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第3章
後で追い出せばいいんだ。
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「それで怒ってるの?」
「そうだよ。当たり前じゃん。あんな失礼な女は見た事ないよ。」
翌日、愛菜はなつきに昨日の咲良とのやりとりを話し、怒りを露わにした。話を聞いたなつきは怪訝な顔をした。
「それで愛菜は野球部のマネージャーになりたかったの?」
「べ、別にそういう訳じゃ・・・ないけど。」
本当の事は恥ずかしくて言えなかった。
「だったら気にしなくても良いんじゃないの?何に怒ることがあるの?」
「だって、向こうがマネージャーになって欲しいって頼んで来たんだよ。それで、なってあげても良いよって言ったら、前言撤回しますって。おかしくない?」
なつきは愛菜の顔をジロジロと舐め回すように見た。
「本当はマネージャーになりたかったんでしょ。」
「な、なんでそんな事言うの。」
「愛菜の考えている事はすっかりお見通しだよ。嘘ついても分かるから。」
「・・・・・・。」
「なんで、急にマネージャーになりたいなんて思ったの?」
自分の考えはすっかり見抜かれている事を悟った愛菜は観念して本音を話し始めた。
「・・・・・この前の球技大会で、ちょっと気になった人が居て・・・・・。」
「誰?誰が気になったの?」
「・・・越前君・・・。」
愛菜は消え入りそうな声で告白した。
「えっ。コシマエ君?」
なつきは驚いた様な表情をした後、急に笑い出した。
「読書部に負けて大泣きしていた泣き虫君がどうして気になるのよ?」
「・・・・・泣く程悔しいって事は、それだけ真剣に野球に打ち込んでいるって事でしょ。愛菜はそういう事今までなかったから凄いなあって・・・・。」
「それだけ?」
「・・・・・あと、ボールを投げる姿が綺麗だなって。凄い速い球を投げるし。」
「ふ~~~ん。成程ね。」
なつきはニヤニヤと笑い顔である。
「それで朝早く登校して、双眼鏡で練習を覗いていたと。」
「・・・・・うん。」
「なんだそういう事か。早く言ってくれれば良かったのに。友達でしょ。」
「うん。御免。」
愛菜は自分の悩みを打ち明けて、心が楽になった様に感じた。持つべきものは友達だ。
「でも、コシマエ君はなかなか難しいんじゃないかな。」
「どうして?」
「彼、凄いクールな感じで。授業で一緒になった女の子が話しかけても完全シカトだから。」
「そうなんだ。」
「周りと慣れ合わないし、性格難しそう。顔は可愛んだけどね。」
「・・・・・それ、凄く良い。」
「えっ?何が?」
「愛菜はクールで冷たい感じの人が好きなの。おしゃべりな男は軽薄だし、優しい男はヤリモクだから。」
「凄い偏見だね。」
なつきは呆れた。
「決めた。絶対野球部のマネージャーになる!越前君の力になるんだ!」
愛菜はなつきに力強く宣言した。
「本気なんだね。それなら応援するよ。」
なつきは笑った。
「具体的にどうすればマネージャーになれるかな?」
愛菜の問いになつきは暫く考え込む。
「う~~ん。愛菜は上から目線だからだよ。マネージャーになりたいです。野球部に入れて下さい。お願いしますってちゃんと頼まないと。」
「え~~~っ。あの人にそんな事言わないといけないの。嫌だ~~~。」
「あの人って?」
「今いるマネージャー。いまどき高校生にもなって、三つ編みに眼鏡かけてて、超ダサいの。その癖偉そうで。超ムカつく奴。」
愛菜は咲良をボロクソに扱き下ろす。
「そこは我慢だよ。取り敢えず頭を下げておいて、後で追い出せば良いんだよ。」
「そっか。そうだね。」
