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迷宮挑戦の章
85.新生クローバー
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新生”クローバー”が遂に始動する。
新たにエストが加入し、五人になったクローバー。しかしここで、サフィーがポツリと疑問を口にした。
「でも、”クローバー”って『幸運の四つ葉』って意味なのよね?五人になったから、新しいパーティ名にしなくていいの?」
サフィーのそんな疑問を聞き、顔を見合わせる未来と愛莉。そしてクスクスと笑うと、怪訝そうな表情を浮かべるサフィーに向かって答えた。
「大丈夫!超超レアだけど、五つ葉のクローバーもあるから!」
「うん。四つ葉のクローバーより珍しいから、見つけるのはほとんど奇跡みたいな確率だよ」
奇跡。そう言われればこのパーティだって、そもそも奇跡なのだ。異世界から転移して来た未来と愛莉、世界でも数の少ない召喚士のリーシャと、最近メキメキと魔力を上げているサフィー。そして、独自の『身壊術』というスキルを身につけた天才少女エスト。
そんな五人の美少女達は全員が十六歳の少女であり、その少女達が奇跡的にこうして同じ場所に集ったのだ。
「奇跡のパーティなんて、あたし達にピッタリじゃない!」
「ん?」
「え?」
「あら~?」
「ふえ?」
サフィーが大声を上げた瞬間、未来達が一斉にサフィーの方を見る。その表情は全員、何か珍しい物でも見たかのような、そんな何とも言えないような表情だった。
「な、何よあんた達……」
「いや~、サフィーって自分の事『あたし』って呼んでたっけと思って」
「呼んでなかったよね」
「ふふ、何だかミクみたいよね~」
「あ……わたしも一瞬ミクちゃんかと思った………」
四人からそう指摘され、見る見る顔が真っ赤に染まってゆくサフィー。口はパクパクと動き、しどろもどろになりながら説明(言い訳)を始める。
「ち、ちち違うのよ!ミクがいつもあたしあたしって言うからさ!そ、その、口調が移っちゃっただけでーーー」
「ふむふむ、どうですか未来さん、真似されたご気分は?」
「ちょっ、アイリ!?」
「うーん……サフィーってそんなにあたしの事が好きだったんだなぁって」
「な、ななな何言ってんのよミク!?」
「あら~そうなの?恋人のわたしよりもミクの方が好きなのね………」
「んな訳ないでしょリーシャ!ちょっとエスト、あんたからも何か言って!」
「こ、恋人………リーシャちゃんとサフィーちゃんって……こ、恋人だったんだ………はわわ……」
「何で顔を真っ赤にしてるのよ!あーもうっ!!」
皆にからかわれて、先ほどよりも顔を真っ赤にするサフィー。そんなサフィーを、面白そうに眺める未来、愛莉、リーシャと、サフィーと同じぐらい顔を真っ赤にして、ブツブツと何やら独り言を言い続けるエストだった。
■■■
「まあ、ぶっちゃけサフィーって、『あたし』って一人称の方がしっくり来るよね」
未来のその言葉に頷く愛莉。確かにサフィーのキツめの口調と物怖じしないでズバズバ言う性格の少女は、一人称が『わたし』よりも『あたし』の方が合っている気がする。
もちろん、それはあくまで未来と愛莉のイメージでしかないのだがーーーー
「良かったわねサフィー、大好きなミクからのお墨付きよ~」
「ちょっとリーシャ………はぁ……もう何でもいいわよ………」
先ほどから皆にからかわれ過ぎて疲れたのか、もはや反論する元気もなくグッタリしているサフィー。
「ふふ、冗談よ。それはそうと、今日はこれからエストの分の買い出しかしらね~?」
「え、買い出しって………」
そう言えば、エストにはまだ領主からの依頼の事を話してない事に気付く未来達。代表して愛莉が、エストに依頼の説明をする。
「す……凄い……領主様直々から依頼なんて……」
依頼の内容を聞かされたエストが、一番初めに思った感想がそれだった。このファルディナの街には、クローバー以外にも多数のCランクパーティが存在する。それどころかBランクのパーティも居る中で、領主がわざわざクローバーを指名して来たのは、それだけクローバーの能力を買われているからに他ならない。
改めて、こんなに凄いパーティに自分が加入させて貰った事に、エストは思わず恐縮してしまう。
「まあ、そんな訳で明日から遠征なんだよね!あ、急な話だけどエスト大丈夫?行ける?」
「は、はい!もちろんです!」
未来の問いに恐縮しながら返事をするエスト。すかさず愛莉が「エストまた敬語になってるよ」と突っ込むと、エストは苦笑しながら「き、気をつけます」と敬語で答えた。
「あっはははは!まあ、エストが話し難いなら無理に敬語じゃなくてもいいけどね!」
「い、いえ……じゃなくて……ううん、わたしももっとみんなと仲良くなりたいから……が、頑張りま……………頑張る!」
「ふふ。そうね~、もう十分仲良しだけど、もっと仲良くなれたら素敵よね~」
「同感だわ。今までと違って、もうエストはあたし達の仲間なんだから」
そう温かい言葉を掛けられたエストは、もっと皆と仲良くなりたいと思う気持ちが強くなる。と同時に、今まで感じた事のない気持ちの昂ぶりも感じていた。
それは楽しいという感情。今までの人生において、本当の意味で楽しいと感じた事は無かった。しかし今のこの気持ちの高揚は、エストが生まれて初めて感じる、心の底から楽しいと思える感情。
「じゃあ、昨日回った順番に行こっか。エスト、お金は持ってる?」
「は………う、うん。そ、それなりになら……」
「大丈夫大丈夫!足りなかったらあたし達が出して上げるからさ!」
「そうね。最近のあたし達は稼ぎいいものね。エスト一人分の出費ぐらいチョロいもんよ」
「ん~、最近って言うよりミクとアイリに出会ってからはほとんど毎日よね~」
賑やかにそんな事を話しながら、遠征に向けてエストの身の回りの物を買い出しに行く新生クローバーの五人。
ずっと、こうして同年代の誰かと買い物に行く事を夢見ていたエスト。もちろん前のパーティでも買い出しは行ったが、それは冒険に必要な消耗品の買い出し程度で、言わば仕事の一貫だ。
そう言う意味では今日の買い出しも同じなのだが、何故かそういう風には思えない。それは一緒に居る者達が、自分の大好きな者達だからであり、買い出しの内容もいつもの消耗品だけの買い出しと違い、洋服や寝具、はたまた下着の購入などもあったので、どちらかと言うと普通に皆で買い物に来たような感じだからだ。
そんな楽しい買い出しも終わり、五人は昼食へ。そして午後からは街をのんびり歩いたり、雑貨屋などへ行ったり、いつもの噴水広場でお喋りしたりと、楽しい時間は信じられない程に早く過ぎ去った。
「お腹空いた!」
いつもの未来の一言で、五人は夕食へ。この日初めて、行きつけの店にエストを連れて行くと、エストはとても喜んだ。店主の娘で従業員のセセラも、新しい常連客となるだろうエストに興味津々だった。
「エストさん綺麗ですね!あ、これお父さんからサービスです」
「い、いえいえ!そんな全然綺麗では………あ、ありがとうございます、頂きますね」
と、そんなやり取りがあった後、明日からしばらく遠征に行くのでしばらく店に来られない事をリーシャとサフィーが告げると、セセラとその両親は寂しそうな顔をした。
「そっか……でも冒険者なんだから仕方ないですよね……」
「うんうん!でも依頼ソッコーで終わらせて一日でも早く帰って来るからさ!」
未来にそう言われて、少しだけ寂しさが消えるセセラ。どんな依頼なのかは知らないが、今このファルディナの街でも噂が持ちきりのクローバーなら、きっとどんな依頼でも達成して帰って来るに違いない。それも、未来が言うように早くに終わらせて。
夕食を済ませ、五人が最後に訪れたのは、もちろん大衆浴場である。既に全員分の着替えと、いつもの風呂セットは愛莉の持つ魔法鞄に収納してある。エストの分の風呂セットは入っていないが、それならもう一度買えば良いだろうと、五人はそのまま大衆浴場に向かった。
何故か全員、片時も離れたくなかったのである。
「そっかぁ、お得意さんがしばらく来れなくなるのかぁ」
セセラ同様、大衆浴場のファナにも遠征の事を告げると、やはり少し寂しそうな顔を覗かせた。
「あれ?ファナさんも寂しいの?」
「そりゃそうだよ!只でさえヒマなのに、みんなが来なかったらもっとヒマになっちゃうよ」
何だそういう意味かと、皆は声を出して笑う。そのままファナと少しお喋りをし、五人は浴場へ。
最初は恥ずかしがっていたリーシャとサフィーも、今では堂々と服を脱いで特に身体を隠そうともしない。
唯一、エストだけは恥ずかしそうにして、コソコソ服を脱いで、直ぐに身体を洗う用の布で大事な所を隠す。
「もうエスト、隠し事とか無し!あたし達もう同じパーティだよ!?」
「そ、それとこれとは………」
「ミクの言うとおりよ!いいから布を取りなさい!」
そう言いながら、エストの布をパッと取り上げるサフィー。もう何度も風呂の中で見ているので、別に誰も気にしていないが、当の本人は恥ずかしくて顔を真っ赤に染めながら、急いで手で隠す。それこそ、今までに風呂で何度も見られているのだが。
「ひゃあ!か、返してサフィーちゃん!」
「ダメよ!ほら、そのまま行くわよ!」
エストの手を引いて、浴場へと向かうサフィー。手を引かれながら、耳まで真っ赤にするエスト。そんな二人を見ながら、笑顔を浮かべる未来、愛莉、リーシャの三人。
エストがクローバーに加入し、領主アルディオから受けた依頼に出発する準備も整った。
今日一日、今まで以上にエストと仲良くなった。もう、心配事は何も無い。
「あたし達も行こっ!」
「うん」
「ふふ、明日からしばらく入れないし、今日はゆっくりしましょう」
明日から、クローバーの遠征が始まる。目的地、カルズバール迷宮での過酷な冒険がーーーーー
新たにエストが加入し、五人になったクローバー。しかしここで、サフィーがポツリと疑問を口にした。
「でも、”クローバー”って『幸運の四つ葉』って意味なのよね?五人になったから、新しいパーティ名にしなくていいの?」
サフィーのそんな疑問を聞き、顔を見合わせる未来と愛莉。そしてクスクスと笑うと、怪訝そうな表情を浮かべるサフィーに向かって答えた。
「大丈夫!超超レアだけど、五つ葉のクローバーもあるから!」
「うん。四つ葉のクローバーより珍しいから、見つけるのはほとんど奇跡みたいな確率だよ」
奇跡。そう言われればこのパーティだって、そもそも奇跡なのだ。異世界から転移して来た未来と愛莉、世界でも数の少ない召喚士のリーシャと、最近メキメキと魔力を上げているサフィー。そして、独自の『身壊術』というスキルを身につけた天才少女エスト。
そんな五人の美少女達は全員が十六歳の少女であり、その少女達が奇跡的にこうして同じ場所に集ったのだ。
「奇跡のパーティなんて、あたし達にピッタリじゃない!」
「ん?」
「え?」
「あら~?」
「ふえ?」
サフィーが大声を上げた瞬間、未来達が一斉にサフィーの方を見る。その表情は全員、何か珍しい物でも見たかのような、そんな何とも言えないような表情だった。
「な、何よあんた達……」
「いや~、サフィーって自分の事『あたし』って呼んでたっけと思って」
「呼んでなかったよね」
「ふふ、何だかミクみたいよね~」
「あ……わたしも一瞬ミクちゃんかと思った………」
四人からそう指摘され、見る見る顔が真っ赤に染まってゆくサフィー。口はパクパクと動き、しどろもどろになりながら説明(言い訳)を始める。
「ち、ちち違うのよ!ミクがいつもあたしあたしって言うからさ!そ、その、口調が移っちゃっただけでーーー」
「ふむふむ、どうですか未来さん、真似されたご気分は?」
