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第三十六話 怪しい三人組
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あたりはすっかり暗くなっていた。
あいが出した岩の机と椅子の場所に小さな火が灯っている。
人影が五つ見える。
その五人は、ギョッとした。
あいが、四人の魔人に囲まれてこっちに歩いてくる。
さては、人質にされたかと思い身構えた。
だが、当の本人あいは笑顔で叫ぶ。
「みんなー、ただいまー」
「ただいまー、じゃないよー、だいじょぶー」
レイが心配して問いかける。
「はーーなにがーー」
いつもの緊張感のないあいだった。
皆は、何かあったのだろうけど、大丈夫なのだと、ほっと胸をなで下ろした。
あいが机まで来ると、皆の視線は後ろの魔人に注がれていた。
それにあいが気づく。
「あっ、紹介します」
「左から、シロちゃん」
「え、なんて」
目の下にクマのある、黒い服、黒い髪、見た目がだいたい黒い魔人をみて名前は、くろっぽいものを予想していて、五人は聞き逃してしまった。
「シロです」
本人が名乗った。
「次がハイちゃん」
全体が灰色の優しげな美女が頭をさげる。
五人も頭をさげる。
ここは、すんなり紹介が終わった。
「その右隣がアオちゃん」
「え、なんて」
全体が赤い魔人を見て、皆は赤い名前を予想していたためききのがしてしまった。
「アオです」
本人が名乗り頭をさげる。
五人も頭をさげた。
「次が、アカちゃん」
「え、なんて」
全体が青い魔人をみて、青っぽい名前を予想していたため、聞き逃してしまった。
「アカです」
本人が名乗り頭をさげる。
五人も頭をさげた。
一通り魔人の紹介が済、伍イ団の紹介をした。
「左から、ガイさん、ロイさん、メイさん、レイさん、サイさんです」
あいが紹介すると、五人が頭をさげた。
魔人も頭を下げた。
五人が頭を上げて魔人を見たら、まだ深々と頭を下げたままだった。
あわてて、もう一度五人が頭を下げた。
魔人達は、主人の仲間なので敬意をもって接していた。
人間は魔人を野蛮で残忍なイメージをもっているが、そうではないことがこの事からわかった。
あいは、魔人達の振る舞いを見て、この人達と仲間になれて良かったと思った。
あいは机の上に白く光る自分の魔封石を置き明かりの代わりにした。
あいのまねをして伍イ団の皆が白く光る魔封石を机の上に置いた。
辺りがすごく明るくなった。
あいはこの時間を楽しみにしていた。
まなから魔法で出した食べ物と飲み物と、あれを沢山消去してきたからだ。
まずは机の上に、皿とグラス、ナイフ、フォークなどを出した。
グラスは、ワイングラスと切子のコップ、皆は見たこともない透明な食器に感動していた。
きっと食べ物も、見たこと無い程美しく、おいしい食べ物なのだろうと期待していた。
あいは大皿の餃子をだした。あまり見栄えのしない料理に一同は少し期待外れ感をだしていた。
「先に食べてください、飲み物を用意します」
メイとレイが先陣を切り手づかみで食べる。あいは、実は横目で見ている。
一噛み、二噛み何も表情が変らない。
あいはお口に合わ無かったのかと心配になったとき。
メイとレイの目が輝き、噛む速度が速くなる、あいはほっと胸をなで下ろし、飲み物の用意をはじめた。
飲み物はサイダーと日本酒、そしてお水だ。
ビールやウイスキーは、まなが飲んだことが無かったので、出そうとしたがキャンセルされてしまった。日本酒は御神酒として、一口飲んだ事があったので再現できたのだ。
一升瓶に入った日本酒をワイングラスに注ぎ、サイダーもワイングラスに、水は切子のコップに注いで用意した。
あいも一つ口に入れた、相変わらず最高においしかった。
それを見て魔人達も、主人と同じように手づかみで、餃子を食べ出した。
サイは、皿の上に餃子を乗せ、ナイフとフォークでキコキコやりながら食べている。
