12 / 45
第12章
不審者発見!
しおりを挟む
「なんだよ。誰がチクったんだよ。ふざけやがって!」
結城桃太郎は怒りの声を上げた。先程、手塚から女子生徒に下着を売ってくれと言った事について叱責されたからだ。
「あんたねえ、知っている仲だったら、まだ、分かるけど、面識のない女性にそんな事言ったら、駄目だって分かるでしょうが!」
咲良も全く反省の無い桃に怒りの声を上げた。
「じゃあ、マネージャーのパンティを売って下さい。」
「はあ!何言ってるの!」
真顔で下着を売れという桃に、咲良は呆れた声を上げる。
「今、知っている仲だったら、まだ、分かるって言ったじゃないですか。知らない人に言ったら駄目だって言うから、知ってる人に頼んでるんです。」
「・・・・あんた、頭が可笑しいんじゃないの?」
それを傍らで聞いていた芦田愛菜が爆笑する。
「桃は本当に一回病院に行った方がいいよ。」
「お前が言うなよ!」
愛菜と桃は今ではすっかり打ち解けて良いコンビになっていた。
「ところで、何で学校内をパトロールしないといけないんですか?」
今は練習終わりに野球部の皆でグループに分かれ、校内パトロールの最中だ。咲良は愛菜と桃太郎を伴っていた。
「うん。ちょっと猫を虐待してる人が居るみたいでね・・・・。」
咲良は今朝の虐殺事件の事は敢えて触れなかった。かん口令が引かれているお陰で知ってる人は限られている。オルデン神父の意向もありおしゃべりな桃と愛菜には話さないでおこうと思った。
「そんな奴、うちの学校に居ますか?」
「何それ。最低なんだけど。」
桃太郎も愛菜も驚きの表情を見せた。その時だ。咲良は目の端で人影を捉える。
「シッ!静かに!」
「な、何ですか?」
「あそこ、誰か居ない?」
咲良に言われた桃と愛菜は指差された方を注視する。暗くてよく見えないが、中庭に人影がある。
「・・・・・幽霊ですかね?」
愛菜が惚けた事を言う。
「何言ってるの。そんな訳無いでしょうが。人間よ。」
「何やってるんですか。こんな時間に?」
「猫を虐待した人かも?早く捕まえて。」
「嫌ですよ。こんな真っ暗な中、猫を虐待してるなんて、いかれた奴ですよ。先輩が行って下さい。」
愛菜は咲良に捕まえろと言うが、咲良も怖い。
「桃、ちょっと行ってきて。」
「パンツ無料でくれるなら行きます。」
愛菜も桃もアテにはならない。この2人を伴ったのは人選ミスであった事を咲良は痛感した。
「ああ、もういい!私が行ってくる。」
咲良は半ばやけっぱちになりながら、足音を忍ばせて人影に接近する・・・・・。
結城桃太郎は怒りの声を上げた。先程、手塚から女子生徒に下着を売ってくれと言った事について叱責されたからだ。
「あんたねえ、知っている仲だったら、まだ、分かるけど、面識のない女性にそんな事言ったら、駄目だって分かるでしょうが!」
咲良も全く反省の無い桃に怒りの声を上げた。
「じゃあ、マネージャーのパンティを売って下さい。」
「はあ!何言ってるの!」
真顔で下着を売れという桃に、咲良は呆れた声を上げる。
「今、知っている仲だったら、まだ、分かるって言ったじゃないですか。知らない人に言ったら駄目だって言うから、知ってる人に頼んでるんです。」
「・・・・あんた、頭が可笑しいんじゃないの?」
それを傍らで聞いていた芦田愛菜が爆笑する。
「桃は本当に一回病院に行った方がいいよ。」
「お前が言うなよ!」
愛菜と桃は今ではすっかり打ち解けて良いコンビになっていた。
「ところで、何で学校内をパトロールしないといけないんですか?」
今は練習終わりに野球部の皆でグループに分かれ、校内パトロールの最中だ。咲良は愛菜と桃太郎を伴っていた。
「うん。ちょっと猫を虐待してる人が居るみたいでね・・・・。」
咲良は今朝の虐殺事件の事は敢えて触れなかった。かん口令が引かれているお陰で知ってる人は限られている。オルデン神父の意向もありおしゃべりな桃と愛菜には話さないでおこうと思った。
「そんな奴、うちの学校に居ますか?」
「何それ。最低なんだけど。」
桃太郎も愛菜も驚きの表情を見せた。その時だ。咲良は目の端で人影を捉える。
「シッ!静かに!」
「な、何ですか?」
「あそこ、誰か居ない?」
咲良に言われた桃と愛菜は指差された方を注視する。暗くてよく見えないが、中庭に人影がある。
「・・・・・幽霊ですかね?」
愛菜が惚けた事を言う。
「何言ってるの。そんな訳無いでしょうが。人間よ。」
「何やってるんですか。こんな時間に?」
「猫を虐待した人かも?早く捕まえて。」
「嫌ですよ。こんな真っ暗な中、猫を虐待してるなんて、いかれた奴ですよ。先輩が行って下さい。」
愛菜は咲良に捕まえろと言うが、咲良も怖い。
「桃、ちょっと行ってきて。」
「パンツ無料でくれるなら行きます。」
愛菜も桃もアテにはならない。この2人を伴ったのは人選ミスであった事を咲良は痛感した。
「ああ、もういい!私が行ってくる。」
咲良は半ばやけっぱちになりながら、足音を忍ばせて人影に接近する・・・・・。
0
あなたにおすすめの小説
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる