2 / 6
留美、危機一髪!!
しおりを挟む
「ふぅっ。なんとか着れた」
クローゼットの中から、なんとか着れそうな服を出して袖を通して見ると明らかに···
「あんたが着るのは、胸を強調させてるのばっかだね」と姉である望海が、横からちょっかいを出してくる。
「うるさいなぁ。私だって、好きでこんな身体になった訳じゃないもん! さっさと大学行ったら?」と憎まれ口で返せるのも血が繋がった姉だからこそ!
「あーあ。あたしもおっぱい大きくなりたいーーーっ! と、ふざけてないで行かないと単位単位!」
望海は、慌てて自分の鞄を背負い、家を出て行った。
(羨ましいな、お姉ちゃんが···)
留美は、昨日夜遅くまで勉強していた。休憩でも取ろうかとした時に、外から姉の声がして窓からそっと覗いてみると、姉が見知らぬ男性に抱き締められながらキスをしていたのだ。
それを見ていた留美は、自身の身体の中が熱くなるのを感じた。
あんな恋、いつか出来るだろうか?
『焦って、変なのと付き合ったら傷つくのは、留美だからね』と望海はよく言っていた。派手な格好をしていても、また望海は付き合いに関しては、どんな相手でも真剣だったから、留美は留美で、時々、望海が泣いている声を聞いては胸を傷めていた。
「あ、急がないとバス遅れちゃうっ!」
壁掛け時計を見ると、時刻は9:30近かった。
「じゃ、ママ。行ってくるーっ」とだけ言い、留美はバタバタと出かけていった。
「ま、間に合った」
急いでる時ほど、留美は自身の胸元が揺れるのを呪った事がなかった。
(もぉ、なんでこんなに重いのよ)
学校の制服も留美にとっては、毎朝の悩みの種!重い!苦しい!暑い!の三重苦である。
平日ではあるが、あまりバスが通らない留美が住む地域でも、午前の時間はそこそこ人が並ぶ。
「暑い···」
初夏とは言え、まだ連休直後の日差し。薄着であっても、留美はどことなく自分の胸元にチラホラと視線が集まるのを感じてはいたが、それはバスに乗ってからはかなり強く感じた。
珍しく混んでいた。
後ろから乗る乗客に押された留美は、全く身動きが取れず、ただただ鞄を胸に抱いているのが精一杯だった。
(暑いなぁ。運転手さぁん、冷房入れてー)と心の中で願っても、願い届かず暑さ増す。
バス停に着いて人が降りても、乗る人がいる限り留美の周りに余裕はなく、
「あ、ご、ごめんなさい」
バスが、揺れた拍子に後ろの乗客の足を踏んでしまったらしく、留美は少し振り向いて謝った。
─のは、いいのだが。
どうも先程から、自分の身体がなんとなくザワつき始め···
「ひっ」
思わず素っ頓狂な声が出て、留美は恥ずかしくなり俯いた。
(やだ。な、なに?!痴漢?!)
スカートに入れたブラウスを少し出し、その隙間からゆっくりと自分の胸を弄る二本の手。
(やだよぉ···。怖い)
留美は、必死に鞄で胸を隠そうとしたが、今度は、スカートの中に手が入り、留美の身体は固くなった。
「可愛いね、きみ。こんなおっぱい大きいんだ」
耳元で囁かれる声に、思わず留美は身体を丸めようとした。
(なんで? 痴漢って、だいたい出るのよるじゃないの?!)
怖くなって震えながらも首を振る留美に、
「ねぇ、暇なら俺とホテル行かない? やろうよ。ね?」
子供が、いやいやをするように留美は、首を振った。
「ヤッてんだろ? こんなに濡れてる」
「······。」
(こ、怖いよ。助けて···)
男の手が留美の胸を揉みながらも、下をせわしなく動かしていく。
(やだ、やだ、やだぁーーーっ!!)
「ほら、もうすぐ駅だし。たっぷり、ヤラせてよ。その胸で···」
(やだよぉ。お口臭い···。お願い。やめて···)
泣きたいのにうまく泣けなくて、留美は···
駅に着いたのにも気付かず、人波に押され、外に出た。
「おじさーん! 忘れ物っ!」
バスの車内から外に放り出された留美の数人後ろから、大きな声がし男性が振り向いた瞬間···
ドスッ···
スラリとした少年が、スーツを着た一人の男性に向かって、蹴りをいれたのだ!
立ち止まる乗客は、みな唖然とした表情をし、蹴られた男性は蹲って動かなくなった。
「なに?」と立ち尽くす留美をよそに、
「アキラー、まだー?」と可愛い感じの女の子が、蹴った男の子に近付いていった。
不思議がる留美に、その男の子と女の子は笑いながら手を振り、何処かへ歩いて行ったが、その男の子とまた会う事になるとは、こと時の留美もアキラと呼ばれた男の子も思っても見なかった事である。
クローゼットの中から、なんとか着れそうな服を出して袖を通して見ると明らかに···
「あんたが着るのは、胸を強調させてるのばっかだね」と姉である望海が、横からちょっかいを出してくる。
「うるさいなぁ。私だって、好きでこんな身体になった訳じゃないもん! さっさと大学行ったら?」と憎まれ口で返せるのも血が繋がった姉だからこそ!
「あーあ。あたしもおっぱい大きくなりたいーーーっ! と、ふざけてないで行かないと単位単位!」
望海は、慌てて自分の鞄を背負い、家を出て行った。
(羨ましいな、お姉ちゃんが···)
留美は、昨日夜遅くまで勉強していた。休憩でも取ろうかとした時に、外から姉の声がして窓からそっと覗いてみると、姉が見知らぬ男性に抱き締められながらキスをしていたのだ。
それを見ていた留美は、自身の身体の中が熱くなるのを感じた。
あんな恋、いつか出来るだろうか?
『焦って、変なのと付き合ったら傷つくのは、留美だからね』と望海はよく言っていた。派手な格好をしていても、また望海は付き合いに関しては、どんな相手でも真剣だったから、留美は留美で、時々、望海が泣いている声を聞いては胸を傷めていた。
「あ、急がないとバス遅れちゃうっ!」
壁掛け時計を見ると、時刻は9:30近かった。
「じゃ、ママ。行ってくるーっ」とだけ言い、留美はバタバタと出かけていった。
「ま、間に合った」
急いでる時ほど、留美は自身の胸元が揺れるのを呪った事がなかった。
(もぉ、なんでこんなに重いのよ)
学校の制服も留美にとっては、毎朝の悩みの種!重い!苦しい!暑い!の三重苦である。
平日ではあるが、あまりバスが通らない留美が住む地域でも、午前の時間はそこそこ人が並ぶ。
「暑い···」
初夏とは言え、まだ連休直後の日差し。薄着であっても、留美はどことなく自分の胸元にチラホラと視線が集まるのを感じてはいたが、それはバスに乗ってからはかなり強く感じた。
珍しく混んでいた。
後ろから乗る乗客に押された留美は、全く身動きが取れず、ただただ鞄を胸に抱いているのが精一杯だった。
(暑いなぁ。運転手さぁん、冷房入れてー)と心の中で願っても、願い届かず暑さ増す。
バス停に着いて人が降りても、乗る人がいる限り留美の周りに余裕はなく、
「あ、ご、ごめんなさい」
バスが、揺れた拍子に後ろの乗客の足を踏んでしまったらしく、留美は少し振り向いて謝った。
─のは、いいのだが。
どうも先程から、自分の身体がなんとなくザワつき始め···
「ひっ」
思わず素っ頓狂な声が出て、留美は恥ずかしくなり俯いた。
(やだ。な、なに?!痴漢?!)
スカートに入れたブラウスを少し出し、その隙間からゆっくりと自分の胸を弄る二本の手。
(やだよぉ···。怖い)
留美は、必死に鞄で胸を隠そうとしたが、今度は、スカートの中に手が入り、留美の身体は固くなった。
「可愛いね、きみ。こんなおっぱい大きいんだ」
耳元で囁かれる声に、思わず留美は身体を丸めようとした。
(なんで? 痴漢って、だいたい出るのよるじゃないの?!)
怖くなって震えながらも首を振る留美に、
「ねぇ、暇なら俺とホテル行かない? やろうよ。ね?」
子供が、いやいやをするように留美は、首を振った。
「ヤッてんだろ? こんなに濡れてる」
「······。」
(こ、怖いよ。助けて···)
男の手が留美の胸を揉みながらも、下をせわしなく動かしていく。
(やだ、やだ、やだぁーーーっ!!)
「ほら、もうすぐ駅だし。たっぷり、ヤラせてよ。その胸で···」
(やだよぉ。お口臭い···。お願い。やめて···)
泣きたいのにうまく泣けなくて、留美は···
駅に着いたのにも気付かず、人波に押され、外に出た。
「おじさーん! 忘れ物っ!」
バスの車内から外に放り出された留美の数人後ろから、大きな声がし男性が振り向いた瞬間···
ドスッ···
スラリとした少年が、スーツを着た一人の男性に向かって、蹴りをいれたのだ!
立ち止まる乗客は、みな唖然とした表情をし、蹴られた男性は蹲って動かなくなった。
「なに?」と立ち尽くす留美をよそに、
「アキラー、まだー?」と可愛い感じの女の子が、蹴った男の子に近付いていった。
不思議がる留美に、その男の子と女の子は笑いながら手を振り、何処かへ歩いて行ったが、その男の子とまた会う事になるとは、こと時の留美もアキラと呼ばれた男の子も思っても見なかった事である。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる