底辺おじさん、助けた異世界転生美少女の異世界魔法と異世界アイテムそして特殊能力ゴミ処理で世界を救う

覧都

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あずさと札幌ライフ

第三百九十二話 つんつるてーーん!!

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「待ちなさーーーーい!!!!」

 闇市を望む電柱の上から声がした。

「……!!??」

 勢いよく飛び出してきた子分達の足が止まった。

「ふふふ、どうやら、あんた達の相手は俺では無いらしいぜ」

 電柱の上には、赤い未来型アンドロイドのようなボディースーツを着た、ツインテールの少女の姿があった。
 シュラを装備したヒマリちゃんとフォリスさんを装備したあずさだ。
 大人の二人を装備したので、少し素材が余ったらしい。余った素材を、アイドルドレスとツインテールにうまく使ったようだ。
 可愛く仕上がっている。

「なっ、なんだてめーーらは!??」

 親分が叫んだ。
 だが、その顔が少し赤い。
 それもそのはずだ、地上からだとパンツが丸見えだ。
 ブルーと黄色の乙女チックな可愛い縞々模様のパンツだ。
 でも、安心して下さい。コスチュームの上なので見られても大丈夫です。
 ですが、やっぱりすげーエッチだ。

「おおおおーーーーーっ!!!!!」

 やらしい男達の声を聞くと、あずさとヒマリはスカートの裾を下に引っ張りながら、飛び降りてきた。
 な、なんだよ! 急に恥ずかしくなったのかよ!
 見ているこっちが恥ずかしいじゃねえか。やめろよなー。
 まったく、あんなけしからん事を誰が考えるんだよ!
 考えた奴の顔がみて見たいぜ!!

「私達、駿河公認美少女ヒーロー! アンナメーダーマン、ピーツイン! 正義のために戦います!!」

 残念だけど、顔が出てないんだよねー。パンツは出てたけどー。

「ちっ!! ガキが大人をなめるんじゃねえ! かまわねえから、あのチビ共から先にぶちのめせーーーー!!!!」

 ほー、親分やるじゃねーか。子供だからか「ぶち殺せ!」とは言わなかった。
 いいところがあるじゃねえか。

「おおーーっ!!!!」

 子分の返事がなんだかゆるくなっている。
 なめていると痛い目を見るぜ。

「殺すなよ。捕まえて家に飾るからよ。ひひひっ」

 親分が笑うと、ピーツインが両手を胸の前で組み、ぶるっと震えた。
 どうやら、気持ちが悪かったようだ。
 つーか、お持ち帰るつもりかよ!!

「きゃーーっ!!」

 胸の前で腕を組んだもんだから、隙が出来て何人かの手がピーツインの体を触っている。

「うぎゃああぁぁぁぁーーーーーっ!!!!」

 体に触れた男達が吹き飛ばされた。

「はああぁぁぁぁーーーーっ!!!!」

 ピーツインの二人から気合いの入った声が出る。

「うぎゃあっ」
「ぐえっ」
「がはっ」

 子分達が次々、吹き飛ばされていく。
 まあ、相手になるはずが無い。
 だが、個の強さは無いに等しいが、実はヤクザ者は兵士より恐い。
 兵士は敵兵しか攻撃できない。だがヤクザ者は、第二次世界大戦のアメリカ軍のように民間人つまり家族など、まわりの弱い者に刃を向けてくる卑怯な戦法を取るからだ。
 持っていれば、原爆だって家族の頭の上にぶら下げて人質にする。それでも言うことを聞かなければ、普通に情け容赦なく原爆でも何でも落としてくる連中なのだ。

 あずさとヒマリは、遊び気分で手を出したのだろうが、少し勉強しないといけないだろう。
 ヤクザ者の恐さは、その者の戦闘力より弱き者への攻撃とその執念深さなのだ。
 出来るだけ、喧嘩はしない方がいい。

「ちくしょう!! おぼえておけーーーー!!!!!!」

 捨て台詞を吐くと逃げて行った。
 それを見送るとピーツインも姿を消した。

「とうさん、ケガはなかった」

 あずさが戻って来た。

「あっ! あずさちゃん、どこへ行っていたの?」

 ユキちゃんが質問している。
 ユキちゃんには、ピーツインだとはバレていないようだ。
 はっ! そうか、だから男の子のフリをして変装しているのか。
 あずさもヒマリも抜け目が無い、だが、対策はそれだけで大丈夫かな……。

「しかし、今日はやけにお客さんが多いなあ」

「うふふ。これは、付近の住民全部が集って来ているようですね」

 ユキちゃんのお母さんが教えてくれた。
 仕方が無いので、また予備の屋台も開店させた。
 まわりの闇市のおやじが、怒りの目で見てくる。
 まあ目障りなのだろうな。
 だが、文句を言ってくる者はいなかった。
 きっと、昨日の残虐大臣との戦いを見たからなのだろう。

 この後、集ったすべての婦人達に物資を配って、明日は来ないようにお願いした。
 そして、なるべくこの事を拡散するようにもお願いした。
 明日は、大きな争いが起ると予想している。





 闇市に時間を取られて、家に帰るともう夕暮れだった。
 まわりは、まだ明るいが午後六時は越えているだろう。

「こんばんは」

 家に来るのを待っていたのか、良いタイミングで来客があった。
 影から出て来て、夕日に照らされているのはまあまあの美女だ。
 あずさとヒマリを知らなければ、とても美しい女性だ。
 一体誰だろう?

「あの、どちら様ですか?」

 ユキちゃんのお母さんが笑顔で聞いた。
 夕日に照らされたユキちゃんのお母さんの笑顔は、優しげで見た人の心を癒やす力がある。俺はしばし見とれてしまった。

「あの、私は都子です」

 ああ、残虐大臣の娘さんのミヤコさんか。
 さすがに金と女にしか興味が無い残虐大臣だ。
 奥さんが美人だから、娘さんも美人なのだろう。
 いや、お母さんより美人だぞ。お母さんは美人だが目つきは悪い。
 この子はそれが無い、優しい感じがする。

「本当にあの二人のお子さんなのですか?」

 つい俺は失礼な事を口走ってしまった。

「うふふ、父も同じだったみたいでDNA鑑定もしています。残念な事に、正真正銘二人の娘ですわ」



「うわあ、お母さんとミヤコさんはぼうぼう、ヒマリちゃんは薄ら、あずさちゃんとわたしはつんつるてーーん!!」

 風呂場からユキちゃんの嬉しそうな、はしゃいでいる声が聞こえた。んっ、なっ、なんの事だ?

「ばかーっ! ユキちゃーーん!! とうさんに聞こえちゃうでしょーー!」

 あずさの大声が聞こえた。
 最初、あずさとヒマリを男の子だと思っていたミヤコさんは驚いていたが、女性全員で風呂に入っている。
 ミヤコさんは、両親を気遣って二人きりにしてあげたようだ。
 優しい良い子のようだ。
 台所で、俺は少しおもてなしのおかずを一品だけ増やすことにした。
 目玉焼きと千切キャベツ、そしてご飯、一品は何にしようか?
 皆質素で我慢をしているのだから、お味噌汁は無しにした。
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