33 / 100
第333章『突入』
しおりを挟む
第333章『突入』
「全員、人質の顔は頭に叩き込んだな?」
「ばっちりですよ」
「東洋系って見分けつきにくいよねぇ」
「……誤射だけはしないでくれ、頼むから……」
「了解、ま、何とかなるでしょ」
制御棟内最上階の一角、そこに集まり小声で遣り取りを交わしているのはウォーレン以外のProvidenceの面々、それをドレイクと追いついて来た大和勢が少し離れて見守っており、タカコ以下五名は暫くの間今後の打ち合わせをした後、夫々が配置に向かって動き出した。
「急げよ、時間迄もう残り少ない、その前に配置に就いて目を慣らしておけ」
「了解、ボスもお気を付けて」
部下達が去って行った後はタカコは今度は大和勢とドレイクに対して向き直り、
「……後十分を切った、手筈通りに頼むぞ」
と、そう思いの外静かな声音でそう告げる。
ここからは完全な別行動になる、その言葉を皮切りに告げられた内容は、予め聞いていたとは言え聞いた瞬間に肌を粟立たせるには十二分なものだった。どちらかでも失敗すれば総崩れになりかねない、それを決断し重要な役目を自分達に投げて寄越すとはとんでもない胆力の持ち主だ、タカコを見た誰もがそんな事を思いつつ、彼女の顔を黙って見つめていた。
「心臓と背中、大和軍に預けた、頼みます」
最後に短くそう言って挙手敬礼をするタカコ、全員がそれに返礼するのを見て目を細めて笑い、右手を下ろし今度は敦賀に向けて口を開く。
「じゃ、頼むよ」
「……しっかりやって来い」
タカコの言葉にそう答えながら敦賀が移動したのは壁際、通気口の蓋の下で立ち止まり、無言のまま掌を上にして両手の指を絡ませたのを見て、タカコは
「全員、生きて帰るぞ」
と、それだけ言って次の瞬間には組まれた敦賀の手に足を掛け、上へと押し上げられる勢いを借りて通気口へと手を掛ける。その身体を敦賀だけではなく他の人間も下から支える中、腰の袋の中から出し手に持っていた螺旋回しで手早く網目の蓋の四隅の螺子を外し、それを見た敦賀や他の支えていた人間がタカコの身体を上に押し上げるのと、外れた蓋が下で待ち構えていた人間の手に落ちて来るのはほぼ同時だった。
するり、と、殆ど音も立てずに通気口の中に入って行くタカコ、人間が辛うじて通れる程の広さしかない状況では振り返る事も出来ず、残された者に挨拶をする事も無く何処かへと消えて行く。動き易い様にと拳銃とナイフと予備の弾薬と弾倉以外の装備は全て取り払い消えて行ったProvidence勢、ここから先は彼等の助言を頼る事も出来ない、解放か全滅か、恐らくはその二つに一つになるだろう。
「……俺達も行こう。もう時間が無い、早く配置に就かないと」
最初に口を開いたのは島津、周囲がその彼の言葉に従い動き始め階下へと再び移動を開始し階段室へと消えて行く中、ドレイクと、そして敦賀だけが未だ動かずにその場へと留まっていた。
「じゃ、兄弟、俺達も行くか」
「……それ止めろって何回言やぁ分かるんだてめぇは。やっぱりアレか、ワシントン軍では人の神経逆撫でする技術の習得が必須科目なのか」
「いやぁ、そんな、照れるじゃないか」
「……褒めてねぇよ……オラ、行くぞ」
ドレイクがカタギリへと話していた様に、やはり敦賀は最後の最後でタカコのバディを外される事になった。敦賀がそれに対して何の抗議もしなかったわけではないが、それもタカコの
「人質の中にはお前のお父さんがいる、信じてないわけじゃないが万が一動きが鈍る事が有ったら全員の命取りだ、突入へのお前の参加は認められない、分かるな?」
という言葉に周囲も本人も納得して引き下がらずを得ず、その事に少々不満が残っている敦賀がタカコの言葉を思い出して舌打ちをすれば、ドレイクがそれを見て肩を竦ませて笑いながら敦賀の背中へと掌を一つ軽く叩き込んだ。
「そう拗ねるなって、そんなにあいつと一緒にいたいなら解決してから幾らでも時間なんて有るだろうがよ、取り敢えずは各部屋の点検って目の前の仕事に集中しようぜ、なぁ兄弟」
「うるせぇ、斬るぞ」
仲が良いのか悪いのかそんな遣り取りを交わす二人もまた階段室へと消えて行き、やがて、敵の排除が確認された最上階には僅かばかりの間静寂が訪れる事になった。
もうどれだけの時間が経ったのか、時間の経過と共に周囲の言葉は少なくなり、今では皆俯いたまま言葉を交わそうともしていない。漂うのはぴりぴりと張り詰めた空気と糞尿の臭いだけ、一体後どれだけこの苦痛が続くのか、高根はそんな事を考えながら舌を打ち、俯いたまま視線だけを上へとやれば、同じ様にしていた副長と目が合い小さく頷き合う。
今が何時なのかは分からないが、体感的には恐らくは夜になっているだろう、先程から無線での連絡が活発化しているし振動や銃声も微かではあるが伝わって来ているから、恐らくは奪還の為の部隊が行動を開始している筈だ。後少しすればその部隊、恐らくはタカコ達がここに突入して来るのかも知れない、どんな形で何処からやって来るのか、と、そこ迄考えた時、ふと、何とも言い表し様の無い奇妙な感覚が高根の身体を包み込む。
一体何が、そう思いながらやはり視線だけを上に向けてみれば、目に入ったのは壁に開いた通気口。網目の蓋の被せられたそれを目にした瞬間、高根は自分の感じた感覚の答えへと辿り着く。
(……『来る』……!!)
