39 / 85
39.3大
しおりを挟む
このカオスな状態をどうしようかと考えていると、チョウちゃんは痛みがおさまったのか立ち上がり、イチョウさんも驚きから返ってきたきた。
「はっ!」
しかし、驚きから返ってきたとはいえ、戸惑いは抜けていないので、僕の体を上から下、下から上へと見回してきた。
「やっぱりこういう反応になるよね~」
「いや、こういう反応になっているのはチョウちゃんのせいでしょ」
「なんでさ」
チョウちゃんは怒っているが、完全にチョウちゃんのせいである。なぜなら、
「チョウちゃんのせいで僕が男だって勘違いされたのだからね」
「なるほど~。コウくんが男と思って出てきたら女だったけど、顔を見ると男っぽいから混乱してるのか~」
笑顔で頷いているチョウちゃんは僕を見上げてきた。
「うん。いつも通りじゃない?」
そう言われるとそうだと思うところもある。あるけど今回はいつもより戸惑いはさらにヒドく、その原因はやっぱりチョウちゃんが勘違いさせたことにあるので、笑顔でそんなことを言われるとイラッとする。
なので、チョウちゃんを捕まえてコブラツイストをかける。
「イタタタタ!」
「いつも通りじゃない?じゃない」
しっかりとキメて固定する。
「そもそも、僕が今日から居候することは話してるの?」
「イタッ!イタッ!」
どうやら言ってるみたいだけど、多分大雑把にしか言ってないのだろう。僕の容姿なんかをちゃんと言っていたら戸惑いからもすぐに戻ってくるはずだからね。
「イチョウさん、イチョウさん。とりあえず家の中に入ってもらったら?」
僕がチョウちゃんをおしおきしている間にギャルの女性がいつの間にかイチョウさんの隣に来ていた。
「あっ、そうね」
ギャルの女性の言葉で再度ハッとしたイチョウさんは頷いて僕達に近づいてきた。
「ここではなんだから、とりあえず中で話しましましょう」
その提案は僕にとってはありがたい提案なのでおしおきのコブラツイストをヤメてあげると、解放されたチョウちゃんは片膝をついた。
「リンも離れてね」
「そうだね」
流石に家に入るということでリンは素直に離れてくれたのでホッとして家に入る。
「ちょっと待って」
放置されると思ったチョウちゃんも慌てて家に入ってきた。
そうしてイチョウさん達のあとについて1階のリビングダイニングキッチンへ。そこのソファを勧められたので僕が座ると、右にリン、左にチョウちゃんが座り、僕の向かいにはイチョウさん、その右にギャルの女性、左に少女達という並びで座った。
「それじゃあまずは自己紹介からだね~」
チョウちゃんのお気楽な進行にため息しか出ないが、このメンツの中で全員顔見知りの人間がチョウちゃんがリンしかいないので、自然とチョウちゃんが進行する流れになるのだろう。
「私の隣にいるのが今日からこの家に住むことになった主人コウくん」
「主人コウです。よろしくお願いします」
僕は軽く頭を下げた。
しかし、仕方ないとはいえ、好奇の視線がスゴい。
「つまり、その子が先輩の娘さんで、チョウのせいで女子高校に入学することになった被害者ってわけね」
あ、そういうことは話したんだ。ちょっと意外。
「ちょっとイチョウ。被害者って言い方はよくないんじゃないかな?それに、それだと私が加害者みたいじゃん」
「みたいじゃなくてそうでしょ」
机に手をついて身を乗り出してきたイチョウさんはチョウちゃんの頭を掴んでアイアンクローを始めた。
「イタい!イタいから!」
「先輩ってことは、母さんのことを知ってるのですか?」
「えぇ。私とチョウは同級生だから、先輩のことはよく知ってるわよ」
なるほど。チョウちゃんと同じ学校に通っていたのなら母さんを知っていて当然だろう。
「そういえば自己紹介がまだだったわね。理事野イチョウよ。男子高校の理事長をしているわ」
アイアンクローしていない方の手を差し出してきたので握手しながらも驚いた。
「えっ?男子高校の理事長なのですか?」
「えぇ」
なるほど。チョウちゃんが男子高校の理事長が知り合いだと言っていたのはこういうことか。
知り合いというか一緒に暮らしているのなら僕のことを頼むことも出来ただろうね。
「チョウが色々とトラブル起こすだろうから色々と厄介でしょうけど、根はいい子だから嫌わないであげてね。って言うまでもないかな」
「そうですね。イチョウさん程ではないにしろ、物心つく頃からの付き合いですし」
僕が苦笑していると、チョウちゃんはイチョウさんの力が抜けたタイミングを見計らってアイアンクローから抜け出した。
「コウくん。スゴいマジメそうに見えるけど、イチョウって昔は私と先輩とで3大トラブルメーカーって言われてたんだからぁぁぁ!イタいー!」
「いらないこと言わないでよね」
怖い笑顔のイチョウさんはチョウちゃんに再度おしおきアイアンクローをくらわせていた。
しかし、まさかイチョウさんまでトラブルメーカーだったとは………。母さんの知り合いにはこんな人しかいないのだろうか。
「はっ!」
しかし、驚きから返ってきたとはいえ、戸惑いは抜けていないので、僕の体を上から下、下から上へと見回してきた。
「やっぱりこういう反応になるよね~」
「いや、こういう反応になっているのはチョウちゃんのせいでしょ」
「なんでさ」
チョウちゃんは怒っているが、完全にチョウちゃんのせいである。なぜなら、
「チョウちゃんのせいで僕が男だって勘違いされたのだからね」
「なるほど~。コウくんが男と思って出てきたら女だったけど、顔を見ると男っぽいから混乱してるのか~」
笑顔で頷いているチョウちゃんは僕を見上げてきた。
「うん。いつも通りじゃない?」
そう言われるとそうだと思うところもある。あるけど今回はいつもより戸惑いはさらにヒドく、その原因はやっぱりチョウちゃんが勘違いさせたことにあるので、笑顔でそんなことを言われるとイラッとする。
なので、チョウちゃんを捕まえてコブラツイストをかける。
「イタタタタ!」
「いつも通りじゃない?じゃない」
しっかりとキメて固定する。
「そもそも、僕が今日から居候することは話してるの?」
「イタッ!イタッ!」
どうやら言ってるみたいだけど、多分大雑把にしか言ってないのだろう。僕の容姿なんかをちゃんと言っていたら戸惑いからもすぐに戻ってくるはずだからね。
「イチョウさん、イチョウさん。とりあえず家の中に入ってもらったら?」
僕がチョウちゃんをおしおきしている間にギャルの女性がいつの間にかイチョウさんの隣に来ていた。
「あっ、そうね」
ギャルの女性の言葉で再度ハッとしたイチョウさんは頷いて僕達に近づいてきた。
「ここではなんだから、とりあえず中で話しましましょう」
その提案は僕にとってはありがたい提案なのでおしおきのコブラツイストをヤメてあげると、解放されたチョウちゃんは片膝をついた。
「リンも離れてね」
「そうだね」
流石に家に入るということでリンは素直に離れてくれたのでホッとして家に入る。
「ちょっと待って」
放置されると思ったチョウちゃんも慌てて家に入ってきた。
そうしてイチョウさん達のあとについて1階のリビングダイニングキッチンへ。そこのソファを勧められたので僕が座ると、右にリン、左にチョウちゃんが座り、僕の向かいにはイチョウさん、その右にギャルの女性、左に少女達という並びで座った。
「それじゃあまずは自己紹介からだね~」
チョウちゃんのお気楽な進行にため息しか出ないが、このメンツの中で全員顔見知りの人間がチョウちゃんがリンしかいないので、自然とチョウちゃんが進行する流れになるのだろう。
「私の隣にいるのが今日からこの家に住むことになった主人コウくん」
「主人コウです。よろしくお願いします」
僕は軽く頭を下げた。
しかし、仕方ないとはいえ、好奇の視線がスゴい。
「つまり、その子が先輩の娘さんで、チョウのせいで女子高校に入学することになった被害者ってわけね」
あ、そういうことは話したんだ。ちょっと意外。
「ちょっとイチョウ。被害者って言い方はよくないんじゃないかな?それに、それだと私が加害者みたいじゃん」
「みたいじゃなくてそうでしょ」
机に手をついて身を乗り出してきたイチョウさんはチョウちゃんの頭を掴んでアイアンクローを始めた。
「イタい!イタいから!」
「先輩ってことは、母さんのことを知ってるのですか?」
「えぇ。私とチョウは同級生だから、先輩のことはよく知ってるわよ」
なるほど。チョウちゃんと同じ学校に通っていたのなら母さんを知っていて当然だろう。
「そういえば自己紹介がまだだったわね。理事野イチョウよ。男子高校の理事長をしているわ」
アイアンクローしていない方の手を差し出してきたので握手しながらも驚いた。
「えっ?男子高校の理事長なのですか?」
「えぇ」
なるほど。チョウちゃんが男子高校の理事長が知り合いだと言っていたのはこういうことか。
知り合いというか一緒に暮らしているのなら僕のことを頼むことも出来ただろうね。
「チョウが色々とトラブル起こすだろうから色々と厄介でしょうけど、根はいい子だから嫌わないであげてね。って言うまでもないかな」
「そうですね。イチョウさん程ではないにしろ、物心つく頃からの付き合いですし」
僕が苦笑していると、チョウちゃんはイチョウさんの力が抜けたタイミングを見計らってアイアンクローから抜け出した。
「コウくん。スゴいマジメそうに見えるけど、イチョウって昔は私と先輩とで3大トラブルメーカーって言われてたんだからぁぁぁ!イタいー!」
「いらないこと言わないでよね」
怖い笑顔のイチョウさんはチョウちゃんに再度おしおきアイアンクローをくらわせていた。
しかし、まさかイチョウさんまでトラブルメーカーだったとは………。母さんの知り合いにはこんな人しかいないのだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる