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エルフの森編
509.緊急会議の時間です
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ルカ達が現地捜査をする中、ダリアとブルースターは集会場に再び居た。
そこにはたくさんのエルフ達が集まっていた。
見た所、多くのエルフ達が若々しい中、多少は歳を取ったエルフも居る。
そんなエルフに囲まれた状況の中、ダリアとブルースターは重苦しい空気を受けつつ、会議の流れを読んでいた。
「なんと!? それでは、また火災が……」
「しかも川を干上がらせるなんて、一体なにが起きているの?」
「ゾーラ、セレビュ、なにかの間違いではないのか!」
「そもそも本当に誰かが火災を起こしているの? そこの人間達が意図的にやったんじゃないのかしら?」
エルフ達は思い思いに言葉を吐き出し続けていた。
如何やら理解が追い付いていないようで、考えが纏まらないでいた。
そのせいだろうか。集会場の中で開かれている会議は混沌を極め、もはや収拾を付けるのが難しくなっていた。
「ブルースターさん、どうしましょうか」
「どうするもなにも、私達は部外者ですからね。集会場に入れただけでありがたい話ですよ」
「で、ですよね……ううっ、このままじゃエルフの皆さんが血で血を洗うことに……」
ダリアは最悪の想像をしてしまった。
それだけエルフ達の会議が白熱していて、非常にマズい状況だった。
けれどダリアとブルースターの二人ではこの会議に参入できない。
ディンネルに付いて行き、無理やり会議に参入させて貰った。
話を聞くだけでもありがたいので、口出しなんて以ての外だった。
「森長!」
「森長様!?」
「森長様、ご決断を!」
「森長様!!」
エルフ達の視線はディンネルに向けられている。
全てがナイフのようで痛々しく、心中を察することになる。
ダリアとブルースター。二人は何をすれば正しいのか分からず、黙り込むしかなかった。
「起こってしまったことを咎めても仕方がない」
ディンネルはここまで目を閉じて瞑想をしていた。
それでも尚、耳だけがピクピク動いていた。
話を最後まで聞き終えると、ようやく口を開き、ディンネルは森長としての結論を口走る。
「お、起こってしまったこと!?」
「それではあまりにも対策になっていないではないか!」
「そうだそうだ。私達はこの森に住まわせて貰っている身。親友とも呼べる森を焼かれた今、私達も一つになり対策を打つべきではないのか!」
「それは森長として、この森のエルフ達を纏めるものとしての責務では無いのか!?」
勝手なことばかり言いだしている、重役のエルフ達。
全ての責任を森長であるディンネルに押し付けた上で、自分達が正当であると立てている。
空気は一変。ディンネルの味方が極端に減る中、ディンネルは何食わぬ顔をした。
「原因が不明な今、私達にできることは無い。それは分かっている筈だ」
「では、すぐにでも原因を究明して」
「それが分かっていれば苦労はしていない。実際分かっているだろう。この森は、今“なにかも分からないなにか”に狙われている。闇雲に混乱を生めば、それだけこの森の寿命も早々に底を尽く。少し考えれば分かることだろう」
「「「……」」」
ディンネルの言うことはほぼ全てが最もだった。
そのせいだろうか、エルフの重役達は苦い顔をする。
訝しんだ様子で下を向くと、黙り込んでしまうのだった。
「だが、原因が分かっていないのもまた事実だな」
「「えっ!?」」
ディンネルの視線がダリアとブルースターに向けられた。
何か言いたげな様子で、ダリアとブルースターは期待されていると感じる。
「なにか分かったのか?」
「なにかと言われても、私達には……」
「で、ですがルカさん達なら必ずなにか掴んで来てくれるはずです。今までもそしてこれからもそうですから!」
ダリアとブルースターは迷いなかった。
