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第十四話 いざダンジョンへ
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神殿から逃げ出して、服と装備品を買い、お風呂に入った。
当然俺は一人で、フォリスさんとイルナが二人で女湯だ。っておい!!
――イルナお前は男だろ!!
今現在は、下町のドラゴンミナモトという食堂にいる。
「ふふふ、こんな注文は天神の勇者様依頼だよ。懐かしいねー」
全メニューを三つずつ注文した。
俺は、ここの食堂の料理がすごく口にあう。外れが無い。
それを収納魔法で収納していく。
長くダンジョンにこもって、レベル上げをするつもりなので、このあと好きな料理もなるべく沢山持って行くつもりだ。もちろん店の迷惑にならない程度に。
「女将さんは、天神の勇者をご存じなのですか」
フォリスさんは食事をしながら、女将さんに質問した。
「知っているさー―。やたら目つきの悪い、ださいおじさんだったねーー。天帝の勇者や貴族が悪口を広めていたから、悪い噂ばかり広まっていたけど、あたしら庶民はファンが多かったよ」
「えっ」
俺は驚いた。世間の評判が、悪いとしか思っていなかったからだ。
何をやっても悪口しか言われなかったから、ひねくれていた。
貴族の依頼などをまともにこなしたことが無い。
凶暴なモンスターが領地で暴れているという依頼なら、わざと領主邸ごと吹き飛ばした。
「ふふふ、天神の勇者様はあたし達、庶民の為に無償でよく働いてくれたよ。盗賊に誘拐された子供を内緒で、助けてくれたりね。そんな事を出来るのは勇者様しかいないだろ。天神の勇者様はあたし達が困っている時に人知れず助けていてくれたのさ」
「そうなのですか。アスラ様みたいですね」
「えっ」
フォリスさんが俺をアスラと呼んで女将さんが驚いた。
「あ、あんたもアスラと言うのかい。驚いたねー―。天神の勇者様と同じ名前だよ」
「……」
女将さんとフォリスさんが無言で俺を見つめている。
「す、すごいねーー。俺って天神の勇者様と同じ名前なんだねー―」
し、しまったー。偽名を使っておくんだった。
「まあ、いいさね」
女将さんとフォリスさんは、気が付いた様だがこれ以上深掘りしないでくれた。
「と、ところでフォリスさんは何故武闘家を選んだのですか」
「はい、武闘家だけ天神の武闘家になっていて金色に光っていたのです」
「あーそれなら、おいらもだ。天神の上級神官になっていて金色に光っていた。字は読めなかったけど、頭の中に聞こえてきたんだ」
オレンジ色の料理を食べて、口の回りをベチョベチョにしているイルナが大きな声で言った。
こ、この二人、天神の武闘家と天神の上級神官なのかー。
す、すごいのかな?
「アスラちゃん、今日はお店を閉店して、材料全部あんたの料理にしちゃおうと思うけど、どうだい?」
女将さんがすごい提案をしてくれた。
「ありがとう。全部買い上げます」
こうして、レベル上げの準備を済まして翌朝ダンジョンに向った。
王都から一番近いダンジョンの前には、ギルドの受付があり、入場料の集金とパーティー登録をしている。
王都から近い為多くの冒険者が集まっている。
「三人の入場と、この二人をパーティーにして下さい」
「入場料は一人銀貨一枚、パーティー登録の手数料は一人銀貨一枚です」
「はい、銀貨五枚」
銀貨五枚を渡すと、神官がパーティー登録をしてくれた。
少しレベルを上げれば、イルナにも出来る様になるはずだ。
俺たちは登録が終ると、ダンジョンの入り口に向った。
「おい、あんたら、三人で大丈夫か」
体の大きな、がらの悪い男達が声をかけてきた。
まあ、そうなるでしょうね。
二十六歳位の美女と十二歳と六歳のガキ二人の三人組じゃあ悪い奴らの格好の餌食だ。
「おめーらのような奴に任せられるか。俺たちが護衛をしようじゃねえか。俺たちはB級冒険者だ」
「おじちゃん達ありがとう。ちょっと教えて欲しいのだけど、このダンジョンどこまで攻略されているの?」
俺は子供っぽく聞いて見た。
「二十五階層までだ」
「ありがとう」
移動魔法で三十階層へ移動した。
当然俺は一人で、フォリスさんとイルナが二人で女湯だ。っておい!!