「ちょっ、アイリ!?」
「うーん……サフィーってそんなにあたしの事が好きだったんだなぁって」
「な、ななな何言ってんのよミク!?」
「あら~そうなの?恋人のわたしよりもミクの方が好きなのね………」
「んな訳ないでしょリーシャ!ちょっとエスト、あんたからも何か言って!」
「こ、恋人………リーシャちゃんとサフィーちゃんって……こ、恋人だったんだ………はわわ……」
「何で顔を真っ赤にしてるのよ!あーもうっ!!」
皆にからかわれて、先ほどよりも顔を真っ赤にするサフィー。そんなサフィーを、面白そうに眺める未来、愛莉、リーシャと、サフィーと同じぐらい顔を真っ赤にして、ブツブツと何やら独り言を言い続けるエストだった。
■■■
「まあ、ぶっちゃけサフィーって、『あたし』って一人称の方がしっくり来るよね」
未来のその言葉に頷く愛莉。確かにサフィーのキツめの口調と物怖じしないでズバズバ言う性格の少女は、一人称が『わたし』よりも『あたし』の方が合っている気がする。
もちろん、それはあくまで未来と愛莉のイメージでしかないのだがーーーー
「良かったわねサフィー、大好きなミクからのお墨付きよ~」
「ちょっとリーシャ………はぁ……もう何でもいいわよ………」
先ほどから皆にからかわれ過ぎて疲れたのか、もはや反論する元気もなくグッタリしているサフィー。
「ふふ、冗談よ。それはそうと、今日はこれからエストの分の買い出しかしらね~?」
「え、買い出しって………」
そう言えば、エストにはまだ領主からの依頼の事を話してない事に気付く未来達。代表して愛莉が、エストに依頼の説明をする。
「す……凄い……領主様直々から依頼なんて……」
依頼の内容を聞かされたエストが、一番初めに思った感想がそれだった。このファルディナの街には、クローバー以外にも多数のCランクパーティが存在する。それどころかBランクのパーティも居る中で、領主がわざわざクローバーを指名して来たのは、それだけクローバーの能力を買われているからに他ならない。
改めて、こんなに凄いパーティに自分が加入させて貰った事に、エストは思わず恐縮してしまう。
「まあ、そんな訳で明日から遠征なんだよね!あ、急な話だけどエスト大丈夫?行ける?」
「は、はい!もちろんです!」
未来の問いに恐縮しながら返事をするエスト。すかさず愛莉が「エストまた敬語になってるよ」と突っ込むと、エストは苦笑しながら「き、気をつけます」と敬語で答えた。
「あっはははは!まあ、エストが話し難いなら無理に敬語じゃなくてもいいけどね!」
「い、いえ……じゃなくて……ううん、わたしももっとみんなと仲良くなりたいから……が、頑張りま……………頑張る!」
「ふふ。そうね~、もう十分仲良しだけど、もっと仲良くなれたら素敵よね~」
「同感だわ。今までと違って、もうエストはあたし達の仲間なんだから」
そう温かい言葉を掛けられたエストは、もっと皆と仲良くなりたいと思う気持ちが強くなる。と同時に、今まで感じた事のない気持ちの昂ぶりも感じていた。
それは楽しいという感情。今までの人生において、本当の意味で楽しいと感じた事は無かった。しかし今のこの気持ちの高揚は、エストが生まれて初めて感じる、心の底から楽しいと思える感情。
「じゃあ、昨日回った順番に行こっか。エスト、お金は持ってる?」
「は………う、うん。そ、それなりになら……」
「大丈夫大丈夫!足りなかったらあたし達が出して上げるからさ!」
「そうね。最近のあたし達は稼ぎいいものね。エスト一人分の出費ぐらいチョロいもんよ」
「ん~、最近って言うよりミクとアイリに出会ってからはほとんど毎日よね~」
賑やかにそんな事を話しながら、遠征に向けてエストの身の回りの物を買い出しに行く新生クローバーの五人。
ずっと、こうして同年代の誰かと買い物に行く事を夢見ていたエスト。もちろん前のパーティでも買い出しは行ったが、それは冒険に必要な消耗品の買い出し程度で、言わば仕事の一貫だ。
そう言う意味では今日の買い出しも同じなのだが、何故かそういう風には思えない。それは一緒に居る者達が、自分の大好きな者達だからであり、買い出しの内容もいつもの消耗品だけの買い出しと違い、洋服や寝具、はたまた下着の購入などもあったので、どちらかと言うと普通に皆で買い物に来たような感じだからだ。
そんな楽しい買い出しも終わり、五人は昼食へ。そして午後からは街をのんびり歩いたり、雑貨屋などへ行ったり、いつもの噴水広場でお喋りしたりと、楽しい時間は信じられない程に早く過ぎ去った。
「お腹空いた!」
いつもの未来の一言で、五人は夕食へ。この日初めて、行きつけの店にエストを連れて行くと、エストはとても喜んだ。店主の娘で従業員のセセラも、新しい常連客となるだろうエストに興味津々だった。
「エストさん綺麗ですね!あ、これお父さんからサービスです」
「い、いえいえ!そんな全然綺麗では………あ、ありがとうございます、頂きますね」
と、そんなやり取りがあった後、明日からしばらく遠征に行くのでしばらく店に来られない事をリーシャとサフィーが告げると、セセラとその両親は寂しそうな顔をした。
「そっか……でも冒険者なんだから仕方ないですよね……」
「うんうん!でも依頼ソッコーで終わらせて一日でも早く帰って来るからさ!」
未来にそう言われて、少しだけ寂しさが消えるセセラ。どんな依頼なのかは知らないが、今このファルディナの街でも噂が持ちきりのクローバーなら、きっとどんな依頼でも達成して帰って来るに違いない。それも、未来が言うように早くに終わらせて。
夕食を済ませ、五人が最後に訪れたのは、もちろん大衆浴場である。既に全員分の着替えと、いつもの風呂セットは愛莉の持つ魔法鞄に収納してある。エストの分の風呂セットは入っていないが、それならもう一度買えば良いだろうと、五人はそのまま大衆浴場に向かった。
何故か全員、片時も離れたくなかったのである。
「そっかぁ、お得意さんがしばらく来れなくなるのかぁ」
セセラ同様、大衆浴場のファナにも遠征の事を告げると、やはり少し寂しそうな顔を覗かせた。
「あれ?ファナさんも寂しいの?」
「そりゃそうだよ!只でさえヒマなのに、みんなが来なかったらもっとヒマになっちゃうよ」
何だそういう意味かと、皆は声を出して笑う。そのままファナと少しお喋りをし、五人は浴場へ。
最初は恥ずかしがっていたリーシャとサフィーも、今では堂々と服を脱いで特に身体を隠そうともしない。
唯一、エストだけは恥ずかしそうにして、コソコソ服を脱いで、直ぐに身体を洗う用の布で大事な所を隠す。
「もうエスト、隠し事とか無し!あたし達もう同じパーティだよ!?」
「そ、それとこれとは………」
「ミクの言うとおりよ!いいから布を取りなさい!」
そう言いながら、エストの布をパッと取り上げるサフィー。もう何度も風呂の中で見ているので、別に誰も気にしていないが、当の本人は恥ずかしくて顔を真っ赤に染めながら、急いで手で隠す。それこそ、今までに風呂で何度も見られているのだが。
「ひゃあ!か、返してサフィーちゃん!」
「ダメよ!ほら、そのまま行くわよ!」
エストの手を引いて、浴場へと向かうサフィー。手を引かれながら、耳まで真っ赤にするエスト。そんな二人を見ながら、笑顔を浮かべる未来、愛莉、リーシャの三人。
エストがクローバーに加入し、領主アルディオから受けた依頼に出発する準備も整った。
今日一日、今まで以上にエストと仲良くなった。もう、心配事は何も無い。
「あたし達も行こっ!」
「うん」
「ふふ、明日からしばらく入れないし、今日はゆっくりしましょう」
明日から、クローバーの遠征が始まる。目的地、カルズバール迷宮での過酷な冒険がーーーーー
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