ルカ達ならば何かを成してくれる。今までもこれからもそうだった。
積み重ねてきた信頼は、ディンネル達にはまだ伝わらないだろう。
けれど今は確かに言える。信じて貰えなければなにも成せないのだ。
「ふん、人間の言うことだ。信じていいものか!」
「そうだそうだ。森長の連れだからと言って、この森でなにか騒事を起こしてみろ。即刻……」
「「その時は私達が貴方達を殺します」」
ダリアとブルースターを余所者とみなしたエルフの重役達。
何を言っても信じて貰えそうになく、ダリアとブルースターの発言を畏怖する。
小さくなりそうな気持を抱く中、ダリアとブルースターの味方は居ない。
かと思われたのも束の間。ゾーラとセレビュは口を開き、ダリアとブルースターの味方になる。
「なっ!? 金銀ナイフが私達に牙を剥くのか!?」
「何処にそんな価値がある」
「人間は森を壊す。だから全員敵だ」
エルフの重役達はくどいくらいに批難を浴びせる。
人間とエルフの間にある相違点。
その局面に立たされると、ゾーラとセレビュは意を呈する。
「古臭いな。人間の中にも良い人達はいるよ」
「そうですね、お姉ちゃん。それに私達では、ダリアさん達に敵いませんから……」
「一理ある。それだけは確かだ」
ディンネルでさえ、ダリアとブルースターの味方に付いた。
しかし味方の付き方が、あまりにも忌むべきもので、力による支配だった。
ダリアとブルースターはあまり嬉しく無いのだが、ディンネルの同意も相まってか、流石にエルフの重役たちはそれ以上口を出せない。
「くっ……」
「し、仕方ないか……」
「人間め。この、森の破壊者め……」
エルフの重役達の苦汁を舐める姿が飛び込んでくる。
ダリアとブルースターは申し訳の無い気持ちにされてしまった。
けれどこれにて会議は終幕だ。ディンネルは一言呟いた。
「こほん。今は調査の結果を待つしかない。それを受けてからでも対策を取るのは遅くはないはずだ。異論は……無いな。では解散とする」
ディンネルはエルフやダリア達の顔を見回した。
誰も異を唱える様子は無く、無事にでは済まなかったが緊急会議は終わった。
ダリアとブルースターはゾーラとセレビュに助けられ、ディンネルの援護もあったおかげで擦り傷に済んでいた。
そこにはたくさんのエルフ達が集まっていた。
見た所、多くのエルフ達が若々しい中、多少は歳を取ったエルフも居る。
そんなエルフに囲まれた状況の中、ダリアとブルースターは重苦しい空気を受けつつ、会議の流れを読んでいた。
「なんと!? それでは、また火災が……」
「しかも川を干上がらせるなんて、一体なにが起きているの?」
「ゾーラ、セレビュ、なにかの間違いではないのか!」
「そもそも本当に誰かが火災を起こしているの? そこの人間達が意図的にやったんじゃないのかしら?」
エルフ達は思い思いに言葉を吐き出し続けていた。
如何やら理解が追い付いていないようで、考えが纏まらないでいた。
そのせいだろうか。集会場の中で開かれている会議は混沌を極め、もはや収拾を付けるのが難しくなっていた。
「ブルースターさん、どうしましょうか」
「どうするもなにも、私達は部外者ですからね。集会場に入れただけでありがたい話ですよ」
「で、ですよね……ううっ、このままじゃエルフの皆さんが血で血を洗うことに……」
ダリアは最悪の想像をしてしまった。
それだけエルフ達の会議が白熱していて、非常にマズい状況だった。
けれどダリアとブルースターの二人ではこの会議に参入できない。
ディンネルに付いて行き、無理やり会議に参入させて貰った。
話を聞くだけでもありがたいので、口出しなんて以ての外だった。
「森長!」
「森長様!?」
「森長様、ご決断を!」
「森長様!!」
エルフ達の視線はディンネルに向けられている。
全てがナイフのようで痛々しく、心中を察することになる。
ダリアとブルースター。二人は何をすれば正しいのか分からず、黙り込むしかなかった。
「起こってしまったことを咎めても仕方がない」
