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第百十四話 反省
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「さて、こいつらの毒を抜くかな」
気絶している四人の前に立つと、とうさんは両手を前に出して何か魔力を出しています。
「とうさん、殺しちゃうの」
「違うよ、弱体化の魔法をかけるのさ。するとハルラの魔力を無効化出来るのさ。そして、俺の強化魔法を使うと、肉体強化と同時に俺の魔力の影響を受けて、こいつらの考え方が、俺の考え方の影響を受けるようになる。サイコ伊藤で実験済みだ」
「とうさま」
「とうさん」
変身を解除して、四人がとうさんに近づいてきました。
「ふぉふぅ!!」
とうさんが、四人の姿を見て、変な声を出しました。
どうしたというのでしょうか。
「うわあ!」
四人の姿を見て、私は驚きの声が出ました。
四人は、水着の上に下着をつけています。
たぶん、水着でコスチュームを着けて、その上に白い下着をつけていました。その後に、コスチュームを消したから、水着の上に下着という姿になったようです。
「な、なんだか、普通に下着姿を見られるより恥ずかしいです」
四人が同時に言いました。
坂本さんは、赤い露出の多いビキニの上に白いエッチなパンツ姿です。
古賀さんは、紫の水着の上に白いパンツ。ヒマリちゃんと愛美ちゃんは白いスライムの水着の上にパンツをはいた状態になっています。
そして恥ずかしそうにもじもじしています。
とうさんが、恥ずかしそうな四人をエッチな目で、見つめているような気がします。
ただ、バレないようにヘルメットの正面が、四人から少しずれています。
きっと、ヘルメットの中の顔が見えないのをいいことに、横目でジロジロ見ているのがバレバレです。
「とうさん!」
「ひゃい」
すごく驚きながら返事をしました。
絶対ジロジロ見ていたに違いありません。
「何とかならないのですか」
「ふむ、聞いて見ようか」
「えっ?」
皆が小さな声を上げて驚きました。
「ああ、こいつらは、ちゃんと会話も出来る。普段はしゃべらないようにしているけどな。お前達、下着を変身する時や、解除した時に自動的に何とかならないか」
「はい、紐状の物なら、どんな態勢でも脱着出来ます。はくタイプの物は宙に浮いて貰えば可能です」
代表で坂本さんのカラスが答えた。
「と、いうことだ」
「すごーーい!! 可愛いだけじゃなくて話す事も出来るなんてー!!」
四人が自分の、猫ちゃんと鳥さんを抱きしめています。
そんなことより前に、パンツを先に脱いでください。
とうさんが喜んでしまいます。
「うおおおおーーー!!」
エスパー江藤は気が付いたようです。
「ええええええーーーーー!!」
私達全員が驚いた。
ガーと呼ばれていた大男が、甘い顔の超美形男になっているのです。
体も百八十センチくらいになり、女性にも見えるような美しい男です。
「あー、こいつは、ハルラの女に手を出して、強い憎しみを込められて超強力魔法をかけられた。だからあんな醜い姿になっていたのさ。見た目が戻ったのか、お嬢さんたち気を付けな。こいつは、女に見境が無い。誰でも手を出す最低野郎だ」
エスパー江藤はガーを見た。
ガーは、その視線を感じると、その美しい顔に気味の悪い狂気の笑顔を浮かべた。
「ふふふ、そうか」
それを聞いても、とうさんはなんだか余裕をもって笑っている。
「とうさん、大丈夫?」
私は少し不安になりました。
「では、江藤、一つ質問しても良いか」
「は、はあ」
「ここにいる美女達に何を感じる」
「おおお、何も感じ無い。人間の女性には、なんだか臭い汚いという感情しかわかない」
はあーっ!!!
わ、私は、臭くも汚くもありません。
私は険しい表情でとうさんをにらんだ。
「うわっ!! な、なんで俺をにらむんだーー!! 言ったのはそいつだろーー!!」
私だけじゃなく、全員がとうさんをにらんでいます。
いい気味です。
全員に嫌われてしまってください。
「江藤、おめーさんは、美濃の人の恨みを買っているのだろうなー」
「恐らく」
江藤さんは、人質にしていた女性に視線を移した。
女性達は、江藤さんをにらみ付けます。
「あんたらを死刑にして欲しいという顔だ」
「覚悟は出来ています」
「ふふふ、おれはアンナメーダーマンだ。心を入れ替えた人間は殺さねえ。あんたの身柄は、関東にある木田家に任せることにする。木田家で罪をつぐないな」
とうさんは私を手招きします。
「なあに?」
「全員を連れて名古屋城に行ってくれ。俺はしばらく留守番をする。やはりこんな場所は、ちゃんと住むか、結界を張って入れないようにしないといけない。俺は後始末をしてから戻る。先に帰ってくれないか」
「はい」
「あーそうだ。そこの四人」
とうさんの言葉で、坂本さんと古賀さん、ヒマリちゃんと愛美ちゃんの四人の体が硬直します。
「ははは、はいー!!」
「頼みがあるのだけど」
「はいー」
「今回みたいな時は、逃げてほしい。そのコスチュームには、逃げに徹すればたいてい逃げられるようにしてある。人質がいたとしても、すぐに逃げれば何事も無かったはずだ。そして、助けるのはアンナメーダーマンの仕事だ。いいね!」
「は、はい。申し訳ありません。次こそはアンナメーダーマンに頼る事無く上手にやって見せます」
坂本さんが言うと、全員が大きくうなずいています。
えーーーっ!!!!
恐るべし、この四人、全然反省していません。
「やれやれだぜ!!」
私と、とうさんの声がそろった。
気絶している四人の前に立つと、とうさんは両手を前に出して何か魔力を出しています。
「とうさん、殺しちゃうの」
「違うよ、弱体化の魔法をかけるのさ。するとハルラの魔力を無効化出来るのさ。そして、俺の強化魔法を使うと、肉体強化と同時に俺の魔力の影響を受けて、こいつらの考え方が、俺の考え方の影響を受けるようになる。サイコ伊藤で実験済みだ」
「とうさま」
「とうさん」
変身を解除して、四人がとうさんに近づいてきました。
「ふぉふぅ!!」
とうさんが、四人の姿を見て、変な声を出しました。
どうしたというのでしょうか。
「うわあ!」
四人の姿を見て、私は驚きの声が出ました。
四人は、水着の上に下着をつけています。
たぶん、水着でコスチュームを着けて、その上に白い下着をつけていました。その後に、コスチュームを消したから、水着の上に下着という姿になったようです。
「な、なんだか、普通に下着姿を見られるより恥ずかしいです」
四人が同時に言いました。
坂本さんは、赤い露出の多いビキニの上に白いエッチなパンツ姿です。
古賀さんは、紫の水着の上に白いパンツ。ヒマリちゃんと愛美ちゃんは白いスライムの水着の上にパンツをはいた状態になっています。
そして恥ずかしそうにもじもじしています。
とうさんが、恥ずかしそうな四人をエッチな目で、見つめているような気がします。
ただ、バレないようにヘルメットの正面が、四人から少しずれています。
きっと、ヘルメットの中の顔が見えないのをいいことに、横目でジロジロ見ているのがバレバレです。
「とうさん!」
「ひゃい」
すごく驚きながら返事をしました。
絶対ジロジロ見ていたに違いありません。
「何とかならないのですか」
「ふむ、聞いて見ようか」
「えっ?」
皆が小さな声を上げて驚きました。
「ああ、こいつらは、ちゃんと会話も出来る。普段はしゃべらないようにしているけどな。お前達、下着を変身する時や、解除した時に自動的に何とかならないか」
「はい、紐状の物なら、どんな態勢でも脱着出来ます。はくタイプの物は宙に浮いて貰えば可能です」
代表で坂本さんのカラスが答えた。
「と、いうことだ」
「すごーーい!! 可愛いだけじゃなくて話す事も出来るなんてー!!」
四人が自分の、猫ちゃんと鳥さんを抱きしめています。
そんなことより前に、パンツを先に脱いでください。
とうさんが喜んでしまいます。
「うおおおおーーー!!」
エスパー江藤は気が付いたようです。
「ええええええーーーーー!!」
私達全員が驚いた。
ガーと呼ばれていた大男が、甘い顔の超美形男になっているのです。
体も百八十センチくらいになり、女性にも見えるような美しい男です。
「あー、こいつは、ハルラの女に手を出して、強い憎しみを込められて超強力魔法をかけられた。だからあんな醜い姿になっていたのさ。見た目が戻ったのか、お嬢さんたち気を付けな。こいつは、女に見境が無い。誰でも手を出す最低野郎だ」
エスパー江藤はガーを見た。
ガーは、その視線を感じると、その美しい顔に気味の悪い狂気の笑顔を浮かべた。
「ふふふ、そうか」
それを聞いても、とうさんはなんだか余裕をもって笑っている。
「とうさん、大丈夫?」
私は少し不安になりました。
「では、江藤、一つ質問しても良いか」
「は、はあ」
「ここにいる美女達に何を感じる」
「おおお、何も感じ無い。人間の女性には、なんだか臭い汚いという感情しかわかない」
はあーっ!!!
わ、私は、臭くも汚くもありません。
私は険しい表情でとうさんをにらんだ。
「うわっ!! な、なんで俺をにらむんだーー!! 言ったのはそいつだろーー!!」
私だけじゃなく、全員がとうさんをにらんでいます。
いい気味です。
全員に嫌われてしまってください。
「江藤、おめーさんは、美濃の人の恨みを買っているのだろうなー」
「恐らく」
江藤さんは、人質にしていた女性に視線を移した。
女性達は、江藤さんをにらみ付けます。
「あんたらを死刑にして欲しいという顔だ」
「覚悟は出来ています」
「ふふふ、おれはアンナメーダーマンだ。心を入れ替えた人間は殺さねえ。あんたの身柄は、関東にある木田家に任せることにする。木田家で罪をつぐないな」
とうさんは私を手招きします。
「なあに?」
「全員を連れて名古屋城に行ってくれ。俺はしばらく留守番をする。やはりこんな場所は、ちゃんと住むか、結界を張って入れないようにしないといけない。俺は後始末をしてから戻る。先に帰ってくれないか」
「はい」
「あーそうだ。そこの四人」
とうさんの言葉で、坂本さんと古賀さん、ヒマリちゃんと愛美ちゃんの四人の体が硬直します。
「ははは、はいー!!」
「頼みがあるのだけど」
「はいー」
「今回みたいな時は、逃げてほしい。そのコスチュームには、逃げに徹すればたいてい逃げられるようにしてある。人質がいたとしても、すぐに逃げれば何事も無かったはずだ。そして、助けるのはアンナメーダーマンの仕事だ。いいね!」
「は、はい。申し訳ありません。次こそはアンナメーダーマンに頼る事無く上手にやって見せます」
坂本さんが言うと、全員が大きくうなずいています。
えーーーっ!!!!
恐るべし、この四人、全然反省していません。
「やれやれだぜ!!」
私と、とうさんの声がそろった。
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