【R18】女騎士ゆきの憂鬱

牧村燈

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第5章 女騎士とクーデター

5-3 ナマ放送

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 拷問部屋の異様な状況にマラダイは目を覆った。ルール無用とは言ったが、これではあまりにも品がない。元々ナマの凌辱シーンを、餌として現世に流す予定で考えていたが、こんなものを流そうものならマラダイ自身の品格に影響しかない。大体ここまであの美少女を前にして誰一人としてSEXをしようとしないのは、一体どういう了見なのか?第1クールの生き残りメンバーの性癖の異常さはもはや形容のしようもない。

「いますぐ、第2クールと入れ替えろ」

 マラダイの指示で、拷問部屋のメンバーが入れ替えられた。マラダイの兵士によって部屋の洗浄が行われ、ナマの身体もキレイに洗い流された。身体は洗い流されても、ナマの身体に植え付けられた死への恐怖と、アナルを広げられて排泄シーンまで見られてしまった屈辱の記憶は簡単に癒されるものではない。

 第2クールメンバーからの希望もあり、ベッドの上に寝かされたナマは全裸ではなく、淡い水色の下着がを身に着けていた。しかし、手足は大の字に拘束されている。既に抵抗する様子は全くなかったが、ナマも王国の戦士である。いつ何時牙を向くとも限らない。念には念というのが、マラダイの流儀だ。

 ベッドの周りを囲んだ第2クールの10人の男の20本の手が、ナマの身体を覆い尽くし、四方八方から蹂躙していく。ほんの1分も経たないうちに折角身に着けたブラジャーは剥ぎ取られ、幾つもの手が密集していたナマの秘所を隠す小さな布切れも、間もなく引っ剥がされた。

 再び全裸にされるまで、ほんの2分。何の為にわざわざ下着を着せたのか分からないが、下着は男の興奮を盛り上げる重要なアイテムであり、またそれを脱がせるシーンは、アダルトビデオにおける見せ場のひとつである。マラダイも、ようやくこれで現世で放送可能な映像が出来そうだと安堵した。

 第1クールの生き残りに味合わされた未体験の強烈な刺激がナマの身体の各所に残っていた。そこから解放されたばかりで、今、また裸を晒して10人の男に100本の指で弄ばれている。

 脳がまったく働かないナマは、今、全てを女の本能で反応していた。男の指先に乳首を摘まれれば、ビクンと反応し、脇の下を撫ぜられれば「あん」と声を漏らす。クリトリスを擦られ、また別の男が陰唇をこじ開けて中指を突っ込めば、腰を上下させてこの刺激に応えた。もっともっと。ナマの本能は男たちの愛撫を貪欲に求め始めていた。止まらない性の饗宴は、まだ始まったばかりだ。

「よし、いいだろう。この映像を放送用に加工しろ」

 マラダイは部下に指示を出した。早速ナマの凌辱VTRが編集され手配してあった現世の放送局に送られた。

「前国王、そしてアン王女よ。貴殿たちの処刑の場からの逃亡は断じて許されるものではない。直ちにお戻りいただき前国王、王女として名誉ある死を受け入れてたまえ」

 マラダイは、冒頭のメッセージで前国王に呼びかけた。

「さもなくば、既に貴殿たちの間近に配置している討伐隊により、王国への反逆者として全員抹殺されることになるだろう。名君主と謳われた貴殿の最期を、そのように不名誉な形で終わらせるのは実に忍びない」

 マラダイのメッセージは続く。

「そこでひとつ貴殿たちにチャンスを差し上げよう。条件を飲めば貴殿たちの処分を王国の永久追放のみとして、討伐隊を引き揚げる。王国以外ならばお好きなところでお好きなように余生をお過ごしになれば良い」

「条件はひとつだ。貴殿たちの配下である女騎士、ゆきを我々に引き渡すこと。ただそれだけで、貴殿たちの命は保証される。どうだ悪い話ではあるまい」

 ゆきたちは、現世新宿のアジトでこの放送を見ていた。確かにこのクーデターの目的のひとつがゆきであることは分かっている。それだけのことであるならば駆け引き無しの条件提示なのだろう。しかし......、何だこの違和感は。前国王は、ゆきに向かって優しく語りかけた。

「マラダイ王子が、馬鹿なことを申しておるが、我々は既に国を出ている身、今更名誉も不名誉もない。何故ゆきを引き渡す必要があろうか。ゆき、何も気に病むことではない。お前は我々と共にずっと一緒にいておくれ」

 放送が続く。

「まあ、こんなことを言っても、前国王殿がゆきを差し出すようなことはしないであろう。しかし、この映像を見てゆき自身がどう思うかだ」

 マラダイはそう言うと、ナマのVTRを流させた。

「ナマ!」

「お姉ちゃん!」

 下着姿でベッドに大の字に拘束されたナマの周りに、何人もの男たちが集まっている。男たちの手がナマの身体に伸び、全身を覆い尽くした。愛撫に敏感に反応するナマは、いつものクールなナマとはまるで別人だった。ブラジャーを剥ぎ取られ、美しい双丘とその頂の可憐な蕾が画面に映し出された。男の指がその蕾を摘む。一段と大きな喘ぎ声でその刺激に応えるナマの痴態が、現世のテレビ放送に晒された。カメラがパンツに寄る。その小さな布にはいくつもの手が集り、今にもその儚い最後の砦を突き崩そうとしていた。

 VTRはそこで停止した。

「この先はゆき、お前の出方次第だ。我らの元に投降するならば、この女の命は保証しよう。お前と引き換えに解放することも約束する。だが、お前が投降を拒否するならば、この女の命の保証はしない。そして、このVTRの続きも大公開だ。現世の諸氏にはその方が喜ばれるかも知れんがな。ハハハハハハッ」

 いかにも愉快そうに笑ったマラダイが、改まってメッセージを締める。

「期日は明朝9時。女騎士ゆき、お前一人でアン王女公開凌辱会特設会場の舞台に上がれ。これが最後の機会だ。お前が来なければこの女も、そして前国王もアン王女も、他のお前の仲間も、全て皆殺しだ」

 新宿のアジトが沈鬱とした夜に包まれた。


 一方、ナマのベッドでは、第2クールのナマ責めが本格化していた。第1クールの生き残りメンバーは一人一人が極めて個性的な変態で、恐らく個々の力はかなりのものだったと思われるが、惜しむかなその責めはバラバラで細切れ感が色濃かった。結果的にナマの心身に恐怖や苦痛を与えることはあっても、快感に悶えさせるような責めにはなっていなかった。

 しかし、この第2クールの10人はそれぞれが自分の役割をしっかり担う形で、組織的に着々とナマを絶頂へと導いていった。疑問に思ったマラダイが各人の出自を調べてみると、このメンバーは全員同じ地域の出身だった。アン王女の公開凌辱会の順番決めは抽選だったはずである。これだけの人数が同じクールに入ることはあり得ない。

〈ジャッカルに雇われた連中か〉

 いい絵が撮れそうだと喜んでいたが、ジャッカルにかき回されるのはごめん被りたい。

「第2クールを撤退させろ」

 マラダイは部下に指示を出す。拷問部屋では手足の拘束を外され、四つん這いにされたナマが、陰部とアナルを同時に攻められていた。激しくのたうつ腰の動きを3人がかりで押さえられ、それぞれの穴に2本の指が深々と刺しこまれている。明らかに歓喜の声としか聞こえないナマの妖艶な喘ぎ声は、とても十代の女のそれとは思えない。

〈いや、十代だからこそ本当の喜びを感じているのかも知れないな〉

 マラダイは、女のいうものの奥深き神秘に改めて恐れを感じた。

〈ゆきは二十歳か〉

 これまでの戦いの中で、どんな責め苦を負ってきたのだろうかと、考えると胸が切なくなった。その時、モニターに映る拷問部屋の中の不穏な空気が伝わってきた。第2クールのメンバーが、途中退場に承服しないようだ。

〈まあ、それはそうだろうな。やつらは間違いなくいい仕事をしている〉

「要求は一切聞くな。逆らうなら強行手段だ」

 マラダイは強い口調で命令をくだした。思うことと命令は別物だ。帝王学とは、そういうものである。

(続く)
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