百合JKの異世界転移〜女の子だけのパーティで最強目指します!〜

綾瀬 猫

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帝国激震の章

195.思春期リズ

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 誰かの裸を見るのこれが初めてだった。だが所詮は同じ女性、特に違いがあるとも思えずに、軽く考えていた。


「あ……う………」


 思わず目が泳ぐ。目のやり場に困る。今や、どちらを向いても少女達の柔肌が視界に映り込む。


「あれれー?やっぱりリズっち、他人の裸を見るのはハズい感じー?」


 ズイッと、未来が目の前に現れる。すでに衣服を全て脱ぎ去り、その引き締まった身体には布一枚纏ってはいない。

 小さいが張りがあって形の良い胸。腕も足も細いのに引き締まっているのが分かる。腰は折れそうなほどに細いのに、腹部には薄っすらと腹筋が浮かび上がっている。


「そ、そそそんな事は………!」


 腹部から下に視線を下ろすと、女性の一番大事な場所。そこには黒々とした陰毛が、筋に沿って一直線に生えている。そのあまりにも卑猥な光景に、顔が沸騰するほどの熱を帯び、頭はクラクラとして来る。

 何が同じだ、何が平気だ、全然同じではないし、平気でも無い。
 途轍もない羞恥心が全身を駆け回り、意識した事の無い興奮が脳内をビリビリと痺れさせる。
 誰かの裸を見るのがこんなにも恥ずかしいなんて、こんなにも興奮するなんて知らなかった。自分とは違う大きさの胸、乳輪の形、肉の付き方、肌の質感、陰毛の生え方や色。

 すでに全て服を脱いでいるのは未来と愛莉。リーシャとサフィーは、リズをチラチラと気にしながら、最後に残ったショーツに手を掛ける。
 

(あ……見ちゃ駄目………)


 もう未来と愛莉の全裸は見てしまったが、これでリーシャとサフィーの裸まで凝視したら、変な女だと思われてしまう。それは良くないと、反射的に顔を逸らした。だが、その逸らした先には、エストがモジモジと身体を揺らしながら、ブラジャーを外している所だった。


「ーーーッ!!?」


 ちょうど自分の見ている目の前で、エストの胸が露わになる。その瞬間、今まで感じた事の無い興奮と幸福感が、リズの全身を激しく駆け巡った。


(お姉様……ううん……エストの胸………)


 それはこの中では一番小ぶりだったが、リズの目には一番綺麗に映った。見た瞬間に興奮が増大し、視線を逸らす事も忘れて見入った。そんなリズの視線に気付いたのか、エストは「ひうっ!」と小さな悲鳴を上げて胸を手で隠す。


「そ……そんなに見られたら……は、恥ずかしいです………」
「あ……う……ご、ごめん……なさい……」


 見られたらエストは顔から火が出そうなほど恥ずかしい。一方のリズは、自分が自分では無くなって行くようで、この初めての感情に戸惑ってしまう。


(わたし……何で……)


 何故か身体が熱くなり、腹の奥の方が切なくなる感覚に襲われる。身体はソワソワとして落ち着きを失い、相変わらず胸の鼓動は激しいのに、その激しさが妙に心地よく感じる。

 リズの中に生まれて初めて芽ばえた『性欲』という名の欲求。或いは好奇心。
 他人の、しかも同性である女性の身体が気になる。目を背ける事が出来ずに、見ているだけで緊張と興奮に包まれる。
 手で隠す前に見えた、愛しいエストの双丘。大きさはおそらく自分と同じくらい。だがとても張りがあり、それでいて柔らかそうな白い膨らみ。
 頂点の蕾は綺麗な紅色で、それはリズの目にはまるで宝石のように映った。どんな宝石よりも輝いて見えた。


「リズっちも早く脱ぎなよー」


 不意に聞こえた未来の声で我にかえる。どうやら、皆の裸に目が釘付けになっていて、自分の服を脱ぐ事を失念していたらしい。
 

「あ……ご、ごめんなさい……」


 慌てて服を脱ぎ始めるリズ。だがここで、思いもよらぬ考えがリズの脳裏を掠める。


(え……?もしかして……わたしの裸も……お姉様に見られてしまう……?)


 そう思い至るや否や、手が震えてしまった。誰かに裸を見られるなど慣れている筈なのに、あのエストに見られてしまうと思うと、これ以上無い緊張と羞恥心に駆られてしまったのだ。


(ど……どうしよう……何故こんなに恥ずかしいの……?)


 それはエストの事が好きだから。愛しているから。常に意識しているから。だからこそ、最愛の人に自分の裸を見られて、どう思われるのだろうと気が気でなくなる。それが緊張と羞恥心となって初心なリズに押し寄せる。


「あの……や、やっぱり少し恥ずかしいから……さ、先に行ってて貰える………?」


 エスト以外の皆はもう全て服を脱ぎ去り、エストもモジモジしながらも最後のショーツに手を掛けている。
 リズに見られるのがよほど恥ずかしいのか、後ろを向いて脱いでいるので、リズの視界にはエストの綺麗な背中と、ショーツを脱いで露わになった小さな尻が瞳に映った。それだけで、緊張と興奮が更に高まる。


「あっははは!やっぱり恥ずかしいんだね!」
「まぁ……気持ちは分かるわ。あたしもリーシャも最初は恥ずかしくて死にそうだったし」
「そうよね~、それなのにミクとアイリったら、わたし達の胸を無理やり見て来たのよねぇ………」
「はは……その節は大変失礼しました」


 言葉ではそう謝罪するが、あまり悪かったとは思っていない愛莉。結果的に、あれで二人は全裸をさらけ出す覚悟を決めて、すぐに見られる事に慣れたのだから、手っ取り早くて良かったと思っている。だからと言って、リズに同じ事が出来るかと言えば、それも微妙だ。

 そもそも育ちが違うし、今のリズの恥ずかしがり方は、あの時のリーシャとサフィー以上だ。無理強いして心に傷を負わせてしまっては元も子もない。


「んじゃ先に行ってるね!ゆっくり覚悟決めて来てねー!」


 未来もそれが分かっているらしく、珍しく無理強いせずにリズのペースに任せる。そしてリズを残した五人は足早に浴場へ。一番後ろを歩くエストは、相変わらず顔が耳まで真っ赤に染まっていた。

 そんな皆の後ろ姿を見つめながら、リズもまた羞恥に顔を染める。何度か深呼吸を繰り返し、気持ちを落ち着かせようとするのだが、先ほど見たエストの胸が頭から離れてはくれない。
 

(みんな……胸の大きさとか違うんだ……)


 一番大きかったのは愛莉だ。身体は驚くほど細いのに、胸の大きさは皆の中では一回りほど大きく、それでいて張りがあって形も良く、何より柔らかそうだった。
 次はリーシャ、そして未来とサフィー、エストの三人はほとんど同じくらいの大きさだったが、乳首の色や乳輪の大きさは皆違った。


(身体付きも……全然違った……女性の身体ってあんなに綺麗だったんだ………)


 自分以外の裸など見た事が無かったので気付かなかったが、皆の身体はとても綺麗で、それでいて扇情的だった。
 

(わたしの身体も……あんなに綺麗なのかな……)


 突然自信が無くなる。この身体を皆の前で晒して、どんな感想を持たれるのだろうか。いつも皇宮で見せていた侍女達は、この身体を見てどう思っていたのだろうか。
 今の自分のように興奮していたのだろうか?それとも、取るに足らない身体だと内心で思われていたのだろうか?

 一度気になると、もうどうする事も出来なかった。こんな気持ちになるなんて初めてで、どうしていいのかが分からない。


(うう……恥ずかしい……でも……みんな待ってるし……)


 震える手で、脱ぐのを再開するリズ。ワイシャツのような形の服を脱ぎ、肌着を脱ぐ。純白のブラジャーのホックに手を掛けて、パチンッという小さな音の後は、胸を押さえつけていた感覚が無くなり楽になる。
 そして現れた世界一の美少女の双丘は、大きさ的にはエストやサフィー、未来と大差は無い。年齢的にもまだまだ発展途上なので、この先もっと大きくなる可能性を秘めているが、リズ本人はあまり大きくなりたいという欲求は無い。

 上半身の後は白いショートパンツを脱ぐ。そしてブラジャーとセットの純白のショーツに手を掛けた所で、再び緊張が高まる。
 これを脱いでしまったら、もう自分の身体を隠す物は何も無い。そのまま浴場へと一歩を踏み出せば、否応無く皆に裸を見られてしまう。
 そして、皆の裸をーーーーーエストの裸を見る事になる。

 
「………ごくっ」


 緊張のせいか喉がカラカラだった。エストに全てを見られてしまう。エストの全てを見る事になる。その時、自分は自分で居られるだろうか?今でも頭がクラクラとしているのに、突然倒れてしまったりしないだろうか?


「ふぅ……はぁ………」


 何度も息を整えるリズ。そしてようやく意を決し、ファナから受け取ったお風呂セットを持ってーーーーー






 ーー浴場に足を踏み入れた。




※皆様、GWは楽しめたでしょうか?今日から心機一転、夏休みに向けて頑張りましょう(笑)
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