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駆け出し冒険者の章
37.理由
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白い髪の回復術士、エストにとって生まれて初めての友達となった未来、愛莉、そしてリーシャとサフィー。
涙を流して喜ぶ彼女を見つめながら、未来は更に彼女との距離を詰めようと歩み寄る。端から見ると少し強引では?と思えるような未来の行動だが、不思議とそれをされる本人は全然そんな気持ちにならないのは、未来の突き抜けた明るさと人柄によるものだろう。
「じゃあ友達だから敬語無しね!」
「………え?」
「だって友達ってさ、普通敬語使わないもん。ね、愛莉」
「んー……まあ普通は。友達でも目上の人とかなら敬語も使ったりするけど、エストって同じくらいの歳だよね?」
「えっと、来月で十六です」
つまり完全に同学年だ。未来も既に十六歳だし、現在十五歳の愛莉も数日後には十六歳。エストが日本の学校に通っていたとしたら、未来達と同じ高校一年生という事になる。
「あら、エストも十六歳なのね。わたしとサフィーもよ」
「って事は、此処に居る全員同い年じゃない。それはそれで凄い偶然よね」
確かにサフィーの言う通りだった。冒険者登録が出来る最低年齢は十五歳からだが、上限は特に定められていない。何歳で冒険者登録をするのかは本人の自由なので、リーシャとサフィー、そしてエストが十六歳のこの時期に冒険者登録をし、日本の高校一年生の未来と愛莉がこの世界に転移して来てリーシャ達と出会ったのは完全に偶然だった。
「おお、何か運命感じるね!じゃあエストはタメ口で宜しくね!」
「え……あの……」
「とりあえず「宜しくね」って普通に言ってみればいいと思うよ」
愛莉の助言を聞き、何とか言葉を絞り出すエスト。ずっと湯に浸かっているせいなのか、それとも緊張や恥ずかしさからなのか、顔が耳まで真っ赤だった。
「よ……宜しく……ね……ミクちゃん……」
それでも何とか敬語を使わずに未来に宜しくと伝えるエスト。そんなエストが可愛くて、未来はエストに抱きつく。湯の中で、未来の胸がエストの腕に押し付けられ、柔らかな感触が伝わる。
「ひゃあ!ミ、ミクちゃん!?」
「もうっ、エスト可愛くて!」
じゃれ合う二人。そんな光景を笑いながら見つめる愛莉達だが、抱きつかれている当のエストは、あまりの恥ずかしさに卒倒しそうになる。いくら同性とはいえ、誰かに抱きつかれるなど、ましてや裸の相手に抱きつかれるなど当たり前だが初めての経験だ。だがこれをきっかけに、不思議とエストの中でずっと燻っていた緊張がすっかり消えてしまっていたのだった。
■■■
ひとしきり湯の中でエストにじゃれついた未来も、今は大人しく湯に浸かっている。元々毎日風呂に入るのが当たり前だった未来と愛莉、そしてやたらと風呂に慣れているエストの三人はずっと湯に浸かっていられるのだが、今回が人生二回目の風呂体験であるリーシャとサフィーは、時折湯から出て浴槽の縁に腰掛けながら身体を冷ましたりしている。
それでも誰も「そろそろ出よう」と言わないのは、今のこの時間がとても楽しいからであり、皆にとって幸せな時間だからだ。
それとは別に先ほど未来が言った「裸の付き合い」が、図らずも本来の意味で浸透したのか、湯から出て身体を冷ます際にリーシャとサフィーが、胸を隠す事をしなくなった。
もう今さら隠すのも馬鹿らしくなったのか、太ももの上に布を置いてアソコは見えないようにしているが、胸は堂々とさらけ出している。
皆で風呂に入り、未来や愛莉のおおらかさに刺激され、二人の中でも感情の変化があったらしい。最初に感じた、見られる事に対する羞恥心はかなり和らいでいた。
もっとも、エストだけは未だに直視出来ないであまり見ないようにしていたのだが。
「そう言えばさ、エストと同じパーティのあの茶髪の……何だっけ?」
「スナイプさん……?」
「ああうん、確かそんな名前。そのスナイプ君ってさ、何であんなにリーシャとサフィーに対して嫌味ばっか言ってくるの?」
顔色が変わるエスト、リーシャ、そしてサフィー。サフィーはあからさまに腹立たしそうな表情を浮かべている。もちろん未来にではなく、スナイプに対してだ。
「あの……」
「エスト達さ、今日もギルドに居たよね?あいつさ、ずっとこっち睨んでたよ。愛莉も気付いた?」
「うん。って言うかわたしにはリーシャとサフィーにって言うよりは、サフィーに対して特に当たりが強いように思うんだけど」
その理由を、エストは知っている。表面上の事だけではなく、おそらく内面的な意味でも何となく理解している。しかしそれはエストの口からは言えない。
「あの……それは……」
エストが返答に困っていると、サフィーが「ふんっ!」と鼻を鳴らして口を開いた。
「パーティの誘いを断ったから嫌がらせでしょ。ほんと、だから男は嫌なのよ」
サフィーの言葉を聞いて顔を見合わせる未来と愛莉。サフィーの話を、リーシャが改めて説明してくれた。
それによると、二人が冒険者登録をしたその日、スナイプにパーティを組まないかと熱心に誘われたのだが、サフィーが一蹴してのだという。その時、既にスナイプとメリッサは同じパーティだった事も付け加えた。
「それで、サフィーは何て言って断ったの?」
「男とパーティ組むのなんて嫌だから他を当たってって」
思わず苦笑いしてしまう未来と愛莉。確かに気持ちは分かるし、それがサフィーの本音なのも理解出来るのだが、もう少し当たり障り無く断る事は出来なかったのだろうかと思わずにはいられない。
男が嫌とはっきり言ってしまっては、それは存在そのものを全否定しているようのものだ。そんな事を言われては、心が折れるか反発するかのどちらかだろう。そして結果的に、スナイプは反発した訳だ。
「仕方ないじゃない。嫌なものは嫌なんだから」
「うん、まあ……そうかな……?」
「はは……でもそのスナイプって人の事は分かったけど、もう一人金髪の人も居たよね。あの人も助長して嫌味言ってたけど」
「あ、あの人はカロンさんって方でーーー」
「カロンにもパーティに誘われたのよね~。その時に初めてエストにも会ったのよね」
「言っとくけど、カロンを断ったのはわたしじゃなくてリーシャだからね」
いきなり増える情報を、未来と愛莉は頭の中で整理する。まず、二人は冒険者登録をしたその日にスナイプとメリッサのパーティから声を掛けられた。そしてその後、今度はカロンに声を掛けるが、その時カロンとエストは既にパーティを組んでいた。つまり、スナイプ達とカロン達はその時はまだパーティを組んでいなかった。
「エストはそのカロンって人とパーティ組んでたの?」
「は……ぃ……う、うん。でも、リーシャちゃん達に会うほんの数日前です……じゃなくて、数日前だよ」
まだタメ口に慣れないエストだが、その都度ちゃんと直そうと努力している姿勢が見て取れて、とても微笑ましかった。
「そっか。それで、リーシャはどんな感じで断ったの?まさかサフィーみたいにはっきり………」
「まさか、ちゃんと丁重にお断りしたわ。わたし達二人とも、男性と接するのが得意ではないのでごめんなさいって」
確かにサフィーよりは柔らかく断っている。しかしそれでもカロンは引き下がらずに勧誘を続けて来たらしい。その結果、最終的にはサフィーが爆発してカロンを追い返したという結末だったとリーシャは語った。
「「やっぱり」」
ジトッとした目でサフィーを見る未来と愛莉。サフィーはバツの悪そうな顔をしているが、反省する気は毛頭無い。だって、カロンの態度はサフィーにとっては終始失礼だったのだから。
「はいはい、もうこの話は終わりよ!今さらあの時の話なんて不快だわ!」
旗色が悪くなったので早々に話を切り上げるサフィー。未来と愛莉もとりあえず聞きたい事は聞けたので、特に何も言わなかった。そして話題は明日の買い物へと以降するのだった。
涙を流して喜ぶ彼女を見つめながら、未来は更に彼女との距離を詰めようと歩み寄る。端から見ると少し強引では?と思えるような未来の行動だが、不思議とそれをされる本人は全然そんな気持ちにならないのは、未来の突き抜けた明るさと人柄によるものだろう。
「じゃあ友達だから敬語無しね!」
「………え?」
「だって友達ってさ、普通敬語使わないもん。ね、愛莉」
「んー……まあ普通は。友達でも目上の人とかなら敬語も使ったりするけど、エストって同じくらいの歳だよね?」
「えっと、来月で十六です」
つまり完全に同学年だ。未来も既に十六歳だし、現在十五歳の愛莉も数日後には十六歳。エストが日本の学校に通っていたとしたら、未来達と同じ高校一年生という事になる。
「あら、エストも十六歳なのね。わたしとサフィーもよ」
「って事は、此処に居る全員同い年じゃない。それはそれで凄い偶然よね」
確かにサフィーの言う通りだった。冒険者登録が出来る最低年齢は十五歳からだが、上限は特に定められていない。何歳で冒険者登録をするのかは本人の自由なので、リーシャとサフィー、そしてエストが十六歳のこの時期に冒険者登録をし、日本の高校一年生の未来と愛莉がこの世界に転移して来てリーシャ達と出会ったのは完全に偶然だった。
「おお、何か運命感じるね!じゃあエストはタメ口で宜しくね!」
「え……あの……」
「とりあえず「宜しくね」って普通に言ってみればいいと思うよ」
愛莉の助言を聞き、何とか言葉を絞り出すエスト。ずっと湯に浸かっているせいなのか、それとも緊張や恥ずかしさからなのか、顔が耳まで真っ赤だった。
「よ……宜しく……ね……ミクちゃん……」
それでも何とか敬語を使わずに未来に宜しくと伝えるエスト。そんなエストが可愛くて、未来はエストに抱きつく。湯の中で、未来の胸がエストの腕に押し付けられ、柔らかな感触が伝わる。
「ひゃあ!ミ、ミクちゃん!?」
「もうっ、エスト可愛くて!」
じゃれ合う二人。そんな光景を笑いながら見つめる愛莉達だが、抱きつかれている当のエストは、あまりの恥ずかしさに卒倒しそうになる。いくら同性とはいえ、誰かに抱きつかれるなど、ましてや裸の相手に抱きつかれるなど当たり前だが初めての経験だ。だがこれをきっかけに、不思議とエストの中でずっと燻っていた緊張がすっかり消えてしまっていたのだった。
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ひとしきり湯の中でエストにじゃれついた未来も、今は大人しく湯に浸かっている。元々毎日風呂に入るのが当たり前だった未来と愛莉、そしてやたらと風呂に慣れているエストの三人はずっと湯に浸かっていられるのだが、今回が人生二回目の風呂体験であるリーシャとサフィーは、時折湯から出て浴槽の縁に腰掛けながら身体を冷ましたりしている。
それでも誰も「そろそろ出よう」と言わないのは、今のこの時間がとても楽しいからであり、皆にとって幸せな時間だからだ。
それとは別に先ほど未来が言った「裸の付き合い」が、図らずも本来の意味で浸透したのか、湯から出て身体を冷ます際にリーシャとサフィーが、胸を隠す事をしなくなった。
もう今さら隠すのも馬鹿らしくなったのか、太ももの上に布を置いてアソコは見えないようにしているが、胸は堂々とさらけ出している。
皆で風呂に入り、未来や愛莉のおおらかさに刺激され、二人の中でも感情の変化があったらしい。最初に感じた、見られる事に対する羞恥心はかなり和らいでいた。
もっとも、エストだけは未だに直視出来ないであまり見ないようにしていたのだが。
「そう言えばさ、エストと同じパーティのあの茶髪の……何だっけ?」
「スナイプさん……?」
「ああうん、確かそんな名前。そのスナイプ君ってさ、何であんなにリーシャとサフィーに対して嫌味ばっか言ってくるの?」
顔色が変わるエスト、リーシャ、そしてサフィー。サフィーはあからさまに腹立たしそうな表情を浮かべている。もちろん未来にではなく、スナイプに対してだ。
「あの……」
「エスト達さ、今日もギルドに居たよね?あいつさ、ずっとこっち睨んでたよ。愛莉も気付いた?」
「うん。って言うかわたしにはリーシャとサフィーにって言うよりは、サフィーに対して特に当たりが強いように思うんだけど」
その理由を、エストは知っている。表面上の事だけではなく、おそらく内面的な意味でも何となく理解している。しかしそれはエストの口からは言えない。
「あの……それは……」
エストが返答に困っていると、サフィーが「ふんっ!」と鼻を鳴らして口を開いた。
「パーティの誘いを断ったから嫌がらせでしょ。ほんと、だから男は嫌なのよ」
サフィーの言葉を聞いて顔を見合わせる未来と愛莉。サフィーの話を、リーシャが改めて説明してくれた。
それによると、二人が冒険者登録をしたその日、スナイプにパーティを組まないかと熱心に誘われたのだが、サフィーが一蹴してのだという。その時、既にスナイプとメリッサは同じパーティだった事も付け加えた。
「それで、サフィーは何て言って断ったの?」
「男とパーティ組むのなんて嫌だから他を当たってって」
思わず苦笑いしてしまう未来と愛莉。確かに気持ちは分かるし、それがサフィーの本音なのも理解出来るのだが、もう少し当たり障り無く断る事は出来なかったのだろうかと思わずにはいられない。
男が嫌とはっきり言ってしまっては、それは存在そのものを全否定しているようのものだ。そんな事を言われては、心が折れるか反発するかのどちらかだろう。そして結果的に、スナイプは反発した訳だ。
「仕方ないじゃない。嫌なものは嫌なんだから」
「うん、まあ……そうかな……?」
「はは……でもそのスナイプって人の事は分かったけど、もう一人金髪の人も居たよね。あの人も助長して嫌味言ってたけど」
「あ、あの人はカロンさんって方でーーー」
「カロンにもパーティに誘われたのよね~。その時に初めてエストにも会ったのよね」
「言っとくけど、カロンを断ったのはわたしじゃなくてリーシャだからね」
いきなり増える情報を、未来と愛莉は頭の中で整理する。まず、二人は冒険者登録をしたその日にスナイプとメリッサのパーティから声を掛けられた。そしてその後、今度はカロンに声を掛けるが、その時カロンとエストは既にパーティを組んでいた。つまり、スナイプ達とカロン達はその時はまだパーティを組んでいなかった。
「エストはそのカロンって人とパーティ組んでたの?」
「は……ぃ……う、うん。でも、リーシャちゃん達に会うほんの数日前です……じゃなくて、数日前だよ」
まだタメ口に慣れないエストだが、その都度ちゃんと直そうと努力している姿勢が見て取れて、とても微笑ましかった。
「そっか。それで、リーシャはどんな感じで断ったの?まさかサフィーみたいにはっきり………」
「まさか、ちゃんと丁重にお断りしたわ。わたし達二人とも、男性と接するのが得意ではないのでごめんなさいって」
確かにサフィーよりは柔らかく断っている。しかしそれでもカロンは引き下がらずに勧誘を続けて来たらしい。その結果、最終的にはサフィーが爆発してカロンを追い返したという結末だったとリーシャは語った。
「「やっぱり」」
ジトッとした目でサフィーを見る未来と愛莉。サフィーはバツの悪そうな顔をしているが、反省する気は毛頭無い。だって、カロンの態度はサフィーにとっては終始失礼だったのだから。
「はいはい、もうこの話は終わりよ!今さらあの時の話なんて不快だわ!」
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