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第76章
靴を舐める覚悟で
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翌日、滋と早紀江は参議院議員・秘書、秋元真夏の元を訪れた。秋元は快く二人を迎え入れてくれた。
「初めまして。山下滋です。先日はうちの家内に貴重な情報を話して頂いたそうで・・・・・。」
「ここに来られたという事は、先日の話を信じて頂けたという事ですね。」
秋元はニッコリと笑顔を見せた。
「・・・・・。実は警察に事情を説明して、話を聞いた所、先日の話に信憑性があるような話をされまして・・・・。」
「そうですか。まあ、そうですね。いきなり家に来た面識のない怪しい女にあんな話をされても信用できないのは分かります。」
「そ、そんな事は・・・・・。」
滋も早紀江も恐縮する。これから詳しい話を聞きたいのにも関わらず、気分を害して貰いたくなかった。
「以前、娘を誘拐したという人間から出鱈目の話をされて、信じ込んで酷い目に。その事があったので、本当の事か疑心暗鬼になってしまって・・・・。善意で来て下さった真夏さんに不愉快な思いをさせてしまいましたね。御免なさい。」
早紀江は率直に謝罪の言葉を口にした。最初は宗教の勧誘か何かと思ったが、今は目の前の女の身元はハッキリしているし、警察から聞いた話も証言を裏付けている様に感じていた。話を聞かせて貰えるのなら、土下座をして靴を舐める覚悟すらあった。
「そんな、謝らないで下さい。お母さんの疑いは当然です。逆の立場なら私も「はい。そうですか。」とはならないですよ。気にしないで下さい。」
真夏は特徴のある笑顔を見せたので、2人はホッとした。話を聞かせて貰えそうだった。
「それで、え~と。どこまで話したんでしたっけ?」
「脱北した工作員が北朝鮮で美月と面識があり、教官が美月を攫って来たと聞いたと。」
「あっ、そうですね。そこまで話したんですよね。その工作員はアン・ヒョクと言います。」
「はい、聞きました。」
「アン・ヒョクの話によると、美月さんは北朝鮮で工作員に日本語を教えていたそうです。」
「日本語を・・・・・。」
「工作員を日本人になり済ませて、韓国に送り込み、工作活動をさせる。その為に確かな日本語と日本の風俗を教えられる美月さんは、格好の人材だったようです。」
「・・・・・・・。」
まさか工作員に日本語を習得させる為だけに美月は攫われたのだろうか?早紀江は沸々と怒りが湧き起こるのを抑えられなかった。
「その為に美月ちゃんは北朝鮮に攫われたっていうんですか。馬鹿げてるわ。」
「初めまして。山下滋です。先日はうちの家内に貴重な情報を話して頂いたそうで・・・・・。」
「ここに来られたという事は、先日の話を信じて頂けたという事ですね。」
秋元はニッコリと笑顔を見せた。
「・・・・・。実は警察に事情を説明して、話を聞いた所、先日の話に信憑性があるような話をされまして・・・・。」
「そうですか。まあ、そうですね。いきなり家に来た面識のない怪しい女にあんな話をされても信用できないのは分かります。」
「そ、そんな事は・・・・・。」
滋も早紀江も恐縮する。これから詳しい話を聞きたいのにも関わらず、気分を害して貰いたくなかった。
「以前、娘を誘拐したという人間から出鱈目の話をされて、信じ込んで酷い目に。その事があったので、本当の事か疑心暗鬼になってしまって・・・・。善意で来て下さった真夏さんに不愉快な思いをさせてしまいましたね。御免なさい。」
早紀江は率直に謝罪の言葉を口にした。最初は宗教の勧誘か何かと思ったが、今は目の前の女の身元はハッキリしているし、警察から聞いた話も証言を裏付けている様に感じていた。話を聞かせて貰えるのなら、土下座をして靴を舐める覚悟すらあった。
「そんな、謝らないで下さい。お母さんの疑いは当然です。逆の立場なら私も「はい。そうですか。」とはならないですよ。気にしないで下さい。」
真夏は特徴のある笑顔を見せたので、2人はホッとした。話を聞かせて貰えそうだった。
「それで、え~と。どこまで話したんでしたっけ?」
「脱北した工作員が北朝鮮で美月と面識があり、教官が美月を攫って来たと聞いたと。」
「あっ、そうですね。そこまで話したんですよね。その工作員はアン・ヒョクと言います。」
「はい、聞きました。」
「アン・ヒョクの話によると、美月さんは北朝鮮で工作員に日本語を教えていたそうです。」
「日本語を・・・・・。」
「工作員を日本人になり済ませて、韓国に送り込み、工作活動をさせる。その為に確かな日本語と日本の風俗を教えられる美月さんは、格好の人材だったようです。」
「・・・・・・・。」
まさか工作員に日本語を習得させる為だけに美月は攫われたのだろうか?早紀江は沸々と怒りが湧き起こるのを抑えられなかった。
「その為に美月ちゃんは北朝鮮に攫われたっていうんですか。馬鹿げてるわ。」
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