19 / 38
アンニュイなオレと仲間たちの激闘 5
しおりを挟む
「・・・なんでだ・・・」
静寂の中。
犬の頭に人種のような体を持つ「コボルト」が、茫然自失な様子で呟いた。
「最初からこのつもりだったんなら、なんで俺を呼び戻さなかったんだ? 召喚してくれたら、すぐに退避出来たんだぞ・・・?」
オレにはコボルトが何を言ってるのかわからねえが、大体のことは雰囲気から察せられる。
多分、召喚術者に見捨てられたことを言ってるんだろう。
召喚術者と一緒にいたオレたちはともかく、安全な場所にいるはずの召喚術者に召喚されれば、少なくともこのコボルトはもっと簡単に、もっと早く安全な場所に退避できたはずだ。
それなのに、召喚されることなく、最後まで戦わされたってことは・・・。
「そんなのは分かり切ったことだろう」
感情の感じられない、ともすれば冷たく感じるような口調のフォーテル。
むしろ、その感情の感じられない様子が、フォーテルの心情を如実に語ってるように思えた。
「ど、どういうことだ!?」
どうやら似たような種族のせいか、コボルトとフォーテルは言語が通じるらしい。
「わからないのか? 呼び戻せたのに呼び戻さなかった。つまりお前は囮として捨てられたということだ」
「そ、そんなはずはない! 俺は今までマスターの為に必死に戦って来た! それなのに俺を捨て駒になんて――!!」
「召喚術者にとって、俺たちはただの駒。道具でしかない。お前がどんな思いで戦っていようとな」
「・・・そ、そんな・・・そんな、はずは・・・」
コボルトが何を言ってるのかはわからないが、フォーテルが言ってることから、どんな話をしてるか大体のことはわかる。
わかるが、がっくりと項垂れるそいつに、慰めの言葉はかけられなかった。
なぜなら、状況は違えど、ここにいる全員がそいつと同じだったからだ。
「・・・この子たち、これからど~なるにゃ?」
オレら以外の召喚奴隷たちは、はっきり言って召喚術者に捨てられたと言っても過言じゃない。
ただ、召喚契約自体はまだ切れていないはず。
そして召喚術者は自分の召喚奴隷が死ねばわかるらしいから、こいつらを見捨てた召喚術者たちも、まだこいつらが生きていることには気付いてるはずだ。
「あ・・・」
重い空気の中、オレら以外の召喚奴隷の足元に転送魔法陣が現れた。
それは召喚術者の場所に呼ぶためのものじゃなく、元いた場所に帰すための帰還魔法陣。
そんな魔法陣を、複雑な表情で見る召喚奴隷たち。
・・・この後、彼らがどうなるのかオレにはわからない。
これからも召喚奴隷として使われるのか、それとも契約破棄されて自由になるのか。
もし召喚奴隷として使われ続けるんであれば、自分を見捨てた、ある意味殺そうとした奴に使われ続けるなんて・・・自分のことじゃないが、あまりにも心苦しい。
「生き残ったことには必ず意味がはずじゃ。自暴自棄にならんようにな」
「げ、元気でにゃ・・・」
なんとか励まそうと思いながら、前向きな言葉をかけるレオンと、遠慮がちに手を振るニャン吉だったが・・・彼らはそれに応えず、暗く沈んだ表情のまま、魔法陣の中に消えて行った。
「・・・こんな時、どんな顔すればいいのかわからないの・・・」
「・・・笑えねえな・・・」
フォーテルが何処かで聞いたらしいニンゲンのセリフを呟くが、いくらオレでも、この状況でノッてやれるほど器用じゃない。
やがて敵も味方もいなくなった戦場に、これを待っていたと言わんばかりの援軍が到着した。
まあ、まず間違いなく待ってたんだろうけどな。
「やっと来やがったかクソどもが!! どういうことだ!? こんな作戦だなんて聞いてねえぞ!!」
援軍の到着を苦々しく見てたミシェリアだったが、援軍の中で一際目立つ馬に乗ったニンゲンのオスを見つけると、激しく怒りを露にして怒鳴りながら向かって行った。
今までおとなしかったのに突然どうしたのかと思ったが、身に着けてるものを見た感じ、おそらく数少ない正規軍人。
捨て駒にされたってのに、妙におとなしいと思っちゃいたが、不満をぶつける相手がいなかっただけか。
前に何かイヤなことがあったら、手出し出来ないのを良いことに召喚奴隷に当たり散らす召喚術者もいたが、ミシェリアは何かイヤなことや不満があっても、オレらに当たったりしたこと・・・あるわ。
まあでも小言くらいで、殴られたり、斬られたりすることがないだけマシだけどな。
「・・・なんだこの小娘は?」
正規軍人のオスは、明らかにミシェリアを見下してる態度。
ミシェリアはどうでもいいが、こういう態度をする奴は気にいらねえな。
「あ~、はい。彼女はミシェリア レイミルズ。今回の作戦に参加していた傭兵ですね。はい」
オスの傍にいた小太りなオスは、持っていた書類をペラペラめくり、ミシェリアがこの国の傭兵として登録した時の情報を読み上げた。
「ほう。つまりは生き残りか。運がよかったのか、それとも戦場から逃げ出した腰抜けか」
「なんだとてめえ!! もっぺん言ってみろハゲ!! 残った髪全部毟るぞボケ!!」
オスは咄嗟に薄くなった自分の髪の毛を押さえた。
「ふん。女とは言え所詮は傭兵か。品の無さがにじみ出ておるわ」
「んだと!?」
「わかったわかった。今回の報奨金はいつもより多めにしておいてやる。それでいいだろ」
「ふざけんな!! こっちは死ぬところだったんだぞ!? 金の問題じゃ――」
今にも飛び掛らんとしてたミシェリアに、レオンは静かに近寄ると。
「落ち着くんじゃお嬢。お嬢には目的があるじゃろう」
「・・・ちっ!」
ミシェリアは怒りをぐっと抑え、勢いよく反転すると、それ以上は何も言わずその場を立ち去った。
「・・・ふぅ。一瞬ヒヤっとしたが、思いのほかあっさり引き下がったな」
「こ、怖かったにゃ・・・」
「もしあのままミシェリアが飛びかかってたら、オレたちもただじゃ済まなかったな」
フォーテルもニャン吉も、ミシェリアがどういう奴か知ってるから、あのオスとのやり取りにヒヤヒヤしてたようだ。
なんて言いながらも、オレも内心ヒヤヒヤしてたんだけどな。
「ミシェリアはもっとブチ切れるような奴かと思ったが、案外そうでもねえんだな」
まだミシェリアの性格をよくわかってないミノは、肩透かしを食らったような表情だ。
「いや、今回は運が良かっただけで、普段ならブチ切れてるさ。さっきレオンが言った「目的」ってのが足枷になってんだろ」
「目的ってなんだ?」
「オレは知らん。フォーテルかニャン吉は聞いたことあるか?」
「知らにゃい」
「俺も知らないし、そもそもミシェリアのことなど興味もない」
「ってことは、それを知ってるのはレオンだけか・・・」
う~ん。
今までさして興味はなかったが、今度機会があれば、レオンに色々と聞いてみるかな。
「・・・それにしても、もしあのまま戦い続けていたら、オレたちは敵もろとも吹っ飛ばされてたんだよなぁ・・・」
そうこう考えてると、足元に帰還用の転送魔法陣が現れた。
「おっと、オレたちの出番は終わりか。なんで戦いが終わってすぐに帰還させねえのか疑問だったが、文句を言う奴が来るまでの護衛目的だったみたいだな」
「やれやれ。やっと休めんぜ」
「ふにぃ~。疲れたにゃ~。みんな元気でにゃ~」 「さすがに俺も疲れた。ゆっくり休みたい」
「レオンにも挨拶したかったが、ミシェリアと一緒にどっか行ったままか・・・。まあいいや。じゃあなお前ら。腹出して寝んなよ」
「にゃはは。わかったにゃ~」
今回はマジで危なかったが、仲間が全員無事だったのは不幸中の幸いだ。
次はどうなるかわからねえが、とりあえず今回みたいな戦場はもうこりごりだぜ。
静寂の中。
犬の頭に人種のような体を持つ「コボルト」が、茫然自失な様子で呟いた。
「最初からこのつもりだったんなら、なんで俺を呼び戻さなかったんだ? 召喚してくれたら、すぐに退避出来たんだぞ・・・?」
オレにはコボルトが何を言ってるのかわからねえが、大体のことは雰囲気から察せられる。
多分、召喚術者に見捨てられたことを言ってるんだろう。
召喚術者と一緒にいたオレたちはともかく、安全な場所にいるはずの召喚術者に召喚されれば、少なくともこのコボルトはもっと簡単に、もっと早く安全な場所に退避できたはずだ。
それなのに、召喚されることなく、最後まで戦わされたってことは・・・。
「そんなのは分かり切ったことだろう」
感情の感じられない、ともすれば冷たく感じるような口調のフォーテル。
むしろ、その感情の感じられない様子が、フォーテルの心情を如実に語ってるように思えた。
「ど、どういうことだ!?」
どうやら似たような種族のせいか、コボルトとフォーテルは言語が通じるらしい。
「わからないのか? 呼び戻せたのに呼び戻さなかった。つまりお前は囮として捨てられたということだ」
「そ、そんなはずはない! 俺は今までマスターの為に必死に戦って来た! それなのに俺を捨て駒になんて――!!」
「召喚術者にとって、俺たちはただの駒。道具でしかない。お前がどんな思いで戦っていようとな」
「・・・そ、そんな・・・そんな、はずは・・・」
コボルトが何を言ってるのかはわからないが、フォーテルが言ってることから、どんな話をしてるか大体のことはわかる。
わかるが、がっくりと項垂れるそいつに、慰めの言葉はかけられなかった。
なぜなら、状況は違えど、ここにいる全員がそいつと同じだったからだ。
「・・・この子たち、これからど~なるにゃ?」
オレら以外の召喚奴隷たちは、はっきり言って召喚術者に捨てられたと言っても過言じゃない。
ただ、召喚契約自体はまだ切れていないはず。
そして召喚術者は自分の召喚奴隷が死ねばわかるらしいから、こいつらを見捨てた召喚術者たちも、まだこいつらが生きていることには気付いてるはずだ。
「あ・・・」
重い空気の中、オレら以外の召喚奴隷の足元に転送魔法陣が現れた。
それは召喚術者の場所に呼ぶためのものじゃなく、元いた場所に帰すための帰還魔法陣。
そんな魔法陣を、複雑な表情で見る召喚奴隷たち。
・・・この後、彼らがどうなるのかオレにはわからない。
これからも召喚奴隷として使われるのか、それとも契約破棄されて自由になるのか。
もし召喚奴隷として使われ続けるんであれば、自分を見捨てた、ある意味殺そうとした奴に使われ続けるなんて・・・自分のことじゃないが、あまりにも心苦しい。
「生き残ったことには必ず意味がはずじゃ。自暴自棄にならんようにな」
「げ、元気でにゃ・・・」
なんとか励まそうと思いながら、前向きな言葉をかけるレオンと、遠慮がちに手を振るニャン吉だったが・・・彼らはそれに応えず、暗く沈んだ表情のまま、魔法陣の中に消えて行った。
「・・・こんな時、どんな顔すればいいのかわからないの・・・」
「・・・笑えねえな・・・」
フォーテルが何処かで聞いたらしいニンゲンのセリフを呟くが、いくらオレでも、この状況でノッてやれるほど器用じゃない。
やがて敵も味方もいなくなった戦場に、これを待っていたと言わんばかりの援軍が到着した。
まあ、まず間違いなく待ってたんだろうけどな。
「やっと来やがったかクソどもが!! どういうことだ!? こんな作戦だなんて聞いてねえぞ!!」
援軍の到着を苦々しく見てたミシェリアだったが、援軍の中で一際目立つ馬に乗ったニンゲンのオスを見つけると、激しく怒りを露にして怒鳴りながら向かって行った。
今までおとなしかったのに突然どうしたのかと思ったが、身に着けてるものを見た感じ、おそらく数少ない正規軍人。
捨て駒にされたってのに、妙におとなしいと思っちゃいたが、不満をぶつける相手がいなかっただけか。
前に何かイヤなことがあったら、手出し出来ないのを良いことに召喚奴隷に当たり散らす召喚術者もいたが、ミシェリアは何かイヤなことや不満があっても、オレらに当たったりしたこと・・・あるわ。
まあでも小言くらいで、殴られたり、斬られたりすることがないだけマシだけどな。
「・・・なんだこの小娘は?」
正規軍人のオスは、明らかにミシェリアを見下してる態度。
ミシェリアはどうでもいいが、こういう態度をする奴は気にいらねえな。
「あ~、はい。彼女はミシェリア レイミルズ。今回の作戦に参加していた傭兵ですね。はい」
オスの傍にいた小太りなオスは、持っていた書類をペラペラめくり、ミシェリアがこの国の傭兵として登録した時の情報を読み上げた。
「ほう。つまりは生き残りか。運がよかったのか、それとも戦場から逃げ出した腰抜けか」
「なんだとてめえ!! もっぺん言ってみろハゲ!! 残った髪全部毟るぞボケ!!」
オスは咄嗟に薄くなった自分の髪の毛を押さえた。
「ふん。女とは言え所詮は傭兵か。品の無さがにじみ出ておるわ」
「んだと!?」
「わかったわかった。今回の報奨金はいつもより多めにしておいてやる。それでいいだろ」
「ふざけんな!! こっちは死ぬところだったんだぞ!? 金の問題じゃ――」
今にも飛び掛らんとしてたミシェリアに、レオンは静かに近寄ると。
「落ち着くんじゃお嬢。お嬢には目的があるじゃろう」
「・・・ちっ!」
ミシェリアは怒りをぐっと抑え、勢いよく反転すると、それ以上は何も言わずその場を立ち去った。
「・・・ふぅ。一瞬ヒヤっとしたが、思いのほかあっさり引き下がったな」
「こ、怖かったにゃ・・・」
「もしあのままミシェリアが飛びかかってたら、オレたちもただじゃ済まなかったな」
フォーテルもニャン吉も、ミシェリアがどういう奴か知ってるから、あのオスとのやり取りにヒヤヒヤしてたようだ。
なんて言いながらも、オレも内心ヒヤヒヤしてたんだけどな。
「ミシェリアはもっとブチ切れるような奴かと思ったが、案外そうでもねえんだな」
まだミシェリアの性格をよくわかってないミノは、肩透かしを食らったような表情だ。
「いや、今回は運が良かっただけで、普段ならブチ切れてるさ。さっきレオンが言った「目的」ってのが足枷になってんだろ」
「目的ってなんだ?」
「オレは知らん。フォーテルかニャン吉は聞いたことあるか?」
「知らにゃい」
「俺も知らないし、そもそもミシェリアのことなど興味もない」
「ってことは、それを知ってるのはレオンだけか・・・」
う~ん。
今までさして興味はなかったが、今度機会があれば、レオンに色々と聞いてみるかな。
「・・・それにしても、もしあのまま戦い続けていたら、オレたちは敵もろとも吹っ飛ばされてたんだよなぁ・・・」
そうこう考えてると、足元に帰還用の転送魔法陣が現れた。
「おっと、オレたちの出番は終わりか。なんで戦いが終わってすぐに帰還させねえのか疑問だったが、文句を言う奴が来るまでの護衛目的だったみたいだな」
「やれやれ。やっと休めんぜ」
「ふにぃ~。疲れたにゃ~。みんな元気でにゃ~」 「さすがに俺も疲れた。ゆっくり休みたい」
「レオンにも挨拶したかったが、ミシェリアと一緒にどっか行ったままか・・・。まあいいや。じゃあなお前ら。腹出して寝んなよ」
「にゃはは。わかったにゃ~」
今回はマジで危なかったが、仲間が全員無事だったのは不幸中の幸いだ。
次はどうなるかわからねえが、とりあえず今回みたいな戦場はもうこりごりだぜ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる