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第九十六話 会談
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「すごーーい」
案内された部屋は、高い防壁より更に高い位置にある会食堂で、大きな窓があり、見晴らしがよくてフォリスさんが子供の様に喜んでいる。
僕も隣に並んで、窓の外を見たら、はるか遠くまで見渡すことが出来て感動した。
「さすがに魔王城は見えないですね」
笑顔でこちらを見るフォリスさんの顔が、窓からの光でキラキラ輝いている。
「やー、待たせたのう」
ショート爺ちゃんが、王族を先導して部屋に入ってきた。
王様が席につくと、料理が運ばれてきた。
「初めまして、わしがドヴェル国、国王ナドス=ドヴェルじゃ」
王様のあいさつの後、次々王族の皆さんがあいさつしてくれました。
ドワーフ国の正式名はドヴェル国で国王はナドス様と言うらしい。
まあ、憶える気ありませんけどね。
「わたくしが、魔王様からの使者フォルスです」
「ふふふ、わしはドワーフじゃから長生きでのう、魔王軍の六大魔将軍のことも知っておる。筆頭魔将軍はコウケン、次席の魔力の魔将軍の名はコデルじゃったな。美しいエルフの将軍と聞いておる」
ばあちゃんは、次席だったのか。知らなかった。
王様がばあちゃんを見てニコニコしている。
――そうか、この人はもしかすると、僕たちの正体をうすうす気が付いているような気がする。
「まあ、隠す気はない、いかにも元魔将軍のコデルじゃ」
「ふふふ、御用向きは何でしょうかな」
国王は僕たち二人に鋭い視線を向けてきた。
笑顔の奥の目がギラギラ光っているように感じる。
「ドヴェル国との友好と武器の調達です」
さすがはフォリスさんです。
王様の視線をまるで無視しました。
「ふむ、我が国の武器か……」
「何か問題でもあるのでしょうか」
「まあ、隠してもしょうが無い、腹を割ってお話ししましょう。物資が不足している。鉱石も魔石も何もかも不足しているのじゃ」
「そうですか。わたくしはそれを丁度持っています。魔石も、アダマンタイト鉱石、オリハルコン鉱石、ミスリル鉱石、全て持っています。後でお渡しいたします」
ダンジョンの攻略報酬は驚くほど多い、付与付の武具、金貨、宝石、そしてレアメタル鉱石、何周も周回している僕達は、大量のレア鉱石をゲットしている。
「な、なんと!!」
国王が驚いている。
この後、僕たちが渡した鉱石の量をみて更に腰を抜かすほど驚いていた。
でもそれ、レベル5ダンジョンの一回分の物量ですから。
この後、楽しく食事を済まして、無事帰路についた。
ナドス陛下は、国中にあふれていたモンスターを退治したこと、鉱石と魔石の譲渡で心から僕たちと、魔王国を信頼してくれたようだ。
「爺ちゃん、又遊びに来るよ」
「ふふふ、待っておるぞ」
ショート爺ちゃんの見送りで、王都の外に出ると僕は魔王国に帰った。
案内された部屋は、高い防壁より更に高い位置にある会食堂で、大きな窓があり、見晴らしがよくてフォリスさんが子供の様に喜んでいる。
僕も隣に並んで、窓の外を見たら、はるか遠くまで見渡すことが出来て感動した。
「さすがに魔王城は見えないですね」
笑顔でこちらを見るフォリスさんの顔が、窓からの光でキラキラ輝いている。
「やー、待たせたのう」
ショート爺ちゃんが、王族を先導して部屋に入ってきた。
王様が席につくと、料理が運ばれてきた。
「初めまして、わしがドヴェル国、国王ナドス=ドヴェルじゃ」
王様のあいさつの後、次々王族の皆さんがあいさつしてくれました。
ドワーフ国の正式名はドヴェル国で国王はナドス様と言うらしい。
まあ、憶える気ありませんけどね。
「わたくしが、魔王様からの使者フォルスです」
「ふふふ、わしはドワーフじゃから長生きでのう、魔王軍の六大魔将軍のことも知っておる。筆頭魔将軍はコウケン、次席の魔力の魔将軍の名はコデルじゃったな。美しいエルフの将軍と聞いておる」
ばあちゃんは、次席だったのか。知らなかった。
王様がばあちゃんを見てニコニコしている。
――そうか、この人はもしかすると、僕たちの正体をうすうす気が付いているような気がする。
「まあ、隠す気はない、いかにも元魔将軍のコデルじゃ」
「ふふふ、御用向きは何でしょうかな」
国王は僕たち二人に鋭い視線を向けてきた。
笑顔の奥の目がギラギラ光っているように感じる。
「ドヴェル国との友好と武器の調達です」
さすがはフォリスさんです。
王様の視線をまるで無視しました。
「ふむ、我が国の武器か……」
「何か問題でもあるのでしょうか」
「まあ、隠してもしょうが無い、腹を割ってお話ししましょう。物資が不足している。鉱石も魔石も何もかも不足しているのじゃ」
「そうですか。わたくしはそれを丁度持っています。魔石も、アダマンタイト鉱石、オリハルコン鉱石、ミスリル鉱石、全て持っています。後でお渡しいたします」
ダンジョンの攻略報酬は驚くほど多い、付与付の武具、金貨、宝石、そしてレアメタル鉱石、何周も周回している僕達は、大量のレア鉱石をゲットしている。
「な、なんと!!」
国王が驚いている。
この後、僕たちが渡した鉱石の量をみて更に腰を抜かすほど驚いていた。
でもそれ、レベル5ダンジョンの一回分の物量ですから。
この後、楽しく食事を済まして、無事帰路についた。
ナドス陛下は、国中にあふれていたモンスターを退治したこと、鉱石と魔石の譲渡で心から僕たちと、魔王国を信頼してくれたようだ。
「爺ちゃん、又遊びに来るよ」
「ふふふ、待っておるぞ」
ショート爺ちゃんの見送りで、王都の外に出ると僕は魔王国に帰った。
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