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第九十五話 王都へ
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「もう大丈夫ですよ」
フォリスさんはおびえる少女達に、やさしく声をかける。
フォルス姿のフォリスさんは、超をつけても良いほどの美少年だ。
優しく声をかけられた少女達は落ち着きを取り戻していく。
「ショートさん、コデルさん、少女達を保護して欲しいのですが……」
ショートさんにドワーフの美少女を、コデルさんにエルフの美少女の保護をお願いした。
その後僕は、この階層にある魔石を全て収納して、モンスターを全てダンジョンに戻した。
再生した、わんちゃんが名残惜しそうにしていたが、心ゆくまで全身をなで回してさよならすると、ドワーフの王都を目指した。
途中でコデルさんと合流して、五日ほど歩くと王都が見えてくる。
「すごいですねーー」
「ほんとですね」
ドワーフの王都は自然の山の、断崖絶壁に張り付くように作られている。
王都を囲む防壁は、魔王国の防壁の高さの倍はある。
使ってある石の色が黄色いので、全体が黄色い巨大な都市になっている。
「ここは、無事なようですね」
さすがにこれだけの都市を、ゴブリンやウルフでは落とせなかったようだ。
「止まれ――」
王都の門の検問で衛兵に行く手をさえぎられた。
「俺たちは、魔王国からの使者でフォルスと申します」
「だまれ、なぜエルフがいるのだ」
「そうだ、そうだ、エルフを王都へ入れるわけにはいかん帰れ!!」
衛兵が、次々現れて、僕たちを取り囲んだ。
モンスターに対応する為大勢の衛兵がいたのだろう、一気に囲まれた。
「ふふふ、問答無用と言うわけじゃな!! ジュウドウ、シュラ、邪魔する奴はアスラバキじゃーーーー!!」
「あーー、こらこら」
僕が止めようとしたら、フォリスさんまで嬉しそうに混じって、アスラバキをしている。
あっという間に囲んでいた、四十人ほどの衛兵が行動不能におちいっている。
「な、なんなんだお前達はーーーー!!!! 援軍を呼べーーーー!!!!」
「ふふふふ、面倒くさいから、こんな国滅ぼそうかいのう。ゴムゴ……」
コデルさんが大きい方のゴーレムを呼び出そうとしている。
「コデルさん待って下さい、私達は友好の使者ですよ!!」
何とか、呼び出す前に止めることが出来た。
コデルさんは、この人数でドワーフの国を相手に戦おうとしています。恐ろしい人です。
でも、いきなりエルフというだけで、追い返すとは、失礼は失礼ですね。
本気で戦う気なら僕も手加減せずに加勢をしましょうか。
「静まれーーー、静まれーーー!!! ショート公爵様の御前であるぞーー静まれーー」
「あーー爺ちゃん」
「き、き、き、きさ、きさまーーー、ショート公爵様を爺ちゃんとはなにごとだーー」
ポカリ
「お前が話しをややこしくするな!!」
爺ちゃんが、怒鳴っている兵士を叩いた。
「済まんかったのう。コデル様。滅ぼすのだけは許して欲しい」
「ふん!! 聞いておったのか」
「この方々は国賓である。失礼は許さんぞ」
ショート爺ちゃんが、声を上げた。
そして、僕の耳元に小さな声で
「このもの達を治してやっては貰えんかのう」
「これを、一滴ずつ飲ませてあげて下さい」
僕は魔法で治さずに、あの、まがまがしいエリクサーを十本出して渡した。
この薬を取引の商品にしたかったので、宣伝のため使ってもらおうと思ったのだ。
「うおおおおおーーー、すごい、すごい薬だーー」
ある意味すごい人達だ。
あの薬を躊躇せず飲むとは。
全員のけがが完治した。
「す、すごいもんじゃのう、魔人の国にはこんなにすごい薬があるのか」
爺ちゃんが驚いている。
僕たちは爺ちゃんの先導で、王城に案内された。
フォリスさんはおびえる少女達に、やさしく声をかける。
フォルス姿のフォリスさんは、超をつけても良いほどの美少年だ。
優しく声をかけられた少女達は落ち着きを取り戻していく。
「ショートさん、コデルさん、少女達を保護して欲しいのですが……」
ショートさんにドワーフの美少女を、コデルさんにエルフの美少女の保護をお願いした。
その後僕は、この階層にある魔石を全て収納して、モンスターを全てダンジョンに戻した。
再生した、わんちゃんが名残惜しそうにしていたが、心ゆくまで全身をなで回してさよならすると、ドワーフの王都を目指した。
途中でコデルさんと合流して、五日ほど歩くと王都が見えてくる。
「すごいですねーー」
「ほんとですね」
ドワーフの王都は自然の山の、断崖絶壁に張り付くように作られている。
王都を囲む防壁は、魔王国の防壁の高さの倍はある。
使ってある石の色が黄色いので、全体が黄色い巨大な都市になっている。
「ここは、無事なようですね」
さすがにこれだけの都市を、ゴブリンやウルフでは落とせなかったようだ。
「止まれ――」
王都の門の検問で衛兵に行く手をさえぎられた。
「俺たちは、魔王国からの使者でフォルスと申します」
「だまれ、なぜエルフがいるのだ」
「そうだ、そうだ、エルフを王都へ入れるわけにはいかん帰れ!!」
衛兵が、次々現れて、僕たちを取り囲んだ。
モンスターに対応する為大勢の衛兵がいたのだろう、一気に囲まれた。
「ふふふ、問答無用と言うわけじゃな!! ジュウドウ、シュラ、邪魔する奴はアスラバキじゃーーーー!!」
「あーー、こらこら」
僕が止めようとしたら、フォリスさんまで嬉しそうに混じって、アスラバキをしている。
あっという間に囲んでいた、四十人ほどの衛兵が行動不能におちいっている。
「な、なんなんだお前達はーーーー!!!! 援軍を呼べーーーー!!!!」
「ふふふふ、面倒くさいから、こんな国滅ぼそうかいのう。ゴムゴ……」
コデルさんが大きい方のゴーレムを呼び出そうとしている。
「コデルさん待って下さい、私達は友好の使者ですよ!!」
何とか、呼び出す前に止めることが出来た。
コデルさんは、この人数でドワーフの国を相手に戦おうとしています。恐ろしい人です。
でも、いきなりエルフというだけで、追い返すとは、失礼は失礼ですね。
本気で戦う気なら僕も手加減せずに加勢をしましょうか。
「静まれーーー、静まれーーー!!! ショート公爵様の御前であるぞーー静まれーー」
「あーー爺ちゃん」
「き、き、き、きさ、きさまーーー、ショート公爵様を爺ちゃんとはなにごとだーー」
ポカリ
「お前が話しをややこしくするな!!」
爺ちゃんが、怒鳴っている兵士を叩いた。
「済まんかったのう。コデル様。滅ぼすのだけは許して欲しい」
「ふん!! 聞いておったのか」
「この方々は国賓である。失礼は許さんぞ」
ショート爺ちゃんが、声を上げた。
そして、僕の耳元に小さな声で
「このもの達を治してやっては貰えんかのう」
「これを、一滴ずつ飲ませてあげて下さい」
僕は魔法で治さずに、あの、まがまがしいエリクサーを十本出して渡した。
この薬を取引の商品にしたかったので、宣伝のため使ってもらおうと思ったのだ。
「うおおおおおーーー、すごい、すごい薬だーー」
ある意味すごい人達だ。
あの薬を躊躇せず飲むとは。
全員のけがが完治した。
「す、すごいもんじゃのう、魔人の国にはこんなにすごい薬があるのか」
爺ちゃんが驚いている。
僕たちは爺ちゃんの先導で、王城に案内された。
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