156 / 208
第百五十六話 新しい仲間
しおりを挟む
「どうやら全員そろったようです」
フォリスさんが黒い服を着て僕の所へ来ました。
僕は、メイドさんに囲まれて、魔王の服を着付けてもらっています。
「終りました」
魔王の正装になりました。
全身真っ黒です。
今日は、魔王城に重臣に集まってもらい、新たに加わった仲間の紹介を予定しています。
魔王城は、無駄に広くて大きい。
そして、何故か薄暗い。
小さい方の玉座の間の前に着くと、扉の前で少し待ちます。
ギイイイイイイーー
扉が開き、中を見ると全員が平伏しています。
あんまり急いで椅子に座ると、フォリスさんに怒られるので、ゆっくり歩きます。
こんな堅苦しくしなくてもと思うのですが、「いけません」とフォリスさんに言われるのでゆっくりです。
「おもてを上げよ!!」
僕が椅子に座り少し手の平を上げると、クザンがタイミング良く声をかけてくれました。
僕の前にいる、重臣の顔が緊張にこわばっています。
僕の後ろにはクザンが控え、その左にジュウドウ、右側にシュラさんがいます。
そして椅子の左にフォリスさん、右側にジュウベイさんが立っています。
ジュウベイさんには僕のたっての希望で、この位置にしてもらいました。
緊張の為、すごく震えています。
ちょっと気の毒なことをしたのでしょうか。
「皆さん、来客はいません。全員身内です。楽にして下さい」
僕は笑顔になりました。
それでも、皆さんの緊張が解けないようです。
僕ってそんなに恐いのでしょうか。
「デイラさん、イゴウさん、前に来て下さい」
デイラの領主さんと、その将軍イゴウさんに前に出てもらいました。
デイラさんは、緊張の為か、顔がすごく恐いです。
二人は僕の前に来ると、臣下の礼をとってくれました。
「ご、御尊顔を拝し、恐悦至極に存じ奉ります」
「ふふ、デイラさん、イゴウさん、後ろを見て下さい。これが魔王国の最高幹部です。そして僕が魔王です」
デイラさんと、イゴウさんが。ジュウベイさんのように震えています。
しょうが無いですね、所々恐ろしい顔の人がいますからね。
「簡単に紹介しますね。向って左側に国内の仕事の担当、右側が七大将軍とその配下、軍事担当です」
「おいおい、大魔王、簡単すぎるだろー」
ファージさんが笑いながら声を上げました。
ファージさんだけは、いつも通りです。
この後、一人一人あいさつを始めました。一度に言われても憶えきれないと思いますよ。
「あーーっ、では途中ですが、お腹が空いたので食事にしましょう」
僕は、めんどーくさくなったので、途中で切り上げることにしました。
「えーーっ!! まだ半分も終っていませんよ」
フォリスさんが驚いています。
「食事の間にうな重を用意しました。続きはそちらでして下さい」
「うおおおおおーーーーー!!」
歓声が上がりました。やっと緊張が解けたみたいです。
オウブさんの声が大きいですね。
お米が貴重なので、魔王といえども勝手に食べてはいません。
久々なので僕も楽しみです。
デイラさんと、イゴウさんは、何の事かわからずにキョトンとしています。
僕は、玉座の間を出ると、おめしかえのようです。
メイドさんのなすがままになっていると、ドレス姿にされました。
「行きましょう」
フォルス姿のフォリスさんが来ました。
心なしか、少し嬉しそうに見えます。
食事の間の前で僕は、うな重を一つもらいデイラさんと、イゴウさんの横に座った。
フォリスさんは、僕の横に座った。
「では、全員そろいましたので、召し上がって下さい」
魔王の席は空席ですが、僕がデイラさんの横の椅子に座ったのを見て、シュラさんが冷めないうちに食べるように進めてくれた。
大人のときのフォリスさんの姿をしているシュラさんは、女神のように美しい。
「おかわりニャーー!!」
は、速い、僕がシュラさんに見とれていると、アドがもう食べ終ってお替わりをしている。
「なあ、イゴウもう食べても良いのか。魔王様の姿が無いようだが」
デイラさんが、勝手がわからなくて、イゴウさんとこそこそ話している。
「大丈夫ですよ。お気になさらずに召し上がって下さい」
「あー、ありがとう。ところであなたは?」
「私はアズサです」
僕がそう言うと、回りから失笑がおこった。
フォリスさんが黒い服を着て僕の所へ来ました。
僕は、メイドさんに囲まれて、魔王の服を着付けてもらっています。
「終りました」
魔王の正装になりました。
全身真っ黒です。
今日は、魔王城に重臣に集まってもらい、新たに加わった仲間の紹介を予定しています。
魔王城は、無駄に広くて大きい。
そして、何故か薄暗い。
小さい方の玉座の間の前に着くと、扉の前で少し待ちます。
ギイイイイイイーー
扉が開き、中を見ると全員が平伏しています。
あんまり急いで椅子に座ると、フォリスさんに怒られるので、ゆっくり歩きます。
こんな堅苦しくしなくてもと思うのですが、「いけません」とフォリスさんに言われるのでゆっくりです。
「おもてを上げよ!!」
僕が椅子に座り少し手の平を上げると、クザンがタイミング良く声をかけてくれました。
僕の前にいる、重臣の顔が緊張にこわばっています。
僕の後ろにはクザンが控え、その左にジュウドウ、右側にシュラさんがいます。
そして椅子の左にフォリスさん、右側にジュウベイさんが立っています。
ジュウベイさんには僕のたっての希望で、この位置にしてもらいました。
緊張の為、すごく震えています。
ちょっと気の毒なことをしたのでしょうか。
「皆さん、来客はいません。全員身内です。楽にして下さい」
僕は笑顔になりました。
それでも、皆さんの緊張が解けないようです。
僕ってそんなに恐いのでしょうか。
「デイラさん、イゴウさん、前に来て下さい」
デイラの領主さんと、その将軍イゴウさんに前に出てもらいました。
デイラさんは、緊張の為か、顔がすごく恐いです。
二人は僕の前に来ると、臣下の礼をとってくれました。
「ご、御尊顔を拝し、恐悦至極に存じ奉ります」
「ふふ、デイラさん、イゴウさん、後ろを見て下さい。これが魔王国の最高幹部です。そして僕が魔王です」
デイラさんと、イゴウさんが。ジュウベイさんのように震えています。
しょうが無いですね、所々恐ろしい顔の人がいますからね。
「簡単に紹介しますね。向って左側に国内の仕事の担当、右側が七大将軍とその配下、軍事担当です」
「おいおい、大魔王、簡単すぎるだろー」
ファージさんが笑いながら声を上げました。
ファージさんだけは、いつも通りです。
この後、一人一人あいさつを始めました。一度に言われても憶えきれないと思いますよ。
「あーーっ、では途中ですが、お腹が空いたので食事にしましょう」
僕は、めんどーくさくなったので、途中で切り上げることにしました。
「えーーっ!! まだ半分も終っていませんよ」
フォリスさんが驚いています。
「食事の間にうな重を用意しました。続きはそちらでして下さい」
「うおおおおおーーーーー!!」
歓声が上がりました。やっと緊張が解けたみたいです。
オウブさんの声が大きいですね。
お米が貴重なので、魔王といえども勝手に食べてはいません。
久々なので僕も楽しみです。
デイラさんと、イゴウさんは、何の事かわからずにキョトンとしています。
僕は、玉座の間を出ると、おめしかえのようです。
メイドさんのなすがままになっていると、ドレス姿にされました。
「行きましょう」
フォルス姿のフォリスさんが来ました。
心なしか、少し嬉しそうに見えます。
食事の間の前で僕は、うな重を一つもらいデイラさんと、イゴウさんの横に座った。
フォリスさんは、僕の横に座った。
「では、全員そろいましたので、召し上がって下さい」
魔王の席は空席ですが、僕がデイラさんの横の椅子に座ったのを見て、シュラさんが冷めないうちに食べるように進めてくれた。
大人のときのフォリスさんの姿をしているシュラさんは、女神のように美しい。
「おかわりニャーー!!」
は、速い、僕がシュラさんに見とれていると、アドがもう食べ終ってお替わりをしている。
「なあ、イゴウもう食べても良いのか。魔王様の姿が無いようだが」
デイラさんが、勝手がわからなくて、イゴウさんとこそこそ話している。
「大丈夫ですよ。お気になさらずに召し上がって下さい」
「あー、ありがとう。ところであなたは?」
「私はアズサです」
僕がそう言うと、回りから失笑がおこった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる