野球の王子様4 孤独な猫殺し

軽部雄二

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第11章

生粋の変態だ

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真壁は校内のパトロールを一通り終えると、野球部の居るグラウンドに向かった。
「手塚。」
「真壁、お疲れ。」
「特に不審な奴はいないな。」
「・・・・・そうか。生徒が少なくなる夕方から夜にかけてが怪しいだろうな。後は俺達で帰る前にパトロールするよ。」
「俺も残ろうか?」
「いや、大丈夫だ。君は美月さんが帰る時に付き添ってやってくれ。」
「分かった。何か気になる事があったら、連絡を。」
「分かった。」
 真壁は帰り際、手塚に桃の事を報告した。
「そう言えば、猫に餌をやっていた女子達が不審者を見たと。」
「本当か。どんな奴だ?」
「・・・・・桃だってさ。パンツ売ってくれって頼んだそうだ。」
 手塚は苦虫を噛み潰したような顔をしたので、真壁は吹き出した。
「女子達が何とかしてくれとさ。」
「・・・・・後で言っておく。済まないな。」
「まさか、犯人は桃じゃないよな。」
「違う。桃は不審者というよりも生粋の変態だ。」
 真壁は笑いながら、グラウンドを後にした。
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