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第1章 女騎士のおつかい
1-1 新宿の下着屋
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新宿が世界有数の繁華街として栄えた歴史は、大正12年の関東大震災が契機だというので、思うほどには昔のことではない。しかし、それから100年以上の間、この町には昼も夜もなく、人種も性別も年齢も雑多な人々が、ひっきりなしに行き交ってきた。その数は何億、いや何十億にものぼるだろう。これだけ沢山の人がいると、元来が怠け者の人の脳はいちいち一人ひとりを認識しなくなるものだが、その女に限っては、視界に入った瞬間に意識の全てを持っていかれ、二度見三度見した上に振り向いてその後ろ姿を見送らずにはいられない。そんな女が新宿を歩いていた。
騎士の世界にオフはない。王国を24時間365日に守るのが騎士の使命であり宿命だ。騎士の中でもNo.1の称号ナイトオブナイツを女の身でありながら拝命するゆきが、今、新宿・歌舞伎町の雑踏を歩いているのも、決してお休みをもらってショッピングに来たわけではない。つまり任務。王女からの直々の依頼を受けたお忍びの買い物であった。
武蔵野丘陵にはいまだに人が足を踏み入れていない森林が多く残っている。最近ではアニメーション映画製作会社がその伝承の一部を映画化したりしているので、不可思議な世界がその辺りにあるらしいことについては、比較的周知の事実になってはいるものの、そこに1000年続く王国が存在することまではあまり知られていない。王国は隣国である日本とは不可侵の条約を締結しているものの、国境の境目も明確でないが故に、小競り合いのようなことは時々起る。それが日本においては神隠しとか鎌鼬とか都市伝説などと言われたりするのだが、その辺の話はまた今度にしよう。
さて、ゆきがこの任務に指名されたのは、買い物の品物が男には買いづらいものだからという理由の他にもうひとつ、新宿・歌舞伎町に最近はびこっている半ぐれ集団『ブラックビースト』の存在があった。かなり攻撃的な集団で地元のやくざも中国系マフィアも手を焼いているらしい。しかもこれが、女子供でさえも容赦なく手を挙げるろくでなし共だというのだから、まったくもって始末に負えない。故に、隠里だからこそ高度な情報収集力を持つ城の女たちは、誰も歌舞伎町には行きたくない、と言うのだった。王女としてもナイトオブナイツに買い物を頼むのはどうかとは思ったが、ゆき以外に安心して任せられる者はいなかった為、任務として命令することにしたのだった。
目的の店は歌舞伎町のホテル街に程近い女性用の下着ショップだった。この店には純日本風のオリジナル下着が多数在庫されており、最近KIMONOに凝っている王女にとっては魅力的な商品が盛り沢山だったらしい。王女が欲しているのは、カラフルな色とりどりのデザインではあるが、いわゆる『さらし』と『ふんどし』である。
普段は下着になど頓着のないゆきだったが、今日はいつもの騎士の装いではなく、薄い空色のノースリーブに白のタイトなミニスカートという軽装で、下着も王女の言いつけで水色のTバックを付けていた。そんな普段とは違う身体の感覚のせいかも知れない。人のよさそうな店長に熱心に薦められたことから芽生えた好奇心もあっただろう。そして、ここに来るまでの道すがら、無数の無遠慮な視線に舐められたことで、知らないうちに気持ちがハイになっていたのかも知れない。いずれにしてもゆきは、「これのどこがいいのだろう」と思っていて、それを身に付けることなど露ほども想像もしていなかった『さらし』と『ふんどし』を、自らの意思で試着することにしたのだった。
『さらし』も『ふんどし』も、多少の幅の違いはあるものの、どちらも要は長い布である。店長の指導で付け方を習ってから、試着室に入ったものの、まずは『さらし』を巻くところからどうにもこうにもうまくいかない。単に巻きつけるだけなのだが、ゆきの大きく突き出した胸が容易に巻くことを許さなかった。困っているのを察した店長が、
「大丈夫ですか」
と声を掛けてきた。その声の嬉しそうな響きに
「大丈夫です」
そう答えたものの、これはどうにも大丈夫そうではないなと思う。そこに女の声がした。
「お姉さん、お手伝いしましょうか」
さっき店内にいたもう一人の客だろうか。一見して学生風の小柄な美少女で、いかにもこの場にそぐわない印象だったので気になっていた。まあこの状態ではお願いするしかなさそうだ。
「お願いできる」
ゆきが試着室のカーテンから顔をのぞかせると、やはりその娘がニコニコした顔で立っていた。ピンクの花柄のワンピース。高校生くらいだろうか。見れば見るほど、かなり上級のアイドルと言っても過言ではないレベルの美少女だ。ゆきは少女を試着室に招き入れた。
「あ、最初は腰からですよ」
するといきなりだった。少女はゆきの胸に巻きかけの『さらし』に手を掛けたと思うと、それを剥ぎ取ってしまった。ゆきの豊満な胸が露わになった。少女は「わ、すごい」と目を丸くしながらも、手際良く『さらし』の形を整えると、ゆきの後ろに回り、言った通りに腰から巻き始めた。
明らかに手慣れた手つきで『さらし』がゆきの身体に巻かれていく。しっかり巻かれているにも関わらず、少しも痛くも苦しくもない。むしろ、布が乳首に触れた瞬間には快感に近い気持ち良さを覚えた。言い表すならば、後ろから抱きしめられておっぱいを揉まれている状態に近い。しかも相当なテクニシャンのツボ得た優しい愛撫だ。
「はい、終わりましたよ」
と少女が言った。ゆきの胸は通常時の半分以下に潰されていたが、やはり少しも苦しさはなかった。さっき感じた愛撫は、まだ緩やかに続いている。「あ、ありがとう」という声が少し上ずった。多分、顔も上気しているだろう。
「はい、じゃあ下もいいですか」
屈託のない声で少女が言う。
「い、いや、下は自分でやってみるわ」
言ってはみたものの到底自信もなく、いや、本当は少女につけてもらいたいと思っている自分にゆきは気づいていた。少女の
「そんなこと言わないで。ね」
という一押しで、あっさり陥落したゆきは、自ら身に着けていたスカートとTバックを脱いだ。自分で脱いでいるというのに、何故かまるで男の手で脱がされているような淫靡な気持ちになっていた。
ゆきの裸の下半身の後ろに立った少女は、器用に布を絞って『ふんどし』を作ると、すっとゆきの股間にあてがった。瞬間、漏れそうになる声を、辛うじて唾と一緒に飲み込んだゆきだったが、ビクンという反応は止めようがなかった。
「動かないでね」
少女の声色にサディスティックな響きが混じっていることに、ゆきはまだ気づいていない。
少女の手によって絞められた『ふんどし』が、じわじわと確実にゆきの股間に食い込んでいく。その絞られた布の下にあるゆきの最も敏感な部分は、『さらし』で胸を愛撫された時に感じた何倍もの快感に襲われていた。
「どう?お姉さん」
耳元で少女に尋ねられても、ゆきは返事をすることも出来ずに、その場にひざまずき、口端から吐息を漏らす。
「あら、『ふんどし』って、そんなに気持ちいい?」
明らかにSの声色になった少女は、ひざまずいたゆきの髪の毛を撫でながら、
「ねえ、お姉さん。もっと気持ちいいことしてあげようか」
そう言って少女は、荒い息を漏らすゆきの頬を、長い舌を出して舐めた。
(続く)
騎士の世界にオフはない。王国を24時間365日に守るのが騎士の使命であり宿命だ。騎士の中でもNo.1の称号ナイトオブナイツを女の身でありながら拝命するゆきが、今、新宿・歌舞伎町の雑踏を歩いているのも、決してお休みをもらってショッピングに来たわけではない。つまり任務。王女からの直々の依頼を受けたお忍びの買い物であった。
武蔵野丘陵にはいまだに人が足を踏み入れていない森林が多く残っている。最近ではアニメーション映画製作会社がその伝承の一部を映画化したりしているので、不可思議な世界がその辺りにあるらしいことについては、比較的周知の事実になってはいるものの、そこに1000年続く王国が存在することまではあまり知られていない。王国は隣国である日本とは不可侵の条約を締結しているものの、国境の境目も明確でないが故に、小競り合いのようなことは時々起る。それが日本においては神隠しとか鎌鼬とか都市伝説などと言われたりするのだが、その辺の話はまた今度にしよう。
さて、ゆきがこの任務に指名されたのは、買い物の品物が男には買いづらいものだからという理由の他にもうひとつ、新宿・歌舞伎町に最近はびこっている半ぐれ集団『ブラックビースト』の存在があった。かなり攻撃的な集団で地元のやくざも中国系マフィアも手を焼いているらしい。しかもこれが、女子供でさえも容赦なく手を挙げるろくでなし共だというのだから、まったくもって始末に負えない。故に、隠里だからこそ高度な情報収集力を持つ城の女たちは、誰も歌舞伎町には行きたくない、と言うのだった。王女としてもナイトオブナイツに買い物を頼むのはどうかとは思ったが、ゆき以外に安心して任せられる者はいなかった為、任務として命令することにしたのだった。
目的の店は歌舞伎町のホテル街に程近い女性用の下着ショップだった。この店には純日本風のオリジナル下着が多数在庫されており、最近KIMONOに凝っている王女にとっては魅力的な商品が盛り沢山だったらしい。王女が欲しているのは、カラフルな色とりどりのデザインではあるが、いわゆる『さらし』と『ふんどし』である。
普段は下着になど頓着のないゆきだったが、今日はいつもの騎士の装いではなく、薄い空色のノースリーブに白のタイトなミニスカートという軽装で、下着も王女の言いつけで水色のTバックを付けていた。そんな普段とは違う身体の感覚のせいかも知れない。人のよさそうな店長に熱心に薦められたことから芽生えた好奇心もあっただろう。そして、ここに来るまでの道すがら、無数の無遠慮な視線に舐められたことで、知らないうちに気持ちがハイになっていたのかも知れない。いずれにしてもゆきは、「これのどこがいいのだろう」と思っていて、それを身に付けることなど露ほども想像もしていなかった『さらし』と『ふんどし』を、自らの意思で試着することにしたのだった。
『さらし』も『ふんどし』も、多少の幅の違いはあるものの、どちらも要は長い布である。店長の指導で付け方を習ってから、試着室に入ったものの、まずは『さらし』を巻くところからどうにもこうにもうまくいかない。単に巻きつけるだけなのだが、ゆきの大きく突き出した胸が容易に巻くことを許さなかった。困っているのを察した店長が、
「大丈夫ですか」
と声を掛けてきた。その声の嬉しそうな響きに
「大丈夫です」
そう答えたものの、これはどうにも大丈夫そうではないなと思う。そこに女の声がした。
「お姉さん、お手伝いしましょうか」
さっき店内にいたもう一人の客だろうか。一見して学生風の小柄な美少女で、いかにもこの場にそぐわない印象だったので気になっていた。まあこの状態ではお願いするしかなさそうだ。
「お願いできる」
ゆきが試着室のカーテンから顔をのぞかせると、やはりその娘がニコニコした顔で立っていた。ピンクの花柄のワンピース。高校生くらいだろうか。見れば見るほど、かなり上級のアイドルと言っても過言ではないレベルの美少女だ。ゆきは少女を試着室に招き入れた。
「あ、最初は腰からですよ」
するといきなりだった。少女はゆきの胸に巻きかけの『さらし』に手を掛けたと思うと、それを剥ぎ取ってしまった。ゆきの豊満な胸が露わになった。少女は「わ、すごい」と目を丸くしながらも、手際良く『さらし』の形を整えると、ゆきの後ろに回り、言った通りに腰から巻き始めた。
明らかに手慣れた手つきで『さらし』がゆきの身体に巻かれていく。しっかり巻かれているにも関わらず、少しも痛くも苦しくもない。むしろ、布が乳首に触れた瞬間には快感に近い気持ち良さを覚えた。言い表すならば、後ろから抱きしめられておっぱいを揉まれている状態に近い。しかも相当なテクニシャンのツボ得た優しい愛撫だ。
「はい、終わりましたよ」
と少女が言った。ゆきの胸は通常時の半分以下に潰されていたが、やはり少しも苦しさはなかった。さっき感じた愛撫は、まだ緩やかに続いている。「あ、ありがとう」という声が少し上ずった。多分、顔も上気しているだろう。
「はい、じゃあ下もいいですか」
屈託のない声で少女が言う。
「い、いや、下は自分でやってみるわ」
言ってはみたものの到底自信もなく、いや、本当は少女につけてもらいたいと思っている自分にゆきは気づいていた。少女の
「そんなこと言わないで。ね」
という一押しで、あっさり陥落したゆきは、自ら身に着けていたスカートとTバックを脱いだ。自分で脱いでいるというのに、何故かまるで男の手で脱がされているような淫靡な気持ちになっていた。
ゆきの裸の下半身の後ろに立った少女は、器用に布を絞って『ふんどし』を作ると、すっとゆきの股間にあてがった。瞬間、漏れそうになる声を、辛うじて唾と一緒に飲み込んだゆきだったが、ビクンという反応は止めようがなかった。
「動かないでね」
少女の声色にサディスティックな響きが混じっていることに、ゆきはまだ気づいていない。
少女の手によって絞められた『ふんどし』が、じわじわと確実にゆきの股間に食い込んでいく。その絞られた布の下にあるゆきの最も敏感な部分は、『さらし』で胸を愛撫された時に感じた何倍もの快感に襲われていた。
「どう?お姉さん」
耳元で少女に尋ねられても、ゆきは返事をすることも出来ずに、その場にひざまずき、口端から吐息を漏らす。
「あら、『ふんどし』って、そんなに気持ちいい?」
明らかにSの声色になった少女は、ひざまずいたゆきの髪の毛を撫でながら、
「ねえ、お姉さん。もっと気持ちいいことしてあげようか」
そう言って少女は、荒い息を漏らすゆきの頬を、長い舌を出して舐めた。
(続く)
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