13 / 45
第13章
コミュ障の男
しおりを挟む
「ちょっと、何してるの!」
咲良が大きい声を掛けると。男はビクリと振り向いた。咲良が持っていた懐中電灯を向ける。おかっぱ頭をした男子生徒だった。
「誰?何してるの?」
「・・・・・・・。」
男は何も答えない。すると桃がやってきて言った。
「なんだ、門松じゃねえか。何やってるんだよ?」
「・・・・何?知ってる人?」
咲良が桃に訊ねる。
「同じクラスの奴っす。なあ、芦田。」
「・・・・・誰?この人?」
愛菜は男を知らない様だ。
「誰って。俺達と同じクラスだろうが。」
「居たっけ?こんな人?」
「・・・・・・・。」
門松と言う男は黙って2人の様子を窺っていた。
「門松君ていうんだ。私たち野球部です。パトロールしてるんだけど、何をしてるの?」
「・・・・・・・。」
男は咲良の目線を避けるように俯いてぼそぼそと何か言ったが、聞き取れなかった。
「えっ?何?」
「・・・・・猫に餌をやっているんだ・・・・。」
門松は消え入りそうな声で言った。
「そ、そうなんだ。優しいんだね。」
「・・・・・・・。」
門松はこちらを見ずに、猫に缶詰をあげている。何か怪しげな感じの男だが、猫に餌をやる位の温情を見せるのだから、危害を加える事はなさそうだ。
「なんか、猫を苛める人が居るみたいだから、変な人に気を付けてね。」
「・・・・・・・。」
門松は無言だ。調子が狂うなあ。どうやらコミュ障みたいな感じだ。咲良は会話を打ち切ると、2人を引き連れてその場を離れた。
咲良が大きい声を掛けると。男はビクリと振り向いた。咲良が持っていた懐中電灯を向ける。おかっぱ頭をした男子生徒だった。
「誰?何してるの?」
「・・・・・・・。」
男は何も答えない。すると桃がやってきて言った。
「なんだ、門松じゃねえか。何やってるんだよ?」
「・・・・何?知ってる人?」
咲良が桃に訊ねる。
「同じクラスの奴っす。なあ、芦田。」
「・・・・・誰?この人?」
愛菜は男を知らない様だ。
「誰って。俺達と同じクラスだろうが。」
「居たっけ?こんな人?」
「・・・・・・・。」
門松と言う男は黙って2人の様子を窺っていた。
「門松君ていうんだ。私たち野球部です。パトロールしてるんだけど、何をしてるの?」
「・・・・・・・。」
男は咲良の目線を避けるように俯いてぼそぼそと何か言ったが、聞き取れなかった。
「えっ?何?」
「・・・・・猫に餌をやっているんだ・・・・。」
門松は消え入りそうな声で言った。
「そ、そうなんだ。優しいんだね。」
「・・・・・・・。」
門松はこちらを見ずに、猫に缶詰をあげている。何か怪しげな感じの男だが、猫に餌をやる位の温情を見せるのだから、危害を加える事はなさそうだ。
「なんか、猫を苛める人が居るみたいだから、変な人に気を付けてね。」
「・・・・・・・。」
門松は無言だ。調子が狂うなあ。どうやらコミュ障みたいな感じだ。咲良は会話を打ち切ると、2人を引き連れてその場を離れた。
0
あなたにおすすめの小説
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる