15 / 85
15.ここからは
しおりを挟む
チョウちゃんへのお仕置きとからかいも終わったことだし、ここからはマトモな話の時間だ。
ということでチョウちゃんを床に座らせたままというわけにもいかないので僕は向かいのソファを指さした。
「もうソファに座っていいよ、チョウちゃん。学校についての話も聞きたいし」
というか、今日ここに来た本来の目的は学校についての説明を聞くはずだったのに、チョウちゃんのイタズラのせいでかなり脱線してしまってた。
そう考えるとまたお仕置きしたくなったのだが、それをするとホントに脱線が止まらなくなりそうなので止めておいた。
ホントに感謝してほしいね。
「そうだね。っておっと」
立ち上がろうとしたチョウちゃんだが、正座で足がしびれたせいでよろけて倒れそうになったので前から抱きしめて立ち上がらせると、そのままソファへと座らせた。
「えへへ。ありがとね、コウくん」
嬉しそうにチョウちゃんは微笑むが、僕としてはため息しか出てこないわけで、
「ホント、世話のかかる妹だよ」
身長の低さといつまで経っても落ち着かない性格はホントに妹みたいだった。
「私のほうが年上なんだからね!」
チョウちゃんはそう言いながら頬を膨らませてきたが、そういった態度も妹みたいに思える行動の1つだとチョウちゃんは理解していないみたいだ。
「だったらもっと落ち着いてください」
こんな落ち着かないチョウちゃんが理事長なんてこの学校大丈夫か?とか思ったけど、僕が入学出来ている時点で大丈夫じゃないな。と結論づけた。
「コウくんが落ち着きすぎなんだよ!」
「はいはい。それより高校についての説明をしてください」
自分のせいでまた脱線しかけたのでしっかりと自分で流れを戻す。
ホントにチョウちゃん相手にしていると、マトモに話が進まなくて困るよ。
どこか納得していない表情のチョウちゃんだったが、話をしないといけないことはわかっているのか、ため息を吐いてから話を進めた。
「そうだね。じゃあ、私達が学校についての説明をするから、コウくんは気になったところとかあったらじゃんじゃんツッコんできてね」
チョウちゃんは笑顔でそう言うが、僕とすればツッコミどころ満載の話し合いになるだろう。
「まず女子高校が男子校だという点はすでに理解してもらっているから飛ばすとして」
「なんでやねん!」
横に誰かがいるわけでもないのに腕を横へ振った。
「そういうツッコミは違うからね!」
そう言い返されて僕はハッとした。
「ごめんごめん。やっぱりまだ納得しきれていなかったからついツッコんじゃった」
ホントに反射的にツッコんでしまったので自分でも驚いたくらいだ。
完全に無意識だったので、いくら理性では納得しても本能ではやっぱりイヤだと思っているのだろう。
「いや、これに関しては私も悪いからいいんだけど、話を進めたいからツッコミは我慢してほしいかな」
少し苦笑しながらそう言うチョウちゃん。
僕としてもせっかく始まった説明を何度も止めて時間をかける気はないのでツッコミは我慢しよう。
「わかった。頑張るよ」
僕は反射的にツッコまないように腕を組んでからチョウちゃんに続きをうながした。
「この学校は授業の時間割の決め方がスゴく特殊な学校なんだよ」
「なんでやねん!」
腕を組んでいたおかげで腕を振ることはなかったが、口から言葉は飛び出してしまった。というよりわざと言った。
「そのツッコミは完全に遊びのツッコミだよね!」
机に手をついて立ち上がりながら僕を睨んでくるチョウちゃん。
「ごめんごめん。まだおちょくりたりなかったものだからつい」
話の流れ的にも2度目のツッコミくらいなら許されるかな、とも思えたので話を止めてしまうとわかっていてもツッコんだ。なので素直に謝る。
「もう~。ホントにツッコミはこれぐらいにしてよね。これじゃあ話が進まないじゃない」
「それをチョウが言いますか?」
おっと予想外のヒサコさんからの鋭いツッコミにソファに座り直したチョウちゃんがバツが悪そうにヒサコさんの方から顔を背けた。
「だから、今はちゃんと話を進めてるじゃん」
返ってきた言葉は完全にスネていた。
しかし、イタズラの量や話の脱線の原因とかはチョウちゃんの方が圧倒的に多いのでスネられても困るのだが、今は確かにちゃんとしているので、僕はヒサコさんの方を見る。
ヒサコさんも僕の方を見てきたので目が合うと、互いに苦笑しあった。
「そうだね。今はちゃんとしているから、おちょくってごめん」
「私も話の腰を折ってしまってすいませんでした」
そう言いながら2人でチョウちゃんの頭を撫でてあげると、チョウちゃんがぷるぷると震えはじめた。
「頭を撫でるな!私は子供じゃないんだぞ!」
僕達の手を振り払いながら立ち上がったチョウちゃんは僕とヒサコさんを順番に睨みつけた。
しかし、その睨みつけは全くコワくもなかったので、僕とヒサコさんは申し訳ないと思いながらもつい笑ってしまった。
「だから笑うな!」
さらに怒るチョウちゃんだが、やっぱり微笑ましさが勝ってしまうので僕とヒサコさんの笑いは止まらなかった。
ということでチョウちゃんを床に座らせたままというわけにもいかないので僕は向かいのソファを指さした。
「もうソファに座っていいよ、チョウちゃん。学校についての話も聞きたいし」
というか、今日ここに来た本来の目的は学校についての説明を聞くはずだったのに、チョウちゃんのイタズラのせいでかなり脱線してしまってた。
そう考えるとまたお仕置きしたくなったのだが、それをするとホントに脱線が止まらなくなりそうなので止めておいた。
ホントに感謝してほしいね。
「そうだね。っておっと」
立ち上がろうとしたチョウちゃんだが、正座で足がしびれたせいでよろけて倒れそうになったので前から抱きしめて立ち上がらせると、そのままソファへと座らせた。
「えへへ。ありがとね、コウくん」
嬉しそうにチョウちゃんは微笑むが、僕としてはため息しか出てこないわけで、
「ホント、世話のかかる妹だよ」
身長の低さといつまで経っても落ち着かない性格はホントに妹みたいだった。
「私のほうが年上なんだからね!」
チョウちゃんはそう言いながら頬を膨らませてきたが、そういった態度も妹みたいに思える行動の1つだとチョウちゃんは理解していないみたいだ。
「だったらもっと落ち着いてください」
こんな落ち着かないチョウちゃんが理事長なんてこの学校大丈夫か?とか思ったけど、僕が入学出来ている時点で大丈夫じゃないな。と結論づけた。
「コウくんが落ち着きすぎなんだよ!」
「はいはい。それより高校についての説明をしてください」
自分のせいでまた脱線しかけたのでしっかりと自分で流れを戻す。
ホントにチョウちゃん相手にしていると、マトモに話が進まなくて困るよ。
どこか納得していない表情のチョウちゃんだったが、話をしないといけないことはわかっているのか、ため息を吐いてから話を進めた。
「そうだね。じゃあ、私達が学校についての説明をするから、コウくんは気になったところとかあったらじゃんじゃんツッコんできてね」
チョウちゃんは笑顔でそう言うが、僕とすればツッコミどころ満載の話し合いになるだろう。
「まず女子高校が男子校だという点はすでに理解してもらっているから飛ばすとして」
「なんでやねん!」
横に誰かがいるわけでもないのに腕を横へ振った。
「そういうツッコミは違うからね!」
そう言い返されて僕はハッとした。
「ごめんごめん。やっぱりまだ納得しきれていなかったからついツッコんじゃった」
ホントに反射的にツッコんでしまったので自分でも驚いたくらいだ。
完全に無意識だったので、いくら理性では納得しても本能ではやっぱりイヤだと思っているのだろう。
「いや、これに関しては私も悪いからいいんだけど、話を進めたいからツッコミは我慢してほしいかな」
少し苦笑しながらそう言うチョウちゃん。
僕としてもせっかく始まった説明を何度も止めて時間をかける気はないのでツッコミは我慢しよう。
「わかった。頑張るよ」
僕は反射的にツッコまないように腕を組んでからチョウちゃんに続きをうながした。
「この学校は授業の時間割の決め方がスゴく特殊な学校なんだよ」
「なんでやねん!」
腕を組んでいたおかげで腕を振ることはなかったが、口から言葉は飛び出してしまった。というよりわざと言った。
「そのツッコミは完全に遊びのツッコミだよね!」
机に手をついて立ち上がりながら僕を睨んでくるチョウちゃん。
「ごめんごめん。まだおちょくりたりなかったものだからつい」
話の流れ的にも2度目のツッコミくらいなら許されるかな、とも思えたので話を止めてしまうとわかっていてもツッコんだ。なので素直に謝る。
「もう~。ホントにツッコミはこれぐらいにしてよね。これじゃあ話が進まないじゃない」
「それをチョウが言いますか?」
おっと予想外のヒサコさんからの鋭いツッコミにソファに座り直したチョウちゃんがバツが悪そうにヒサコさんの方から顔を背けた。
「だから、今はちゃんと話を進めてるじゃん」
返ってきた言葉は完全にスネていた。
しかし、イタズラの量や話の脱線の原因とかはチョウちゃんの方が圧倒的に多いのでスネられても困るのだが、今は確かにちゃんとしているので、僕はヒサコさんの方を見る。
ヒサコさんも僕の方を見てきたので目が合うと、互いに苦笑しあった。
「そうだね。今はちゃんとしているから、おちょくってごめん」
「私も話の腰を折ってしまってすいませんでした」
そう言いながら2人でチョウちゃんの頭を撫でてあげると、チョウちゃんがぷるぷると震えはじめた。
「頭を撫でるな!私は子供じゃないんだぞ!」
僕達の手を振り払いながら立ち上がったチョウちゃんは僕とヒサコさんを順番に睨みつけた。
しかし、その睨みつけは全くコワくもなかったので、僕とヒサコさんは申し訳ないと思いながらもつい笑ってしまった。
「だから笑うな!」
さらに怒るチョウちゃんだが、やっぱり微笑ましさが勝ってしまうので僕とヒサコさんの笑いは止まらなかった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる