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第82章
拉致被害者は3ケタ
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滋は暫く考え込んだ。真夏の策は適切と言えるだろうか?だが、拉致されたという確証を手に入れた今を逃したら、二度と美月は祖国の土を踏めないだろう。滋は決断した。
「分かりました。やりましょう。全世界の人々の力を借りて北朝鮮に圧力を。」
「絶対に拉致被害者たちを帰国させましょう。」
真夏は言葉に力を込めた。
「それじゃあ、一旦、電話を切ります。それでは・・・・・。」
滋は電話を切ろうとする真夏を呼び止めた。
「真夏さん。ちょっとお願いできますか?」
「はい。なんでしょう?」
「記者会見の時にオンラインでも良いので、アンさんにも登場して貰えないでしょうか?」
「実はそれは私も考えていました。アンさんの証言と裏付けがあれば北朝鮮は言い逃れ出来ないですから。話してみます。会見は3日後辺りで如何ですか?」
「それはお任せします。こちらは早ければ早い程良い。」
翌日のテレビは北朝鮮拉致事件一色だった。14年前に騒がれた女子中学生失踪事件が実は北朝鮮に因る拉致事件だった可能性が高いと分かり、センセーションに扱われた。夕方には続報として脱北工作員の証言から、佐渡島で失踪していた親子までもが拉致されているという報道がされた。真夏がマスコミにリークした情報で日本のみならず、世界中で北朝鮮非難の大合唱が巻き起こる。日本政府もここに来て隠蔽していた情報を明らかにした。北朝鮮に拉致されたと思われる日本人は3ケタ。つまり100人以上いると思われるというのだ。早紀江は憤った。そんな数の日本人が拉致されているというのに、少なくとも美月が拉致される前に既に分かっていたのにも関わらず、政治問題化するのを恐れて隠蔽していた日本政府に。もはや国家の態を成してはいない。このまま政府に任せておけば、美月やひとみさん、その他の拉致被害者は捨て殺しにされる。自分たちで何とかする他はない。夕方に真夏から記者会見の日取りが送られて来た。3日後、議員会館。脱北工作員のアンさんもオンラインで証言してくれる手筈になっていた。美月ちゃん、待ってて。お母さんがきっと助けてあげる。早紀江は3日後の会見に向けて決意を新たにした。
「分かりました。やりましょう。全世界の人々の力を借りて北朝鮮に圧力を。」
「絶対に拉致被害者たちを帰国させましょう。」
真夏は言葉に力を込めた。
「それじゃあ、一旦、電話を切ります。それでは・・・・・。」
滋は電話を切ろうとする真夏を呼び止めた。
「真夏さん。ちょっとお願いできますか?」
「はい。なんでしょう?」
「記者会見の時にオンラインでも良いので、アンさんにも登場して貰えないでしょうか?」
「実はそれは私も考えていました。アンさんの証言と裏付けがあれば北朝鮮は言い逃れ出来ないですから。話してみます。会見は3日後辺りで如何ですか?」
「それはお任せします。こちらは早ければ早い程良い。」
翌日のテレビは北朝鮮拉致事件一色だった。14年前に騒がれた女子中学生失踪事件が実は北朝鮮に因る拉致事件だった可能性が高いと分かり、センセーションに扱われた。夕方には続報として脱北工作員の証言から、佐渡島で失踪していた親子までもが拉致されているという報道がされた。真夏がマスコミにリークした情報で日本のみならず、世界中で北朝鮮非難の大合唱が巻き起こる。日本政府もここに来て隠蔽していた情報を明らかにした。北朝鮮に拉致されたと思われる日本人は3ケタ。つまり100人以上いると思われるというのだ。早紀江は憤った。そんな数の日本人が拉致されているというのに、少なくとも美月が拉致される前に既に分かっていたのにも関わらず、政治問題化するのを恐れて隠蔽していた日本政府に。もはや国家の態を成してはいない。このまま政府に任せておけば、美月やひとみさん、その他の拉致被害者は捨て殺しにされる。自分たちで何とかする他はない。夕方に真夏から記者会見の日取りが送られて来た。3日後、議員会館。脱北工作員のアンさんもオンラインで証言してくれる手筈になっていた。美月ちゃん、待ってて。お母さんがきっと助けてあげる。早紀江は3日後の会見に向けて決意を新たにした。
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