あいはおいしくないのかと思って、見ていると、休み無く食べているのでそうでもないのかなと、判断に困っていた。
メイは喉が渇き、ワイングラスの酒をのんだ。目がまんまるになり、瞬く間に用意されていたグラスの酒を飲み干した。
「あいちゃん、この酒一本もらうよ」
一升瓶ごともっていき、餃子を食べながら、がぶがぶ酒を飲み出した。
すでに美少女のおなかが服を押し上げ、中年のおっさんの腹の様になっていた。
大丈夫かなこの後、あれがあるのに。
心配になった。
あいは、牛乳を忘れていることに気が付き、しかたがないのでサイダーをのんだ。
あいの目もまんまるになり、がぶがぶ飲んだ。
いつの間にか、あいのおなかもメイと同じ状態になっていた。
皆が、無言でガブガブ飲んで食べてを繰り返しているとき、この輪に参加していない、二人組がいることにメイが気付いた。
二人は、武器をうっとりなでなでしている。
ロイが槍を、ガイが剣をなでている。
ガイはロイの剣での戦いっぷりを見て、ロイはガイの槍での戦いっぷりを見て、相手の武器がほしくなってしまったのだ。
結果こうなってしまっている。
メイが両手に餃子を持ち、ガイとロイに近づき口に餃子をねじ込んだ。
最初二人はなにが口に入ったか分らずもぐもぐしていたが、その味が分るとすごい勢いで大皿に駆け寄り、バクバク食べ出した。
愛すべき武器は支えを失い当然倒れ、ガチャンと大きな音をだした。
「なあーー」
メイが武器に傷が付くじゃ無いかと驚いた。
同時に少し腹が立ち
「消去」
消去してしまった。
そんなこととも知らずガイとロイは、餃子と酒をガブガブやっている。
ガイとロイが食べ出した頃には皆落ち着きを取り戻し、切子のコップの水を飲み、このコップいいねー。などと余裕になってきた。
ふと気付くと机の端に、見慣れぬ三人組がいる。一人はがたいのいい八の字髭のおっさん、もう一人は白いひらひらの服を着た美人、最後はメイドの様な服を着た女性。
八の字髭とメイドは目が赤く光っている。魔道士である。
あきらかに怪しい三人組である。
あいが出した岩の机と椅子の場所に小さな火が灯っている。
人影が五つ見える。
その五人は、ギョッとした。
あいが、四人の魔人に囲まれてこっちに歩いてくる。
さては、人質にされたかと思い身構えた。
だが、当の本人あいは笑顔で叫ぶ。
「みんなー、ただいまー」
「ただいまー、じゃないよー、だいじょぶー」
レイが心配して問いかける。
「はーーなにがーー」
いつもの緊張感のないあいだった。
皆は、何かあったのだろうけど、大丈夫なのだと、ほっと胸をなで下ろした。
あいが机まで来ると、皆の視線は後ろの魔人に注がれていた。
それにあいが気づく。
「あっ、紹介します」
「左から、シロちゃん」
「え、なんて」
目の下にクマのある、黒い服、黒い髪、見た目がだいたい黒い魔人をみて名前は、くろっぽいものを予想していて、五人は聞き逃してしまった。
「シロです」
本人が名乗った。
「次がハイちゃん」
全体が灰色の優しげな美女が頭をさげる。
五人も頭をさげる。
ここは、すんなり紹介が終わった。
「その右隣がアオちゃん」
「え、なんて」
全体が赤い魔人を見て、皆は赤い名前を予想していたためききのがしてしまった。
「アオです」
本人が名乗り頭をさげる。
五人も頭をさげた。
「次が、アカちゃん」
「え、なんて」
全体が青い魔人をみて、青っぽい名前を予想していたため、聞き逃してしまった。
「アカです」
本人が名乗り頭をさげる。
五人も頭をさげた。
一通り魔人の紹介が済、伍イ団の紹介をした。
「左から、ガイさん、ロイさん、メイさん、レイさん、サイさんです」
あいが紹介すると、五人が頭をさげた。
魔人も頭を下げた。
五人が頭を上げて魔人を見たら、まだ深々と頭を下げたままだった。
あわてて、もう一度五人が頭を下げた。
魔人達は、主人の仲間なので敬意をもって接していた。
人間は魔人を野蛮で残忍なイメージをもっているが、そうではないことがこの事からわかった。
あいは、魔人達の振る舞いを見て、この人達と仲間になれて良かったと思った。
あいは机の上に白く光る自分の魔封石を置き明かりの代わりにした。
あいのまねをして伍イ団の皆が白く光る魔封石を机の上に置いた。
辺りがすごく明るくなった。
あいはこの時間を楽しみにしていた。
まなから魔法で出した食べ物と飲み物と、あれを沢山消去してきたからだ。
まずは机の上に、皿とグラス、ナイフ、フォークなどを出した。
グラスは、ワイングラスと切子のコップ、皆は見たこともない透明な食器に感動していた。
きっと食べ物も、見たこと無い程美しく、おいしい食べ物なのだろうと期待していた。
あいは大皿の餃子をだした。あまり見栄えのしない料理に一同は少し期待外れ感をだしていた。
「先に食べてください、飲み物を用意します」
メイとレイが先陣を切り手づかみで食べる。あいは、実は横目で見ている。
一噛み、二噛み何も表情が変らない。
あいはお口に合わ無かったのかと心配になったとき。
メイとレイの目が輝き、噛む速度が速くなる、あいはほっと胸をなで下ろし、飲み物の用意をはじめた。
飲み物はサイダーと日本酒、そしてお水だ。
ビールやウイスキーは、まなが飲んだことが無かったので、出そうとしたがキャンセルされてしまった。日本酒は御神酒として、一口飲んだ事があったので再現できたのだ。
一升瓶に入った日本酒をワイングラスに注ぎ、サイダーもワイングラスに、水は切子のコップに注いで用意した。
あいも一つ口に入れた、相変わらず最高においしかった。
それを見て魔人達も、主人と同じように手づかみで、餃子を食べ出した。
サイは、皿の上に餃子を乗せ、ナイフとフォークでキコキコやりながら食べている。
あいはおいしくないのかと思って、見ていると、休み無く食べているのでそうでもないのかなと、判断に困っていた。
メイは喉が渇き、ワイングラスの酒をのんだ。目がまんまるになり、瞬く間に用意されていたグラスの酒を飲み干した。
「あいちゃん、この酒一本もらうよ」
一升瓶ごともっていき、餃子を食べながら、がぶがぶ酒を飲み出した。
すでに美少女のおなかが服を押し上げ、中年のおっさんの腹の様になっていた。
大丈夫かなこの後、あれがあるのに。
心配になった。
あいは、牛乳を忘れていることに気が付き、しかたがないのでサイダーをのんだ。
あいの目もまんまるになり、がぶがぶ飲んだ。
いつの間にか、あいのおなかもメイと同じ状態になっていた。
皆が、無言でガブガブ飲んで食べてを繰り返しているとき、この輪に参加していない、二人組がいることにメイが気付いた。
二人は、武器をうっとりなでなでしている。
ロイが槍を、ガイが剣をなでている。
ガイはロイの剣での戦いっぷりを見て、ロイはガイの槍での戦いっぷりを見て、相手の武器がほしくなってしまったのだ。
結果こうなってしまっている。
メイが両手に餃子を持ち、ガイとロイに近づき口に餃子をねじ込んだ。
最初二人はなにが口に入ったか分らずもぐもぐしていたが、その味が分るとすごい勢いで大皿に駆け寄り、バクバク食べ出した。
愛すべき武器は支えを失い当然倒れ、ガチャンと大きな音をだした。
「なあーー」
メイが武器に傷が付くじゃ無いかと驚いた。
同時に少し腹が立ち
「消去」
消去してしまった。
そんなこととも知らずガイとロイは、餃子と酒をガブガブやっている。
ガイとロイが食べ出した頃には皆落ち着きを取り戻し、切子のコップの水を飲み、このコップいいねー。などと余裕になってきた。
ふと気付くと机の端に、見慣れぬ三人組がいる。一人はがたいのいい八の字髭のおっさん、もう一人は白いひらひらの服を着た美人、最後はメイドの様な服を着た女性。
八の字髭とメイドは目が赤く光っている。魔道士である。
あきらかに怪しい三人組である。
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