26 / 50
第二十六話 おもてなし
しおりを挟む
「失礼しました。すぐに用意します。リルちゃん、ハルちゃん手伝ってください」
「はい、レイカ様」
青と赤の金属製のゴーレムが返事をしました。
「しゃ、しゃべったーー!!!!」
アサちゃんとイオちゃん達が驚いています。
「そうか、アサちゃんは初めてでしたね。この子達を動かすのは大量の魔力がいります。魔力が沢山入っているから、頭が良いし力も強いのですよ。それどころか、普通の人間のように考えて行動できるのです」
「す、すごい!!!!!!」
「さあさあ、そんなことより、皆さんは長旅で体が汚れているでしょう。お風呂に入ってきて下さい。その間に食事の準備をしておきます」
イオちゃん達は、昔のコントの探検家のような格好をしています。
何日かけてここに来たのかは知りませんが、全員ドロドロです。
うちの大浴場へ行ってもらいましょう。
アサちゃんは、男のフリをしているのだから別のお風呂です。
私は大急ぎで食事の準備です。お客様ですから、少しだけ豪華にしましょう。
「アーサー様、レイカ姉はあんなに小さいのに、お母さんみたいですね」
「うふふ、だから、レイカ姉なのです」
「納得です」
なんだか、話をしながらお風呂へ行きました。
「レイカ姉、お、お風呂が、すごーーい!!」
お風呂は、さびないミスリルで形を作り、それを浴槽にしています。
皆がお風呂から帰ってきて驚いています。そんなに驚くことではないでしょうに。
「な、何ですかこれはーーーー!!??」
今度は料理でイオちゃん達が驚いています。
アサちゃんは見たことがある料理なので驚いていませんね。
いえ、驚いていませんが、懐かしくて涙ぐんでいるみたいです。
「初めての来客なので張り切って沢山作りました。おなか一杯食べて下さい」
「はい、ありがとうございます」
イオちゃん達が目をキラキラさせて、料理を見つめます。
「いただきまーーす!!」
うちの子達が、手を合せて言いました。
「いただきまーーす!!」
イオちゃん達も真似をしました。
なんの事かも分からないでしょうに、どうやら本当にいい子達のようですね。
今日のメニューのメインの肉料理は、味噌カツ、お味噌はヤマト村の自家製です。そして唐揚げ。特製ソースのハンバーグ、ハンバーグはイノシシと鹿肉の合い挽きでソースはヤマト村の自家製です。
ヤマト村のマスの焼き魚。
そしてヤマト村でとれた野菜たっぷりのお味噌汁。
ご飯は毒キノコの炊き込みご飯。
ヤマト村で取れた各種毒キノコをたっぷり炊き込みました。
実は毒キノコはとても美味しいのです。
だから、美味しく食べて死んでしまうのです。
まずかったり、刺激があれば食べずに吐き出しますよね。
そうしないほど美味しいのです。
でも、そのまま食べれば当然死んでしまいます。
そこでヒジリちゃんの出番です。ヒジリちゃんは毒消し魔法が使えます。
毒を無効にしてもらって、美味しくいただくのです。
まあ時々消えきっていなくて、死にそうになりますが、それは美味しいのですから仕方がありません。
さらに、野菜サラダに、庭で飼い慣らしたトサカのある鳥の卵を使った、卵料理を出しました。
「うわあああああああーーーーーーーー!!!!!!」
イオちゃん達が大声を出しました。
しまった! 毒キノコの炊き込みご飯の毒が消えきっていなかった!!
「だ、大丈夫ですか? ヒジリちゃん!!」
「おいしぃぃぃーーーーーいい!!!!」
「そ、そっちーー!!」
良く見たら、まだ毒キノコの炊き込みご飯は食べていませんでした。
そう言えば、この子達はせっかく用意したフォークもナイフもスプーンも使いません。
金髪なのに箸を上手に使います。ひょっとすると、お箸文化なのかも知れません。少し驚きです。
「あ、あの、あの、この料理はレイカ姉様が考えたのですか? すべて食べたことの無い食べ物です。そして、おいしいです。美味し過ぎます。宮殿で食べる料理よりはるかに美味しいです!!」
イオちゃんと一緒に来た他の三人も、大きくうなずいて次々料理を口に運びます。
……ちょっと待って下さい。気になる一言がありました。
「アサちゃん! この方はどのような方なのですか?」
「ああ、ころひろたちは、ひそくれふ。ひふぉふぁわふぁ、ふぉうじょふぁま……」
「こらこら、こらーー!! アサちゃん、ちゃんと飲み込んでからにして下さい。まったくわかりません!!」
「しゅ……すみません。この方たちは貴族で、イオ様は王女様です」
「はあぁぁーーーーっ、おおお、王女様ですってーー!!!! なんでそんな偉い人がいらっしゃったのに、言ってくれないのーー!!!!」
「あははは、そんなこと。それはレイカ姉の方が偉いからに決まっているじゃないか!」
――あははは、じゃないですよーー!!
