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皇女との邂逅の章
133.カロンの計画
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クローバーの五人がカルズバール迷宮から帰還する二日前。
「そっち行ったぞ!弓で援護!」
「おう!弓術・速鋼射!」
ファルディナの街のCランク冒険者達が、馬車でニ日の所にある狩場で、いつものようにモンスター狩をしていた。
「よし、あとは俺がやる!ここは任せたぞ………っておいカロン!」
そのパーティの中に、まだ加入したばかりの金髪の槍使い、カロンが居た。カロンはリーダーの男の言葉を無視し、自分がトドメを刺すべく手負いのモンスターへと突進する。
「食らえ!秘技十連突!」
鋭い連続の突きでモンスターにダメージを与えるカロン。カロンの槍を受けたモンスターは、血を噴いてそのまま地面に倒れる。倒したと確信したカロンは、槍をクルンと回して脇で挟み、そのまま颯爽と踵を返したが、絶命した筈のモンスターが起き上がり、カロンの背中目掛けて爪を振るった。
「ちっ!速鋼射!」
だが爪が当たる直前で、弓術士の放った矢がモンスターの眉間を穿ち、モンスターはそのまま絶命した。
ーーカロンのレベルが上がりました。
(仕留め損ねていたのか……僕とした事が)
弓術士の一撃がなければ確実に重傷を負っていたであろうカロンだが、弓術士への礼の気持ちなどは一切抱かず、仕留め損ねた事に対する苛立ちを募らせるだけだった。そんなカロンの元にパーティメンバー達が集まる。
「おいカロン、てめぇ何で勝手に突っ走りやがった!?」
鋭い目つきでカロンに迫るリーダーの剣士。命令を無視して勝手な行動を取ったカロンに腹を立てている。
「僕の方が位置的にあのモンスターに近かった。それに剣よりも槍の方がリーチが長い。素早く倒すには僕の方が適任だった」
カロンの答えを聞いて目を細めるリーダーの剣士。他のメンバーもカロンを睨み付けている。
「いいか、この森はCランク冒険者の狩場だ。俺たちベテランのCランクでも油断すれば大怪我じゃ済まねぇような場所だ。昨日今日Cランクに上がったばかりのてめぇが、勝手な判断で行動するんじゃねぇ」
「それは……いちいち貴方の命令を待ってから行動しろという意味なのか?」
「そうだ。少なくともてめぇが俺たちのレベルに追いつくまではそうして貰う。それが嫌なら今すぐパーティを抜けろ」
リーダーの言葉に対して、更に苛立ちを募らせるカロン。
(ふん……大将気取りの三流冒険者風情がよく吠える)
とは言え、ここでパーティを抜けるとまた一から探さなくてはならない。この威圧的なリーダーは気に食わないが、このパーティに加入して数日で20だったレベルが、今のレベルアップで26にまで上がった。今抜けるのは得策ではない。
「………分かった。貴方の指示に従おう」
「分かればいい。それよりもてめぇ、命を助けて貰ったそいつに礼の一つも無えのか?」
それはモンスターにトドメを刺し、事実上カロンの命を救った弓術士。リーダーの剣士以上に鋭い目つきでカロンを睨んでいる。
チッと、カロンは内心で舌打ちをする。何故こんな男に礼など言わなければならないのか。だが言わないとこの場は収まりそうにない。
「貴方に礼を。お陰で助かった」
全く心にも思っていないが、仕方なく礼を述べるカロン。そんなカロンに対して弓術士の男は踵を返しながらポツリと呟いた。
「キザったらしい礼しやがって」
グッと拳を握りしめるカロン。骨がミシミシと音を立てる。
(クソッ!お前達なんか所詮、僕の踏み台のくせに!)
何年経っても万年Cランクの三流冒険者のくせにと、内心で悪態をつくカロン。やはり、こんなパーティは早くレベルを上げて一日でも早く脱退しなくては。
数日このパーティに居て分かったが、この連中は上のランクに上がる気など一切無い。生活費と遊ぶ金を稼ぎ、無くなりそうになると狩場へとやって来て、自分よりもレベルの低いモンスターを狩る。レベルの低いカロンは順調に自身のレベルが上がっているが、この連中はきっともう何ヶ月、もしかしたら一年以上レベルが上がっていないかもしれない。
(ファルディナの街のCランク冒険者の大半がここの連中と同じ思考だ)
生活する為に冒険者をやっている。安定収入の現状に満足し、決して上を目指そうとしない。
だが中には、パーティの方針に従って仕方なく付き合っている者も少なからず居る筈だ。本当は上を目指したいのに、進んでそれが出来ない者。
レベルが30を超えたらこのパーティを脱退し、そういう者たちを見つけて新たなパーティを結成する。そして早々にBランクを目指し、ゆくゆくはAランクを目指す。
(Aランクになった時こそ……リーシャをこの手に)
Aランクの冒険者がパーティへ勧誘するのだ、さすがのリーシャも断る事はしないだろう。サフィーも一緒にと誘えば、まず間違い無く誘いに乗る筈だ。
(確かにクローバーは凄いパーティだが……あんな快進撃がこの先も続く訳がない)
どんなに強くても、所詮は華奢な少女達。男性と女性とでは元々の骨格が違うし、基礎的な筋肉量も差がある。それはレベルが上がれば上がるほど顕著になり、いずれ必ずその成長速度に急ブレーキが掛かる筈なのだ。
(まあ……もしかしたらBランクには上がれるかもしれないが)
Aランクにはなれない。だからこそ自分が早くAランクへとランクアップを果たし、リーシャをパーティに勧誘するのだ。そう、出来るだけ早く。
(せめて遅くとも来年中には)
今の若くて瑞々しい身体を堪能出来るのは、当たり前だがリーシャが若いうちだけだ。まだ十代の若いリーシャを抱きたい。その為には急がなくては。
(君を抱けると思うと、今の屈辱も我慢出来るよリーシャ)
そしてほくそ笑むカロン。その後パーティは再び狩りを開始し、その後は二日掛けてファルディナの街へと戻った。
■■■
冒険者ギルドへ帰ると、何やら買い取りカウンターの前に人だかりが出来ていた。
(何だ?誰か珍しい素材でも持ち込んだのか?)
カロンが訝しげな目で人だかりを見ていると、リーダーの剣士が他の馴染みのある冒険者に話しかける。
「おう兄弟、こりゃあ一体何の騒ぎだ?」
「ああ、クローバーが帰って来たんだ」
「おお!そう言えば迷宮に潜ってたんだっけな!ってか半月以上も良く潜ってられるよな」
「それがよ、聞いて驚け。何でもあの迷宮を踏破して帰って来たらしいぜ」
ドクンッとカロンの胸が大きく鼓動を打つ。確かカルズバール迷宮と言えば、この街で唯一のBランクパーティでも地下八層までしか辿り着けなかったといわれる迷宮。それをたった半月で踏破した?
驚愕の表情を浮かべながら、リーシャの姿を求めて人だかりを避け、壁際に移動するカロン。そしてリーシャの姿が視界に入った瞬間ーーーーー、カロンの頬を冷や汗が伝った。
(あれは……本当にリーシャか……?)
隣のサフィーと楽しそうに談笑する水色のゆるふわな髪の美少女は、紛れも無くカロンの知るリーシャという少女だ。
だが、彼女から自然に発せられている目には見えない威圧感は、カロンの知らないリーシャである。
その威圧感は、事前にレベル32と聞かされた現在自分の所属するパーティメンバー達とは、はっきり言って比較にならない。
(まさかレベル40台……?それとも……)
それ以上かもしれない。それほどの威圧感を放っているのだ。
しばらく呆然とリーシャを見つめていたカロンだが、突然ギルドマスターのオルガノフが話を始めた。その内容はリーシャ達クローバーが迷宮から持ち帰ったモンスターの魔石に関するもので、大量に持ち帰った魔石の中にBランクへのランクアップに必要な魔石が混じっている事、更にはAランクへのランクアップ条件など、話を続ける。
その話を聞くうちに、カロンの中に黒い感情が浮かび上がる。
(ふざけるな………既にBランクの条件を満たしている!?しかも何でAランクへのランクアップの話なんてするんだ……!それではまるで………)
いつの間にかリーシャとオルガノフを交互に睨み付けるカロン。尚もオルガノフは説明を続け、そして遂にその言葉を口にした。
「冒険者ギルド、ファルディナ支部ギルドマスターのオルガノフの名において、クローバーのミク、アイリ、リーシャ、サフィー、エストの五名を、今この時を以ってAランク冒険者と認める!!」
ぎりりと奥歯を噛みしめ、拳を強く握りしめるカロン。ギルドホール内が歓声に包まれる中、カロンは足早にギルドを後にした。
「クソッ………クソッ!」
ふざけるなふざけるなふざけるな。
どんな手品を使えば、たった半月やそこらでCランクからAランクに上がれるというのか。そんな話、古今東西聞いたためしが無い。
もう終わりだ、Aランクに上がってリーシャをパーティに誘う計画も、彼女を抱く機会も永久に失われた。
こんなにも恋い焦がれているのに、こんなにも愛しているのに、いつか彼女が他の男に抱かれるのを指を咥えて見ている事しか出来ない。
頭がおかしくなりそうだった。いや、もうおかしくなっているのかもしれない。
誰でもいいから女を犯してやりたい衝動に駆られる。
リーシャを無理やり犯してやりたい衝動が湧き上がる。
そんなカロンが立ち止まったのは、小さな店の前。半ば無意識に立ち止まったその店は『魔道具』の店。
魔道具とは、魔物の素材や魔石を加工して作る不思議な道具。便利な生活用品もあれば、戦闘で使える物もある。愛莉が錬金術で作った魔法鞄や魔石を発光させるランタンも、魔道具に分類される。
誘われるように店内に入ったカロンは、売り物である商品に目を通す。そしてその中の一つに目を止めると、説明文を読み始めた。
ーーその瞬間、カロンの瞳の奥に仄暗い光が宿ったのだった。
「そっち行ったぞ!弓で援護!」
「おう!弓術・速鋼射!」
ファルディナの街のCランク冒険者達が、馬車でニ日の所にある狩場で、いつものようにモンスター狩をしていた。
「よし、あとは俺がやる!ここは任せたぞ………っておいカロン!」
そのパーティの中に、まだ加入したばかりの金髪の槍使い、カロンが居た。カロンはリーダーの男の言葉を無視し、自分がトドメを刺すべく手負いのモンスターへと突進する。
「食らえ!秘技十連突!」
鋭い連続の突きでモンスターにダメージを与えるカロン。カロンの槍を受けたモンスターは、血を噴いてそのまま地面に倒れる。倒したと確信したカロンは、槍をクルンと回して脇で挟み、そのまま颯爽と踵を返したが、絶命した筈のモンスターが起き上がり、カロンの背中目掛けて爪を振るった。
「ちっ!速鋼射!」
だが爪が当たる直前で、弓術士の放った矢がモンスターの眉間を穿ち、モンスターはそのまま絶命した。
ーーカロンのレベルが上がりました。
(仕留め損ねていたのか……僕とした事が)
弓術士の一撃がなければ確実に重傷を負っていたであろうカロンだが、弓術士への礼の気持ちなどは一切抱かず、仕留め損ねた事に対する苛立ちを募らせるだけだった。そんなカロンの元にパーティメンバー達が集まる。
「おいカロン、てめぇ何で勝手に突っ走りやがった!?」
鋭い目つきでカロンに迫るリーダーの剣士。命令を無視して勝手な行動を取ったカロンに腹を立てている。
「僕の方が位置的にあのモンスターに近かった。それに剣よりも槍の方がリーチが長い。素早く倒すには僕の方が適任だった」
カロンの答えを聞いて目を細めるリーダーの剣士。他のメンバーもカロンを睨み付けている。
「いいか、この森はCランク冒険者の狩場だ。俺たちベテランのCランクでも油断すれば大怪我じゃ済まねぇような場所だ。昨日今日Cランクに上がったばかりのてめぇが、勝手な判断で行動するんじゃねぇ」
「それは……いちいち貴方の命令を待ってから行動しろという意味なのか?」
「そうだ。少なくともてめぇが俺たちのレベルに追いつくまではそうして貰う。それが嫌なら今すぐパーティを抜けろ」
リーダーの言葉に対して、更に苛立ちを募らせるカロン。
(ふん……大将気取りの三流冒険者風情がよく吠える)
とは言え、ここでパーティを抜けるとまた一から探さなくてはならない。この威圧的なリーダーは気に食わないが、このパーティに加入して数日で20だったレベルが、今のレベルアップで26にまで上がった。今抜けるのは得策ではない。
「………分かった。貴方の指示に従おう」
「分かればいい。それよりもてめぇ、命を助けて貰ったそいつに礼の一つも無えのか?」
それはモンスターにトドメを刺し、事実上カロンの命を救った弓術士。リーダーの剣士以上に鋭い目つきでカロンを睨んでいる。
チッと、カロンは内心で舌打ちをする。何故こんな男に礼など言わなければならないのか。だが言わないとこの場は収まりそうにない。
「貴方に礼を。お陰で助かった」
全く心にも思っていないが、仕方なく礼を述べるカロン。そんなカロンに対して弓術士の男は踵を返しながらポツリと呟いた。
「キザったらしい礼しやがって」
グッと拳を握りしめるカロン。骨がミシミシと音を立てる。
(クソッ!お前達なんか所詮、僕の踏み台のくせに!)
何年経っても万年Cランクの三流冒険者のくせにと、内心で悪態をつくカロン。やはり、こんなパーティは早くレベルを上げて一日でも早く脱退しなくては。
数日このパーティに居て分かったが、この連中は上のランクに上がる気など一切無い。生活費と遊ぶ金を稼ぎ、無くなりそうになると狩場へとやって来て、自分よりもレベルの低いモンスターを狩る。レベルの低いカロンは順調に自身のレベルが上がっているが、この連中はきっともう何ヶ月、もしかしたら一年以上レベルが上がっていないかもしれない。
(ファルディナの街のCランク冒険者の大半がここの連中と同じ思考だ)
生活する為に冒険者をやっている。安定収入の現状に満足し、決して上を目指そうとしない。
だが中には、パーティの方針に従って仕方なく付き合っている者も少なからず居る筈だ。本当は上を目指したいのに、進んでそれが出来ない者。
レベルが30を超えたらこのパーティを脱退し、そういう者たちを見つけて新たなパーティを結成する。そして早々にBランクを目指し、ゆくゆくはAランクを目指す。
(Aランクになった時こそ……リーシャをこの手に)
Aランクの冒険者がパーティへ勧誘するのだ、さすがのリーシャも断る事はしないだろう。サフィーも一緒にと誘えば、まず間違い無く誘いに乗る筈だ。
(確かにクローバーは凄いパーティだが……あんな快進撃がこの先も続く訳がない)
どんなに強くても、所詮は華奢な少女達。男性と女性とでは元々の骨格が違うし、基礎的な筋肉量も差がある。それはレベルが上がれば上がるほど顕著になり、いずれ必ずその成長速度に急ブレーキが掛かる筈なのだ。
(まあ……もしかしたらBランクには上がれるかもしれないが)
Aランクにはなれない。だからこそ自分が早くAランクへとランクアップを果たし、リーシャをパーティに勧誘するのだ。そう、出来るだけ早く。
(せめて遅くとも来年中には)
今の若くて瑞々しい身体を堪能出来るのは、当たり前だがリーシャが若いうちだけだ。まだ十代の若いリーシャを抱きたい。その為には急がなくては。
(君を抱けると思うと、今の屈辱も我慢出来るよリーシャ)
そしてほくそ笑むカロン。その後パーティは再び狩りを開始し、その後は二日掛けてファルディナの街へと戻った。
■■■
冒険者ギルドへ帰ると、何やら買い取りカウンターの前に人だかりが出来ていた。
(何だ?誰か珍しい素材でも持ち込んだのか?)
カロンが訝しげな目で人だかりを見ていると、リーダーの剣士が他の馴染みのある冒険者に話しかける。
「おう兄弟、こりゃあ一体何の騒ぎだ?」
「ああ、クローバーが帰って来たんだ」
「おお!そう言えば迷宮に潜ってたんだっけな!ってか半月以上も良く潜ってられるよな」
「それがよ、聞いて驚け。何でもあの迷宮を踏破して帰って来たらしいぜ」
ドクンッとカロンの胸が大きく鼓動を打つ。確かカルズバール迷宮と言えば、この街で唯一のBランクパーティでも地下八層までしか辿り着けなかったといわれる迷宮。それをたった半月で踏破した?
驚愕の表情を浮かべながら、リーシャの姿を求めて人だかりを避け、壁際に移動するカロン。そしてリーシャの姿が視界に入った瞬間ーーーーー、カロンの頬を冷や汗が伝った。
(あれは……本当にリーシャか……?)
隣のサフィーと楽しそうに談笑する水色のゆるふわな髪の美少女は、紛れも無くカロンの知るリーシャという少女だ。
だが、彼女から自然に発せられている目には見えない威圧感は、カロンの知らないリーシャである。
その威圧感は、事前にレベル32と聞かされた現在自分の所属するパーティメンバー達とは、はっきり言って比較にならない。
(まさかレベル40台……?それとも……)
それ以上かもしれない。それほどの威圧感を放っているのだ。
しばらく呆然とリーシャを見つめていたカロンだが、突然ギルドマスターのオルガノフが話を始めた。その内容はリーシャ達クローバーが迷宮から持ち帰ったモンスターの魔石に関するもので、大量に持ち帰った魔石の中にBランクへのランクアップに必要な魔石が混じっている事、更にはAランクへのランクアップ条件など、話を続ける。
その話を聞くうちに、カロンの中に黒い感情が浮かび上がる。
(ふざけるな………既にBランクの条件を満たしている!?しかも何でAランクへのランクアップの話なんてするんだ……!それではまるで………)
いつの間にかリーシャとオルガノフを交互に睨み付けるカロン。尚もオルガノフは説明を続け、そして遂にその言葉を口にした。
「冒険者ギルド、ファルディナ支部ギルドマスターのオルガノフの名において、クローバーのミク、アイリ、リーシャ、サフィー、エストの五名を、今この時を以ってAランク冒険者と認める!!」
ぎりりと奥歯を噛みしめ、拳を強く握りしめるカロン。ギルドホール内が歓声に包まれる中、カロンは足早にギルドを後にした。
「クソッ………クソッ!」
ふざけるなふざけるなふざけるな。
どんな手品を使えば、たった半月やそこらでCランクからAランクに上がれるというのか。そんな話、古今東西聞いたためしが無い。
もう終わりだ、Aランクに上がってリーシャをパーティに誘う計画も、彼女を抱く機会も永久に失われた。
こんなにも恋い焦がれているのに、こんなにも愛しているのに、いつか彼女が他の男に抱かれるのを指を咥えて見ている事しか出来ない。
頭がおかしくなりそうだった。いや、もうおかしくなっているのかもしれない。
誰でもいいから女を犯してやりたい衝動に駆られる。
リーシャを無理やり犯してやりたい衝動が湧き上がる。
そんなカロンが立ち止まったのは、小さな店の前。半ば無意識に立ち止まったその店は『魔道具』の店。
魔道具とは、魔物の素材や魔石を加工して作る不思議な道具。便利な生活用品もあれば、戦闘で使える物もある。愛莉が錬金術で作った魔法鞄や魔石を発光させるランタンも、魔道具に分類される。
誘われるように店内に入ったカロンは、売り物である商品に目を通す。そしてその中の一つに目を止めると、説明文を読み始めた。
ーーその瞬間、カロンの瞳の奥に仄暗い光が宿ったのだった。
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