VRMMOのキメラさん〜雑魚種族を選んだ私だけど、固有スキルが「倒したモンスターの能力を奪う」だったのでいつの間にか最強に!?

水定ゆう

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◇81 芳しくない結果でした

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  六月ももう終わり。七月になったそんなある日のことだった。
 イベントも終わり、何故か消化不良的オチで迎えた今日この頃。明輝は自室で寝ていた。
 しかしドライブに連絡が入る。

 トゥルントゥルン!

 綺麗な音色が響いた。ふと手元に置いてあったドライブを見てみると、そこにはNightの文字がある。フレンドからの通知だ。
 何かあったのかな。そう思ったのでスライドさせてみると、「イベントの結果が出た」と書いてある。ムッとした顔になって表情を歪める。

「イベント……あまり乗り気じゃないなー」

 最初の時とは比べ物にならないほど、明輝のテンションは下がっている。
 その理由は消化不良。まさか呪いのメダルだとは思わなかった。
 確かに個人での獲得数は多いけど、パーティーで参加しているとなると話は変わる。救済措置が首を絞めた。

「だって気が付かないよ。一人用の宝箱なんて置かないでほしかった」

 逆切れしてしまう。怒ることなんてそうはないのに、こればっかりは仕様的にも怒っていいい。
 相手はランダムで飲み込んで帰るためにはメダルを獲得するしかない。
 どっちに転んでも最悪の結末になるなんて、どんな物語なのかと文句が言いたくなったが、一応ログインはすることにした。

 暑い部屋。エアコンをこの時期からかけている。クーラーの出番は年々速くなっていた。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 ギルドホームにやって来た。
 相変わらずの歪な家具たちに度肝を抜かれながら、アキラは待っていたNightに声をかけた。

「おはよ、Night」
「ああ。如何やらイベントの結果が出たらしい」
「もう見たの?」
「いいやまだだ。それより、フェルノは……」

 言いかけたタイミングでフェルノがやって来た。
 ロるインしたばかりなのか、それとも何かした後なのか、汗が反映されている。

「はぁはぁ。ごめん、ちょっと遅くなっちゃった」
「いいや。それはいいんだが……」
「どうしてそんなに汗が出てるの、フェルノ? もしかして、走ってた?」
「う、うん。ちょーっと部活で、ちょーっとね」

 うちにテニス部の部活動はそんなに大変なのか。それとも、単にフェルノだけがおかしいのかな? そう思ったアキラではあるが、Nightは気にせずに話を戻した。

「それはいい。とにかくイベントの結果を見てみるぞ」
「ドキドキするねー」
「う、うん。ごめんね、私後半参加できなくて」
「いいよいいよ。そのおかげで多分個人は一位でしょ」
「パーティー参加の時点でそれはないがな……出るぞ」

 ぐさりと心に来たが、気にせずに開いた。
 すると空中にウインドウが浮かび、ズラッとプレイヤーネームが並んだ。
 横には獲得したメダルの星の数と、それから順位が照らし出されるのだが……

「凄い! 雷斬、13位だよ!」
「個人での成績良いね。って、個人だったらアキラ8位だよね。じゃあパーティーは……」
「……反応に困るな」

 Nightは見つけてしまった。結果はあまり芳しくはない。
 しかし低くもない。高くもないだけで、普通だった。

「あっ、これは。28位って……微妙」
「そんなことないよ! だって全体の28位だよ……あっ」
「普通だな」

 無言と言う静寂が襲ってきた。
 頭を押さえて項垂れるのだが、別に落ち込むことではない。何故かって、それは決まっている。

「でも楽しかったよねー」
「うん。雷斬とも友達になったもん」
「まあ、結果はよしか」

 Nightは大人しくウィンドウを閉じた。
 これ以上観る必要もないからだ。それはいいが、雷斬の件はどうなったのか、未だに気になる。そんなNightは、アキラに尋ねたのだが……

「それで雷斬は如何したんだ?」
「うーん、如何するんだろう。一応はもう一回誘ってみたけど」
「そうか。まあ私はどちらでもいいが……」
「えー、仲間は多い方がいいじゃんかー!」
「それも如何だとは思わないのか」

 二人のくだらない会話を無視するアキラ。
 そんな時だった。ギルドホームのドアが叩かれたんだ。
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