2人はとんでもない悪だくみを企んでいたが、咲良は知る由もない。
「よし、それじゃあ、放課後に行ってくる。」
「そうだよ。当たり前じゃん。あんな失礼な女は見た事ないよ。」
翌日、愛菜はなつきに昨日の咲良とのやりとりを話し、怒りを露わにした。話を聞いたなつきは怪訝な顔をした。
「それで愛菜は野球部のマネージャーになりたかったの?」
「べ、別にそういう訳じゃ・・・ないけど。」
本当の事は恥ずかしくて言えなかった。
「だったら気にしなくても良いんじゃないの?何に怒ることがあるの?」
「だって、向こうがマネージャーになって欲しいって頼んで来たんだよ。それで、なってあげても良いよって言ったら、前言撤回しますって。おかしくない?」
なつきは愛菜の顔をジロジロと舐め回すように見た。
「本当はマネージャーになりたかったんでしょ。」
「な、なんでそんな事言うの。」
「愛菜の考えている事はすっかりお見通しだよ。嘘ついても分かるから。」
「・・・・・・。」
「なんで、急にマネージャーになりたいなんて思ったの?」
自分の考えはすっかり見抜かれている事を悟った愛菜は観念して本音を話し始めた。
「・・・・・この前の球技大会で、ちょっと気になった人が居て・・・・・。」
「誰?誰が気になったの?」
「・・・越前君・・・。」
愛菜は消え入りそうな声で告白した。
「えっ。コシマエ君?」
なつきは驚いた様な表情をした後、急に笑い出した。
「読書部に負けて大泣きしていた泣き虫君がどうして気になるのよ?」
「・・・・・泣く程悔しいって事は、それだけ真剣に野球に打ち込んでいるって事でしょ。愛菜はそういう事今までなかったから凄いなあって・・・・。」
「それだけ?」
「・・・・・あと、ボールを投げる姿が綺麗だなって。凄い速い球を投げるし。」
「ふ~~~ん。成程ね。」
なつきはニヤニヤと笑い顔である。
「それで朝早く登校して、双眼鏡で練習を覗いていたと。」
「・・・・・うん。」
「なんだそういう事か。早く言ってくれれば良かったのに。友達でしょ。」
「うん。御免。」
愛菜は自分の悩みを打ち明けて、心が楽になった様に感じた。持つべきものは友達だ。
「でも、コシマエ君はなかなか難しいんじゃないかな。」
「どうして?」
「彼、凄いクールな感じで。授業で一緒になった女の子が話しかけても完全シカトだから。」
「そうなんだ。」
「周りと慣れ合わないし、性格難しそう。顔は可愛んだけどね。」
「・・・・・それ、凄く良い。」
「えっ?何が?」
「愛菜はクールで冷たい感じの人が好きなの。おしゃべりな男は軽薄だし、優しい男はヤリモクだから。」
「凄い偏見だね。」
なつきは呆れた。
「決めた。絶対野球部のマネージャーになる!越前君の力になるんだ!」
愛菜はなつきに力強く宣言した。
「本気なんだね。それなら応援するよ。」
なつきは笑った。
「具体的にどうすればマネージャーになれるかな?」
愛菜の問いになつきは暫く考え込む。
「う~~ん。愛菜は上から目線だからだよ。マネージャーになりたいです。野球部に入れて下さい。お願いしますってちゃんと頼まないと。」
「え~~~っ。あの人にそんな事言わないといけないの。嫌だ~~~。」
「あの人って?」
「今いるマネージャー。いまどき高校生にもなって、三つ編みに眼鏡かけてて、超ダサいの。その癖偉そうで。超ムカつく奴。」
愛菜は咲良をボロクソに扱き下ろす。
「そこは我慢だよ。取り敢えず頭を下げておいて、後で追い出せば良いんだよ。」
「そっか。そうだね。」
2人はとんでもない悪だくみを企んでいたが、咲良は知る由もない。
「よし、それじゃあ、放課後に行ってくる。」
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