アサちゃんは一国の王女より私の方が偉いと思っている様です。困ったものです。
――うわああぁぁぁーーー!!
うちの子達が全員大きくうなずいています。
「あなた達、ち、違うから。私なんかより、王女様の方が偉いから!!」
「いいえ、レイカ姉様の方が偉いです。私もレイカ姉様と呼ばせてもらってもいいですか」
イオちゃんが言いました。
「わたしもーー!!!」
貴族の娘さんの三人まで言います。
おかげで断るチャンスを逃しました。
――レイカ姉様の様はいらないですよーー!!
「でも、さすがにレイカ姉様です。あの、アーサー様が、まるで子供扱いです」
そういえばアサちゃんが、王女様に様を付けて呼ばれています。
敵に腕の骨を切られるほど弱々なのに様っておかしいですね。
「あの、アサちゃんをイオ様は何故様を付けて呼ぶのですか?」
「ふふふ、説明します。その前に、レイカ姉様、イオ様はやめて下さい。イオちゃんでお願いします」
お願いされたら、そう呼ぶしかありませんね。
「わかりました。イオちゃん」
「あの、私達もちゃんでお願いします。私はアメリーです」
「私はソフィーです」
「私はマリーです」
三人ともとても美しい顔立ちをしています。
貴族のお嬢様をちゃん付けーー!!!! 恐れ多いよー!!!!
でも、イオちゃんをそう呼ぶのなら、仕方がありません。
「わかりました。アメリーちゃん、ソフィーちゃん、マリーちゃん。よろしくお願いします」
「はい! よろしくお願いします!」
「…………」
私は、イオ様の説明を聞こうと黙って待っています。
でも、イオちゃんは、毒キノコの炊き込みご飯に箸を付けて、バクバク食べはじめました。「おいしぃぃーーい!!!!」って顔になりました。
ひょっとして、忘れ去られたのでしょうか。
「はい、レイカ様」
青と赤の金属製のゴーレムが返事をしました。
「しゃ、しゃべったーー!!!!」
アサちゃんとイオちゃん達が驚いています。
「そうか、アサちゃんは初めてでしたね。この子達を動かすのは大量の魔力がいります。魔力が沢山入っているから、頭が良いし力も強いのですよ。それどころか、普通の人間のように考えて行動できるのです」
「す、すごい!!!!!!」
「さあさあ、そんなことより、皆さんは長旅で体が汚れているでしょう。お風呂に入ってきて下さい。その間に食事の準備をしておきます」
イオちゃん達は、昔のコントの探検家のような格好をしています。
何日かけてここに来たのかは知りませんが、全員ドロドロです。
うちの大浴場へ行ってもらいましょう。
アサちゃんは、男のフリをしているのだから別のお風呂です。
私は大急ぎで食事の準備です。お客様ですから、少しだけ豪華にしましょう。
「アーサー様、レイカ姉はあんなに小さいのに、お母さんみたいですね」
「うふふ、だから、レイカ姉なのです」
「納得です」
なんだか、話をしながらお風呂へ行きました。
「レイカ姉、お、お風呂が、すごーーい!!」
お風呂は、さびないミスリルで形を作り、それを浴槽にしています。
皆がお風呂から帰ってきて驚いています。そんなに驚くことではないでしょうに。
「な、何ですかこれはーーーー!!??」
今度は料理でイオちゃん達が驚いています。
アサちゃんは見たことがある料理なので驚いていませんね。
いえ、驚いていませんが、懐かしくて涙ぐんでいるみたいです。
「初めての来客なので張り切って沢山作りました。おなか一杯食べて下さい」
「はい、ありがとうございます」
イオちゃん達が目をキラキラさせて、料理を見つめます。
「いただきまーーす!!」
うちの子達が、手を合せて言いました。
「いただきまーーす!!」
イオちゃん達も真似をしました。
なんの事かも分からないでしょうに、どうやら本当にいい子達のようですね。
今日のメニューのメインの肉料理は、味噌カツ、お味噌はヤマト村の自家製です。そして唐揚げ。特製ソースのハンバーグ、ハンバーグはイノシシと鹿肉の合い挽きでソースはヤマト村の自家製です。
ヤマト村のマスの焼き魚。
そしてヤマト村でとれた野菜たっぷりのお味噌汁。
ご飯は毒キノコの炊き込みご飯。
ヤマト村で取れた各種毒キノコをたっぷり炊き込みました。
実は毒キノコはとても美味しいのです。
だから、美味しく食べて死んでしまうのです。
まずかったり、刺激があれば食べずに吐き出しますよね。
そうしないほど美味しいのです。
でも、そのまま食べれば当然死んでしまいます。
そこでヒジリちゃんの出番です。ヒジリちゃんは毒消し魔法が使えます。
毒を無効にしてもらって、美味しくいただくのです。
まあ時々消えきっていなくて、死にそうになりますが、それは美味しいのですから仕方がありません。
さらに、野菜サラダに、庭で飼い慣らしたトサカのある鳥の卵を使った、卵料理を出しました。
「うわあああああああーーーーーーーー!!!!!!」
イオちゃん達が大声を出しました。
しまった! 毒キノコの炊き込みご飯の毒が消えきっていなかった!!
「だ、大丈夫ですか? ヒジリちゃん!!」
「おいしぃぃぃーーーーーいい!!!!」
「そ、そっちーー!!」
良く見たら、まだ毒キノコの炊き込みご飯は食べていませんでした。
そう言えば、この子達はせっかく用意したフォークもナイフもスプーンも使いません。
金髪なのに箸を上手に使います。ひょっとすると、お箸文化なのかも知れません。少し驚きです。
「あ、あの、あの、この料理はレイカ姉様が考えたのですか? すべて食べたことの無い食べ物です。そして、おいしいです。美味し過ぎます。宮殿で食べる料理よりはるかに美味しいです!!」
イオちゃんと一緒に来た他の三人も、大きくうなずいて次々料理を口に運びます。
……ちょっと待って下さい。気になる一言がありました。
「アサちゃん! この方はどのような方なのですか?」
「ああ、ころひろたちは、ひそくれふ。ひふぉふぁわふぁ、ふぉうじょふぁま……」
「こらこら、こらーー!! アサちゃん、ちゃんと飲み込んでからにして下さい。まったくわかりません!!」
「しゅ……すみません。この方たちは貴族で、イオ様は王女様です」
「はあぁぁーーーーっ、おおお、王女様ですってーー!!!! なんでそんな偉い人がいらっしゃったのに、言ってくれないのーー!!!!」
「あははは、そんなこと。それはレイカ姉の方が偉いからに決まっているじゃないか!」
――あははは、じゃないですよーー!!
アサちゃんは一国の王女より私の方が偉いと思っている様です。困ったものです。
――うわああぁぁぁーーー!!
うちの子達が全員大きくうなずいています。
「あなた達、ち、違うから。私なんかより、王女様の方が偉いから!!」
「いいえ、レイカ姉様の方が偉いです。私もレイカ姉様と呼ばせてもらってもいいですか」
イオちゃんが言いました。
「わたしもーー!!!」
貴族の娘さんの三人まで言います。
おかげで断るチャンスを逃しました。
――レイカ姉様の様はいらないですよーー!!
「でも、さすがにレイカ姉様です。あの、アーサー様が、まるで子供扱いです」
そういえばアサちゃんが、王女様に様を付けて呼ばれています。
敵に腕の骨を切られるほど弱々なのに様っておかしいですね。
「あの、アサちゃんをイオ様は何故様を付けて呼ぶのですか?」
「ふふふ、説明します。その前に、レイカ姉様、イオ様はやめて下さい。イオちゃんでお願いします」
お願いされたら、そう呼ぶしかありませんね。
「わかりました。イオちゃん」
「あの、私達もちゃんでお願いします。私はアメリーです」
「私はソフィーです」
「私はマリーです」
三人ともとても美しい顔立ちをしています。
貴族のお嬢様をちゃん付けーー!!!! 恐れ多いよー!!!!
でも、イオちゃんをそう呼ぶのなら、仕方がありません。
「わかりました。アメリーちゃん、ソフィーちゃん、マリーちゃん。よろしくお願いします」
「はい! よろしくお願いします!」
「…………」
私は、イオ様の説明を聞こうと黙って待っています。
でも、イオちゃんは、毒キノコの炊き込みご飯に箸を付けて、バクバク食べはじめました。「おいしぃぃーーい!!!!」って顔になりました。
ひょっとして、忘れ去られたのでしょうか。
0
あなたにおすすめの小説
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる