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41.3度目の
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「でも、ホントは男?」
イチョウさんの左隣に座る少女が首を傾げながら僕の心をえぐるような疑問をど直球で投げかけてきた。
「ちょっ!ヒマワリちゃん!?」
ヒマワリちゃんと呼ばれた少女の隣に座る少女が驚きの声をあげながらヒマワリちゃんを見た。
その声はインターホンで僕達と話したサクラちゃんの声だったので、この子がサクラちゃんなのだろう。
「どうなの?」
サクラちゃんの言葉を気にした様子もなく、ヒマワリちゃんはど直球の疑問を投げかけてくる。
「ヒマワリちゃん!」
そんなヒマワリちゃんの名前を今度は注意するように呼ぶサクラちゃん。
「ヒマワリ。サクラ。まずは自己紹介をしなさい」
名乗らずに問いかけてくるヒマワリちゃんと、そんなヒマワリちゃんを注意するまだ名乗ってないサクラちゃんを注意するイチョウさん。
確かに自己紹介はしてほしいとは思うけど、その前に男とか聞いてきた方についてサクラちゃんみたいにヒマワリちゃんを少しでも注意してほしいと思うのは間違いだろうか。
「私の名前は見爪ヒマワリ。秋冬中学の2年生。この中で1番若い女子」
自己紹介を終えたヒマワリちゃんは誇らしげに胸を張った。
うん。途中までは普通の自己紹介でいいのだけど、なぜか最後にいらない言葉がついてきた気がするね。
「ヒマワリ。最後の言葉は必要か?」
イチョウさんも気になったというか引っかかったのだろう。軽く睨みながら問いかけた。
「事実」
そう返されたイチョウさんが何も言えずにいるところを見るとホントに事実なのだろう。
「私もヒマワリちゃんと同じ秋冬中学の2年生の優美サクラです。よろしくお願いします」
自己紹介しながらちょこんと頭を下げるサクラちゃん。
「私の誕生日が11月でサクラの誕生日が5月だから私のほうが6か月若い」
本当にいらない付け足しをしてくるヒマワリちゃん。
どうしてそこまで若いアピールをするのかがわからない。というか、若いアピールをしまくるせいでイチョウさんとチョウちゃんがヒマワリちゃんを睨んでいた。
人間という括りで言えばイチョウさんとチョウちゃんが1番年上になるので睨むのはわからないくもないのだけれど、相手は中学生なんだから大人気ないとも思う。
ヒマワリちゃんは2人に睨まれても動じることなく胸を張り続けているところを見るに、若いアピールは完全に2人への当てつけだろう。
ちなみに、本来の年齢というこでいうと、当然ながら神獣のリンがダントツで年上であるのは言うまでもないだろう。
「ヒマワリちゃん!」
イチョウさんやチョウちゃんの視線に慌てたサクラちゃんがヒマワリちゃんを注意するように呼ぶも、事実なので引く気のないヒマワリちゃんは胸を張ったまま堂々としていた。
その度胸はいいことなのか悩むところだね。
「ところで」
イチョウさんとチョウちゃんを煽るだけ煽って満足したのか、胸を張るのをやめたヒマワリちゃんは僕を見てきた。
「コウさんは男?」
ホントにど直球で質問を投げつけてくるよね、この子。心に160キロの剛速球を受けたような衝撃だよ。
「ヒマワリちゃん!」
またしてもサクラちゃんがヒマワリちゃんを注意するように叫んだ。
同級生だし、普段からこういう関係性なんだろうな。と思える光景だった。
しかし、そういう関係性ということは、サクラちゃんは僕やヒサコさんと同じでなかなかの苦労人なのかもしれないね。
「もしくは女装男子?あるいは男の娘とか?」
サクラちゃんに注意されてもやっぱり止まらないヒマワリちゃんはおかしな方向へといっている。
中学生だからそういうことを知っていてもおかしくないけどさ。結局それ全部男だよね。いや、最初に男かと聞いてきてたけど。そっちの方向性で聞くことはないっていうか、なんでそっちの方向へ向かっていったのかナゾすぎるのだけど。
「ヒマワリちゃん!」
「ぐふっ」
3度目の注意とともにサクラちゃんの拳がヒマワリちゃんの脇腹に入った。
わーお!これは予想外!
しかも殴り慣れたかなりキレイなフォームのパンチだったので、普段からだいぶ殴っているのだろう。多分ヒマワリちゃんを。
「サ、サクラ。な、殴るのは、よく、ない」
脇腹をおさえながらイチョウさんの膝の上に倒れ込んだヒマワリちゃんは、苦痛に耐えながらも抗議の言葉をあげた。
「ヒマワリちゃんが私の注意を聞かないからだよ!」
怒っているサクラちゃんは頬を膨らませた。
そんなサクラちゃんの姿はとても可愛らしく思える。拳を握りしめてかまえてなければだけど。
その拳を見たヒマワリちゃんはビクッとしたかと思うとサクラちゃんから視線を外して小さく呟いた。
「ごめんなさい」
「はい!」
ヒマワリちゃんの謝罪を聞き、拳をほどいて笑顔になるサクラちゃん。そんなサクラちゃんを見てホッとしつつも、殴られたダメージは大きいようで起き上がれずにいた。
アハハ。これはホントに意外すぎる関係性かな。
イチョウさんの左隣に座る少女が首を傾げながら僕の心をえぐるような疑問をど直球で投げかけてきた。
「ちょっ!ヒマワリちゃん!?」
ヒマワリちゃんと呼ばれた少女の隣に座る少女が驚きの声をあげながらヒマワリちゃんを見た。
その声はインターホンで僕達と話したサクラちゃんの声だったので、この子がサクラちゃんなのだろう。
「どうなの?」
サクラちゃんの言葉を気にした様子もなく、ヒマワリちゃんはど直球の疑問を投げかけてくる。
「ヒマワリちゃん!」
そんなヒマワリちゃんの名前を今度は注意するように呼ぶサクラちゃん。
「ヒマワリ。サクラ。まずは自己紹介をしなさい」
名乗らずに問いかけてくるヒマワリちゃんと、そんなヒマワリちゃんを注意するまだ名乗ってないサクラちゃんを注意するイチョウさん。
確かに自己紹介はしてほしいとは思うけど、その前に男とか聞いてきた方についてサクラちゃんみたいにヒマワリちゃんを少しでも注意してほしいと思うのは間違いだろうか。
「私の名前は見爪ヒマワリ。秋冬中学の2年生。この中で1番若い女子」
自己紹介を終えたヒマワリちゃんは誇らしげに胸を張った。
うん。途中までは普通の自己紹介でいいのだけど、なぜか最後にいらない言葉がついてきた気がするね。
「ヒマワリ。最後の言葉は必要か?」
イチョウさんも気になったというか引っかかったのだろう。軽く睨みながら問いかけた。
「事実」
そう返されたイチョウさんが何も言えずにいるところを見るとホントに事実なのだろう。
「私もヒマワリちゃんと同じ秋冬中学の2年生の優美サクラです。よろしくお願いします」
自己紹介しながらちょこんと頭を下げるサクラちゃん。
「私の誕生日が11月でサクラの誕生日が5月だから私のほうが6か月若い」
本当にいらない付け足しをしてくるヒマワリちゃん。
どうしてそこまで若いアピールをするのかがわからない。というか、若いアピールをしまくるせいでイチョウさんとチョウちゃんがヒマワリちゃんを睨んでいた。
人間という括りで言えばイチョウさんとチョウちゃんが1番年上になるので睨むのはわからないくもないのだけれど、相手は中学生なんだから大人気ないとも思う。
ヒマワリちゃんは2人に睨まれても動じることなく胸を張り続けているところを見るに、若いアピールは完全に2人への当てつけだろう。
ちなみに、本来の年齢というこでいうと、当然ながら神獣のリンがダントツで年上であるのは言うまでもないだろう。
「ヒマワリちゃん!」
イチョウさんやチョウちゃんの視線に慌てたサクラちゃんがヒマワリちゃんを注意するように呼ぶも、事実なので引く気のないヒマワリちゃんは胸を張ったまま堂々としていた。
その度胸はいいことなのか悩むところだね。
「ところで」
イチョウさんとチョウちゃんを煽るだけ煽って満足したのか、胸を張るのをやめたヒマワリちゃんは僕を見てきた。
「コウさんは男?」
ホントにど直球で質問を投げつけてくるよね、この子。心に160キロの剛速球を受けたような衝撃だよ。
「ヒマワリちゃん!」
またしてもサクラちゃんがヒマワリちゃんを注意するように叫んだ。
同級生だし、普段からこういう関係性なんだろうな。と思える光景だった。
しかし、そういう関係性ということは、サクラちゃんは僕やヒサコさんと同じでなかなかの苦労人なのかもしれないね。
「もしくは女装男子?あるいは男の娘とか?」
サクラちゃんに注意されてもやっぱり止まらないヒマワリちゃんはおかしな方向へといっている。
中学生だからそういうことを知っていてもおかしくないけどさ。結局それ全部男だよね。いや、最初に男かと聞いてきてたけど。そっちの方向性で聞くことはないっていうか、なんでそっちの方向へ向かっていったのかナゾすぎるのだけど。
「ヒマワリちゃん!」
「ぐふっ」
3度目の注意とともにサクラちゃんの拳がヒマワリちゃんの脇腹に入った。
わーお!これは予想外!
しかも殴り慣れたかなりキレイなフォームのパンチだったので、普段からだいぶ殴っているのだろう。多分ヒマワリちゃんを。
「サ、サクラ。な、殴るのは、よく、ない」
脇腹をおさえながらイチョウさんの膝の上に倒れ込んだヒマワリちゃんは、苦痛に耐えながらも抗議の言葉をあげた。
「ヒマワリちゃんが私の注意を聞かないからだよ!」
怒っているサクラちゃんは頬を膨らませた。
そんなサクラちゃんの姿はとても可愛らしく思える。拳を握りしめてかまえてなければだけど。
その拳を見たヒマワリちゃんはビクッとしたかと思うとサクラちゃんから視線を外して小さく呟いた。
「ごめんなさい」
「はい!」
ヒマワリちゃんの謝罪を聞き、拳をほどいて笑顔になるサクラちゃん。そんなサクラちゃんを見てホッとしつつも、殴られたダメージは大きいようで起き上がれずにいた。
アハハ。これはホントに意外すぎる関係性かな。
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