78 / 101
第77章『休息』
しおりを挟む
第77章『休息』
敦賀の自室、脇に置いた椅子に座り本を捲る、本に視線を落とし俯いて伏し目がちなタカコの横顔を眺めながら、寝台の上に寝転がった敦賀は彼女へと問い掛けた。
「書類を片付け――」
「駄目」
本から視線も上げずにぴしゃりと言い放つタカコ、彼女のその有無を言わせない調子に、これではいつもと立場が逆だろうと敦賀は小さく舌を打つ。
両腕に我が子を抱えたままだった所為なのか活骸に因る咬傷はそう深くは無かった、現状でも太刀を取り柄尻の保持に支障が出る程ではないのに、良い機会だから少し休めと放り出され、タカコも高根から言い含められているのか取り付く島も無い。
やるべき事は山積しているのにただ寝転がっていろと言われてもどうにも落ち着かない、そんな胸の内を言葉にして口に出せば、溜息を吐いたタカコが本を閉じ、そこで漸く視線を敦賀へと向けて来た。
「お前だって私が動こうとしたら実力行使で連れ戻してたろうが、私は口で済ませてるだけ優しいぞ、大人しくしておけ」
「てめぇと俺じゃ怪我の度合いも頑丈さも違うだろうが」
「大して変わんねぇよ馬鹿。とにかく、私は海兵隊総司令様から直々に命令されてるの、お前を大人しくさせておけって。何、お前命令不服従で処罰されたいの?」
命令、その単語に思わず押し黙ればタカコがそれを見て鼻で笑う、何を笑っていやがると睨みつければ、彼女はそれをさらりと軽く受け流しにやにやとしながら言葉を続けた。
「いやぁ、良いよねぇ、権力を盾にして強制するのってさ。何せ大佐様総司令様の命令だし?そりゃ最先任とは言え下士官風情が逆らう事は出来ないよねぇ?」
言っている事は至極真っ当、しかし言い草が気に食わんと睨みつければタカコはそれに苦笑して椅子を降り、寝台の脇に座り込んで視線の高さをあわせて来る。
「まぁお互いにじっとしてるのは落ち着かない性分だってのも分かるけどさ、真吾が折角言ってくれたんだから今は甘えて休んでおけよ、ここ最近碌に休めてねぇだろうが」
「……俺が不本意ながら休んでるってのにてめぇがその横で好きな事やってんのが気に食わねぇ」
「じゃあ部屋に戻るよ、それで良いか?」
「それも気に食わねぇ、ここにいろ」
「……どうしろってんだよ……」
「……お前もここで寝りゃ良いだろうが」
返事を待たずにタカコの首と腰に手を回し一気に抱き上げて寝台の上に引き摺り上げる、突然の事に強張る身体、抗おうとする腕を押さえて組み敷けば、向けられたのは狼狽しつつも呆れた面持ち。
「……何やってんだてめぇはよ、真昼間から盛ってんじゃねぇよ」
「盛って欲しいってなら盛るが」
「言ってねぇよそんな事、退け」
「却下だ」
無茶苦茶な物言いだ、自分でもそう思わないでもないが横向きに寝台へと身体を預けつつ腕の中の小さな身体を抱き締める。途端に安堵する心、力が抜けて行く身体、何とも分かり易いと己に呆れつつタカコの髪に頬を摺り寄せれば、諦めた様に溜息を吐いた彼女からそっと抱き締め返された。
「……扉も鍵も閉まってないんだが」
「……それはアレか、鍵を閉めてねぇと拙い様な事をして欲しいって事か」
「違ぇよ馬鹿。待て、そもそもこの状況自体見られたら拙いじゃねぇか」
「俺は別に拙かねぇが」
「ふざけんな、誰もてめぇの事なんか――」
「もう黙れ、これ以上言うのなら本当にやっちまうぞ」
「分かった!分かったから扉と鍵だけは!」
そう言い募るタカコの様子に敦賀は鍵だけはしておくかと思い直し起き上がり、扉を閉め、施錠してから再度寝台へと戻るが、寝台を降りてこちらへと向かって来たタカコの身体がぶつかり若干不機嫌になる。何もする気は無かったがそう警戒されては期待に応えてやろうか、そんな事を思い付きタカコの身体を抱えて寝台へと下ろし、自分はその上に覆い被さり何かを言おうとする彼女の唇に口付けた。
