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第25章 帝国皇后クーデターと落日の堕天戦乙女編
第3話 大攻勢と急報と
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・・3・・
4の月17の日
午後7時40分
帝国本土・トルポッサ市街地
統合軍南部方面軍野戦臨時司令部
司令部室内
僕達統合軍が反転大攻勢を開始して一日半が経過した。その攻勢は電光石火と言っても全く差支えが無くて、僕達が既に帝国軍が放棄したトルポッサに到着しているのが何よりの証拠。ようするに、統合軍はこの一日半で七〇キーラ以上前進しているわけだ。
僕達統合軍が陸では高速の能力者化師団やゴーレム搭乗能力者兵を前面に出して攻勢を続けていて、空には戦闘機部隊を展開させることで地球世界の第二次世界大戦ほどじゃないにしても電撃戦を行っているのもある。でもそれだけじゃない。とにかく帝国軍が嘘みたいに弱く組織的抵抗があんまりないのも大きく進めた要因だ。
こうなると司令部をどこに置くべきか困ったもので、さっきもマーチス侯爵のいる総司令部と、
「従来の戦争に比べ本作戦は計画以上に侵攻速度が早い為、当面移動司令部での運用を行います。ただしトルポッサに仮拠点を構築した上で、ムィトゥーラウ到達後、帝国軍を撃破し占領した後にここに前線司令部を設置します」
「分かった。トルポッサにはひとまず通信連絡機能と兵站基地機能を置くように。本格的な司令部はムィトゥーラウ占領後でよし」
といったやり取りをしていた。
今もムィトゥーラウ侵攻に向けて将兵達は忙しなく動き続けていて、矢継ぎ早にトルポッサに到着した部隊は休息と補給を受けてからムィトゥーラウ方面へと向かっていた。
「まさかまさかだけれども、こんなにも帝国軍が弱体化したなんてねえ。数日前の激戦はなんだったのかしら」
「近代化軍の根幹たる情報機能と司令部機能をほぼ全て喪失したからかと。ワタクシで探知可能な範囲の帝国軍の動向は常に追っていますが、組織的な行動が出来ていません。精々が各師団毎の行動が限界で、わずかこの一日半で各個撃破されているか、かれている途中です」
「徹底的に情報通信機能と司令部を叩いた結果だね。恐怖心をさらに煽る意味も含めて『L2ロケット』で躊躇なく師団単位を攻撃、これに航空攻撃も加わってるから、そう簡単には回復させないよ。少なくとも一週間は立て直させない。それまでに帝国軍を致命的な所まで追い込む為にもね」
何せまだ攻勢から一日半だ。これからが本番と言える。その為にはまずムィトゥーラウまでは帝国軍には組織的行動力を奪っておかないといけないし、そうすることで二個軍集団の戦力は最低でも半数は削っておきたい。だから僕は手を緩めるつもりは無いし、参謀本部もマーチス侯爵も共通見解だった。
こういった考えもあり人類諸国統合軍の短期目標を、北部方面軍はコルロフカに。南部方面軍はムィトゥーラウに。両地を占領した後にドエニプラを再奪還するという方向で正式に固まった。
大戦史上最速の進軍をしている僕達統合軍。だけど、かつてほどではないにしても懸念材料が全て無くなったわけではなかった。
「アカツキ中将閣下、失礼致します」
「何かな、ナイク作戦参謀?」
入ってきたのは男性士官で、第一能力者化師団の参謀だった。
「アカツキ中将閣下から依頼を受けておりました、帝国軍第八軍の一部とトルポッサ司令部残存部隊の追跡と偵察についてです。おおよそ情報は固まりました」
「そっか。どうだった?」
「やはり、他の帝国軍部隊と違い軍単位だけですが統率は比較的取れています。エイジス特務官の探知通り、我々南部方面軍をムィトゥーラウへ向かわせない為に展開中で、夕方からは一部の部隊が交戦を開始しました」
「やっぱりか……。第八軍及び司令部付近の残存部隊は三個師団。これをほぼ振り向けてきたわけだね」
「はっ。はい。三個師団の司令部と思われる部隊はムィトゥーラウの西にあるツォルク川周辺に展開しております。そこから西に帝国軍部隊が展開。こちらもエイジス特務官の探知通りでした。ただ、エイジス特務官が探知出来ていない、恐らく魔力隠蔽をしているリシュカ・フィブラですが航空偵察でも確証の得られる情報は手に入らず……」
「推測ならどう?」
「それならございます。ムィトゥーラウ市に入る前を捉えました。蒸気トラックや蒸気自動車を囲む一団です。戦力としては推定一個連隊程度。高官を護衛している部隊かと思われます」
「三個師団が立ちはだかり、護衛部隊がある。間違いない。それがリシュカ・フィブラだ。ああでも、疑わしいものでも直接攻撃は加えていないよね?」
「はっ。はい。しかし、よろしいのですか? リシュカ・フィブラを殺害する千載一遇の機会ですが……」
「これでいいんだよ。第一、あのリシュカ・フィブラが戦闘機が搭載する機関銃程度では殺せるとは思えないし」
参謀の疑問も最もだけど、僕はこう返す。
あの人については今どこにいるかさえ捕捉出来ていればそれでいいし、Sランク相当の魔法能力者が機関銃で死ぬとは思っていない。
「では、このまま泳がせますか……? 夜間航空偵察は難しいですから、エイジス特務官任せになってしまいますが……」
「エイジス、連隊規模の部隊のマークはしたままだよね?」
「サー。常時マーク済みです。現在は燃料補給と休息で一旦止まっています。現地点はムィトゥーラウ市街。まだ探知範囲内であり、広域探知に切り替えれば翌朝まで蒸気トラックで移動しても捕捉は可能。航空偵察も黎明前には離陸可能ですから追えるかと。ココノエ陛下方であれば十分範囲内です」
「分かった。航空偵察部隊にはハラスメント攻撃はこのまま続行の方向で。『L2ロケット』は攻撃を絶やさないよう、とにかく帝国軍を精神的に追い詰め続けて」
「はっ。了解致しました」
ナイク参謀は敬礼すると、すぐに持ち場へと戻っていった。
すると、リイナが小声で耳打ちするように話しかけてくる。
「本当にアレで良かったの? 確かに旦那様の言うように少々の攻撃じゃアレは死なないでしょうけど」
「徹底的に精神を病ませるつもりだからだよ」
「病ませる……? あぁ、病ませるって、そういうこと。旦那様は相変わらず容赦ないわねえ」
「リシュカ・フィブラが恐らく生きているとなれば、とりあえず帝国軍は前線指揮官を失わないですむことになる。シェーコフの消息はまだ分からないけれど、もし死んでいたとしても、リシュカが生きていれば、そこに希望を見出すだろうからね。でも、帝国軍には希望を見出してもらっては困るんだよ。生きていながら指揮がほぼ不能になってもらわないといけない。絶望してもらわなければならない。かつての、あの時の僕のように、リシュカにはなってもらわないと」
「つまり、生きているなら徹底的に精神的に負荷をかけ続けて指揮官としての能力を削ぐってことね」
「大体そんなとこ。まあでも、これも問題があってさ。あのリシュカが、あの人がどれくらい心が強いかってとこにある。だから、やるなら容赦をしてはいけないんだ」
そう、問題はここなんだ。
かつてのあの人は、心に闇を抱えていそうだったけど少なくとも作戦の時は滅多なことでは追い詰められない。それが原因で判断ミスをしたのを見たことがない。
でも、いくら心が強くたって限界がある。いつかは人は糸が切れたりするもので、そうなれば心が壊れて指揮官としての能力を果たせなくなる。ここまで持っていければ、統合軍の勝ち筋をほぼ確定にまですることが出来る。