ディンネルはここまで目を閉じて瞑想をしていた。
それでも尚、耳だけがピクピク動いていた。
話を最後まで聞き終えると、ようやく口を開き、ディンネルは森長としての結論を口走る。
「お、起こってしまったこと!?」
「それではあまりにも対策になっていないではないか!」
「そうだそうだ。私達はこの森に住まわせて貰っている身。親友とも呼べる森を焼かれた今、私達も一つになり対策を打つべきではないのか!」
「それは森長として、この森のエルフ達を纏めるものとしての責務では無いのか!?」
勝手なことばかり言いだしている、重役のエルフ達。
全ての責任を森長であるディンネルに押し付けた上で、自分達が正当であると立てている。
空気は一変。ディンネルの味方が極端に減る中、ディンネルは何食わぬ顔をした。
「原因が不明な今、私達にできることは無い。それは分かっている筈だ」
「では、すぐにでも原因を究明して」
「それが分かっていれば苦労はしていない。実際分かっているだろう。この森は、今“なにかも分からないなにか”に狙われている。闇雲に混乱を生めば、それだけこの森の寿命も早々に底を尽く。少し考えれば分かることだろう」
「「「……」」」
ディンネルの言うことはほぼ全てが最もだった。
そのせいだろうか、エルフの重役達は苦い顔をする。
訝しんだ様子で下を向くと、黙り込んでしまうのだった。
「だが、原因が分かっていないのもまた事実だな」
「「えっ!?」」
ディンネルの視線がダリアとブルースターに向けられた。
何か言いたげな様子で、ダリアとブルースターは期待されていると感じる。
「なにか分かったのか?」
「なにかと言われても、私達には……」
「で、ですがルカさん達なら必ずなにか掴んで来てくれるはずです。今までもそしてこれからもそうですから!」
ダリアとブルースターは迷いなかった。
ルカ達ならば何かを成してくれる。今までもこれからもそうだった。
積み重ねてきた信頼は、ディンネル達にはまだ伝わらないだろう。
けれど今は確かに言える。信じて貰えなければなにも成せないのだ。
「ふん、人間の言うことだ。信じていいものか!」
「そうだそうだ。森長の連れだからと言って、この森でなにか騒事を起こしてみろ。即刻……」
「「その時は私達が貴方達を殺します」」
ダリアとブルースターを余所者とみなしたエルフの重役達。
何を言っても信じて貰えそうになく、ダリアとブルースターの発言を畏怖する。
小さくなりそうな気持を抱く中、ダリアとブルースターの味方は居ない。
かと思われたのも束の間。ゾーラとセレビュは口を開き、ダリアとブルースターの味方になる。
「なっ!? 金銀ナイフが私達に牙を剥くのか!?」
「何処にそんな価値がある」
「人間は森を壊す。だから全員敵だ」
エルフの重役達はくどいくらいに批難を浴びせる。
人間とエルフの間にある相違点。
その局面に立たされると、ゾーラとセレビュは意を呈する。
「古臭いな。人間の中にも良い人達はいるよ」
「そうですね、お姉ちゃん。それに私達では、ダリアさん達に敵いませんから……」
「一理ある。それだけは確かだ」
ディンネルでさえ、ダリアとブルースターの味方に付いた。
しかし味方の付き方が、あまりにも忌むべきもので、力による支配だった。
ダリアとブルースターはあまり嬉しく無いのだが、ディンネルの同意も相まってか、流石にエルフの重役たちはそれ以上口を出せない。
「くっ……」
「し、仕方ないか……」
「人間め。この、森の破壊者め……」
エルフの重役達の苦汁を舐める姿が飛び込んでくる。
ダリアとブルースターは申し訳の無い気持ちにされてしまった。
けれどこれにて会議は終幕だ。ディンネルは一言呟いた。
「こほん。今は調査の結果を待つしかない。それを受けてからでも対策を取るのは遅くはないはずだ。異論は……無いな。では解散とする」
ディンネルはエルフやダリア達の顔を見回した。
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