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激闘九州猛将伝
第四百十二話 決着
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静かなくさ原で、桜木とフォード教授の静かな戦いが始まりました
カンフー映画のような声は一切ありません。
有るとすれば時々、草の擦れるシュッシュッという音のみです。
静かな戦いですが、二人の攻防は見事で美しささえ感じます。
フォード教授が、素早い連続攻撃を仕掛けました。
「おおっ!!」
島津義弘様、島津歳久様、安東常久様、そしてベッキー、四人の猛将が驚きの声をあげました。
桜木はそのすべての攻撃を、まるで目を閉じているかの如く、目を細めたまますべてをよけきりました。
そこに焦りはなく、余裕さえ感じます。
「すげーー!! あれを全部よけちまうのか。すごすぎるぜ」
ベッキーがまばたきを忘れて見ていた為か、目が血走って真っ赤になっています。
フォード教授はすべての攻撃が通じないと分かると、いったん距離を置きました。
ここぞとばかりに、四人の猛将達は目をパチパチと、まばたきをしています。
「ふー、このままでは私の攻撃は通じないようですねえ。やれやれ、この私が変身しないといけないとは」
そう言うと、スーツの胸の内ポケットからなにかカプセルのような物を取り出しました。
それを口に入れると、ゴクリと飲み込みました。
そして、頭にマスクをかぶります。
アメリカの国旗のようなマスクです。
い、いまさら必要あるのでしょうか?
そして、上着とズボンを脱ぎます。
中から、アメリカの国旗のようなコスチュームが出て来ました。
「うおおおおおおおおおーーーーーーーー!!!!!」
大声と共にフォード教授の体が膨張しました。
桜木の体とまではいきませんが、一回りほど小さい筋肉の塊のような姿になりました。
「ふふっ……」
桜木が嬉しそうに笑います。
そうこなくては、退屈していたんだ。そう言っているように見えます。
「うおおおおおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーー!!!!!」
先程とは打って変わって大声を上げながら、重く速い攻撃を加えはじめました。
桜木はその攻撃をよけきれず、手で受けますがその都度よろけてバランスを崩します。
「ぐおっ!!!!」
とうとう、攻撃が桜木に当たります。
今度は、桜木が距離を取りました。
桜木は、上着を脱ぐと、几帳面に草の上にたたんで置きました。
「ふふふ、奥の手としてアンナメーダーマン用に、取っておきたかったのですが、しかたが有りません」
桜木は静かに目を閉じて、カッと見開きます。
すると筋肉が、肥大化します。
「あっ!?」
ズボンがビリビリに破れてしまいました。
桜木はズボンを脱ぎ忘れていたようです。
視線を下にやると驚きの声をあげています。
「くそーーっ!!」
お気に入りだったのでしょうか。
怒りの声を上げると、破れたズボンのまま次々攻撃を始めました。
フォード教授はさばきき切れずに、次々攻撃を受けていきます。
「きゃーーーーぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
サンダーワールドさんの悲鳴です。
どうやら、サエコの攻撃が当たって、サンダーワールドさんはもう立てないようです。
サエコが倒れるサンダーワールドさんを見下ろして笑っています。
――しまったー。見るのを忘れていたーー!!
どうやら、勝負はついてしまったようです。
「がふっ!!!!」
そして、桜木とフォード教授の戦いも終わりました。
「ぜんぐーーん、総攻撃だーー!!!!」
桜木が大声を上げます。
「わあああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!!!」
新政府軍から喚声が上がります。
その時でした、戦場が真っ白に光ります。
余りの光量に、視界を奪われました。
何も見えなくなりました。
「ぐわあぁぁぁーーーーー!!!!」
「きゃぁぁぁぁーーーー!!!!」
悲鳴が聞こえます。
どうやら、桜木とサエコの声に聞こえます。
少しずつ視力が戻ってきました。
「な、な、な、なんだーーーーー!!!!!!」
戦場全体から声が聞こえます。
目の前に、身長四十メートル弱の巨人がいます。
銀色の肌に、青と赤でアメリカの国旗の模様がはいった巨人です。
胸がとても大きい女性の巨人です。
その巨人が、桜木とサエコに蹴りを加えたようです。
二人は遠く新政府軍の中に飛び込み倒れて動きません。失神しているようです。
「聞け、新政府軍!! この戦いは私、ウルトラウーマンがあずかった。さすがに桜木とサエコは反則だ。当然私も反則だ。なので、桜木とサエコの戦争への参加は私が許さない。もし出てくるのなら、私が九州雄藩連合に味方する。九州雄藩連合、今回はお前達の負けだ。このまますみやかに関門橋を渡り九州に戻れ」
そう言うと、ウルトラウーマンは空に飛び立っていきました。
「しゃーー終わりまちた。かえりまちょうか」
足元でアメリちゃんが、私を見上げて笑っています。
いつもどったのでしょうか?
うふふ、アメリちゃんが最強の意味がわかりました。この幼女アメリちゃんこそがウルトラウーマンなのです。
三分しか変身出来ないことを除けば最強ですね。
「まいったのう、いいとこなしだ」
安東常久様がつまらなそうに言いました。
「ぜんぐーーん!!!! てったーーい!!!!」
総大将島津義弘様の声が戦場に響きました。
九州雄藩連合の兵士は無言で、しゅくしゅくと撤退します。
周囲には、兵士の歩く音とその時に出る衣擦れの静かな音だけが聞こえるだけでした。
九州雄藩連合は、関門橋を渡りしばらく新政府軍とにらみ合いを続けることになりました。
カンフー映画のような声は一切ありません。
有るとすれば時々、草の擦れるシュッシュッという音のみです。
静かな戦いですが、二人の攻防は見事で美しささえ感じます。
フォード教授が、素早い連続攻撃を仕掛けました。
「おおっ!!」
島津義弘様、島津歳久様、安東常久様、そしてベッキー、四人の猛将が驚きの声をあげました。
桜木はそのすべての攻撃を、まるで目を閉じているかの如く、目を細めたまますべてをよけきりました。
そこに焦りはなく、余裕さえ感じます。
「すげーー!! あれを全部よけちまうのか。すごすぎるぜ」
ベッキーがまばたきを忘れて見ていた為か、目が血走って真っ赤になっています。
フォード教授はすべての攻撃が通じないと分かると、いったん距離を置きました。
ここぞとばかりに、四人の猛将達は目をパチパチと、まばたきをしています。
「ふー、このままでは私の攻撃は通じないようですねえ。やれやれ、この私が変身しないといけないとは」
そう言うと、スーツの胸の内ポケットからなにかカプセルのような物を取り出しました。
それを口に入れると、ゴクリと飲み込みました。
そして、頭にマスクをかぶります。
アメリカの国旗のようなマスクです。
い、いまさら必要あるのでしょうか?
そして、上着とズボンを脱ぎます。
中から、アメリカの国旗のようなコスチュームが出て来ました。
「うおおおおおおおおおーーーーーーーー!!!!!」
大声と共にフォード教授の体が膨張しました。
桜木の体とまではいきませんが、一回りほど小さい筋肉の塊のような姿になりました。
「ふふっ……」
桜木が嬉しそうに笑います。
そうこなくては、退屈していたんだ。そう言っているように見えます。
「うおおおおおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーー!!!!!」
先程とは打って変わって大声を上げながら、重く速い攻撃を加えはじめました。
桜木はその攻撃をよけきれず、手で受けますがその都度よろけてバランスを崩します。
「ぐおっ!!!!」
とうとう、攻撃が桜木に当たります。
今度は、桜木が距離を取りました。
桜木は、上着を脱ぐと、几帳面に草の上にたたんで置きました。
「ふふふ、奥の手としてアンナメーダーマン用に、取っておきたかったのですが、しかたが有りません」
桜木は静かに目を閉じて、カッと見開きます。
すると筋肉が、肥大化します。
「あっ!?」
ズボンがビリビリに破れてしまいました。
桜木はズボンを脱ぎ忘れていたようです。
視線を下にやると驚きの声をあげています。
「くそーーっ!!」
お気に入りだったのでしょうか。
怒りの声を上げると、破れたズボンのまま次々攻撃を始めました。
フォード教授はさばきき切れずに、次々攻撃を受けていきます。
「きゃーーーーぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
サンダーワールドさんの悲鳴です。
どうやら、サエコの攻撃が当たって、サンダーワールドさんはもう立てないようです。
サエコが倒れるサンダーワールドさんを見下ろして笑っています。
――しまったー。見るのを忘れていたーー!!
どうやら、勝負はついてしまったようです。
「がふっ!!!!」
そして、桜木とフォード教授の戦いも終わりました。
「ぜんぐーーん、総攻撃だーー!!!!」
桜木が大声を上げます。
「わあああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!!!」
新政府軍から喚声が上がります。
その時でした、戦場が真っ白に光ります。
余りの光量に、視界を奪われました。
何も見えなくなりました。
「ぐわあぁぁぁーーーーー!!!!」
「きゃぁぁぁぁーーーー!!!!」
悲鳴が聞こえます。
どうやら、桜木とサエコの声に聞こえます。
少しずつ視力が戻ってきました。
「な、な、な、なんだーーーーー!!!!!!」
戦場全体から声が聞こえます。
目の前に、身長四十メートル弱の巨人がいます。
銀色の肌に、青と赤でアメリカの国旗の模様がはいった巨人です。
胸がとても大きい女性の巨人です。
その巨人が、桜木とサエコに蹴りを加えたようです。
二人は遠く新政府軍の中に飛び込み倒れて動きません。失神しているようです。
「聞け、新政府軍!! この戦いは私、ウルトラウーマンがあずかった。さすがに桜木とサエコは反則だ。当然私も反則だ。なので、桜木とサエコの戦争への参加は私が許さない。もし出てくるのなら、私が九州雄藩連合に味方する。九州雄藩連合、今回はお前達の負けだ。このまますみやかに関門橋を渡り九州に戻れ」
そう言うと、ウルトラウーマンは空に飛び立っていきました。
「しゃーー終わりまちた。かえりまちょうか」
足元でアメリちゃんが、私を見上げて笑っています。
いつもどったのでしょうか?
うふふ、アメリちゃんが最強の意味がわかりました。この幼女アメリちゃんこそがウルトラウーマンなのです。
三分しか変身出来ないことを除けば最強ですね。
「まいったのう、いいとこなしだ」
安東常久様がつまらなそうに言いました。
「ぜんぐーーん!!!! てったーーい!!!!」
総大将島津義弘様の声が戦場に響きました。
九州雄藩連合の兵士は無言で、しゅくしゅくと撤退します。
周囲には、兵士の歩く音とその時に出る衣擦れの静かな音だけが聞こえるだけでした。
九州雄藩連合は、関門橋を渡りしばらく新政府軍とにらみ合いを続けることになりました。
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