行いたいと要望あり!」
「洗脳化光龍の姿は少ないとのこと! しかし、前線には続々とソズダーニアの集団が迫りつつあり! アジン、トゥバだけでも約八〇〇! 少数ながら新型も確認!」
僕やリイナにエイジスや、マーチス元帥に参謀本部の面々がいる、オチャルフ要塞方面の戦況全てが集まる情報統合司令センターには最新の情報が続々と届いていた。
帝国軍はこれまでの攻撃は手加減だったと思えるくらいに激しい攻勢準備砲撃を行っていて、その間にツォルク川東岸には大軍が集結していた。
緊迫した様子に、作戦参謀長がマーチス侯爵に話しかける。
「マーチス元帥閣下、どうなさいますか」
「渡河するまでこちらの真の攻撃力は見せるな。兵力は温存。航空戦力は偵察戦力のみそのままとし、ただし渡河開始時点で攻勢をしかけるようにしておけ。洗脳化光龍の姿が見えないとのことだが、エイジスからの報告にある通り待機状態だ。どうせすぐにやってくる」
「はっ。厳命致します」
「重砲部隊には命令後すぐに一斉放射出来るよう準備しておけ。弾薬庫の管理は厳とせよ。その為に弾薬庫付近には能力者だけでなく対空機銃も多数配置してある」
「了解しました。遠距離重火力部隊にも伝えておきます」
「うむ」
マーチス侯爵は頷きながら静かに言うと、要塞周辺の戦況図が広げられている大きなテーブルを見つめる。届いた情報はすぐにここに反映されていた。もちろん、エイジスからの情報もだ。
「第一波にして約八〇〇〇〇から約一〇〇〇〇〇とは相変わらず帝国軍は大盤振る舞いだね……。けど、これが正攻法だ。数を持つ軍隊だからこそ出来る」
「補足。後背にはまだ膨大な兵力が待機しています。すぐに一個軍程度なら投入してくるかと」
「ほんっと、呆れた兵力よね。これで有象無象なら良かったけれど、新型まで混ざってるとなるとゴーレム搭乗兵部隊も苦しい戦いを強いられそうだわ」
「第一五軍には申し訳ないけど、初日から厳しくなるだろうね。その分、遠距離重火力部隊には励んでもらうよ。ギリギリまで後方から砲弾薬は輸送されてくる。狙わずとも撃ちたい放題さ」
僕はエイジスが出してくれている情報共有画面を確認しながら、マーチス侯爵の副官として様々な手筈を整えていく。
恐らく帝国軍の本格的な渡河は正午あたりか、その前。第一五軍が展開している第一から第二防衛線はこの日の為に戦線間の移動が可能な補強された塹壕に有刺鉄線、魔石地雷にトーチカのフルコースだ。多少の砲撃なら耐えられる。
そう読めた根拠は、準備砲撃期間の短さだった。
どうやらその点はマーチス侯爵も勘づいていたらしい。
「なあ、アカツキ」
「なんでしょうか、マーチス元帥閣下」
「帝国軍は数を揃えてきたが、思ったよりすぐに攻勢に入りそうだな」
「自分もそう思っていました。最低でも一日はかけてくるかと思ったのですが、半日もありませんでしたね」
「大方約二〇〇〇〇〇を超える増員が原因だろう。連中は兵站に無理をさせているんじゃないか?」
「もしくは攻勢補助の後方支援砲撃に割り振ったかのかもしれません。それはそれで厄介ですが。洗脳化光龍が少ないのも、攻勢と同時に投入だからでしょう。密度が高い方が我々も手こずる羽目になりますし。ただ、あちらの手が読みやすいのは助かりました」
「まあ、どちらにせよ準備砲撃でこちらの被害が少ないのならそれに越したことはない。何せ初戦から第二一軍がやられている。少々計画が狂った分、ここらで仕返しもしたいものだ」
マーチス侯爵の言うように第二一軍の件は痛かった。第二一軍は機動攻撃が可能な精鋭が揃っていて、本来ならばこれから最前線になる第一から第二防衛線で戦ってもらうつもりだったからだ。
けど、一九の日からの帝国軍攻勢でご覧の有様――精鋭だからこそあの損害で済んだとも言えるけど――であり、今は第二防衛線と第三防衛線の間で展開へ変更となっている。初手からくじかれたからこそ、複合優勢火力ドクトリンを持って帝国軍に大出血をというのが僕達の願いだった。
「アカツキ、本格的に戦場が動く前に確認しておく。能力者化師団は第三防衛線が突破されるまで極力使わんように。余程追い込まれない限り、能力者化師団は反攻作戦用に取っておきたい。あの突破力は貴重だ。そもそも要塞戦では機動攻撃に向かんからな」
「了解しました。能力者化師団は、特に第一がトルポッサでの消耗を回復させたいですから使うつもりはありません。その分、能力者兵の魔力回復薬使用を緩和しておりますし、魔法銃の弾数使用に制限は加えておりませんから」
「一日最大使用数を一〇から一五への緩和だな。元々副作用危険水準が二〇の代物だ。余裕分を含めてもなお一五までの拡大は有効と言える。こんな贅沢な使い方も兵站本部の努力のおかげだがな」
「全くです。頭が上がりませんよ」
「第一五軍より入電! 帝国軍先遣部隊ツォルク川に到達! まずは一個師団から二個師団程度が一斉に渡河を開始するだろうとのこと! 第一五軍はいつでも火力投射可能とも!」
「いよいよか」
「はい。いよいよです」
「ついに、のようね」
マーチス侯爵と話しているうちに帝国軍が渡河に向けて動き出した。
ツォルク川はまだ雪解けを迎えてないから増水もしていないし、流量が一年で一番少ない時期になっている。渡河だけなら簡単にしてくるだろう。
「エイジス、渡河完了まで何分くらいになる?」
「サー。推定一時間程度かと。渡河用資材等の準備は元々整えてあるようですから」
「了解。――マーチス元帥閣下。先遣部隊の渡河は約一時間後です。そこから連中は橋頭堡構築をしようとしますから、タイミングとしてはここかと」
「分かった。作戦参謀長、帝国軍部隊の渡河完了と同時に第一五軍に総攻撃を命じよ。同時に最終防衛線付近展開の重砲及びロケット砲部隊に第一五軍反撃の支援砲撃を命令。徹底的に連中に鉄の火を浴びせてやれ。遠慮無しの無制限砲撃だ。攻撃のタイミングは俺が伝える」
「はっ!!」
作戦参謀長は待ってましたと言わんばかりの表情で敬礼し、各方面には命令一つで動けるように通達が届いていく。
そして、午前十一時五十五分。
「報告。間もなく帝国軍渡河部隊が規定ラインに到達」
「分かった。ありがとうエイジス。マーチス元帥閣下」
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