僕は☓っぽいけど○だから☓子校に行くなんて間違ってる!

だらけたい

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 このカオスな状態をどうしようかと考えていると、チョウちゃんは痛みがおさまったのか立ち上がり、イチョウさんも驚きから返ってきたきた。

「はっ!」

 しかし、驚きから返ってきたとはいえ、戸惑いは抜けていないので、僕の体を上から下、下から上へと見回してきた。

「やっぱりこういう反応になるよね~」
「いや、こういう反応になっているのはチョウちゃんのせいでしょ」
「なんでさ」

 チョウちゃんは怒っているが、完全にチョウちゃんのせいである。なぜなら、

「チョウちゃんのせいで僕が男だって勘違いされたのだからね」
「なるほど~。コウくんが男と思って出てきたら女だったけど、顔を見ると男っぽいから混乱してるのか~」

 笑顔で頷いているチョウちゃんは僕を見上げてきた。

「うん。いつも通りじゃない?」

 そう言われるとそうだと思うところもある。あるけど今回はいつもより戸惑いはさらにヒドく、その原因はやっぱりチョウちゃんが勘違いさせたことにあるので、笑顔でそんなことを言われるとイラッとする。

 なので、チョウちゃんを捕まえてコブラツイストをかける。

「イタタタタ!」
「いつも通りじゃない?じゃない」

 しっかりとキメて固定する。

「そもそも、僕が今日から居候することは話してるの?」
「イタッ!イタッ!」

 どうやら言ってるみたいだけど、多分大雑把にしか言ってないのだろう。僕の容姿なんかをちゃんと言っていたら戸惑いからもすぐに戻ってくるはずだからね。

「イチョウさん、イチョウさん。とりあえず家の中に入ってもらったら?」

 僕がチョウちゃんをおしおきしている間にギャルの女性がいつの間にかイチョウさんの隣に来ていた。

「あっ、そうね」

 ギャルの女性の言葉で再度ハッとしたイチョウさんは頷いて僕達に近づいてきた。

「ここではなんだから、とりあえず中で話しましましょう」

 その提案は僕にとってはありがたい提案なのでおしおきのコブラツイストをヤメてあげると、解放されたチョウちゃんは片膝をついた。

「リンも離れてね」
「そうだね」

 流石に家に入るということでリンは素直に離れてくれたのでホッとして家に入る。

「ちょっと待って」

 放置されると思ったチョウちゃんも慌てて家に入ってきた。

 そうしてイチョウさん達のあとについて1階のリビングダイニングキッチンへ。そこのソファを勧められたので僕が座ると、右にリン、左にチョウちゃんが座り、僕の向かいにはイチョウさん、その右にギャルの女性、左に少女達という並びで座った。

「それじゃあまずは自己紹介からだね~」

 チョウちゃんのお気楽な進行にため息しか出ないが、このメンツの中で全員顔見知りの人間がチョウちゃんがリンしかいないので、自然とチョウちゃんが進行する流れになるのだろう。

「私の隣にいるのが今日からこの家に住むことになった主人コウくん」
「主人コウです。よろしくお願いします」

 僕は軽く頭を下げた。

 しかし、仕方ないとはいえ、好奇の視線がスゴい。

「つまり、その子が先輩の娘さんで、チョウのせいで女子高校に入学することになった被害者ってわけね」

 あ、そういうことは話したんだ。ちょっと意外。

「ちょっとイチョウ。被害者って言い方はよくないんじゃないかな?それに、それだと私が加害者みたいじゃん」
「みたいじゃなくてそうでしょ」

 机に手をついて身を乗り出してきたイチョウさんはチョウちゃんの頭を掴んでアイアンクローを始めた。

「イタい!イタいから!」
「先輩ってことは、母さんのことを知ってるのですか?」
「えぇ。私とチョウは同級生だから、先輩のことはよく知ってるわよ」

 なるほど。チョウちゃんと同じ学校に通っていたのなら母さんを知っていて当然だろう。

「そういえば自己紹介がまだだったわね。理事野イチョウよ。男子高校の理事長をしているわ」

 アイアンクローしていない方の手を差し出してきたので握手しながらも驚いた。

「えっ?男子高校の理事長なのですか?」
「えぇ」

 なるほど。チョウちゃんが男子高校の理事長が知り合いだと言っていたのはこういうことか。
 知り合いというか一緒に暮らしているのなら僕のことを頼むことも出来ただろうね。

「チョウが色々とトラブル起こすだろうから色々と厄介でしょうけど、根はいい子だから嫌わないであげてね。って言うまでもないかな」
「そうですね。イチョウさん程ではないにしろ、物心つく頃からの付き合いですし」

 僕が苦笑していると、チョウちゃんはイチョウさんの力が抜けたタイミングを見計らってアイアンクローから抜け出した。

「コウくん。スゴいマジメそうに見えるけど、イチョウって昔は私と先輩とで3大トラブルメーカーって言われてたんだからぁぁぁ!イタいー!」
「いらないこと言わないでよね」

 怖い笑顔のイチョウさんはチョウちゃんに再度おしおきアイアンクローをくらわせていた。

 しかし、まさかイチョウさんまでトラブルメーカーだったとは………。母さんの知り合いにはこんな人しかいないのだろうか。
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