そう直感したのと室内の電気が消え暗闇に包まれたのはほぼ同時。突然の暗転に人質達だけでなく敵からも小さな声が上がる中、四方と上方から何かを壊す様なそんな金属音が聞こえて来て、直後、
「ごろんして!!」
という、何とも緊迫しきった場にはそぐわない大和語が女性の声で闇の中に響き渡った。タカコだ、そう思いながら言葉に従い身体を床へと伏せさせれば、周囲の人質達にも意味は伝わったのか同じ様に動く気配が伝わって来て、直後、非常用へと切り替わったのか室内が再び光で満たされる。
それと同時に響き渡る銃声、流れ弾に当たったら洒落にならないと身体を極限迄屈めれば、タカコ達の放った銃弾は的確に敵だけを貫いているのか床に伏せた誰からも叫びが上がる事は無く、自分達の身体の上から呻き声や叫び、そして小銃を上へと向けて乱射する激しい銃声が降って来た。
四方の壁と、天井にも空調を兼ねた通気口が有った筈、その大きさ迄は考えた事も無かったが、扉から突入して来れば必然的に水平撃ちになり、狙いが外れて自分達人質に被弾する可能性も有る、それを避ける為に態々通気口を通って来たくれたのかと思い至り更に身体を屈めれば、やがて室内には静けさと硝煙と血の匂いだけが漂うのみとなった。
「全員、人質の顔は頭に叩き込んだな?」
「ばっちりですよ」
「東洋系って見分けつきにくいよねぇ」
「……誤射だけはしないでくれ、頼むから……」
「了解、ま、何とかなるでしょ」
制御棟内最上階の一角、そこに集まり小声で遣り取りを交わしているのはウォーレン以外のProvidenceの面々、それをドレイクと追いついて来た大和勢が少し離れて見守っており、タカコ以下五名は暫くの間今後の打ち合わせをした後、夫々が配置に向かって動き出した。
「急げよ、時間迄もう残り少ない、その前に配置に就いて目を慣らしておけ」
「了解、ボスもお気を付けて」
部下達が去って行った後はタカコは今度は大和勢とドレイクに対して向き直り、
「……後十分を切った、手筈通りに頼むぞ」
と、そう思いの外静かな声音でそう告げる。
ここからは完全な別行動になる、その言葉を皮切りに告げられた内容は、予め聞いていたとは言え聞いた瞬間に肌を粟立たせるには十二分なものだった。どちらかでも失敗すれば総崩れになりかねない、それを決断し重要な役目を自分達に投げて寄越すとはとんでもない胆力の持ち主だ、タカコを見た誰もがそんな事を思いつつ、彼女の顔を黙って見つめていた。
「心臓と背中、大和軍に預けた、頼みます」
最後に短くそう言って挙手敬礼をするタカコ、全員がそれに返礼するのを見て目を細めて笑い、右手を下ろし今度は敦賀に向けて口を開く。
「じゃ、頼むよ」
「……しっかりやって来い」
タカコの言葉にそう答えながら敦賀が移動したのは壁際、通気口の蓋の下で立ち止まり、無言のまま掌を上にして両手の指を絡ませたのを見て、タカコは
「全員、生きて帰るぞ」
と、それだけ言って次の瞬間には組まれた敦賀の手に足を掛け、上へと押し上げられる勢いを借りて通気口へと手を掛ける。その身体を敦賀だけではなく他の人間も下から支える中、腰の袋の中から出し手に持っていた螺旋回しで手早く網目の蓋の四隅の螺子を外し、それを見た敦賀や他の支えていた人間がタカコの身体を上に押し上げるのと、外れた蓋が下で待ち構えていた人間の手に落ちて来るのはほぼ同時だった。
するり、と、殆ど音も立てずに通気口の中に入って行くタカコ、人間が辛うじて通れる程の広さしかない状況では振り返る事も出来ず、残された者に挨拶をする事も無く何処かへと消えて行く。動き易い様にと拳銃とナイフと予備の弾薬と弾倉以外の装備は全て取り払い消えて行ったProvidence勢、ここから先は彼等の助言を頼る事も出来ない、解放か全滅か、恐らくはその二つに一つになるだろう。
「……俺達も行こう。もう時間が無い、早く配置に就かないと」
最初に口を開いたのは島津、周囲がその彼の言葉に従い動き始め階下へと再び移動を開始し階段室へと消えて行く中、ドレイクと、そして敦賀だけが未だ動かずにその場へと留まっていた。
「じゃ、兄弟、俺達も行くか」
「……それ止めろって何回言やぁ分かるんだてめぇは。やっぱりアレか、ワシントン軍では人の神経逆撫でする技術の習得が必須科目なのか」
「いやぁ、そんな、照れるじゃないか」
「……褒めてねぇよ……オラ、行くぞ」
ドレイクがカタギリへと話していた様に、やはり敦賀は最後の最後でタカコのバディを外される事になった。敦賀がそれに対して何の抗議もしなかったわけではないが、それもタカコの
「人質の中にはお前のお父さんがいる、信じてないわけじゃないが万が一動きが鈍る事が有ったら全員の命取りだ、突入へのお前の参加は認められない、分かるな?」
という言葉に周囲も本人も納得して引き下がらずを得ず、その事に少々不満が残っている敦賀がタカコの言葉を思い出して舌打ちをすれば、ドレイクがそれを見て肩を竦ませて笑いながら敦賀の背中へと掌を一つ軽く叩き込んだ。
「そう拗ねるなって、そんなにあいつと一緒にいたいなら解決してから幾らでも時間なんて有るだろうがよ、取り敢えずは各部屋の点検って目の前の仕事に集中しようぜ、なぁ兄弟」
「うるせぇ、斬るぞ」
仲が良いのか悪いのかそんな遣り取りを交わす二人もまた階段室へと消えて行き、やがて、敵の排除が確認された最上階には僅かばかりの間静寂が訪れる事になった。
もうどれだけの時間が経ったのか、時間の経過と共に周囲の言葉は少なくなり、今では皆俯いたまま言葉を交わそうともしていない。漂うのはぴりぴりと張り詰めた空気と糞尿の臭いだけ、一体後どれだけこの苦痛が続くのか、高根はそんな事を考えながら舌を打ち、俯いたまま視線だけを上へとやれば、同じ様にしていた副長と目が合い小さく頷き合う。
今が何時なのかは分からないが、体感的には恐らくは夜になっているだろう、先程から無線での連絡が活発化しているし振動や銃声も微かではあるが伝わって来ているから、恐らくは奪還の為の部隊が行動を開始している筈だ。後少しすればその部隊、恐らくはタカコ達がここに突入して来るのかも知れない、どんな形で何処からやって来るのか、と、そこ迄考えた時、ふと、何とも言い表し様の無い奇妙な感覚が高根の身体を包み込む。
一体何が、そう思いながらやはり視線だけを上に向けてみれば、目に入ったのは壁に開いた通気口。網目の蓋の被せられたそれを目にした瞬間、高根は自分の感じた感覚の答えへと辿り着く。
(……『来る』……!!)
そう直感したのと室内の電気が消え暗闇に包まれたのはほぼ同時。突然の暗転に人質達だけでなく敵からも小さな声が上がる中、四方と上方から何かを壊す様なそんな金属音が聞こえて来て、直後、
「ごろんして!!」
という、何とも緊迫しきった場にはそぐわない大和語が女性の声で闇の中に響き渡った。タカコだ、そう思いながら言葉に従い身体を床へと伏せさせれば、周囲の人質達にも意味は伝わったのか同じ様に動く気配が伝わって来て、直後、非常用へと切り替わったのか室内が再び光で満たされる。
それと同時に響き渡る銃声、流れ弾に当たったら洒落にならないと身体を極限迄屈めれば、タカコ達の放った銃弾は的確に敵だけを貫いているのか床に伏せた誰からも叫びが上がる事は無く、自分達の身体の上から呻き声や叫び、そして小銃を上へと向けて乱射する激しい銃声が降って来た。
四方の壁と、天井にも空調を兼ねた通気口が有った筈、その大きさ迄は考えた事も無かったが、扉から突入して来れば必然的に水平撃ちになり、狙いが外れて自分達人質に被弾する可能性も有る、それを避ける為に態々通気口を通って来たくれたのかと思い至り更に身体を屈めれば、やがて室内には静けさと硝煙と血の匂いだけが漂うのみとなった。
0
あなたにおすすめの小説
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる