モンスターのいない世界で私の作るゴーレムだけがモンスター扱いでした。仲間だけレベルアップさせ巣立たせたら仲間達が世界の頂点に立っちゃいました

覧都

文字の大きさ
7 / 50

第七話 共同生活のはじまり

しおりを挟む
 子供達には、小バエ退治をさせてこの隙に、私は生活環境を整えなければいけません。

 昨日作った家の横に、本格的な十人が快適に住める家を作ります。
 そして、船から持って来た樽をしまう倉庫。
 そして、体育館を作ります。
 これは、雨の日でも子供達が安心して訓練が出来る様に、それともうじきやってくる夏に備えてです。

 建物が完成したら、次は建物のゴーレム化。
 こうすれば、建物が強化され、壊れても自動で修復します。
 ペナルティーを受けたおかげかゴーレムに魔法を使わせる事が出来るようになりました。
 火山の溶岩で出来たゴーレムに、火を出す魔法とか、いろいろ出来そうです。
 今回は家ゴーレムに温度コントロールの魔法を使える様にします。
 こうすれば冷暖房完備の快適な家が完成です。
 倉庫も同じです。ただ倉庫は冷房と言うより冷蔵です。
 食品が腐らないように冷やします。
 体育館も、冷暖房です。これで熱中症も恐くありません。

 次にやるのは、樽の中身の確認です。
 今の時代の船は、荷物は何でもかんでも樽に詰めます。
 船には、必ず樽職人を乗せるぐらい樽を使用します。
 樽の中身は食料品から日用品まで、生活必需品がそろっていました。
 しばらくは不自由しないで過ごせそうです。

 特にうれしかったのは、味噌や醤油、米があった事です。
 奴隷同様輸出用だったのでしょう、沢山あります。
 ジャガイモや、サツマイモ、里芋、人参など腐りにくい根菜類や、大豆に小麦、トウモロコシなどの種系の物も多く、これは植えたら生産出来そうです。

「レイカ姉ー、疲れたーー」

 皆が戻ってきました。

「食事にしましょう。今日は野菜たっぷりのお味噌汁と、ご飯ですよ。その前にお風呂に入って下さい」

 調理道具は、鉄人ゴーレムをつぶして、調理道具に変えました。
 お湯の出る、お風呂ゴーレムも作り、お風呂もバッチリです。

「えーっ!! お風呂ーー!!」

 喜んでいる子と、しょげている子がいます。
 皆が大好きと言う訳ではないですよね。
 私も余り好きではありませんでした。
 面倒臭いですもんね。

「はやくー!! ご飯! ご飯!」

 十人が座れる大きなテーブルを用意しました。
 テーブルには、来た順に座ります。
 私、イサミちゃん、チマちゃん、シノブちゃん、アサコちゃん、イクサちゃん、トウカちゃん、ヒジリちゃん、ライちゃん、マイちゃんの順に座りました。
 全員、見るからに黒髪で黒い目、そう日本人です。まあ、この世界ではジャング人ですね。
 獣人や、エルフなどは、今のところかもしれませんが日本と同じで見た事はありません。

 私の前に座ったのはイサミちゃん八歳です。がっしりとした体のかしこそうな子です。
 私の左には、チマちゃん五歳やさしい顔の美形です。
 チマちゃんの前にシノブちゃん六歳、物静かで影の薄い子です。
 チマちゃんの左にアサコちゃん八歳です。目つきの鋭い美少女です。
 アサコちゃんの前にはイクサちゃん八歳が座っています。一番身長の高い体型もがっしりした強そうな子です。
 アサコちゃんの左に、トウカちゃん八歳身体能力が一番高い元気一杯の子です。
 トウカちゃんの前にはヒジリちゃん五歳、一番大人しい優しい美人さんです。
 トウカちゃんの左に、ライちゃん八歳物静かで、大人しい子です。
 ライちゃんの前にマイちゃん七歳です。この子は体が一番貧弱で、か弱い子です。一杯食べて大きくなってほしいです。

「いただきまーす!!」

「ごめんね、こんなご飯で、少しずつ良くしていきますからね」

 皆、大きな口で口一杯に頬張って、首を振ってくれました。

「おいしーーい!!」

「お替わりもありますからね」

「おかわりーー!!」

 全員からお茶碗が出て来ました。
 元気一杯で安心しました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~

eggy
ファンタジー
 もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。  村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。  ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。  しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。  まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。  幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...