――イルナお前は男だろ!!
今現在は、下町のドラゴンミナモトという食堂にいる。
「ふふふ、こんな注文は天神の勇者様依頼だよ。懐かしいねー」
全メニューを三つずつ注文した。
俺は、ここの食堂の料理がすごく口にあう。外れが無い。
それを収納魔法で収納していく。
長くダンジョンにこもって、レベル上げをするつもりなので、このあと好きな料理もなるべく沢山持って行くつもりだ。もちろん店の迷惑にならない程度に。
「女将さんは、天神の勇者をご存じなのですか」
フォリスさんは食事をしながら、女将さんに質問した。
「知っているさー―。やたら目つきの悪い、ださいおじさんだったねーー。天帝の勇者や貴族が悪口を広めていたから、悪い噂ばかり広まっていたけど、あたしら庶民はファンが多かったよ」
「えっ」
俺は驚いた。世間の評判が、悪いとしか思っていなかったからだ。
何をやっても悪口しか言われなかったから、ひねくれていた。
貴族の依頼などをまともにこなしたことが無い。
凶暴なモンスターが領地で暴れているという依頼なら、わざと領主邸ごと吹き飛ばした。
「ふふふ、天神の勇者様はあたし達、庶民の為に無償でよく働いてくれたよ。盗賊に誘拐された子供を内緒で、助けてくれたりね。そんな事を出来るのは勇者様しかいないだろ。天神の勇者様はあたし達が困っている時に人知れず助けていてくれたのさ」
「そうなのですか。アスラ様みたいですね」
「えっ」
フォリスさんが俺をアスラと呼んで女将さんが驚いた。
「あ、あんたもアスラと言うのかい。驚いたねー―。天神の勇者様と同じ名前だよ」
「……」
女将さんとフォリスさんが無言で俺を見つめている。
「す、すごいねーー。俺って天神の勇者様と同じ名前なんだねー―」
し、しまったー。偽名を使っておくんだった。
「まあ、いいさね」
女将さんとフォリスさんは、気が付いた様だがこれ以上深掘りしないでくれた。
「と、ところでフォリスさんは何故武闘家を選んだのですか」
「はい、武闘家だけ天神の武闘家になっていて金色に光っていたのです」
「あーそれなら、おいらもだ。天神の上級神官になっていて金色に光っていた。字は読めなかったけど、頭の中に聞こえてきたんだ」
オレンジ色の料理を食べて、口の回りをベチョベチョにしているイルナが大きな声で言った。
こ、この二人、天神の武闘家と天神の上級神官なのかー。
す、すごいのかな?
「アスラちゃん、今日はお店を閉店して、材料全部あんたの料理にしちゃおうと思うけど、どうだい?」
女将さんがすごい提案をしてくれた。
「ありがとう。全部買い上げます」
こうして、レベル上げの準備を済まして翌朝ダンジョンに向った。
王都から一番近いダンジョンの前には、ギルドの受付があり、入場料の集金とパーティー登録をしている。
王都から近い為多くの冒険者が集まっている。
「三人の入場と、この二人をパーティーにして下さい」
「入場料は一人銀貨一枚、パーティー登録の手数料は一人銀貨一枚です」
「はい、銀貨五枚」
銀貨五枚を渡すと、神官がパーティー登録をしてくれた。
少しレベルを上げれば、イルナにも出来る様になるはずだ。
俺たちは登録が終ると、ダンジョンの入り口に向った。
「おい、あんたら、三人で大丈夫か」
体の大きな、がらの悪い男達が声をかけてきた。
まあ、そうなるでしょうね。
二十六歳位の美女と十二歳と六歳のガキ二人の三人組じゃあ悪い奴らの格好の餌食だ。
「おめーらのような奴に任せられるか。俺たちが護衛をしようじゃねえか。俺たちはB級冒険者だ」
「おじちゃん達ありがとう。ちょっと教えて欲しいのだけど、このダンジョンどこまで攻略されているの?」
俺は子供っぽく聞いて見た。
「二十五階層までだ」
「ありがとう」
移動魔法で三十階層へ移動した。
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