例え対象があの人だったとしても。かつての敬愛していた上官だったとしても。情を持てば、僕の大切な人が殺されるのだから。
「それだけ、旦那様の心は決まっているのね」
「うん。前からずっと、決まってる。必ず、この手で、ね」
リイナは、僕の瞳の奥をすぅっと見通すように見つめると、ゆっくり頷いた。
「分かったわ。だったら私が、することは一つ。旦那様の隣で戦うだけ」
「ありがとう、リイナ」
僕はただそれだけを彼女に返した。
それからすぐ、この第二陣の作戦参謀長が声をかけてきた。
「アカツキ中将閣下。夜間に入りましたので、第一陣と我々第二陣も含めて大多数の各師団は行動停止を致しました。追跡部隊や残党狩り部隊等を除き、本日はここまでになります。なにぶん、昨日から動き詰めですから」
「了解。明朝には進軍を再開するから休息を取るように。先行する方面軍本隊と速やかに合流し、帝国軍三個師団を撃滅する。この三個師団と直接相対するのは先行する四個師団と、我々六個師団。一個軍以上で踏み潰す」
「はっ! 今度は我々統合軍が質だけでなく数で押す番ですな」
「手加減は不要だよ。逆襲戦だ」
「了解!」
ムィトゥーラウを前に立ちはだかる帝国軍の勇猛果敢な将兵達は早々に轢き潰し、ムィトゥーラウへ。ムィトゥーラウからドエニプラへ。
追いつけば、あの人を――
けど、翌朝出発前に、僕は信じられない報告を耳にすることになる。
指揮車を兼ねている蒸気自動車に乗ろうとした時だった。
「緊急通信!! 緊急通信です!! 先程入りました!!」
「どうしたの、そんなに声を上擦らせて」
「情報部が帝国の無線を傍受しまして……! その、内容が、『帝国帝都レオニブルクにて、クーデターが発生。首謀者は皇后ルシュカ・ヨマニエフ。近衛師団等帝都付近帝国軍を動員し、帝都を制圧。さらに、皇帝レオニードを捕縛した』と……!!」
「…………は?」
あまりにも、あまりにも急転直下で衝撃的な情報に僕はそう答えるしか出来なかった。
4の月17の日
午後7時40分
帝国本土・トルポッサ市街地
統合軍南部方面軍野戦臨時司令部
司令部室内
僕達統合軍が反転大攻勢を開始して一日半が経過した。その攻勢は電光石火と言っても全く差支えが無くて、僕達が既に帝国軍が放棄したトルポッサに到着しているのが何よりの証拠。ようするに、統合軍はこの一日半で七〇キーラ以上前進しているわけだ。
僕達統合軍が陸では高速の能力者化師団やゴーレム搭乗能力者兵を前面に出して攻勢を続けていて、空には戦闘機部隊を展開させることで地球世界の第二次世界大戦ほどじゃないにしても電撃戦を行っているのもある。でもそれだけじゃない。とにかく帝国軍が嘘みたいに弱く組織的抵抗があんまりないのも大きく進めた要因だ。
こうなると司令部をどこに置くべきか困ったもので、さっきもマーチス侯爵のいる総司令部と、
「従来の戦争に比べ本作戦は計画以上に侵攻速度が早い為、当面移動司令部での運用を行います。ただしトルポッサに仮拠点を構築した上で、ムィトゥーラウ到達後、帝国軍を撃破し占領した後にここに前線司令部を設置します」
「分かった。トルポッサにはひとまず通信連絡機能と兵站基地機能を置くように。本格的な司令部はムィトゥーラウ占領後でよし」
といったやり取りをしていた。
今もムィトゥーラウ侵攻に向けて将兵達は忙しなく動き続けていて、矢継ぎ早にトルポッサに到着した部隊は休息と補給を受けてからムィトゥーラウ方面へと向かっていた。
「まさかまさかだけれども、こんなにも帝国軍が弱体化したなんてねえ。数日前の激戦はなんだったのかしら」
「近代化軍の根幹たる情報機能と司令部機能をほぼ全て喪失したからかと。ワタクシで探知可能な範囲の帝国軍の動向は常に追っていますが、組織的な行動が出来ていません。精々が各師団毎の行動が限界で、わずかこの一日半で各個撃破されているか、かれている途中です」
「徹底的に情報通信機能と司令部を叩いた結果だね。恐怖心をさらに煽る意味も含めて『L2ロケット』で躊躇なく師団単位を攻撃、これに航空攻撃も加わってるから、そう簡単には回復させないよ。少なくとも一週間は立て直させない。それまでに帝国軍を致命的な所まで追い込む為にもね」
何せまだ攻勢から一日半だ。これからが本番と言える。その為にはまずムィトゥーラウまでは帝国軍には組織的行動力を奪っておかないといけないし、そうすることで二個軍集団の戦力は最低でも半数は削っておきたい。だから僕は手を緩めるつもりは無いし、参謀本部もマーチス侯爵も共通見解だった。
こういった考えもあり人類諸国統合軍の短期目標を、北部方面軍はコルロフカに。南部方面軍はムィトゥーラウに。両地を占領した後にドエニプラを再奪還するという方向で正式に固まった。
大戦史上最速の進軍をしている僕達統合軍。だけど、かつてほどではないにしても懸念材料が全て無くなったわけではなかった。
「アカツキ中将閣下、失礼致します」
「何かな、ナイク作戦参謀?」
入ってきたのは男性士官で、第一能力者化師団の参謀だった。
「アカツキ中将閣下から依頼を受けておりました、帝国軍第八軍の一部とトルポッサ司令部残存部隊の追跡と偵察についてです。おおよそ情報は固まりました」
「そっか。どうだった?」
「やはり、他の帝国軍部隊と違い軍単位だけですが統率は比較的取れています。エイジス特務官の探知通り、我々南部方面軍をムィトゥーラウへ向かわせない為に展開中で、夕方からは一部の部隊が交戦を開始しました」
「やっぱりか……。第八軍及び司令部付近の残存部隊は三個師団。これをほぼ振り向けてきたわけだね」
「はっ。はい。三個師団の司令部と思われる部隊はムィトゥーラウの西にあるツォルク川周辺に展開しております。そこから西に帝国軍部隊が展開。こちらもエイジス特務官の探知通りでした。ただ、エイジス特務官が探知出来ていない、恐らく魔力隠蔽をしているリシュカ・フィブラですが航空偵察でも確証の得られる情報は手に入らず……」
「推測ならどう?」
「それならございます。ムィトゥーラウ市に入る前を捉えました。蒸気トラックや蒸気自動車を囲む一団です。戦力としては推定一個連隊程度。高官を護衛している部隊かと思われます」
「三個師団が立ちはだかり、護衛部隊がある。間違いない。それがリシュカ・フィブラだ。ああでも、疑わしいものでも直接攻撃は加えていないよね?」
「はっ。はい。しかし、よろしいのですか? リシュカ・フィブラを殺害する千載一遇の機会ですが……」
「これでいいんだよ。第一、あのリシュカ・フィブラが戦闘機が搭載する機関銃程度では殺せるとは思えないし」
参謀の疑問も最もだけど、僕はこう返す。
あの人については今どこにいるかさえ捕捉出来ていればそれでいいし、Sランク相当の魔法能力者が機関銃で死ぬとは思っていない。
「では、このまま泳がせますか……? 夜間航空偵察は難しいですから、エイジス特務官任せになってしまいますが……」
「エイジス、連隊規模の部隊のマークはしたままだよね?」
「サー。常時マーク済みです。現在は燃料補給と休息で一旦止まっています。現地点はムィトゥーラウ市街。まだ探知範囲内であり、広域探知に切り替えれば翌朝まで蒸気トラックで移動しても捕捉は可能。航空偵察も黎明前には離陸可能ですから追えるかと。ココノエ陛下方であれば十分範囲内です」
「分かった。航空偵察部隊にはハラスメント攻撃はこのまま続行の方向で。『L2ロケット』は攻撃を絶やさないよう、とにかく帝国軍を精神的に追い詰め続けて」
「はっ。了解致しました」
ナイク参謀は敬礼すると、すぐに持ち場へと戻っていった。
すると、リイナが小声で耳打ちするように話しかけてくる。
「本当にアレで良かったの? 確かに旦那様の言うように少々の攻撃じゃアレは死なないでしょうけど」
「徹底的に精神を病ませるつもりだからだよ」
「病ませる……? あぁ、病ませるって、そういうこと。旦那様は相変わらず容赦ないわねえ」
「リシュカ・フィブラが恐らく生きているとなれば、とりあえず帝国軍は前線指揮官を失わないですむことになる。シェーコフの消息はまだ分からないけれど、もし死んでいたとしても、リシュカが生きていれば、そこに希望を見出すだろうからね。でも、帝国軍には希望を見出してもらっては困るんだよ。生きていながら指揮がほぼ不能になってもらわないといけない。絶望してもらわなければならない。かつての、あの時の僕のように、リシュカにはなってもらわないと」
「つまり、生きているなら徹底的に精神的に負荷をかけ続けて指揮官としての能力を削ぐってことね」
「大体そんなとこ。まあでも、これも問題があってさ。あのリシュカが、あの人がどれくらい心が強いかってとこにある。だから、やるなら容赦をしてはいけないんだ」
そう、問題はここなんだ。
かつてのあの人は、心に闇を抱えていそうだったけど少なくとも作戦の時は滅多なことでは追い詰められない。それが原因で判断ミスをしたのを見たことがない。
でも、いくら心が強くたって限界がある。いつかは人は糸が切れたりするもので、そうなれば心が壊れて指揮官としての能力を果たせなくなる。ここまで持っていければ、統合軍の勝ち筋をほぼ確定にまですることが出来る。
例え対象があの人だったとしても。かつての敬愛していた上官だったとしても。情を持てば、僕の大切な人が殺されるのだから。
「それだけ、旦那様の心は決まっているのね」
「うん。前からずっと、決まってる。必ず、この手で、ね」
リイナは、僕の瞳の奥をすぅっと見通すように見つめると、ゆっくり頷いた。
「分かったわ。だったら私が、することは一つ。旦那様の隣で戦うだけ」
「ありがとう、リイナ」
僕はただそれだけを彼女に返した。
それからすぐ、この第二陣の作戦参謀長が声をかけてきた。
「アカツキ中将閣下。夜間に入りましたので、第一陣と我々第二陣も含めて大多数の各師団は行動停止を致しました。追跡部隊や残党狩り部隊等を除き、本日はここまでになります。なにぶん、昨日から動き詰めですから」
「了解。明朝には進軍を再開するから休息を取るように。先行する方面軍本隊と速やかに合流し、帝国軍三個師団を撃滅する。この三個師団と直接相対するのは先行する四個師団と、我々六個師団。一個軍以上で踏み潰す」
「はっ! 今度は我々統合軍が質だけでなく数で押す番ですな」
「手加減は不要だよ。逆襲戦だ」
「了解!」
ムィトゥーラウを前に立ちはだかる帝国軍の勇猛果敢な将兵達は早々に轢き潰し、ムィトゥーラウへ。ムィトゥーラウからドエニプラへ。
追いつけば、あの人を――
けど、翌朝出発前に、僕は信じられない報告を耳にすることになる。
指揮車を兼ねている蒸気自動車に乗ろうとした時だった。
「緊急通信!! 緊急通信です!! 先程入りました!!」
「どうしたの、そんなに声を上擦らせて」
「情報部が帝国の無線を傍受しまして……! その、内容が、『帝国帝都レオニブルクにて、クーデターが発生。首謀者は皇后ルシュカ・ヨマニエフ。近衛師団等帝都付近帝国軍を動員し、帝都を制圧。さらに、皇帝レオニードを捕縛した』と……!!」
「…………は?」
あまりにも、あまりにも急転直下で衝撃的な情報に僕はそう答えるしか出来なかった。
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