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第百四十八話 魔王軍の黒い影
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防壁の西側に騒ぎが起きた。
私とイルナ様は、すかさずシャドウの移動魔法で、西側の防壁の上に移動した。
そこから見える物は、しずみゆく太陽の中に浮かび上がる黒い兵団の影だった。
黒い霧のようなものに包まれ、空まで暗くしているように見える、おどろおどろしい軍団だった。
「何というまがまがしい、軍団なのでしょう」
遅れてやってきたエマ姉の表情が恐怖に曇った。
「あれが魔王軍か。こんな遠くからでもその恐ろしさが伝わってくるぜ」
領主様まで、魔王軍のまがまがしさを感じているようでした。
「あれが、魔王軍……」
イルナ様が小さく感慨深くつぶやきました。
「イルナ様は魔王軍に何か思い入れでもあるのですか」
領主様が質問した。
「……わた、俺はイルゾーだ。魔王軍になど思い入れは無い」
「そうか、いよいよ明日か明後日、決戦になるのだろうな。体が震えるぜ」
そう言った領主様の体が震えています。
必勝の策を持つ領主様でも、決戦を前にすると震えるものなのだと、不思議な感じがしました。
イルナ様とエマ姉と私は必死で魔王軍を見つめる領主様を残し、防壁を少し歩きだしました。
「ライゾー、お前少し臭いな」
「えっ」
私は、三日に一度体は拭いているのですが、三週間ほどお風呂に入っていないので臭いのかもしれません。
「ここは、俺とアンゾーで見ているから、エゾーと二人で風呂に入ってこい」
私はエマ姉とお風呂に入るように指示された。
イルナ様から言われてしまえば、断れません。
すぐさまシャドウの移動魔法で聖女屋敷へ移動しました。
聖女屋敷の浴室に入ると、湯船の中に二十人ほどの隊員がすでに入っています。
「あなた達はどうしたのですか?」
私はエマ姉と二人で入るつもりなので驚いて聞きました。
「は、はい、リアン様のくじ引きで当たりました」
「そうですか。これから、私が入るので、恥ずかしいから出て行って下さい」
「いいえ、くじ引きに当たりましたので」
い、言っている意味がわかりませんが、出る気は無いようです。
仕方が無いので、体を洗い始めましたが、どうにも落ち着きません。
視線を浴槽に移すと湯船から全員が、私の貧相な体を見つめています。
やばいすごく恥ずかしい。
女どうしでも、こうもじっと見られると、恥ずかしすぎます。
どうしようかと困っていると、もじもじしながら、手で胸と下を隠しながら全裸のエマ姉が入ってきました。
私の体と違って、エマ姉はとても女性として完成されています。
ブロンドの髪に、巨大な胸、巨大ですがどうなっているのか、グイッと上に張りがあります。
今は手で隠れていますが、キラキラ輝くようなピンクの小さめの突起が上にツンとすましています。
お尻なんかは今、丸見えですが、ぷるんぷるんです。
触れば柔らかいはずなのに、見た目は張りがあってピカピカ光を反射しています。
私はいつの間にか見られていることを忘れ、見る側に変わっていました。
エマ姉は、隊員の視線を感じているのか、赤い顔をしてもじもじが止りません。
可愛すぎです。
そういえば、私はこの人に憧れて聖騎士で頑張ることができました。
美しくて、強くて、可愛くて、そして時に厳しくて、やさしい人。
「もう、皆さん、向こうを向きなさい! ねえ、ライファさん」
うわあ、自分で言ったくせに、まるで私が言ったみたいにしました。
エマ姉の体をうっとり見ていた隊員達が私をにらみました。
今、気が付きましたが、こっちを向かない隊員が半分います。
この子達は、最初から私を見ていたみたいです。
それに気が付いたら、急に恥ずかしくなりました。
私みたいな、小っちゃな胸、小っちゃいお尻を、憧れの目で見ている人がいるなんて、遅ればせながらエマ姉のように、手で隠しました。
それを合図にするように、隊員二十人がザッーと浴槽から出て来て、十人がエマ姉の体を、十人が私の体を押さえつけて洗い出しました。
浴槽から出て来た二十人も当然何もつけていません、金髪や、黒髪、青髪、赤髪、そして胸も大きい人、小さい人、痩せた人、太った人、十人十色です。
「ぎゃははははー、あんた達やめなさーい!!」
それがこそばゆかったのか、エマ姉が本気で切れた。
私には本気とわかりましたが、隊員達は笑いながら怒っているので、聞き流してワシワシあらっています。
私は暴れ出すんじゃ無いかとビクビクしています。
ふと、気が付いたら私の胸に何本も隊員達の手が伸びています。
呆れて顔を上げるとエマ姉も困り顔で私を見ています。
私は、魔王軍との戦争の現場に出ている隊員達の緊張を考えると、この位で気晴らしになるのならと諦めました。
隊員達のおかげで私の体はピカピカになりました。
いよいよ魔王軍との決戦が始まります。
私とイルナ様は、すかさずシャドウの移動魔法で、西側の防壁の上に移動した。
そこから見える物は、しずみゆく太陽の中に浮かび上がる黒い兵団の影だった。
黒い霧のようなものに包まれ、空まで暗くしているように見える、おどろおどろしい軍団だった。
「何というまがまがしい、軍団なのでしょう」
遅れてやってきたエマ姉の表情が恐怖に曇った。
「あれが魔王軍か。こんな遠くからでもその恐ろしさが伝わってくるぜ」
領主様まで、魔王軍のまがまがしさを感じているようでした。
「あれが、魔王軍……」
イルナ様が小さく感慨深くつぶやきました。
「イルナ様は魔王軍に何か思い入れでもあるのですか」
領主様が質問した。
「……わた、俺はイルゾーだ。魔王軍になど思い入れは無い」
「そうか、いよいよ明日か明後日、決戦になるのだろうな。体が震えるぜ」
そう言った領主様の体が震えています。
必勝の策を持つ領主様でも、決戦を前にすると震えるものなのだと、不思議な感じがしました。
イルナ様とエマ姉と私は必死で魔王軍を見つめる領主様を残し、防壁を少し歩きだしました。
「ライゾー、お前少し臭いな」
「えっ」
私は、三日に一度体は拭いているのですが、三週間ほどお風呂に入っていないので臭いのかもしれません。
「ここは、俺とアンゾーで見ているから、エゾーと二人で風呂に入ってこい」
私はエマ姉とお風呂に入るように指示された。
イルナ様から言われてしまえば、断れません。
すぐさまシャドウの移動魔法で聖女屋敷へ移動しました。
聖女屋敷の浴室に入ると、湯船の中に二十人ほどの隊員がすでに入っています。
「あなた達はどうしたのですか?」
私はエマ姉と二人で入るつもりなので驚いて聞きました。
「は、はい、リアン様のくじ引きで当たりました」
「そうですか。これから、私が入るので、恥ずかしいから出て行って下さい」
「いいえ、くじ引きに当たりましたので」
い、言っている意味がわかりませんが、出る気は無いようです。
仕方が無いので、体を洗い始めましたが、どうにも落ち着きません。
視線を浴槽に移すと湯船から全員が、私の貧相な体を見つめています。
やばいすごく恥ずかしい。
女どうしでも、こうもじっと見られると、恥ずかしすぎます。
どうしようかと困っていると、もじもじしながら、手で胸と下を隠しながら全裸のエマ姉が入ってきました。
私の体と違って、エマ姉はとても女性として完成されています。
ブロンドの髪に、巨大な胸、巨大ですがどうなっているのか、グイッと上に張りがあります。
今は手で隠れていますが、キラキラ輝くようなピンクの小さめの突起が上にツンとすましています。
お尻なんかは今、丸見えですが、ぷるんぷるんです。
触れば柔らかいはずなのに、見た目は張りがあってピカピカ光を反射しています。
私はいつの間にか見られていることを忘れ、見る側に変わっていました。
エマ姉は、隊員の視線を感じているのか、赤い顔をしてもじもじが止りません。
可愛すぎです。
そういえば、私はこの人に憧れて聖騎士で頑張ることができました。
美しくて、強くて、可愛くて、そして時に厳しくて、やさしい人。
「もう、皆さん、向こうを向きなさい! ねえ、ライファさん」
うわあ、自分で言ったくせに、まるで私が言ったみたいにしました。
エマ姉の体をうっとり見ていた隊員達が私をにらみました。
今、気が付きましたが、こっちを向かない隊員が半分います。
この子達は、最初から私を見ていたみたいです。
それに気が付いたら、急に恥ずかしくなりました。
私みたいな、小っちゃな胸、小っちゃいお尻を、憧れの目で見ている人がいるなんて、遅ればせながらエマ姉のように、手で隠しました。
それを合図にするように、隊員二十人がザッーと浴槽から出て来て、十人がエマ姉の体を、十人が私の体を押さえつけて洗い出しました。
浴槽から出て来た二十人も当然何もつけていません、金髪や、黒髪、青髪、赤髪、そして胸も大きい人、小さい人、痩せた人、太った人、十人十色です。
「ぎゃははははー、あんた達やめなさーい!!」
それがこそばゆかったのか、エマ姉が本気で切れた。
私には本気とわかりましたが、隊員達は笑いながら怒っているので、聞き流してワシワシあらっています。
私は暴れ出すんじゃ無いかとビクビクしています。
ふと、気が付いたら私の胸に何本も隊員達の手が伸びています。
呆れて顔を上げるとエマ姉も困り顔で私を見ています。
私は、魔王軍との戦争の現場に出ている隊員達の緊張を考えると、この位で気晴らしになるのならと諦めました。
隊員達のおかげで私の体はピカピカになりました。
いよいよ魔王軍との決戦が始まります。
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