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20、マルーン戦 1
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気が付いていたら、左腕が飛んでいた。
鋭い刃物で切られたような傷跡だった。
その傷跡から、白い靄(モヤ)の様な物が出ていく。
傷みはないが、意識がもうろうとしていく。
「異界人よ、普通の武器では、傷つけられないが、
この神木であれば、お前を切れるのだよ」
「哀れなものよの 異界で朽ち果てるか」
「姫さま、聴こえる」
「貴方は、ルト?」
「そうだよ、今、姫さまと同化してるけど。このままじゃ、シュウは、この世界からきえてしまうよね」
「そうね、マルーンに切られたところから、シュウさんの精神体が抜けているわ、このままじゃ、この世界に留まれない どうしたらいいの」
「姫さま、僕に考えがあるよ」
「待って、ルト それをすれば、貴方は、もう戻れないかもしれないわ」
「私の中だから、貴方は意識を保てるけど、シュウと混合したら、どうなるかわからないわよ」
「姫さま、僕、嬉しかったんだ シュウと会えてね ミスセンテスでも優しくしてくれたし、何より、僕はシュウの力になりたいんだ」
「ルト、決意は固いのね このままじゃシュウさんは、存在出来なくなる
私には何もできないわ」
「姫さま、きっと誰にでも存在意義があると、僕は思うんだ
僕は、今がその時だと思うんだ。
姫さまだって、シュウの役に立つ時が、必ず来るよ 」
「ルト、ありがとう。貴方が戻れるよう、私も願いを込めるわ」
「姫さま、有難う。それじゃ行くね」
バルチャーム姫の身体が、淡く光ったかと思うと、緑掛かった水色の光が、
無くなったシュウの左腕の辺りへ纏(マト)わりついた。
一瞬、金色に光り、光が収まった時には、シュウの左腕は、元に戻っていた。
というより、左腕の手の甲から肘まで、水色の防具がついていた。
シュウは、混濁の淵から覚醒した。
「シュウ、分かるかい。ルトだよ」
「ルト!! この左手の防具は君かい?」
「君が、僕を助けてくれたんだね、ありがとう、ルト」
「シュウっ・・ もう意識がもたないや」
「姫さまには戻るって言ったけど、多分、無理かな シュウと混合していく・・」
「僕は、シュウの役にたったのかな 後はまかせたよ・・」
「ルトっ!! ルトっ!!」
返事はなかった。
「ルト、有難う。きっと君を元に戻すよ、だけど、
今は、俺に力を貸してくれ。」
「エルフの出来損ない、ミスセンテスに助けられたか、運の良い奴だ」
「ミスセンテスが加わろうと、結果は変わるまいよ」
マルーンが、持っていた杖を一度振ると、その杖は、長剣に変わった。
その剣の刃に、黒く光る粒子のような物が纏わりついている。
まるで、〇ター○○〇ズのライト〇―〇―の様だなと、シュウは思った。
おっさん、この映画シリーズが好きで、全部、映画館で見ていた。
マルーンが、
「余興として、剣で相手をするかの」
マルーンが、その剣を振ると、
剣先が伸び、シュウの方に向かってきた。
シュウは、その光の剣を、左手の籠手で受け止めた。
激しく火花が散ったが、
マルーンの攻撃を、しっかりと受け止める事ができた。
「有難う、ルト。」
シュウは、そう呟くと、
さて、今度は俺の番だな。
シュウは、刀を正眼に構え、マルーンに向かっていった。
鋭い刃物で切られたような傷跡だった。
その傷跡から、白い靄(モヤ)の様な物が出ていく。
傷みはないが、意識がもうろうとしていく。
「異界人よ、普通の武器では、傷つけられないが、
この神木であれば、お前を切れるのだよ」
「哀れなものよの 異界で朽ち果てるか」
「姫さま、聴こえる」
「貴方は、ルト?」
「そうだよ、今、姫さまと同化してるけど。このままじゃ、シュウは、この世界からきえてしまうよね」
「そうね、マルーンに切られたところから、シュウさんの精神体が抜けているわ、このままじゃ、この世界に留まれない どうしたらいいの」
「姫さま、僕に考えがあるよ」
「待って、ルト それをすれば、貴方は、もう戻れないかもしれないわ」
「私の中だから、貴方は意識を保てるけど、シュウと混合したら、どうなるかわからないわよ」
「姫さま、僕、嬉しかったんだ シュウと会えてね ミスセンテスでも優しくしてくれたし、何より、僕はシュウの力になりたいんだ」
「ルト、決意は固いのね このままじゃシュウさんは、存在出来なくなる
私には何もできないわ」
「姫さま、きっと誰にでも存在意義があると、僕は思うんだ
僕は、今がその時だと思うんだ。
姫さまだって、シュウの役に立つ時が、必ず来るよ 」
「ルト、ありがとう。貴方が戻れるよう、私も願いを込めるわ」
「姫さま、有難う。それじゃ行くね」
バルチャーム姫の身体が、淡く光ったかと思うと、緑掛かった水色の光が、
無くなったシュウの左腕の辺りへ纏(マト)わりついた。
一瞬、金色に光り、光が収まった時には、シュウの左腕は、元に戻っていた。
というより、左腕の手の甲から肘まで、水色の防具がついていた。
シュウは、混濁の淵から覚醒した。
「シュウ、分かるかい。ルトだよ」
「ルト!! この左手の防具は君かい?」
「君が、僕を助けてくれたんだね、ありがとう、ルト」
「シュウっ・・ もう意識がもたないや」
「姫さまには戻るって言ったけど、多分、無理かな シュウと混合していく・・」
「僕は、シュウの役にたったのかな 後はまかせたよ・・」
「ルトっ!! ルトっ!!」
返事はなかった。
「ルト、有難う。きっと君を元に戻すよ、だけど、
今は、俺に力を貸してくれ。」
「エルフの出来損ない、ミスセンテスに助けられたか、運の良い奴だ」
「ミスセンテスが加わろうと、結果は変わるまいよ」
マルーンが、持っていた杖を一度振ると、その杖は、長剣に変わった。
その剣の刃に、黒く光る粒子のような物が纏わりついている。
まるで、〇ター○○〇ズのライト〇―〇―の様だなと、シュウは思った。
おっさん、この映画シリーズが好きで、全部、映画館で見ていた。
マルーンが、
「余興として、剣で相手をするかの」
マルーンが、その剣を振ると、
剣先が伸び、シュウの方に向かってきた。
シュウは、その光の剣を、左手の籠手で受け止めた。
激しく火花が散ったが、
マルーンの攻撃を、しっかりと受け止める事ができた。
「有難う、ルト。」
シュウは、そう呟くと、
さて、今度は俺の番だな。
シュウは、刀を正眼に構え、マルーンに向かっていった。
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