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第七十六話 誕生会へ
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「ただいまーー、あら、エマさんは?」
家に帰った私は、警備の常駐室をのぞいた。
そこに、いつもエマさんとライファさんがいるのですが、今日はライファさんしかいません。
「隊長は別件の警備で外出中です。どうされました」
「これをいただきました」
私は招待状を聖騎士団四番隊副隊長のライファさんに渡しました。
「こ、これは、今日の日付ではありませんか」
「はい。なにか問題でも」
「準備が結構ありますよ。普通は当日渡されるものではありませんよ」
私は、アンちゃんが私に渡そうと思って、毎日持ってきたけど渡せなくて、とうとう当日になったのじゃないかと思いました。
そんなアンちゃんの気持ちを考えると、嬉しくなりました。
「すぐに、準備して下さい。絶対に行きます」
「そうですか。では」
ライファさんが嬉しそうな顔をして、手を叩きメイドさんを呼びました。
「私は、馬車の手配をする。イルナ様をパーティー用のドレスに着替えさせて下さい。あまり目立たないように抑えめでね」
私は、メイドさん達にお風呂に運ばれ、衣装室に連れ去られ、化粧室に運ばれ、すでに誰だかわからなくなった。
メイドさん達が、とても満足げな顔になった。
私はいつも動きやすい服を好んで着る為、男の子のような服装です。
当然化粧なんてするはずもありません。
メイドさん達はこんな私を、作りたかったのかー、と思った。
「やり過ぎではありませんか」
「いいえ、六割くらいに押さえましたよ」
これが六割、メイドさん恐るべし。
「あの、これをプレゼントにしたいのですが……」
私は、レベル1ダンジョンの百階層の宝物庫の指輪を出して、メイドさんに渡した。キラキラ金色に輝く防御付与の付いた指輪です。
本当は、父ちゃんの加護の付いた指輪が良いのだけど、父ちゃんの加護が付与されると、黒い霧がまとわりついて、のろいの指輪のように見える。
いきなりそんな物を渡されたら、「あなたは私を呪うつもりですか」なんて事になりかねないので、今回はやめておきました。
でも、本当のプレゼントは、シャドウです。
シャドウをこっそり一人プレゼントしようと思います。
大切なお友達は、失いたくありませんからね。
「イルナ様! 馬車の準備が出来ましたー」
ライファさんは馬車の準備だけで無く、自分も騎士の正装をしていた。
ライファさんはとてもかっこよくなっている。
私は、見とれてしまった。
元々鋭い目つきのライファさんが、男装をしていると驚くほどの美しい男になっている。
「……」
私は、返事も出来ずに、見とれてしまって、動けなくなった。
「ふぁーー、イリュナしゃまーー、きゃわいしゅぎましゅー」
あっ、ライファさんが私の姿を見て壊れた。
私は、そんなライファさんを見て体の硬直が解けて自由に動けるようになった。
「れはー、少し遅くなりましたが出発しゅましょうー」
ライファさんがニヤニヤして見てきて、すごく気持ち悪いです。
家に帰った私は、警備の常駐室をのぞいた。
そこに、いつもエマさんとライファさんがいるのですが、今日はライファさんしかいません。
「隊長は別件の警備で外出中です。どうされました」
「これをいただきました」
私は招待状を聖騎士団四番隊副隊長のライファさんに渡しました。
「こ、これは、今日の日付ではありませんか」
「はい。なにか問題でも」
「準備が結構ありますよ。普通は当日渡されるものではありませんよ」
私は、アンちゃんが私に渡そうと思って、毎日持ってきたけど渡せなくて、とうとう当日になったのじゃないかと思いました。
そんなアンちゃんの気持ちを考えると、嬉しくなりました。
「すぐに、準備して下さい。絶対に行きます」
「そうですか。では」
ライファさんが嬉しそうな顔をして、手を叩きメイドさんを呼びました。
「私は、馬車の手配をする。イルナ様をパーティー用のドレスに着替えさせて下さい。あまり目立たないように抑えめでね」
私は、メイドさん達にお風呂に運ばれ、衣装室に連れ去られ、化粧室に運ばれ、すでに誰だかわからなくなった。
メイドさん達が、とても満足げな顔になった。
私はいつも動きやすい服を好んで着る為、男の子のような服装です。
当然化粧なんてするはずもありません。
メイドさん達はこんな私を、作りたかったのかー、と思った。
「やり過ぎではありませんか」
「いいえ、六割くらいに押さえましたよ」
これが六割、メイドさん恐るべし。
「あの、これをプレゼントにしたいのですが……」
私は、レベル1ダンジョンの百階層の宝物庫の指輪を出して、メイドさんに渡した。キラキラ金色に輝く防御付与の付いた指輪です。
本当は、父ちゃんの加護の付いた指輪が良いのだけど、父ちゃんの加護が付与されると、黒い霧がまとわりついて、のろいの指輪のように見える。
いきなりそんな物を渡されたら、「あなたは私を呪うつもりですか」なんて事になりかねないので、今回はやめておきました。
でも、本当のプレゼントは、シャドウです。
シャドウをこっそり一人プレゼントしようと思います。
大切なお友達は、失いたくありませんからね。
「イルナ様! 馬車の準備が出来ましたー」
ライファさんは馬車の準備だけで無く、自分も騎士の正装をしていた。
ライファさんはとてもかっこよくなっている。
私は、見とれてしまった。
元々鋭い目つきのライファさんが、男装をしていると驚くほどの美しい男になっている。
「……」
私は、返事も出来ずに、見とれてしまって、動けなくなった。
「ふぁーー、イリュナしゃまーー、きゃわいしゅぎましゅー」
あっ、ライファさんが私の姿を見て壊れた。
私は、そんなライファさんを見て体の硬直が解けて自由に動けるようになった。
「れはー、少し遅くなりましたが出発しゅましょうー」
ライファさんがニヤニヤして見てきて、すごく気持ち悪いです。
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