強張る身体、距離を取ろうと突っ張る腕、それもやがて力を失い、自分の首と背に彼女の腕が回されたのを感じた辺りで漸くと解放してやり、額と頬に口付けを落とし身体を横にずらしつつ再度抱き締める。
「……何がしたいんだか分かんねぇよ、馬鹿野郎」
「……奇遇だな、俺もだ」
「マジで意味分かんねぇ」
「……取り敢えず一眠りするか」
そう言って抱き締める腕に力を込めれば同じ様に返されて、どうにも中途半端な状況だがと思いつつも目を閉じれば程無くして眠気が忍び寄り、やがてその中へと飲み込まれて行った。
目が覚めたのは日も大分傾いてから、随分と長く眠ってしまったと身体を起こそうとすればこちらも眠ってしまったのか腕の中のタカコがそれに反応して身動ぎ、彼女が起きる迄は自分も横になっていようかと思いつつ再度寝台に身体を預けタカコを抱き締め直す。
出産した活骸とその子供に執着にも似た異様な関心を示している、研究班や高根からそう聞いていたし自分も実際にこの目で確かめた。それに出産の際とその前に見せた青褪めた顔、何か有るのは明らかだがどうにも突っ込み難く、現状では軽く尋ねるに留まっている。
タカコなりに色々と考えるところは有るのだろう、自分の疲れを指摘している彼女自身も日に日に疲労が顔に出る様になり、今日のこの時間で多少なりともそれを癒せれば良い。
今迄彼女に不審を感じた時は怒鳴り問い詰めて来た、けれどそれで何かを聞き出せた事は一度も無い。頑固な性格なのはもう充分に知っている、無理に聞き出すのは諦めた、問い詰めても答えないのであればせめて頼って欲しい、寄り掛かって欲しい。彼女が自分を頼るのならば、それを受け止める程度の度量は有るつもりだ。
もう日も経ち黒川の香りの消えたタカコ、優しい香りのする腕の中の暖かさを抱き締めて髪に口付けを落とせば疲れが嘘の様に消えて行く。自分はこれでまた当分踏ん張れる、こうやって助けられているのだからお前もそうしてくれ、胸中でそう呟き、もう一眠りするかと敦賀は目を閉じた。
敦賀の自室、脇に置いた椅子に座り本を捲る、本に視線を落とし俯いて伏し目がちなタカコの横顔を眺めながら、寝台の上に寝転がった敦賀は彼女へと問い掛けた。
「書類を片付け――」
「駄目」
本から視線も上げずにぴしゃりと言い放つタカコ、彼女のその有無を言わせない調子に、これではいつもと立場が逆だろうと敦賀は小さく舌を打つ。
両腕に我が子を抱えたままだった所為なのか活骸に因る咬傷はそう深くは無かった、現状でも太刀を取り柄尻の保持に支障が出る程ではないのに、良い機会だから少し休めと放り出され、タカコも高根から言い含められているのか取り付く島も無い。
やるべき事は山積しているのにただ寝転がっていろと言われてもどうにも落ち着かない、そんな胸の内を言葉にして口に出せば、溜息を吐いたタカコが本を閉じ、そこで漸く視線を敦賀へと向けて来た。
「お前だって私が動こうとしたら実力行使で連れ戻してたろうが、私は口で済ませてるだけ優しいぞ、大人しくしておけ」
「てめぇと俺じゃ怪我の度合いも頑丈さも違うだろうが」
「大して変わんねぇよ馬鹿。とにかく、私は海兵隊総司令様から直々に命令されてるの、お前を大人しくさせておけって。何、お前命令不服従で処罰されたいの?」
命令、その単語に思わず押し黙ればタカコがそれを見て鼻で笑う、何を笑っていやがると睨みつければ、彼女はそれをさらりと軽く受け流しにやにやとしながら言葉を続けた。
「いやぁ、良いよねぇ、権力を盾にして強制するのってさ。何せ大佐様総司令様の命令だし?そりゃ最先任とは言え下士官風情が逆らう事は出来ないよねぇ?」
言っている事は至極真っ当、しかし言い草が気に食わんと睨みつければタカコはそれに苦笑して椅子を降り、寝台の脇に座り込んで視線の高さをあわせて来る。
「まぁお互いにじっとしてるのは落ち着かない性分だってのも分かるけどさ、真吾が折角言ってくれたんだから今は甘えて休んでおけよ、ここ最近碌に休めてねぇだろうが」
「……俺が不本意ながら休んでるってのにてめぇがその横で好きな事やってんのが気に食わねぇ」
「じゃあ部屋に戻るよ、それで良いか?」
「それも気に食わねぇ、ここにいろ」
「……どうしろってんだよ……」
「……お前もここで寝りゃ良いだろうが」
返事を待たずにタカコの首と腰に手を回し一気に抱き上げて寝台の上に引き摺り上げる、突然の事に強張る身体、抗おうとする腕を押さえて組み敷けば、向けられたのは狼狽しつつも呆れた面持ち。
「……何やってんだてめぇはよ、真昼間から盛ってんじゃねぇよ」
「盛って欲しいってなら盛るが」
「言ってねぇよそんな事、退け」
「却下だ」
無茶苦茶な物言いだ、自分でもそう思わないでもないが横向きに寝台へと身体を預けつつ腕の中の小さな身体を抱き締める。途端に安堵する心、力が抜けて行く身体、何とも分かり易いと己に呆れつつタカコの髪に頬を摺り寄せれば、諦めた様に溜息を吐いた彼女からそっと抱き締め返された。
「……扉も鍵も閉まってないんだが」
「……それはアレか、鍵を閉めてねぇと拙い様な事をして欲しいって事か」
「違ぇよ馬鹿。待て、そもそもこの状況自体見られたら拙いじゃねぇか」
「俺は別に拙かねぇが」
「ふざけんな、誰もてめぇの事なんか――」
「もう黙れ、これ以上言うのなら本当にやっちまうぞ」
「分かった!分かったから扉と鍵だけは!」
そう言い募るタカコの様子に敦賀は鍵だけはしておくかと思い直し起き上がり、扉を閉め、施錠してから再度寝台へと戻るが、寝台を降りてこちらへと向かって来たタカコの身体がぶつかり若干不機嫌になる。何もする気は無かったがそう警戒されては期待に応えてやろうか、そんな事を思い付きタカコの身体を抱えて寝台へと下ろし、自分はその上に覆い被さり何かを言おうとする彼女の唇に口付けた。
強張る身体、距離を取ろうと突っ張る腕、それもやがて力を失い、自分の首と背に彼女の腕が回されたのを感じた辺りで漸くと解放してやり、額と頬に口付けを落とし身体を横にずらしつつ再度抱き締める。
「……何がしたいんだか分かんねぇよ、馬鹿野郎」
「……奇遇だな、俺もだ」
「マジで意味分かんねぇ」
「……取り敢えず一眠りするか」
そう言って抱き締める腕に力を込めれば同じ様に返されて、どうにも中途半端な状況だがと思いつつも目を閉じれば程無くして眠気が忍び寄り、やがてその中へと飲み込まれて行った。
目が覚めたのは日も大分傾いてから、随分と長く眠ってしまったと身体を起こそうとすればこちらも眠ってしまったのか腕の中のタカコがそれに反応して身動ぎ、彼女が起きる迄は自分も横になっていようかと思いつつ再度寝台に身体を預けタカコを抱き締め直す。
出産した活骸とその子供に執着にも似た異様な関心を示している、研究班や高根からそう聞いていたし自分も実際にこの目で確かめた。それに出産の際とその前に見せた青褪めた顔、何か有るのは明らかだがどうにも突っ込み難く、現状では軽く尋ねるに留まっている。
タカコなりに色々と考えるところは有るのだろう、自分の疲れを指摘している彼女自身も日に日に疲労が顔に出る様になり、今日のこの時間で多少なりともそれを癒せれば良い。
今迄彼女に不審を感じた時は怒鳴り問い詰めて来た、けれどそれで何かを聞き出せた事は一度も無い。頑固な性格なのはもう充分に知っている、無理に聞き出すのは諦めた、問い詰めても答えないのであればせめて頼って欲しい、寄り掛かって欲しい。彼女が自分を頼るのならば、それを受け止める程度の度量は有るつもりだ。
もう日も経ち黒川の香りの消えたタカコ、優しい香りのする腕の中の暖かさを抱き締めて髪に口付けを落とせば疲れが嘘の様に消えて行く。自分はこれでまた当分踏ん張れる、こうやって助けられているのだからお前もそうしてくれ、胸中でそう呟き、もう一眠りするかと敦賀は目を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる